歯医者に観葉植物を置くなら、清潔感と温かみを意識して選んでみてください。患者さんはよりリラックスした状態で、安心して先生に相談もしやすくなるでしょう。
今回は歯医者に置くおすすめの観葉植物の種類を詳しく紹介します。
もし、どんな観葉植物が歯医者に良いか迷ってしまったときは、筆者個人的にはサンスベリア・ゼラニカがおすすめです。高い空気清浄効果があるといわれ、歯医者でも役立つ観葉植物です。
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[https://andplants.jp/collections/plants-dentist]↑こちらでは歯医者に置くおすすめの観葉植物を商品一覧でまとめているので、併せてご覧ください。
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[/collections/plants-xl]歯医者に置く観葉植物の選び方
患者さんが来る歯医者では、衛生的にきれいな状態が維持しやすく、邪魔にならないサイズの観葉植物がおすすめです。
ここでは、歯医者に置く観葉植物の選び方について詳しく解説します。
- 虫が寄り付きにくいもの
- 葉が落ちにくいもの
- スペースを広く取らないもの
葉や花の香りが強いハーブや花木などは、患者さんの気分を害してしまう場合もあるので、できるだけ避けるといいです。
虫が寄り付きにくいもの
観葉植物を長く育てていると害虫が付くこともあります。どんなに管理に気を付けていても、多くの患者さんや従業員が行き来すれば、葉や幹などに付いて繁殖してしまうこともあります。
できるだけ、害虫が寄り付きにくい観葉植物を選んで、清潔感のある院内をつくれるように心がけましょう。
薄い葉を出す植物よりも、比較的厚みのある植物や多肉植物の方が虫が付きにくく、歯医者の観葉植物におすすめです。
ただし、コバエは土の匂いで寄り付きやすく、土の中に卵を産みつけて繁殖することもあります。植物の種類とはあまり関係がないので、鉢の表面にココナッツファイバーやウッドチップを被せたり、赤玉土などの無機質な土を敷き詰めたりして、土の匂いをカバーしましょう。
葉が落ちにくいもの
観葉植物の枯れた葉がたくさん落ちると、不衛生に見えてしまうこともあります。歯医者では葉が落ちにくい観葉植物を選び、清潔感のある院内をつくりましょう。
基本的に観葉植物として扱われるものは、冬に葉を一斉に落とさない常緑性の多年草や樹木です。しかし、一生葉が付いているわけではなく、生理現象や生長の流れによって、春から夏頃にかけて入れ替わります。
大きい葉・長細い葉・硬い葉を展開する植物は、小さい葉をたくさん出すものよりも比較的葉が落ちにくいです。
ただし、どの植物も長生きをすれば葉は落ちるため、歯医者にあった観葉植物を選んでくださいね。
スペースを広く取らないもの
患者さんや従業員など、多くの人が行き交う歯医者では、スペースをあまり取らないスリムな観葉植物がおすすめです。
枝葉や幹が横に広がりやすい観葉植物は、鉢の大きさよりも株が数倍大きくなり、空間を物理的に狭くしてしまうこともあります。人の肩や腰に当たって転倒させてしまう場合もあるので、スペースにあわせた植物選びが大事です。
歯医者におすすめの観葉植物
ここでは、歯医者におすすめの観葉植物を5つ紹介します。
- ドラセナ・コンシンネ
- ガジュマル
- サンスベリア・ゼラニカ
- オーガスタ
- ザミオクルカス・ザミフォーリア
①ドラセナ・コンシンネ|日陰になる場所でも大丈夫
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
地面から軽やかに伸びる幹が細くて、しゅっと展開した葉に赤のラインが入るドラセナ・コンシンネ。スリムな樹形がスタイリッシュで、大きくなっても圧迫感を感じにくいため、院内が狭く見えることもあまりありません。幹の先端から伸びる細長い葉は、ふわり広がるように展開するので、透け感のある目隠しにもなります。
マダガスカルに自生するドラセナ・コンシンネは、高温多湿な環境を好む樹木です。夏は半日陰になるような場所に置き、冬場の水やりは極力控えます。
日陰への耐性があるので、直射日光が当たらない少し暗めな場所でも枯れずに育ちます。ただし、極端に光と湿度が不足すると葉が垂れることも。暗過ぎる場合は、週に一度日当たり良い場所へ移動させ、定期的に葉水を行いましょう。
また、葉がたくさん出て混み合っていると、株の内側の日当たりや風通しが悪くなります。幹に近い方の葉を下から数枚ほど摘み取って、スタイリッシュな樹形が見えるようにするといいです。
[https://andplants.jp/collections/doracaenaconsinna]②ガジュマル|縁起の良い木
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
観葉植物の中でも代表的なガジュマルは、地面から伸びる幹がユニークで、個性を感じる樹木です。ボコボコと膨れ上がった幹は個体によって違い、好みの樹形を選べる魅力もあります。
原産地である沖縄では、「キジムナー」と呼ばれる妖精が棲む(すむ)木といわれ、昔から縁起の良い木として親しまれています。さらに風水では健康運を司る植物で、大切に育てられる樹木です。
比較的手乗りサイズから販売されているところが多く、生長スピードがゆっくりなので水やりが少なくて初心者でも育てやすいです。
