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フィカス・ウンベラータの剪定方法

フィカス・ウンベラータの剪定方法|道具や時期、注意点についても解説

ナチュラルな雰囲気が人気のフィカス・ウンベラータ。お部屋で大きく葉を広げる姿は、見ごたえがあります。

しかし、剪定をせずに育て続けると、ぐんぐん伸びて樹形が乱れます。また、葉は幹や枝の先端で茂るため、見た目のバランスが悪くなることも。

そこで、今回はフィカス・ウンベラータの剪定方法について解説します。剪定に必要な道具や剪定時期、注意点などについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

初心者でも安心して剪定できるコツを紹介しています。剪定に悩んでいる方は、ぜひ一読してみてください。

AND PLANTSでは、軽くて女性にも扱いやすい切れ味抜群の剪定ハサミを取り扱っています。専用のハサミを持っていない方は、ぜひ最初の1本としてご利用してみてください。

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フィカス・ウンベラータの剪定方法

フィカス・ウンベラータの剪定方法は、以下の3通りです。

  1. 伸びすぎた時|切り戻し剪定をする
  2. 葉や枝が多い時|透かし剪定をする
  3. 枝分かれさせたい時|主幹を剪定する

フィカス・ウンベラータの成長具合によって、剪定方法は異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①伸びすぎた時|切り戻し剪定をする

フィカス・ウンベラータの枝が伸びすぎた時は、切り戻し剪定をします。切り戻し剪定とは、枝を幹の付け根から切り取るのではなく、途中で切り、樹形を整える切り方のことです。

フィカス・ウンベラータの枝は伸びすぎると、主幹近くに葉っぱがなくなり、寂しい雰囲気になります。そのため、主幹の付け根から15㎝程度を目安に切り戻してください

枝を短く切り戻すことで、残した15㎝程度の枝の節から新しい新芽が吹き出してきます。全体のバランスを見ながら、切り戻し剪定を行うと、より太く立派な樹形のフィカス・ウンベラータに育てることができるでしょう。

切り戻し剪定は節の向きを意識する

主幹の付け根から15㎝程度の剪定が目安ですが、剪定後に今後伸びてくる枝もイメージすると、より切り戻し剪定がしやすくなります。

新芽は、元々葉が生えていた部分からしか出てきません。葉が生えていた部分は「節(ふし)」と呼ばれ、膨らみや凹凸、線など特徴を持ちます。

節が上に向いていたら、上に新芽が伸びます。下に向いていたら、下に新芽が伸びるので、剪定後の生育が想像しやすいでしょう。

そこで、以下の流れで切り戻し剪定を行うと、剪定後の樹形をより美しくすることができます。

  1. 伸びすぎた枝を見つける
  2. 付け根から15㎝程度に目安の印をつける
  3. 節があるか確認する
  4. 節の向きを確認する
  5. 今後、伸びてほしい方向に近い向きの節上1~2㎝上で剪定する

好みの向きをした節がない場合

今までに育ててきた環境が、日当たり不足の場合、徒長によって節間(節と節の間)が伸びます。節間が伸びていると、付け根から15㎝程度の間に好みの向きをした節がないことも。

もし、好みの向きをした節がない場合は、枝の付け根から5㎝程度上で剪定してください。枝が伸びている付け根は、新芽が出てきた部分でもあるため、新芽が出てきます。

付け根の膨らみから新芽が、外向きに出やすいため、今後の成長によってはイメージ通りに樹形を作ることが可能です。

②葉や枝が多い時|透かし剪定をする

フィカス・ウンベラータの枝葉が多い時は、透かし剪定をします。透かし剪定とは、樹形を維持したまま、忌み枝と呼ばれる不要な枝を根元から切り落とす切り方のことです。

透かし剪定は、「間引き(まびき)剪定」とも呼ばれます。切り戻し剪定とは異なり、主幹から伸びている枝を付け根から切り落として、フィカス・ウンベラータの風通しや光の当たり方を整えます。

株元の主幹周囲に光や風が通り、背景が透けて見えるように剪定すると、フィカス・ウンベラータの生育が良くなるでしょう。主幹の付け根から切り取るので、切り取った枝の方向に再び新芽が伸びる可能性は低いです。

