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アンスリウム バニラの育て方|6つのコツと増やし方について

アンスリウム バニラの育て方|6つのコツと増やし方について

植物名 アンスリウム バニラ
学名 Anthurium andraeanum 'Vanilla'
英名 Anthurium Vanilla
科目/属性 サトイモ科ベニウチワ属
原産地 熱帯アメリカ~西インド諸島
日当たり 日当たりの良い室内
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 4月~10月

今すぐアンスリウム バニラを見たい方は、下記ページより確認できます。

[https://andplants.jp/collections/anthurium-vanilla]

アンスリウム バニラの特徴

アンスリウム バニラは、バニライエローの仏炎苞(ぶつえんほう)にグリーンが入る姿が特徴的なアンスリウムです。赤い仏炎苞のアンスリウムの改良品種として生まれました。

咲き始めはバニライエローですが、次第にグリーンが差し込むように色変わりしていくため、仏炎苞を見るたびに日々の変化を楽しめます。アンスリウムの中でも、ナチュラルな印象が強い品種なので、お部屋のインテリアに馴染みやすいです。

アンスリウム バニラ

花のように見える部分は「仏炎苞」と呼ばれ、葉の一種です。仏炎苞から伸びる棒状の「肉穂花序(にくすいかじょ)」が、アンスリウムの花とされています。

バニライエローの仏炎苞はグリーンになっても、元の色が明るいため、グリーンイエローのような色合いで楽しめます。最初から最後までおしゃれなインテリアグリーンとして楽しめるおすすめのアンスリウムです。

アンスリウム バニラの育て方

アンスリウム バニラの育て方

アンスリウム バニラの育て方には6つのコツがあります。以下のコツを参考にして、育ててみてください。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 剪定方法
  6. 植え替え方法

また、育て方よりも先にアンスリウム バニラの可愛い姿を見たい方は、下記ページより確認できます。

[https://andplants.jp/collections/anthurium-vanilla]

①置き場所と日当たり

①置き場所と日当たり

アンスリウム バニラは日当たりと風通しがよい環境を好みます。ただし、真夏の直射日光や西日に当たると、葉焼けする可能性があるので注意が必要です。

耐陰性はありますが、ほとんど日光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。花が咲かなかったり、仏炎苞が綺麗に色付かなかったりするので、明るい窓際に置いてください。

直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。特に夏の直射日光には当たらないように育ててください。

②温度

②温度

アンスリウム バニラは、寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。

10℃以下の寒さに当たり続けると、葉が黒ずんだり葉落ちしたりする原因になります。なるべく暖かい場所で管理することが重要です。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置いてください。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいです。

暖房の風が当たらず、窓から離れた暖かい場所で管理しましょう。

③水やりの頻度

③水やりの頻度

アンスリウム バニラの季節別の大まかな水やり頻度は以下の通りです。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後

春夏の生育期には、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。

水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。

冬の水やりは、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後に与えてください。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。

水やりや葉水は、室温が十分に上がったタイミングで与えてください。気温が低い時間帯に水を与えると、根傷みする可能性があるので注意します。

もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用がおすすめです。

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④肥料

④肥料

アンスリウム バニラには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。

アンスリウム バニラは肥料が少なくても十分に育ちます。しかし、仏炎苞にアンスリウム特有のエナメルのような艶を強く出したい場合は、土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。

ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。仏炎苞は、本来の花である肉穂花序ができないと楽しめません。

