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クロトンの育て方

クロトンの育て方

植物名 クロトン
学名 Codiaeum variegatum
英名 Croton
科目/属性 トウダイクサ科クロトンノキ属
原産地 マレー半島、太平洋諸島

AND PLANTSの人気観葉植物を下記ページにまとめました。

デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。

[https://andplants.jp/collections/plants]

クロトンの特徴

クロトンは、個性豊かでカラフルな葉を持つ美しい植物です。葉の模様や形、色彩すべてにおいて魅力的で、エキゾチックな雰囲気を持っています。

葉の形だけでも、広葉系・長葉系・らせん系・細葉系・鉾葉系など様々。品種によって模様や色もまったく違うので、インテリアグリーンにこだわりを持つ方に人気です。

ただし、日当たりが悪いと美しい模様や色彩が褪せてしまいます。夏を除いてしっかり直射日光に当てて、個性的な葉を楽しんでください。

クロトンの花言葉

クロトンの花言葉は「妖艶」「艶っぽい」です。クロトンは雌雄同株と呼ばれる植物であり、1本の木に雄花と雌花が咲きます。

しかし、どちらも地味で目立つ花ではありません。これらの花言葉は花の特徴ではなく、カラフルな葉の模様や色彩から名付けられました。

その美しい模様や色彩は、まさにエキゾチックな女性の妖艶さを表しているようです。花言葉との相性がよさそうな素敵な女性にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

クロトンの風水

クロトンには、「仕事運」「勉強運」を上げる風水効果があります。葉が上向き上へ上へ育つ植物は、「陽の気」を発する成長と発展のシンボルです。

活動的なエネルギーによって、行動が促されて成功を掴みやすくなるでしょう。仕事場や書斎に置くと効果的です。

鮮やかな黄色の葉を持つ品種もあり、黄色い葉が多いクロトンほど「金運」を上げる風水効果があります。仕事運や金運を上げることから、開店祝いや開業祝いのプレゼントとして人気です。

関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ

クロトンの育て方

クロトンの育て方

日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5~8月

関連記事:観葉植物の基本的な育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

クロトンは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光に当たると葉焼けすることもあるため、注意が必要です。

耐陰性はあまりなく暗い室内では生育が悪いため、特徴的な美しい葉の模様や色彩が褪せてしまいます。屋外室内どちらも夏を除いて、直射日光の当たる環境で育てることがとても重要。

ただし、屋外と室内に出したり入れたりすると紫外線量が変化して、植物の生育に悪影響です。育てる場合は、一つの場所に固定して育てましょう。

屋外で育てる場合は、気温が下がり始める秋以降に室内へ入れることが重要です。

温度

クロトンは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。

マレー半島など南国生まれのため寒さに弱く、10℃以下の環境では葉が落ちて枯れる恐れがあります。屋外で育てている場合は、秋以降に室内の直射日光の当たる窓際に移動させることが重要です。

ただし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込みます。冷え込む夜から朝は窓から離した明るい場所に置き、暖房の風が当たらないように管理してください。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。

水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。

冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりしてください。乾燥気味に管理すると根腐れ防止だけでなく、植物体内の水分含量を減らし凍傷を防ぐことができます。

空気が乾燥する時期でもあるので、こまめに葉水を行うと美しい葉を維持することが可能です。

クロトンは水やりのタイミングを教えてくれる植物といわれています。水が欲しいタイミングで葉がしな垂れるので、葉が垂れてから水やりでもよいかもしれません。

もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。

肥料

クロトンには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。

生育期の5~9月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。

クロトンは生育旺盛な植物ですが、肥料を与えすぎると根が傷む原因になります。肥料の与える量とペースを守って、綺麗に育てましょう。

剪定方法

剪定時期は5~8月です。傷んだり伸びすぎたりした枝葉を剪定します。

クロトンは寒さに弱いため、気温が上昇する時期に剪定することが重要です。気温が下がり始める時期に剪定すると、出てきたばかりの新芽が寒さで枯れる恐れがあります。

適期であれば、どの場所を剪定しても切り口下の節目から新芽が出てくるので安心してください。剪定後の姿を想像しながら風通し良くしてください。

トウダイグサ科の植物なので、枝葉を剪定すると白い樹液が出ます。樹液に触れると、皮膚に痒みや炎症が生じることも。

剪定する際は、エプロンや軍手をしておくと安心です。もし皮膚についた場合は、水でしっかりと洗い流しましょう。

クロトンのよくあるトラブルと対処法

クロトンのよくあるトラブルと対処法

個性的でエキゾチックな葉を持つクロトンですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です

根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとクロトンに悪影響です。

対処法はクロトンの植え替えをすること。

クロトンを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

クロトンのよくある質問

クロトンのよくある質問

最後にクロトンのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. クロトンは室内と屋外のどちらを好むの?
  2. クロトンはどのくらい大きくなるの?
  3. クロトンは水耕栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?
  4. クロトンの植え替え時期/植え替え方法は?
  5. クロトンには種類があるの?
  6. クロトンの適切な増やし方は?
  7. クロトンは花が咲くの?開花時期は?
  8. クロトンに毒性はあるの?