全体のバランスを見ながら、込み合った部分だけを切り取るように剪定してください。

透かし剪定は付け根から剪定することがポイント

透かし剪定は、植物の生育を阻害する忌み枝を切ることが目的です。付け根で綺麗に剪定せず、付け根の膨らみを残すと、新芽が再び伸びてきます。

切り戻し剪定と同じ形になってしまうので、透かし剪定では膨らみを残さずに剪定しましょう。

③枝分かれさせたい時|主幹を剪定する

フィカス・ウンベラータを上手に育てられるようになると、樹形にこだわりたくなる方も多いと思います。もし個性的な樹形を目指して、枝分かれさせたい時は主幹を切り戻してください。

枝分かれさせたい位置の節の1~2㎝上で切ります。その後、日当たりの良い環境で、しっかりと日差しを浴びれば、節の部分から新芽が複数出てくるでしょう。

日当たりが悪い場合、新芽が1つしか出てこないこともあるので、注意してください。主幹を枝分かれさせる場合は、なるべく若く柔らかい部分で切ることがポイントです。

大株であるほど、急に地際に近い株元を切ると、剪定後の幹から新芽が出にくいです。そのため、枝分かれさせたい場合は、あらかじめ理想の樹形をイメージして計画的に剪定しましょう。

フィカス・ウンベラータの剪定に必要な道具

フィカス・ウンベラータの剪定に必要な道具

フィカス・ウンベラータの剪定に必要な道具は、以下の4つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

剪定ハサミ

フィカス・ウンベラータの枝葉を剪定する際は、切れ味の良い剪定ハサミを準備してください。切れ味の悪いハサミの場合は、切り口が汚くなり見た目が悪くなるだけでなく、切り口から枯れ込みを引き起こすこともあります。

フィカス・ウンベラータは大きく生育しても枝であれば、通常の剪定ハサミでも切れる程度の太さです。しかし、大株の幹を切りたい場合は、剪定ハサミでは切れない場合も。

もし、剪定ハサミで切れない場合は、ノコギリも準備しておくとよいかもしれません。

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園芸シート

フィカス・ウンベラータはゴムの木の仲間です。そのため、剪定後は切り口から白い樹液が出てきます。

白い樹液は、ラテックスを含んでおり、やや粘着質な液体です。お家のフローリングや畳、ベランダのコンクリートなどに付着すると、取れにくいので注意が必要です。

剪定後の切り口から流れ出るので、園芸シートをあらかじめ敷いておきましょう。床を汚さずに剪定することができます

AND PLANTSでは、植え替えにも便利で使いやすい園芸シートを取り扱っています。畳んでラフに置いても絵になる色とデザインが人気なので、ぜひ園芸シートをお持ちでない方におすすめです。

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手袋

観葉植物を剪定する際は、手袋をしましょう。ハサミの刃で指を切ったり、尖った枝が刺さったりして手を怪我するかもしれません

さらに、フィカス・ウンベラータの樹液にはラテックスが含まれています。アレルギーの方や皮膚が弱い方は、炎症の原因になるので注意してください。

もし、素肌の状態で樹液に触れた場合は、流水で綺麗に洗い流しましょう。

AND PLANTSでは、指部分がタッチパネル対応で機能面も兼ね備えたワーカーズグローブを取り扱っています。滑り止め効果の高いグリップも好評なので、観葉植物のお手入れを気持ちよくするための手袋として利用してみてください。

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癒合剤

フィカス・ウンベラータを剪定する際は、癒合剤も準備しておきましょう。癒合剤とは、剪定後の切り口に塗る薬です。

切り口から病原菌が侵入するのを防ぐ役割があります。癒合剤の種類によっては、殺菌効果も含まれているものも。

筆者は剪定後に癒合剤を塗っていない枝が枯れ込んだことがあります。消毒が不十分であったり切れ味が悪かったりする剪定ハサミを使うリスクを減らしてくれるので、ぜひ殺菌剤入りの癒合剤の準備をおすすめします。

フィカス・ウンベラータは剪定直後は、樹液が流れ続けるので、ティッシュを切り口に被せて、樹液が止まった後に癒合剤を塗ってください。

トップジンMペースト
出典 : 住友化学園芸

フィカス・ウンベラータの剪定時期

フィカス・ウンベラータの剪定時期

フィカス・ウンベラータの剪定時期は5月~9月です。気温の上がる時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて剪定の傷みも少なくて済みます。