花の栄養素であるリン酸を多めに与えることが、コツです。

AND PLANTSでは、「太く白い根を作る」「土壌の団粒構造を改善する」といった効果がある「バイオゴールド クラシック元肥」の取り扱いがあります。

直接、根に当たっても心配ありませんので、土に混ぜて使用してください。追肥として与える場合は、表土を掘って埋めるように与えてあげましょう。

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⑤剪定方法

⑤剪定方法

アンスリウム バニラの剪定時期は4月~10月です。傷んだり茂りすぎたりした葉や花を剪定します。

葉は葉柄の付け根から綺麗に切り取りましょう。葉柄を残して切ると、アンスリウムの見た目が悪くなるためです。

花が終わった後は仏炎苞と肉穂花序はぽろっと落ちますが、葉柄はそのまま残ります。残った葉柄も根元から綺麗に剪定して取り除いてください。

長年育てたアンスリウムは、根元から茎が伸びてきます。剪定の際に根元の茎を切らないように気を付けて剪定してください。

また、茎の節目から気根が伸びることもあります。気根は剪定しても良いですが、剪定しない方が、アンスリウム バニラの自然的な姿を楽しめます。

AND PLANTSでは、毎日のお手入れが楽しくなるおしゃれで切れ味の良い剪定ハサミを取り扱っています。皇室献上品でもある、新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源のハサミでもありますので、ぜひ一度切れ味を味わってみてください。

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⑥植え替え方法

⑥植え替え方法

アンスリウム バニラの植え替え時期は、4~10月です。植え替え方法については、以下の手順で行います。

  1. 育てている植木鉢より1~2回り大きな植木鉢を用意する
  2. 用意した植木鉢に鉢底石を入れる
  3. 観葉植物の土を鉢底石が隠れる程度に入れておく
  4. アンスリウム バニラの根鉢を取り出す
  5. 根鉢をほぐして準備した鉢に入れる
  6. 新しい観葉植物の土を入れる
  7. たっぷりと水やりする

植え替えの際に、アンスリウム バニラの根が健全であれば、元肥も一緒に土に混ぜておきましょう。もし根が黒く傷んでいる場合は、肥料は混ぜ込みません。

根傷みしている状態で、肥料を入れると、根傷みが悪化する可能性が高いので気を付けてください。発根剤を与えて、株の回復を促すことをおすすめします。

AND PLANTSでは、植物の生育に適した乾きやすさと、育てやすい保湿性の両立を実現した「AND PLANTS SOIL 観葉植物の土」を取り扱っています。株が安定しやすく、植え替え傷みも少ないので、ぜひ使ってみてください。

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アンスリウム バニラの増やし方

アンスリウム バニラの増やし方

アンスリウム バニラの増やし方には、以下の2つの方法があります。

  1. 株分け
  2. 挿し木

挿し木も株分けも、生育期中の4~7月に行います。気温が下がり始める9~10月は、発根しにくいので控えた方が安心です。

アンスリウム バニラの株分け

株分け手順は以下の通りです。

  1. 子株が出ているアンスリウム バニラを鉢から取り出す
  2. 土を優しく取り除く
  3. 子株に根が付くように切り取る
  4. 子株の大きさに合った鉢に植え替える
  5. 植え替え後に水やりをして適切な場所に置く

アンスリウム バニラは、水はけのよい土を好みます。水がスッと抜ける団粒構造がしっかりした土で植えてください

株分け後は、根傷みからの回復のために、発根剤を水に薄めながら与えると生育が良くなります。AND PLANTSでは、「光合成細菌」という微生物からなる植物活力剤を取り扱っています。

植物が育ちやすい土を作り、発根を促してくれます。ぜひ植え替え後にも使用してみてください。

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アンスリウム バニラの挿し木

挿し木手順は以下の通りです。

  1. 根元の伸びた茎から気根が出ているかチェック
  2. 気根が茎に付くように剪定する
  3. 葉を1~2枚にする
  4. 茎や葉柄の断面を乾かす
  5. 土や水苔に植える
  6. 明るい日陰に置く
  7. 土が乾燥しないように水やりする

アンスリウムは生育が順調だと、根元から茎が伸びます。伸びた茎からは気根が出てくるので、その気根が茎に付くように切り取り植え替えると簡単に増やせます

アンスリウムは土だけでなく、水苔でも生育可能な植物です。筆者の経験上、気根を付けた状態で挿し木で増やす場合は、土よりも水苔の方が増やしやすいです。

挿し木で増やしてみたい方は、ぜひ水苔も使ってみてはいかがでしょうか。

アンスリウム バニラのよくあるトラブルと対処法

アンスリウム バニラのよくあるトラブルと対処法

ここではアンスリウム バニラにトラブルが起きたときの対処法を解説します。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

