「和室にはどんな風に観葉植物を飾ればいい?」「和室に合う観葉植物はどれ?」
このようなお悩みを抱えていませんか?床の間があったり光量が確保できなかったりするので、気をつけなければいけないポイントが多そうですよね。
そこで今回は、和室に飾る観葉植物をご紹介します。インテリアコーディネート別に風水効果も兼ねて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
和室のインテリアに合う観葉植物を飾る際のポイント
和室のインテリアに合う観葉植物を飾る際のポイントを下記3つにまとめました。
- 間を意識する
- 隅には大型の観葉植物を飾る
- 苔玉で盆栽風に仕立てる
あらかじめ上記のポイントを押さえておくことで、和室と植物のバランスを上手くとることができます。それでは、具体的に見ていきましょう。
間を意識して飾る
和室には「間」を意識して飾るといいです。
というのも、もともと日本人には、明白にせず曖昧に暗示することに美しさを感じる伝統的な文化があるからです。
「間」とはそこには何も見えませんが、もの同士の「間」に生まれる空間そのもののこと。観葉植物を飾る際も上下左右はなるべく詰めすぎず「余白」を作るようにするといいです。
そうすることで、和室と植物の美しい調和を目指せるでしょう。
隅には大型の観葉植物を飾る
隅の空間に余白があれば、大型の観葉植物を飾るのもいいです。隅であれば、大型のものを置いても和室に圧迫感が生まれないのでインテリアとも合います。
特に「間」のバランスを考慮すれば、隅に一つだけあることでおしゃれに見えるので、必要以上に手を加えなくて楽です。
小さいものをいくつか組み合わせてもいいですが、数が多すぎると和室の雰囲気が損なわれることもあります。全体のバランスを考えるのが得意でない人は、大型のものを一つ置いてみてはいかがでしょうか。
苔玉で盆栽風に仕立てる
和室は「和の文化」との相性もよいです。その背景を考えて、苔玉とお皿を使って盆栽風にディスプレイしてもいいでしょう。お皿を移動させれば、自由に配置できるので置き場所を選びません。
テーブルの上や棚の上に飾ってもよいので、インテリアとのバランスもとりやすいです。
苔玉であれば、水やりの際に土がこぼれる心配もありません。日常の管理がしやすいのも嬉しいポイントです。
インテリアコーディネート別に和室に合うおすすめの観葉植物
ここではインテリアコーディネート別に和室に合う観葉植物をご紹介します。まずはそれぞれのシチュエーションを下記5つにまとめましたのでご覧ください。
- 床の間:手乗りサイズ
- 光量が確保できない和室:耐陰性がある観葉植物
- 開放感がある中和室:大型植物
- 和洋折衷の和室:モダンでおしゃれな植物
- スペースがない和室:受け皿で植物を飾る
「どのパターンが相性がいいのだろう」と想像しながらチェックしてみるといいでしょう。
和室におすすめの観葉植物は以下からでも確認ができます。
[https://andplants.jp/collections/plants-japaneseroom]
①床の間:手乗りサイズの植物
和室の床の間は掛け軸や置物などがあるので、あまり大きいサイズはおすすめしません。手乗りサイズで2〜4号、直径6〜12cmがいいです。このサイズであれば、寂しすぎず主張しすぎないのでバランスがいいでしょう。
もし、床の間に何も飾っていない場合だとしても、手乗りサイズで全体のバランスを一度みるのがいいかもしれません。
大きい植物を和室に置いてしまうと、単体だけでも存在感があるので組み合わせがしづらいからです。まずは小さいものから始めて、少しずつ調整していきましょう。
アレカヤシ
床の間にはアレカヤシがおすすめです。放射状に垂れ下がる雰囲気が特徴的で、派手すぎないので和室にもピッタリです。原産国では非常に大きく育ちますが、鉢植えであれば子株から流通しています。
耐陰性も強く、室内の管理に向いています。ただし、その際はエアコンの風などが直接当たらないように配慮が必要。葉っぱがパサついてしまうと、ツヤがなくなりハダニなどが付く可能性もあります。
定期的に霧吹きをしておくことが大切です。 寒い置き場所の場合は、成長スピードが緩やかになるので、水をあまり必要としません。
土が乾いてから2〜3日後を目安にお水やりをしましょう。床の間の環境でも頻度は変わるので、土を指で触るようにすると失敗しません。
[https://andplants.jp/collections/arecapalm]
アレカヤシの育て方はこちら②光量が確保できない和室:耐陰性がある観葉植物