気温が下がり始める10月以降の剪定には注意してください。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあるためです。

もし気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープしてください。暖房を付けたり消したりする環境では、剪定を行わないようにしましょう。

筆者は、気温が下がり始める10月下旬にフィカス・ウンベラータを剪定したことがあります。剪定後に新芽が思うように出てきませんでした。

翌年の春に新芽が出てきましたが、思い描いた樹形にはならず後悔した思い出があります。気温が上昇する5月以降であれば、新芽も出やすく、樹形のリカバリーもしやすいです。

剪定によって枯れる心配も少ないため、前提時期は守ってください。

フィカス・ウンベラータを剪定する理由

フィカス・ウンベラータを剪定する理由

フィカス・ウンベラータを剪定する理由は以下の3つです。

  1. 美観を整える
  2. 病害虫を予防する
  3. 生育不良をリセットする

それぞれ解説します。

美観を整える

フィカス・ウンベラータの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の5月以降は、新芽や幹、既存の枝が伸びやすく樹形が崩れやすいためです。

新芽や幹、既存の枝が伸びることによって、いびつな樹形になることがあります。美しいフィカス・ウンベラータの姿を保つためには、伸びすぎた幹や枝をバランスを見ながら切り戻し剪定をしてください。

飾る場所にあった高さやボリュームに剪定してあげることで、常に美しいフィカス・ウンベラータを楽しむことができるでしょう。

病害虫を予防する

剪定は病害虫を予防する効果があります。枝葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。

枝葉が茂り過ぎたら、密集している枝や重なり合った葉を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように透かし剪定をしましょう。

茂った枝葉の中まで風や光が通るようになると、病気の原因になる菌が滞留せず、害虫も発見しやすくなります。病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になるので、透かし剪定で適度に枝を間引いてください。

生育不良をリセットする

剪定は生育不良をリセットする役割もあります。フィカス・ウンベラータを育てていると、枝先が枯れてきたり葉色が悪くなってきたりすることもあると思います。

生育不良になったら、状態の悪い枝葉を剪定してください。状態が悪い部分を剪定して取り除くだけで、株全体が元気になることもあります。

また、剪定を行うと幹や枝の切り口の下から新しい枝が伸びて、よりボリュームよく育つことが多いです。他の枝葉に悪い影響を与える前に剪定して、ボリュームよく育つように回復に努めましょう。

フィカス・ウンベラータを剪定する時の注意点

フィカス・ウンベラータを剪定する時の注意点

フィカス・ウンベラータを剪定する時の注意点は、以下4つです。

  1. 雨の日に剪定しない
  2. 樹液に触れない
  3. 剪定しすぎない
  4. 忌み枝を放置しない

剪定における重要なポイントなので、ぜひ覚えておきましょう。

雨の日に剪定しない

雨の日にフィカス・ウンベラータを剪定することはおすすめできません。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいためです。

晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。剪定後に枝が枯れることがないように、晴れた日に剪定を行いましょう。

樹液に触れない

フィカス・ウンベラータの白い樹液にはラテックスが含まれています。白い樹液に触れると肌が荒れる可能性があるので、手袋をして触れないように気を付けてください。

もし、触った場合は流水でしっかりと洗い流しましょう。ラテックスアレルギーを持っている方は、特に注意して剪定してください。

剪定しすぎない

剪定は、美観を整えたり病害虫を予防したり、生育不良をリセットしたりする重要な作業です。しかし、葉が1枚も付いていないほど剪定し過ぎないようにしてください。

葉がなければ、光合成ができずに元気をなくしてしまうこともあるためです。フィカス・ウンベラータは丸坊主にしても新芽を吹き出しやすいですが、病害虫の被害で弱っている場合は、注意してください。

生育が衰えている際に、剪定しすぎると株傷みを蓄積して、一気に枯れる恐れがあります。

また、長年育てているフィカス・ウンベラータは短く剪定し過ぎないでください。根元の幹や枝が木質化していることが多く、木質化している部分からは新芽が出にくいためです。