主なトラブルは以下の3つです。

  1. 根腐れ
  2. 根詰まり
  3. 葉焼け

それぞれ詳しく見ていきましょう。

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 茎や根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。

これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

受け皿に水を溜めていると、常に土が湿りすぎてしまうので、注意してください。

根腐れの対処法は以下の通りです。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 受け皿に溜まる水はこまめに捨てる

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を作りましょう。

有害物質の吸着に効果的な珪酸塩白土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけ改善と根腐れの予防ができます。

根腐れが起こると葉にハリがなくなり、しおれたような姿になります。重度の根腐れの場合は、株元がぶよぶよになり黒く腐ることも。

水やり後に受け皿に水を溜める方も多いと思います。滞留している水は細菌が増えやすく、根腐れを引き起こす原因になるので、こまめに溜まった水は捨ててください。

また、生育が緩慢な冬に水やりをしすぎると、根腐れしやすい点にも注意しましょう。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 下葉が枯れやすくなる

長年植え替えていない場合に、上記のような症状が現れます。アンスリウム バニラは根詰まりで枯れることは滅多にありませんが、放置してしまうと生育によくありません。

根詰まりの対処法はアンスリウム バニラの植え替えをすることです。

アンスリウム バニラを現在の鉢より1~2回り大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。

植え替えを行う時期は、春~秋の生育温度15~25℃の時期が適しています。生育が緩慢な冬には、植え替えはしないようにしてください。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色~黒色に枯れている

真夏の直射日光を浴びすぎると、葉が傷んで「葉焼け」のトラブルが発生します

アンスリウム バニラは日当たりを好む植物ですが、真夏の強い日差しに当たると葉焼けしやすいです。

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を移動させましょう。葉焼けの処法は以下の通りです。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こる場合は、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

葉焼けは、暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ移動させた際にも起こるトラブルです。「暗いお部屋の隅に置いていたから、直射日光の当たる窓際に移動したら葉焼けした」といった例はよくあります。

日頃から直射日光や明るさには注意しておくと安心です。

アンスリウム バニラの害虫トラブルと対処法

アンスリウム バニラの害虫トラブルと対処法

育てやすいアンスリウム バニラにも害虫トラブルは存在します。

発生しやすい害虫トラブルは、以下の4つです。

  1. ハダニ
  2. アブラムシ
  3. カイガラムシ
  4. コバエ

害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ非常に厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

ハダニの対処法は以下の通りです。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニは乾燥した環境で発生しやすい害虫です。空気が乾燥しやすい晩秋~冬は、室内の観葉植物に発生しやすいので注意してください。

冬にエアコンの暖房で室内を温めている場合、空気がより乾燥します。お部屋もあたたくなりハダニも増えやすいため、気を付けましょう。

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)の使用が効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

ハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることをしっかり行えば、発生しにくい害虫です。アンスリウム バニラを置いている場所を通る際に、こまめに霧吹きをしたり葉を拭きとったりするとよいでしょう。

葉を常にきれいな状態を保つために、霧吹きによる葉水は必須と言えます。ハダニが発生した場合は、シャワーで優しく洗い流すなどの管理も必要です。

[https://andplants.jp/products/gwrs-spray-green]

アブラムシ

アブラムシの症状は以下の通りです。

  1. 新芽が萎縮している
  2. 葉が縮れている
  3. 新芽に虫が付いている
  4. 葉や幹がベタベタしている

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です

アブラムシの対処法は以下の通りです。

  1. 縮れた葉はカットする
  2. アブラムシを取り除く
  3. 茂り過ぎている葉は剪定して風通しをよくする
  4. アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉や花に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

アブラムシは柔らかい新芽に集まりやすいため、アンスリウム バニラの新葉が出始めた際は気を付けておきましょう。

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

  1. 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が葉の裏側や付け根などについている
  2. 黒いカビ(すす病)が発生している
  3. 葉や葉柄、株元がベタベタしている

