シルクジャスミンの育て方

シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方

植物名 シルクジャスミン(ゲッキツ)
学名 Murraya paniculata
英名 Orange jasmine
科目/属性 ミカン科ゲッキツ属
原産地 東南アジア

シルクジャスミンの特徴

シルクジャスミンは、濃いグリーンをした光沢のある葉が人気の植物です。甘い香りのある白い花を咲かせ、その後に可愛らしい赤い実を付けます。

花や実が付いたときのコントラストは特に美しく、お部屋を明るくしてくれるでしょう。生育旺盛であり耐寒性や耐陰性も持っているので、初めて植物を迎える方にもおすすめです。

名前にジャスミンと付いていますが、香料やお茶で有名なジャスミンとは別科の植物になります。間違えて育てないように気を付けてください。

シルクジャスミンの花言葉

シルクジャスミンの花言葉は「純粋な心」です。

1~2㎝程の真っ白な小花が密集して咲く姿から名付けられています。その美しい白花は、純粋な少年少女の心を表現しているようです。

花の香りもよいので、花付きの状態でプレゼントすると喜ばれます。お子さんやお孫さんに、素敵な観葉植物として贈ってみてはいかがでしょうか。

シルクジャスミンの風水

シルクジャスミンには「恋愛運」を上げる風水効果があります。恋愛成就の植物としても人気であり、東や東南の方角に置くと効果的です。

また、幹や葉が上向きに育つため「陽の気」を発しており、元気を与えてくれるでしょう。落ち込んでいるときや悩んでいるときに活躍します。

恋愛に悩んでいたり気になっている方がいたりする場合は、お部屋の東や東南の方角に置くと良い結果が得られるかもしれません。十分な風水効果を得るためには、単に置くだけではなく綺麗に整理整頓して手入れをすることが重要です。

関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ

シルクジャスミンの育て方

シルクジャスミンの育て方

日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5~10月

関連記事:観葉植物の基本的な育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

シルクジャスミンは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光に当たると葉焼けすることもあるため、注意が必要です。

耐陰性はありますが、あまり暗い室内では生育が悪くなり葉が落ちてしまいます。屋外室内どちらも夏を除いて、直射日光の当たる環境で育てることがとても重要。

ただし、屋外と室内に出したり入れたりすると紫外線量が変化して、植物の生育に悪影響です。育てる場合は、一つの場所に固定して育てましょう。

屋外で育てる場合は、気温が下がり始める秋以降に室内へ入れることが重要です。

温度

シルクジャスミンは耐寒性のある植物ですが、最低5℃以上をキープして育ててください。

本来は東南アジアの温暖な地域に自生している植物なので、5℃以下の環境では葉が落ちて枯れる恐れがあります。屋外で育てている場合は、秋以降に室内の直射日光の当たる窓際に移動させることが重要です。

ただし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込みます。冷え込む夜から朝は窓から離した明るい場所に置き、暖房の風が当たらないように管理してください。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。

水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。

冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりしてください。乾燥気味に管理すると根腐れ防止だけでなく、植物体内の水分含量を減らし凍傷を防ぐことができます。

空気が乾燥する時期でもあるので、こまめに葉水を行うと美しい葉を維持することが可能です。

ただし、低温状態で葉水をすると逆効果です。冬に葉水をする際は、室温を十分に上げてから霧吹きしてください。

肥料

シルクジャスミンには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。

生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。

花をたくさん咲かせて実を付けたい場合は、植え替え時の元肥だけでなく追肥を定期的に与えてください。生育旺盛とはいえ肥料を与えすぎると根を傷めるため、肥料の与える量とペースは守りましょう。

剪定方法

剪定時期は5~8月です。傷んだり伸びすぎたりした枝葉を剪定します。

シルクジャスミンは、気温が上昇する時期に剪定することが重要です。気温が下がり始める時期に剪定すると、出てきたばかりの新芽が寒さで枯れる恐れがあります。

適期であれば、どの場所を剪定しても切り口下の節目から新芽が出てくるので安心してください。剪定後の姿を想像しながら、細かい枝葉も剪定して風通しを良くしてください。

シルクジャスミンは、生育旺盛なので生育期に枝が良く伸びます。萌芽力も強いので、伸びすぎた時は思い切って短く剪定しましょう。

シルクジャスミンのよくあるトラブルと対処法

シルクジャスミンのよくあるトラブルと対処法

生育旺盛で育てやすいシルクジャスミンですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 活力剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとシルクジャスミンに悪影響です。

対処法はシルクジャスミンの植え替えをすること。

シルクジャスミンを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

シルクジャスミンのよくある質問

シルクジャスミンのよくある質問

最後にシルクジャスミンのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. シルクジャスミンは室内屋外のどちらを好むの?
  2. シルクジャスミンは水耕栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?
  3. シルクジャスミンの適切な増やし方は?
  4. シルクジャスミンが枯れる原因は?
  5. シルクジャスミンに毒性はあるの?
  6. シルクジャスミンの成長速度は?
  7. シルクジャスミンの冬の育て方は?