和室によっては光量が確保できない場合もあります。その場合は、耐陰性のある観葉植物を選ぶるといいです。
耐陰性があれば、日が当たらない場所でも育つことができます。環境に順応すれば水やりだけで成長する植物も存在するのです。
しかし、日当たりがある場所と比べるとやや植物の体力面が衰えます。日当たりの悪さが原因で、枯れてしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、1週間に1〜2回は日光浴をおすすめします。定期的に日を浴びせることで、必要な栄養素が行き渡り、強い株に成長します。
トックリラン
日光が好きなトックリランも和室におすすめです。定期的に日光浴をさせれば、多少光量が確保できなくても問題ありません。
ただし、その場合は株元がそこまで膨らまない可能性があります。しっかりした株に育てたい方は、日光浴の頻度を増やすようにしましょう。1週間に2〜3回がいいです。
トックリランは乾燥に非常に強いので、お水やりの頻度が少なくても大丈夫です。土が完全に乾いてから3〜5日後、冬場は10日に1回でもいいでしょう。
ずっと湿った状態にしないのがポイントです。メリハリを意識して管理すると上手に育てられます。
「多才」といった意味合いをもっている植物なので、和室で集中して仕事や作業したい人にもぴったりです。
[https://andplants.jp/collections/ponytailpalm]
トックリランの育て方はこちら③開放感がある中和室:大型植物
中和室といって、リビングの一角を引き戸で仕切っている空間です。戸を開放することで奥行きが増すので、大型の観葉植物を置くと全体が引き締まります。圧迫感を感じさせないのも嬉しいポイントではないでしょうか。
通常の和室と比べてベランダからの光が入ってくるので、日光を好むものから日陰に適する植物まで幅広くディスプレイが可能です。自由度があるので、インテリアコーディネートも楽しめますよね。
ミリオンバンブー
ミリオンバンブーは竹のような見た目をした観葉植物で、和室との相性も非常にいいです。ある程度の日当たりを欲する植物ですが、リビングから光量が入ってくるのであれば問題ないです。
熱帯地域が原産のため、冬場の冷たい冷気が苦手です。窓際から離して管理するようにしましょう。夏場と冬場にエアコンを入れる場合、風に直接当たらないように配置すると上手に育てることができます。
直線的に伸びるものから曲がりがユニークなものまで存在するので、ぜひ目に付くところに飾ってあげましょう。
[https://andplants.jp/collections/luckybamboo]
ミリオンバンブーの育て方はこちら④和洋折衷の和室:モダンでおしゃれな植物
最近では、和洋折衷の和室がある方もいるのではないでしょうか。そんな人にはモダンでおしゃれな植物がおすすめです。白や灰色を基調とした壁であれば、黒鉢に植え替えた植物がグッと空間を締めてくれるでしょう。
また、通常の和室をベースに洋風の家具を備えている人もいますよね。色合いがポップだったり、曲がりが特徴的だったりする植物をディスプレイしてもいいかもしれません。
和風と洋風のいいところをバランスよくとっているので、植物も制限なく飾ることができます。直感で気に入ったのを置いてみるといいでしょう。
フィカス・バーガンディー
和洋折衷な和室にはフィカス・バーガンディーがピッタリです。バーガンディー色は、観葉植物の中でもあまり見られないので、人と被りたくない方にもおすすめです。特に、黒鉢との相性がよいです。
バーガンディーは、ゴムの木として流通しているので、耐寒性が低いとされています。しかし、葉が他のフィカスよりは肉厚なため、多少の寒さでも耐えることが可能です。関東地域の屋内であれば問題ありません。
一つ育てる際のコツを挙げるとするなら、水やりをするときに霧吹きを行うとツヤを保ち美しい姿をキープできます。ぜひ、試してみるといいでしょう。
[https://andplants.jp/collections/ficusburgundy]
フィカス・バーガンディの育て方はこちら⑤スペースがない和室:受け皿で植物を飾る
スペースがそこまで広くない人には、受け皿で植物を飾るのがおすすめです。具体的には苔玉仕立てにして、お皿を下に敷いてディスプレイします。そうすることで、お皿を置くスペース分だけ確保できればいいですよね。
水も滴ることがないですし、植物の移動も手間がかかりませんし、毎日のお世話が楽なのが嬉しいポイントです。使うお皿によって植物の見え方も変わるので、インテリア性も上がるでしょう。
ガジュマル