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です

放っておくとアンスリウム バニラの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。

カイガラムシの対処法は以下の通りです。

  1. 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
  2. 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
  3. カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。

カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。

既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。

コバエ

コバエの症状は以下の通りです。

  1. 土に虫が湧く
  2. コバエが植物の周囲を飛んでいる

コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です

放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。

コバエの対処法は以下の通りです。

  1. 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
  2. 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
  3. 水苔栽培に切り替える
  4. 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
  5. トラップを仕掛ける
  6. コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する

水はけが悪い土でアンスリウム バニラを育てている方は、土が乾燥しにくくコバエが発生しやすいので注意してください。

コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。

コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。

コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。

そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。どうしても土栽培で、コバエが発生する場合は、水苔栽培に切り替えるのも効果があります。

アンスリウム バニラのよくある質問

アンスリウム バニラのよくある質問

最後にアンスリウム バニラのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. アンスリウム バニラが葉っぱばかりで花が咲かない理由は?
  2. アンスリウム バニラは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
  3. アンスリウム バニラの花が終わった後の管理方法は?
  4. アンスリウム バニラが枯れる原因は?

それでは具体的に見ていきましょう。

アンスリウム バニラが葉っぱばかりで花が咲かない理由は?

アンスリウム バニラが葉っぱばかりで花が咲かない理由は、「日当たり不足」「窒素肥料の与えすぎ」が考えられます。

日当たりの良い環境を好むので、暗い場所では生育が良くありません。花も咲きにくくなるので、明るい窓際で育てましょう。

窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉っぱばかり茂ります。窒素は葉の栄養素であるためです。

花を咲かせたい場合は、リン酸の多い肥料を生育期4~9月に適量与えてください。リン酸は花の栄養素であるため、アンスリウム バニラの花が咲きやすくなるでしょう。

アンスリウム バニラは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?

アンスリウム バニラは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できます。ただし、容器の中に大量の水が溜まらないように気を付けてください。

穴の開いていない容器に、ハイドロボールやセラミスなどの水耕栽培に用いる焼土で植えつけます。根腐れ防止剤として多孔質なゼオライトやケイ酸塩白土を鉢底に入れておくと、より育てやすいでしょう。

透明なガラス容器を使用したり、水耕栽培用水分計を用いたりして、適切な水やりを心がければ、長く水耕栽培で楽しめます。

アンスリウム バニラの花が終わった後の管理方法は?

花が終わった後は、花茎を根元部分で切り取って、直射日光の当たらない窓際で管理してください。花が咲いたからと言って、場所を移動させていないのであれば、花茎を剪定するだけで問題ありません。

もし、咲いていた花が一斉に終わった場合は、すべての花茎を切り取り、窒素の多い肥料を追肥として与えると株の回復が早いです。その後は、適切な育て方を心がければ、元気に育ち続けます。

アンスリウム バニラが枯れる原因は?

アンスリウム バニラが枯れる原因は、「日当たり不足」「水管理」「寒さ」が考えられます。

いずれもアンスリウム バニラの育て方を守っていれば、防ぐことのできる原因です。害虫や病気が原因である場合もありますが、基本的な育て方を守っていれば、病害虫の被害は少なく、枯れる原因になることは少ないでしょう。

育てている環境を見直して、アンスリウム バニラを元気に育ててください。

アンスリウム バニラのまとめ

アンスリウム バニラは、日当たりと風通しの良い室内であれば、一年を通して元気に育てられます。バニライエローの可愛らしい仏炎苞は、ナチュラルな色合いも相まっておしゃれなインテリアグリーンとしても楽しめるでしょう。

日当たりや風通し以外に、水やりや肥料、剪定、植え替えの6つのコツを掴めば、可愛い花を毎年楽しめると思います。また、株分けや挿し木で増やす楽しみもありますので、大きく育ったらぜひ増やしてみてください。

おしゃれなアンスリウム バニラはプレゼントにも喜ばれますので、新築祝いや誕生日祝いなどに贈るのもおすすめです。プレゼントする際は、この記事で紹介した育て方も伝えていただくと、より喜ばれるでしょう。

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