それでは具体的に見ていきましょう。

クロトンは室内と屋外どちらを好むの?

クロトンは直射日光の当たる室内の窓際を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。

屋外の日当たりのよい環境でも生育しますが、屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。

屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、冬は直射日光の当たる室内の窓際で育ててください。

クロトンはどのくらい大きくなるの?

3mほどの大きさまで成長します。

生育期には葉をたくさん出して大きくなりますが、幹が細いため自重で倒れることも。大きくしたい場合は、支柱を立てて倒れないようにする必要があります。

大きくしたくない場合は、5~8月に剪定をして形を整えましょう。大きくなると下葉が落ちて見栄えが悪くなるので、こまめに剪定をして形を維持すると美しく育ちます。

クロトンは水耕栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?

クロトンは水栽培が可能です。水を入れたガラスやコップに剪定し樹液を洗い流した枝を入れておくと、簡単に根が出てきます。

そのまま育てることもできますが、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいません。そのため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。

毎日水を入れ替えて、イキイキとしたクロトンに育てましょう。ただし、直射日光を好む植物であるため、日当たりのよい窓際に置く必要があります。

この時に、ガラスやコップの水が日光で温められると生育に悪影響です。固形の焼土であるハイドロボールを使用した水栽培であれば、根傷みを軽減し上手に育てられます。

クロトンの植え替え時期/植え替え方法は?

植え替え時期は、生育期の5~8月です。

クロトンは生育旺盛なので1~2年に一度のペースで植え替えましょう。また、水やりの時に土の吸水が悪かったり、鉢底から根が出てきたりした時も植え替えタイミングです。

鉢から取り外し、一回り大きな鉢に植え替えます。この時に根が固まっている場合は、土と一緒にほぐして黒く柔らかい根があれば取り除いてください。

植え替え後は直射日光の当たらない場所に置いて、土が乾燥しないように水やりをします。その後は、元の場所に戻して管理してください。

クロトンには種類があるの?

100を超える種類があり、現在でも新品種が生まれています。以下の5品種は、特に人気のあるクロトンとその特徴です。

  1. アケボノ(広葉系):新葉は黄緑色と黄色の混色
  2. サマープリンス(広葉系):新葉は黄色で、古葉は緑に黄色の斑点
  3. ハーベストムーン(鉾葉系):葉は緑で、葉脈が黄色
  4. ゴールドスター(細葉系):緑の葉に黄色い斑点
  5. キラセン(らせん系):新葉は黄色く、古葉は緑色

葉の形や模様、色彩は様々ですが、いずれも直射日光を好む性質があります。初めて育てる方は、直射日光が差し込む窓際でおしゃれに楽しみましょう。

クロトンの適切な増やし方は?

クロトンは生育期の5~8月に「挿し木」で増やすことが可能です。

枝を10~15㎝の長さで斜めに切り、葉を2~3枚だけ残し半分に切った状態にします。特にクロトンの葉が広いタイプは、蒸散力を抑えるために半分~2/3を切ってください。

剪定後の樹液を洗い流したら、土に優しく5~10㎝の深さに植えます。直射日光に当たらない明るい日陰で、土が乾かないように2~3週間管理すると新芽が出てくるでしょう。

挿し木は、水挿し(土に植えずに容器に溜めた水に挿しておく方法)でも簡単に増やすことができます。水挿しで発根させた場合は、そのまま育てることも可能です。

クロトンは花が咲くの?開花時期は?

 7~8月に花が咲きます。しかし、小さな株には花が咲かないので、50㎝以上は大きく育てる必要があるでしょう。

クロトンは雌雄同株の植物のため、1つの株に形の違う雌花と雄花がそれぞれ咲きます。どちらも花は非常に小さく目立ちません。

雄花は線香花火のような可愛らしさを持ち、雌花は3本のしべが付いた球状花です。葉のような美しさはありませんが、ぜひ花が咲くまで大切に育ててみてください。

クロトンに毒性はあるの?

クロトンの樹液には毒性があります。トウダイクサ科の植物は共通して白い樹液を持っており、触れると皮膚に炎症を引き起こす可能性があるので気を付けてください。

特に皮膚の弱い方がクロトンを剪定する場合は、エプロンや軍手をして皮膚に樹液が付かないように対策すると安全です。もし樹液に触れてしまった場合は、水で綺麗に洗い流してください。

この毒性は、人間だけでなく猫や犬などのペットにも有害です。小さなお子さんやペットが間違って口にしないように気を付けましょう。

クロトンのまとめ

クロトンは直射日光の当たる窓際であれば、一年を通して簡単に育てることができます。様々な品種があり葉の形や模様、色彩を選ぶ楽しさがあるため、個性的なインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「妖艶」「艶っぽい」という花言葉と相性がよさそうな女性へのプレゼントにもよいかもしれません。「仕事運」や「金運」を上げる風水効果は、開店祝いや開業祝いにも喜んでもらえます。

ぜひ、個性的で鮮やかなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

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