剪定するときは、なるべく若い幹や枝が残るように剪定します。

忌み枝を放置しない

忌み枝(いみえだ)とは、樹木の見栄えや生育を悪くする不要な枝のことです。不要な枝を取り除くことは、樹形を美しくするだけでなく、病害虫の予防に繋がります。

そのため、フィカス・ウンベラータを元気に育て続けるには、忌み枝を放置しないようにしましょう。

忌み枝と呼ばれる枝の種類は以下の通りです。

  • ひこばえ|幹の地際から出てくる枝
  • 胴吹き枝|太い幹から直接伸びる細い枝
  • 下り枝|下向きに伸びる枝
  • 逆さ枝|木の中心に向かって伸びる枝
  • 立ち枝|真上に向かって伸びる枝
  • 車枝|1か所から3本以上の枝が車輪のように出ている枝
  • 並行枝|近い位置でまったく同じ向きに平行に伸びている枝
  • 交差枝|他の枝と交差するように伸びている枝

年数の少ない小さな苗では、忌み枝が出てくることは少ないです。しかし、長年育てて大きくなると次第に出てきます。

剪定の時期に、しっかり見極めて切りましょう。忌み枝かどうかわからない場合は、無理に切らず、見栄えが悪い枝を切ることを意識してください。

見栄えの悪い枝を透かし剪定するだけでも、多くの忌み枝を取り除くことができます。

フィカス・ウンベラータの剪定後の育て方

フィカス・ウンベラータの剪定後の育て方

剪定後に新芽が綺麗に出るためには、その後の育て方が重要です。フィカス・ウンベラータの剪定後の育て方について以下の6つのポイントに絞って解説します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 植え替え
  6. 剪定枝の活用法|挿し木で新しい株を増やす

害虫トラブルやよくある質問などが気になる方は「フィカス・ウンベラータの育て方」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

置き場所と日当たり

置き場所と日当たり

フィカス・ウンベラータは、ほどほどの日当たりを好みます。葉が柔らかく薄い特徴があるため、強い直射日光が当たると葉焼けしやすいです。

夏の強い直射日光や西日が当たらない明るい場所に置くか、レースカーテンで光を和らげて、ほどほどの光に当てましょう。日当たりの良い窓際側よりも、ややお部屋の中に置きます。

窓がない場所であれば、常に蛍光灯が付いている明るいお部屋でも大丈夫です。蛍光灯も付いていない暗いお部屋では、育たないので気を付けてください。

温度

温度

フィカス・ウンベラータは寒さに弱い植物です。最低生育温度は10℃以上をキープして育ててください。

寒さに当たると葉がクシュっと縮み、葉っぱがパタパタと落ちてしまうことがよくあります。そのため、フィカス・ウンベラータは冬は暖かく管理することが重要です。

ただし、冬の室内の窓際は外気と変わらないくらいに冷え込みます。窓際から離れた、お家の中心部分に移動させて、冷気に当てないように管理しましょう。

冷気以外にも、暖房の風が直接当たると急激な乾燥によって葉が落ちやすいです。そのため、冬は暖房が直接当たらない窓から少し離れた場所に置きます。

もし葉っぱが落ちたとしても、フィカス・ウンベラータは生育旺盛なので、春にブワッと葉っぱが出てくるので安心してください。

水やりの頻度

水やりの頻度

フィカス・ウンベラータの季節ごとの水やり頻度は、以下の通りです。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後

春夏の生育期は手で土を触って水分を感じなくなったら、鉢底から水が流れるくらいにしっかり水やりをします。ただし、受け皿に水を溜めておくと根腐れの原因になるので、小まめに捨てることがポイントです。

気温の下がる秋からは、土の乾燥具合を確認しながら水やりを控えてください。フィカス・ウンベラータは原産地では常緑樹ですが、日本の寒い冬に葉を全て落とすこともあります。

その場合は、特に水を控えて断水気味に管理しましょう。また、乾燥しやすい冬は水やりと一緒に葉水を行うことも、元気に育てるための大事なポイントです。

もし、水やりの頻度に困ったときは、以下の水やりチェッカーの利用もおすすめします。

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植え替え

植え替え

フィカス・ウンベラータの植え替え時期は5~9月です。ただし、7月以降に植え替える場合は、猛暑日を避けて植え替えをします。

剪定と植え替えは同時に行うことが可能です。もし剪定も植え替えも行う予定であれば、同時に行うことで株に蓄積する傷みも少なくできます。

植え替える際は、根鉢が固まっている場合は、古い土を落としながら根をほぐしてください。黒ずんだ根やスカスカの根も切り取って整理します。

その後は、一回り大きな鉢に植えなおしてたっぷりと水やりしてください。水やり前後のタイミングで、剪定も行うと枝葉数が減るため、根の負担も少なくなります。

剪定と植え替え直後は、直射日光に当てずに明るい日陰で1週間ほど様子を見て元の場所に戻してください。

剪定枝の活用方法|挿し木で新しい株を増やす

フィカス・ウンベラータの剪定で、切り落とした枝は挿し木として利用できます。剪定する時期は5月~9月なので、温度も十分に暖かいので、新しい株を増やすのにもぴったりです。