熱帯の地域に自生するガジュマルは、風通しが良く涼しい環境でよく育ちます。直射日光にもよく耐え、葉焼けを起こしにくいです。
また、太い幹にたくさんの水分をたくわえているので、水切れで枯れることがあまりありません。幹にしわが寄っていたり、やわらかくなっていたりするときは、水をたっぷりと与えましょう。
[https://andplants.jp/collections/chinesebanyan]③サンスベリア・ゼラニカ|管理がしやすい
日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから2〜3日後 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(10月以降はほぼ断水) |
サンスベリア・ゼラニカは、地面からしゅっと長く伸びる剣(つるぎ)のような濃緑の葉に、白い斑がしま模様に入る多肉植物。
観葉植物の中でも特に枯れにくいといわれ、植物を育てたことが1度もない人や、管理に自信がない人にもおすすめです。忙しくてケアがあまりできない歯医者でも育てやすく、長い間新鮮な緑の葉を観賞できます。
熱帯アフリカやマダガスカルなどに自生するサンスベリアは、厚みのある葉にたくさんの水分を含んでいるため、暑さや乾燥にとても強く水切れを起こしにくいです。
季節や置く場所によって違いますが、水やりは1ヶ月に1〜2回のペースで乾燥気味に育てるのがベストです。
基本的に直射日光が当たる場所でも育ちますが、土が湿った状態では蒸れやすく根腐れを起こしやすいので、水やりから数日後に、陽の当たる場所に移動させましょう。
[https://andplants.jp/collections/sansevieriazeylanica]④オーガスタ|葉が落ちにくい
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間程度あけた後 |
オーガスタは、乾燥に強く育てやすい観葉植物です。大きな葉っぱが存在感を放っているので、歯医者の待合室に似合います。葉はパラパラと落ちないため、床が散らかることなく管理が簡単です。
秋冬の気温が下がる時期では、成長スピードが緩やかになります。寒くなる時期に合わせてお水やりの頻度を減らしていきましょう。乾燥に強いので、特に秋冬はそこまで水を求めなくなります。
メリハリをつけて管理をすれば育てるのは難しくないので、歯医者に初めて置く観葉植物にも適しています。一つで絵になるような観葉植物を探しているなら、オーガスタはピッタリと言えるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/birdofparadisetree]⑤ザミオクルカス・ザミフォーリア|葉が落ちにくい
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする(15℃を切ってきたら屋内に取り入れる) |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから3〜4日後 |
日当たりが確保できず、院内が暗くなりがちな歯医者の場合は、日陰に耐性のあるザミオクルカス・ザミフォーリアがおすすめです。日が当たらないような場所でも元気に育ち、鮮やかな濃緑の葉をいつまでも観賞できます。
また、水やりや剪定などの管理の手間があまりかからないので、忙しい日が続いて数週間ケアができなくても枯れることがあまりありません。
地面から伸びる茎や葉はスタイリッシュで、小さくても目をひくような魅力があり、院内の印象づくりにも役立ちます。
地面から新しい芽が長く伸びると、下から上に向かって無数の葉が開くので、ユニークに生長する姿も楽しめます。
新芽が伸びているときや土の中が乾燥しているときは、水をたっぷりと与えてくださいね。
[https://andplants.jp/collections/zamioculcas]歯医者に観葉植物を置くときに考えるべきこと
歯医者に観葉植物を置くときは、以下の3つのポイントについて考えてみてください。
- 観葉植物を育てられる環境であるか
- 導線やスペースがあるか
- 植物の名前がわかるように表示しているか
観葉植物を育てられる環境であるか
観葉植物が弱ったり枯れたりして、院内の美観が損なわれないように、まずは育てる環境を整えましょう。日当たりや風通し、温度や湿度など、植物が育ちやすい環境づくりを優先して飾り付けることで、清潔感のある印象的な歯医者を築けます。
また、ケアができる時間があるか、人がいるかなど条件にも着目して観葉植物を選び購入するといいです。
導線やスペースがあるか
基本的に住宅やオフィスの観葉植物・家具のコーディネートにおいては、ゾーニング(配置)計画が大切です。あらかじめどこに植物や家具を置くか決めておくことで、スムーズに配置しやすく、人が歩く導線も決められるため、歩きやすい空間を仕上げられます。
歯医者では待合室や通路などで多くの人が行き交うので、できるだけスペースを広くあけ、人が歩きやすい空間をつくることを心がけましょう。
導線がしっかりと決まれば、無駄なスペースを取られることが少なくなり、有効的に余ったスペースを使うこともできます。待合室の座席数や人との距離を確保できるので、適切な数で観葉植物を購入することもポイントです。