それでは具体的に見ていきましょう。

シルクジャスミンは室内屋外どちらを好むの?

シルクジャスミンは直射日光の当たる室内の窓際を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。

屋外の日当たりのよい環境でも生育しますが、屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。

屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、冬は直射日光の当たる室内の窓際で育ててください。

関東以西で冬の最低温度5℃以上の地域であれば、屋外でも育てることはできます。しかし、急な寒波によって0℃以下になると枯れる恐れがあるので、鉢植えで室内管理したほうが安心です。

シルクジャスミンは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できるの?

シルクジャスミンは水耕栽培(ハイドロカルチャー)で育てることができます。しかし、生育スピードは緩慢になり花は咲きにくくなります。

水耕栽培では水中に根から出る老廃物を分解する微生物がいません。そのため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。

毎日水を入れ替えて、イキイキとしたシルクジャスミンに育てましょう。ただし、直射日光を好む植物であるため、日当たりのよい窓際に置く必要があります。

この時に、ガラスやコップの水が日光で温められると生育に悪影響です。固形の焼土であるハイドロボールなどを使用した水耕栽培であれば、根傷みを軽減し上手に育てられます。

水耕栽培をする場合は、土を綺麗に水で洗い流して根や葉を整理することがポイントです。

シルクジャスミンの適切な増やし方は?

シルクジャスミンは生育期の5~8月に「挿し木」で増やすことが可能です。

枝を10~15㎝の長さで斜めに切り、葉を半分に切ります。蒸散力を抑えて、発根しやすいようにするためです。

その後1~2時間吸水させたら、土に優しく5~10㎝の深さに植えてください。直射日光に当たらない明るい日陰で、土が乾かないように1~2か月管理すると新芽が出てくるでしょう。

シルクジャスミンが枯れる原因は?

枯れる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」です。

耐陰性はありますが、あまりに暗い環境では葉が落ちて枯れる恐れがあります。明るい窓際に移動させて管理してください。

水のやりすぎは根腐れの原因に。生育旺盛なシルクジャスミンは生育期に水切れを経験すると葉が落ちてしまいます。

何度も水切れを経験すると枯れるので、適切な水やりを心がけてください。5℃までは耐えることができますが、0℃以下になると枯れる可能性が高くなります。

特に、鉢植えで根が凍結した場合は、春に暖かくなっても新芽が出てこないでしょう。冬は室内の明るい窓際で管理すると安心です。

シルクジャスミンに毒性はあるの?

毒性はありません。シルクジャスミンはミカン科ゲッキツ属の植物であり、果実はジャムなどに利用されます。

人間はもちろんのこと、犬や猫などのペットが口にしても問題ありません。ただし、病害虫対策で薬を使っている場合は気を付けてください。

似た名前にマチン科のカロライナジャスミンがあります。この植物はゲルセミシンなどの有毒成分を植物全体に持っているので注意が必要です。

カロライナジャスミンは葉が大きく花も黄色いので、違いがはっきりしています。しかし、シルクジャスミンと間違って口にしないように気を付けてください。

シルクジャスミンの成長速度は?

シルクジャスミンは成長速度が速い植物です。

生育旺盛な植物のため、植え替え後に根付くと生育期にぐんぐんと枝や新芽を伸ばします。自生地では樹高が6~7mになることも。

日本では寒い冬もあるので大きくなりにくいですが、鉢植えで2~3mの大きさには育てることは可能です。大きくしたい場合は、年中暖かく日当たりの良い環境で水切れなく育ててください。

大きくしたくない場合は、生育期の5~8月に剪定をして樹高を調整しましょう。

シルクジャスミンの冬の育て方は?

シルクジャスミンの冬の育て方は、最低5℃以上をキープして管理することです。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離して管理してください。また、暖房が直接当たると葉の乾燥が進み、シルクジャスミンの生育が悪くなります。

暖房の当たらない窓から離した明るい場所で育てましょう。また、暖房を付けたり消したりして室内温度差が激しいと、葉がポロポロと落ちる恐れがあります。

その場合は、常に暖かい環境または最低温度5℃以上で温度差が少ない環境に移動させてください。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、水やりと一緒に葉水を行うと葉がきれいな状態を維持できます。

ただし、低温状態で葉水をすると逆効果です。冬に葉水をする際は、室温を十分に上げてから霧吹きしてください。

シルクジャスミンのまとめ

シルクジャスミンのまとめ

シルクジャスミンは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。艶のある美しい葉に可愛い花や赤い実は、部屋を明るくするインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「純粋な心」という花言葉は、お子さんやお孫さんへのプレゼントにも最適です。さらに、恋愛運を上げる風水効果は、恋愛に悩んでいる多くの方に喜んでもらえます。

ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

PICKUP ITEMS

特集