切り落とした枝の切り口から樹液が流れなくなったら、1時間ほど溜めた水に浸けて吸水させます。その後、あらかじめ湿らせておいた水はけのよい土や、挿し木用の土に枝を優しく挿してください

土に挿す時に、上下逆さまにすると発根せずに枯れるので、注意しましょう。挿し木した後は、土が乾燥しないように気を付けて直射日光の当たらない場所で管理してください。

大きな葉を付けたままだと、蒸散によって吸収した水分が放出されてしまうので、葉を3/4ほど切っておくと安心です。環境が良ければ、1ヶ月もすると発根して新芽も出てきます。

フィカス・ウンベラータの剪定でよくある質問

フィカス・ウンベラータの剪定でよくある質問

最後にフィカス・ウンベラータのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. フィカス・ウンベラータの剪定に失敗した時の対処法は?
  2. フィカス・ウンベラータの気根は剪定しても大丈夫?
  3. フィカス・ウンベラータは秋以降に剪定してもいい?

それでは具体的に見ていきましょう。

フィカス・ウンベラータの剪定に失敗した時の対処法は?

枝葉を剪定しすぎて失敗した場合は、新芽が伸びるまで待ちましょう。剪定で樹形が悪くなったとしても、新しく出てくる新芽を綺麗に伸ばせば問題ありません。

新芽を誘引して伸ばすことで、かっこいい樹形にすることも可能です。そのためにも、剪定後は、明るい場所に置いてしっかり新芽を出すことが重要

その後、伸びてきた新芽をどのように伸ばして樹形を整えるか考えてください。新芽の伸ばし方によっては、元の樹形よりもカッコよくすることもできます。

フィカス・ウンベラータの気根は剪定しても大丈夫?

幹や枝から伸びてくるフィカス・ウンベラータの気根は、剪定しても大丈夫です。気根を剪定しても、栄養は根から十分に吸収できます。

しかし、あえて気根を切らずに伸ばし続けるのもおすすめです。鉢土に根付かせてあげると、ワイルドな株姿になります。

土に根付いた気根は、水分や養分を吸収して太くなるため、将来的によりユニークな株姿へと変化するでしょう。変わった樹形が好きな方は、気根は切らずに育ててみてください。

フィカス・ウンベラータは秋以降に剪定してもいい?

フィカス・ウンベラータは、秋以降に剪定するのはおすすめしません。剪定時期は5月~9月です。

筆者は、気温が下がり始める10月下旬にフィカス・ウンベラータを剪定したことがあります。その結果、剪定後に新芽が思うように出てきませんでした。

翌年の春に新芽が出てきましたが、思い描いた樹形にはならず後悔した思い出があります。気温が上昇する5月以降であれば、新芽も出やすく、樹形のリカバリーもしやすいです。

暖かい春を待って剪定した方が、失敗することも少ないでしょう。

まとめ

フィカス・ウンベラータは大きなハート型の葉とナチュラルな雰囲気が人気の観葉植物です。冬に寒さによって葉を落とすこともありますが、春から新芽がどんどん出てきて枝も伸びていきます。

そのため、生育期に剪定をしないままだと、樹形が乱れやすいので注意が必要です。フィカス・ウンベラータは枝先に大きな葉を集中して付けるので、剪定の仕方によって樹形の美しさやボリュームが変化します。

剪定方法は、フィカス・ウンベラータの状況や理想の株姿によって異なりますが、込み合った枝葉を剪定して、光や風通しを良くすることが重要です。

以下の切れ味の良い剪定ハサミを使いながら、思い描いたフィカス・ウンベラータの樹形になるように剪定してみてください。イメージ通りの樹形に育てることができれば、剪定することの楽しさにきっと目覚めるでしょう。

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田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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