歩くスペースが広くなれば、観葉植物が肩や腰に当たらなくなるので、株や人を傷付けることも少なくなります。
植物の名前がわかるように表示しているか
診察してもらうまでは、患者さんの中には不安や退屈さなど、ストレスを感じる人も多くいます。待っている少しの間でも、心身の疲れやストレスが軽減するように、飾ってある観葉植物に手書きの名札を付けてみてください。
植物名や特徴・性質、さらには花言葉や誕生花など、興味を引くような情報を丁寧に書いてあるだけで、目に止まった患者さんは気を紛らわすことができるかもしれません。
また、その植物に興味を持たせることで、張り詰めていた緊張感や心の苦しさを緩めることができ、ストレスを感じにくくなります。
お店のポップのようなかわいいデザインやカラフルな名札が目立ちやすく、より心がほっと温かくなるかもしれませんね。
歯医者に置く観葉植物の育て方
清潔感が損なわれないように、歯医者に置く観葉植物は、ケアをしっかりと行いましょう。
ここでは、歯医者に置く観葉植物の育て方について、基本的なポイントを4つ紹介します。
- 掃除をしてきれいにする
- 水やりをする週を決める
- 日当たりや光を調整する
- 大きくなったら植え替えと剪定を行う
関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について
掃除をしてきれいにする
観葉植物の葉には、チリやホコリが積もることもあります。放置していると、葉に付いた汚れによって光合成がしにくくなり、植物は生長不良を起こす場合も。
害虫が付くこともあるので、清潔感が失われないように、日頃からハンドモップやタオルなどで掃除をし、植物をきれいにしましょう。
さらに定期的に葉水も行って、みずみずしい状態を維持してください。植物は極端に乾燥しにくくなり、葉焼けや水切れを起こすことも少なくなるので管理がしやすくなります。
水やりをする週を決める
水やりがうまくできていないと、観葉植物は乾燥して水切れを起こしたり、過湿になって根腐れを起こしたりして枯れてしまいます。
水を与える前に一度、土の中の乾燥具合を確かめてから水やりをしましょう。また、業務で忙しい場合は、水やりをする週を決めて、朝の内に済ましておくのもおすすめです。忙しい日が続いてしまうと、だれが行ったのか、何回水を与えたのか、わからなくなってしまうこともあります。
たとえば、観葉植物の生育が旺盛になる春から夏の暖かい時期は、水をたくさん必要とします。春は1〜2週間に1度、夏は1週間に1〜2度のペースで水を与えます。
気温が低くなって観葉植物の生育の流れが落ち着く秋から冬にかけては、月に1〜2度のペースで土の乾燥具合を確認しながら水を与えてください。
ただし、環境や観葉植物の種類・品種によっては水を吸収する量が違うので、あらかじめ温度や育て方をチェックしておくといいですよ。また、水やりの面倒な手間を省きたい場合は、下記のお水やりチェッカーもおすすめします。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_small_single]日当たりや光を調整する
歯医者に置く観葉植物は、できるだけ日当たりの良い場所に置き、育てる植物にあわせて光の入り具合を調節しましょう。直射日光の当たり過ぎや日照不足は、生長不良の原因となり、葉が黄色くなったり落ちたりします。
また、日中に直射日光に当たり過ぎてしまうと、葉焼けや水切れを起こしたり、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしたりする場合も。特に夏の西日の当たり過ぎは観葉植物を弱らせ、生長の流れを悪くさせることもあるので、置き場所には注意しましょう。
基本的に多くの植物は、午前中に光合成を活発に行い、午後になるにつれ活動が鈍くなります。午前中に陽の光が当たって、午後には日陰となるような半日陰な場所に置くのが最適です。
院内に直射日光が差し込む場合は、鉢を移動させるか、カーテン・ブラインド・すだれなどで日陰をつくり光の当たり具合を調節するといいです。
大きくなったら植え替えと剪定を行う
鉢植えで育てる院内の観葉植物は、基本的に2年に1回のペースで植え替えや剪定をします。
根鉢がパンパンに固くなってしまうと、土中の酸素濃度が薄くなるため、植物の根が窒息状態に陥りやすくなります。根詰まりを起こして枯れてしまう場合もあるので、鉢底・土の表面から根が出たときにも植え替えをしましょう。
剪定は、植物の生長をコントロールするのと環境を良くするために行うものです。枝葉がたくさん伸びて大きくなり過ぎたときや、株の内側に光や風が当たりにくくなったときにも行うといいです。
ただし、植物によって生長スピードが違うので、生育にあわせて植え替えと剪定の頻度を変えてくださいね。
まとめ
インテリアの雰囲気を変えるだけでなく、温かみのある空間を演出する観葉植物。歯医者に飾れば、患者さんはよりリラックスしやすく、診察の時間までストレスを感じにくくなります。
また、植物の種類や品種をこだわって選び、ケアの仕方をしっかりと把握していれば、常に清潔感のある院内をつくれ、より患者さんが来院しやすい雰囲気になるでしょう。
今回紹介した観葉植物で、どれが病院やクリニックに良いか迷ってしまったときは、サンスベリア・ゼラニカを選んでみてください。筆者個人的には、忙しくて定期的に管理がしにくい病院などでも枯れにくく、鮮やかな緑を維持できるのでおすすめです。