観葉植物の定番でもあるガジュマルがおすすめです。育てやすさから人気が高いのはもちろんのこと、苔玉仕立てにしてもいいですしお皿の上に飾ってもいいです。
子株から大型までサイズも広く展開しているので、和室のスペースに合わせたセレクトができます。王道の鉢植えで育てるのもいいですが、いつもとは違ったやり方で和室に飾るのも面白いでしょう。
ある程度の耐陰性もあるので、和室に光量が確保できなくても問題ありません。こちらも霧吹きを行ってあげることで、ツヤをキープでき健康に成長してくれます。
[https://andplants.jp/collections/chinesebanyan]
ガジュマルの育て方はこちら風水効果もある和室に合う観葉植物5選
次は風水効果もある和室に合う観葉植物を5つご紹介していきます。
- エバーフレッシュ
- セローム
- ドラセナコンシンネー
- アンスリウム
- ツピタンサス
初心者の方にもおすすめできるものなので、相性のいいものを見つけていきましょう。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
①エバーフレッシュ
エバーフレッシュは風水では、恋愛運をアップさせてくれる観葉植物です。男女の仲を引き寄せるだけではなく「人と人」の距離間を心地よくしてくれるものなので、和室に一つあると雰囲気がよくなります。
エバーフレッシュは環境に順応する能力が非常に高いので、日光があまり入らない和室でも生育が可能です。置き始めてから1〜2週間は、葉っぱを少し落とすかもしれませんが、次第に落ち着きます。
「生き物」であることを実感させてくれる面白い性質があります。それは、日中は葉を開いて、夜は閉じること。これにより水分の蒸発をエバーフレッシュ自体がコントロールしているのです。
[https://andplants.jp/collections/pithecellobiumconfertum]
エバーフレッシュの育て方はこちら②セローム
手を開いたような大きな葉っぱが特徴的なセロームも、風水効果を発揮してくれます。垂れるような姿からリラックス効果を与えてくれる癒しの植物です。
「自由な発想」「活発的」といった意味合いをもたらしてくれるので、お子さんがいるご家庭にもいいでしょう。
普段のお手入れも簡単で、乾燥に強いので水やりの頻度は控えめがおすすめです。土が乾くまではお水をあげなくて大丈夫です。水不足だと葉が普段より下向きになるので、そちらを目安にするといいでしょう。
③ドラセナコンシンネー
ドラセナコンシンネーとは、葉先が鋭い細い幹が特徴の観葉植物です。葉が鋭く上向きで伸びているものが風水では「陽の気」があるとされています。邪気を払い、悪い気をいい気に導いてくれるでしょう。
実は、ドラセナはハワイでは「幸福の木」と呼ばれている代表樹でもあります。和室に置くことで幸せを運んでくれるばかりか、その場にいる人や周りを明るく照らしてくれるのです。
寒さにも強いため、5℃以上であれば冬越しが可能です。屋外と比べて和室やその他室内は極度に気温が低下することはないので、心配はいりません。
[https://andplants.jp/collections/doracaenaconsinna]
ドラセナ・コンシンネの育て方はこちら④アンスリウム
赤いハート型の仏炎苞が特徴的なアンスリウムは、和室のアクセントになるのでおすすめです。「和のテイストと合うかな」と思われるかもしれませんが、生花なども和室で自然と溶け込むので、同じ様に置いてみてはいかがでしょうか。
風水では、恋愛運・結婚運の運気をアップしてくれる心強い植物です。人間関係を良好にしてくれるので、和室に人を招く機会がある方にもピッタリでしょう。
日陰でも成長してくれるので、日当たりが確保できなくても安心して育てられます。少し手間になりますが、定期的に日光浴をさせると失敗しにくいです。
[https://andplants.jp/collections/anthurium]
アンスリウムの育て方はこちら⑤ツピタンサス
八方に広がるような姿をしているツピタンサスは、ポジティブな運気を運んでくれる観葉植物です。本来であれば、上向きの葉は邪気を払ってくれる効果が強いですが、こちらはリラックス効果ももたらしてくれます。
和室にもいいですし、中和室のような開放感がある場所でもおすすめです。植物初心者の方でも非常に手入れが楽で、お世話がしやすいです。
耐陰性があるので、日当たりがそこまでなくても管理ができます。乾燥耐性にも優れており、お水やりは土が完全に乾いてから2〜3日後で大丈夫です。
和室に合う観葉植物のインテリア例
「こうやってディスプレイしないといけない」といったルールはなく、自分なりの飾り方で観葉植物を組み合わせてみてください。
引用:https://www.instagram.com/erii.10020523/
インテリア性の高い鉢に、パキラやシマトネリコが植えられています。
引用:https://www.instagram.com/_______miho.y/
上記のディスプレイには、エバーフレッシュやヒメモンステラが飾ってあります。
引用:https://www.instagram.com/umi08_hibi/
和室の素朴な雰囲気と観葉植物の相性がとてもよいので、量を置いてもデスクと組み合わせても様になります。パキラ、サンスベリア、コーヒーの木などが混ざっても違和感がありません。
今回は小型〜中型サイズのものを紹介しましたが、大型サイズの観葉植物も和室に合いますので、いろいろと工夫してみましょう。
関連記事:インテリアに合う観葉植物|おすすめとおしゃれな飾り方について
和室に合う観葉植物の鉢はこの色がおすすめ
「和室は他の部屋とちょっと雰囲気が違うし、鉢の色合いをどれにしようか迷う」と悩んでしまいますよね。ここでは、和室に合う観葉植物の鉢を下記3つご紹介します。
- 優れた万能色はグレー
- モダンテイストならブラック
- 個性はカラフル
基本的に上記の3つを押さえておけば、どんな和室のテイストでも合うでしょう。それでは具体的に見ていきます。
優れた万能色はグレー
グレーの鉢はどんな和室のテイストにも合うので迷ったらおすすめです。日本の住宅は、素朴な素材を使って建てられているものが多いため、鉢を選びません。特に和室などはそうじゃないでしょうか。
植え替えることで、観葉植物のグリーンの色合いが合わさるので印象として締まりすぎないのがいいですよね。テーブルや床の間に置いても合いますし、非常に自由度が高いので、気に入った場所にぜひ飾ってみるといいでしょう。
モダンテイストならブラック
モダンな雰囲気でコーディネートしたい方はブラックがいいです。ブラックは豊富な色合いの中でも最も重たい色です。植物をブラックの鉢に植え替えることで、ナチュラルな雰囲気が一転して、スタイリッシュに生まれ変わります。
最近ではシックな和室も存在するので、インテリアとしてより相性を考慮するならいいかもしれません。空間をグッとおしゃれにしたいときはブラック鉢を活用するといいです。
個性派はカラフル
カラフルテイストの鉢もいいです。古風な和室とのアンバランスさが逆に目を惹くので、周りと差別化できます。
ポップな色合いが周りを明るくしてくれるので、風水との相乗効果も期待できるでしょう。視覚的に楽しめるのも鉢のいいところです。
一つだけさりげなく置いてもいいですし、複数置いてエネルギッシュな感じを演出するのもいいのではないでしょうか。自分の直感でお好きな鉢に植え替えをしてみましょう。
和室に観葉植物を置く際の注意点
和室に観葉植物を置く際にはどんな点を注意したらいいか下記2つにまとめました。
- 受け皿に水を溜めない
- 土が完全に乾くまでは水をあげない
植物を育てる際の基本的なことですが、和室の管理においては特に注意しておきましょう。
受け皿に水を溜めない
受け皿に水を溜めないようにしていきましょう。理由は2つあります。一つ目は、お皿に水が溜まっていると、お皿の裏や置き場所にカビが生えることがあります。カビが生えてしまうと見た目もよくないですし、衛生面でも心配です。
二つ目は、植物の栄養が正しく循環されないことです。水をしっかりあげることで養分が根っこに行き渡るのですが、お皿に溜まっていると、空気が通り抜けられません。
お皿に水を溜めないことが、植物を育てる際に大切なのです。
土が完全に乾くまでは水をあげない
和室の環境にもよりますが、基本的には土が完全に乾くまで水をあげない方が失敗しません。目安は、土の表面だけではなく土の中も乾いていることです。指を中に入れて確かめましょう。
和室は風通しや日当たりがない場合もあります。そうなると、土の乾くスピードも他の場所に比べて緩やかです。土の状況をしっかり見て判断できないと根腐れを起こす場合もあるので、気をつけていきましょう。
まとめ
和室に合った観葉植物をご紹介してきました。今日では、和室のテイストもさまざまなので、それぞれに合わせた植物や鉢を考えてあげるのが大切です。
風水効果を考慮して植物を選んでもいいですし、インテリア別で選んでもいいので、自由度が高く楽しめるでしょう。
置き場所に左右されず、植物そのものをちゃんと観察することがもっとも上手に育てるコツです。和室に飾る際は、ぜひ今回の記事を参考にするといいでしょう。