オリーブの木の育て方

オリーブの木の育て方|室内管理はNG!基本を守れば初心者にもカンタン

植物名 オリーブの木
学名 Olea europaea
英名 Olive
科目/属性 モクセイ科/オリーブの木属
原産地 北アフリカ、中近東、地中海地方など
日当たり 日当たりのいい置き場所(屋外)
温度 -5℃まで耐えられる
耐寒性 強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後
肥料 液体肥料・緩効性肥料
剪定時期 1〜3月中旬
育てやすさ ★★★★☆

オリーブの木を今すぐ見たい方は下記ページからご覧になってみてください。

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オリーブの木の特徴

オリーブの木は世界中で栽培されており、日本でも地植えで育てている家庭やお店も多いです。観葉植物として育てたことがなくても、オイルや加工食品として口にしたことはあるのではないでしょうか。

植物のオリーブの木は、葉が鋭くて濃いめのグリーン色。一年中緑の葉を付ける常緑樹です。日光がたっぷりと当たる屋外で管理をすると、白く可憐な小さな花をたくさん咲かせます

白い花が開花した後は黒く丸い実を付けます。それがオリーブの木の実として私たちが目のするものです。生命力も非常に高く初心者でも育てやすいので、今回をきっかけにぜひオリーブの木を育ててみてくださいね。

オリーブの木の花言葉

オリーブの木の花言葉は「知恵」と「平和」。どちらも幸運をもたらしてくれる縁起のいい言葉ですね。

知恵

「知恵」はギリシャ神話から伝わったとされています

当時、ギリシャにはアテナとポセイドンと呼ばれる二人の神がいました。とある日、都市の支配権を争っていたところポセイドンは戦いに有効だと考え人々に「馬」を与えました。

その一方でアテナは、身体を治癒する薬や食事の材料として人々を救うために「オリーブの木」を植えたそうです。アテナが人々に贈ったオリーブの木は、いろいろな用途に使える「知恵」が詰まった贈り物。

こうしてのちに「知恵の象徴」として広く知られることになったそうです。

平和

「平和」は旧約聖書に由来するとされています

その昔、人々の自由極まりない悪行に神は怒りを示し、地上を洪水で滅ぼすと人類の祖先ノアに告げたそうです。ノアは家族と動物を乗せるための「ノアの方舟」を作り、洪水から生き延びました。

しばらくするとノアのもとに一羽のハトが舞い戻り、そのハトが口にくわえていたのがオリーブの木の若葉です。オリーブの木の若葉を見たノアは、洪水が収まり地上に平和が再び戻ったことを実感します。

このエピソードによって、オリーブの木は「平和の象徴」とも呼ばれるようになりました。

オリーブの木の風水

オリーブの木の風水には「邪気払い」「家庭の平和」「良縁を導く」などのさまざまな効果があります。置き場所や方角でも多少異なりますが上記3つが基本ベースで、葉が鋭いものは邪気を払いポジティブな運気を私たちに運んでくれます。

たとえば玄関付近にオリーブの木を置けば、外からの悪い気を寄せ付けなかったりいい出会いをもたらしたりします。

他には、リビングに置けば家族の悪い気を払拭してくれるので次第に平和が訪れるでしょう。 オリーブの木の風水効果を最大限に発揮するためにも「場所」「方角」「育て方」などを意識できるとさらにいいです。

具体的には下記の記事も参考にしてみてください。

関連記事:オリーブの木の風水|おすすめの置き場所や方角について

オリーブの木の育て方

オリーブの木の育て方

屋外で鉢植えのオリーブの木をで育てる際の5つのコツを紹介します。基本的には鉢植えでの育て方ですが、地植えの場合も大きく変わるわけではありませんので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 日当たりと置き場所
  2. 温度
  3. 水やり
  4. 肥料
  5. 剪定

育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。

オリーブの育て方ポイントを動画でご覧になりたい方は、植物バイヤーが下記にてわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。

置き場所と日当たり

オリーブの木を外で育てるのをおすすめする画像

オリーブの木は日当たりと風通しを非常に好む観葉植物なので、屋外での管理をおすすめします。鉢植えであっても屋外で管理をしてください。

屋外であれば軒下や玄関前でも大丈夫ですし、直射日光下でも問題ありません。

日が当たらない置き場所や日陰で管理をして、十分な光量が確保できないと徐々に葉が黒ずんでいき落下します。放置すると枯れる原因になるので注意が必要です。

屋内では育てられないため、必ず屋外で育てるように注意してください。ただし、実を付ける目的はなく、美しい葉を楽しむだけであれば、ほどほどの明るさでも大丈夫です。

筆者の失敗談|屋内で育てていたら枯れてしまった

オリーブの木を屋内で育てると枯れる

以前、鉢植えのオリーブの木を室内で育てていたことがあります。窓際から遠かったものの、柔らかい光は当たっていたので、購入してからはしばらくは変わらず元気でした。

しかし、ある日突然、葉が黒ずんでいきどんどん葉を落とすように。購入から数日は何も変化はなかったのですが、実はオリーブの木にとっては、好ましくない環境下だったんです。

オリーブの木にとって、日光不足は生命に関わるため、鉢植えの場合でも必ず屋外で育てるようにしてください。

温度

オリーブの木はマイナス3〜5℃、短期間であればマイナス10℃まで耐えられる観葉植物です。

真夏の暑い気候にも対応ができるので、関東甲信越であれば一年中屋外で育てられます。

東北などの寒冷地だと枯れる場合があるので、雪よけをするか、軒下で管理すると良いでしょう。

水やりの頻度

オリーブの木は乾燥気味をベースに春夏と秋冬で変化を付けると上手に育てられます。以下をご覧ください。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後

観葉植物は春夏の屋外で管理をしていれば毎日お水やりを欲するタイプもいますが、オリーブの木は湿気のある環境が苦手なので、土の表面が完全に乾いてからで大丈夫です。

鉢植えの場合は、土の表面と土の中が完全に乾いてから、お水やりを行なってください。

秋冬は、気温が下がり水を吸い上げる力も弱くなるので、春夏よりさらに頻度を下げます。雨が降った日は特に、乾くまで待ってあげましょう。

乾湿のメリハリを意識すると共に、乾燥させる時間をしっかり作るとお水やりで失敗しません。

お水やりの面倒な手間を省きたい方は、下記のお水やりチェッカーもおすすめです。

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肥料

オリーブの木は肥料を与えないと葉落ちしてしまい、樹形を悪くしてしまいます。

肥料のタイミングは「寒肥(かんごえ)」「追肥(ついひ)」「お礼肥え」の3回に分けて肥料を与えます。

寒肥は1~2月に春の芽吹きを促進のために与えます。化成肥料ではなく、油粕や堆肥を中心とした有機質肥料を与えると効果的です。

養分補充と合わせて土壌改善の効果もあるため、春の新しい根が伸びやすくなります。

追肥は開花後の6~7月に実が付くための栄養として、お礼肥えは10~11月に実の収穫後に肥料を与えて、弱った樹勢を回復させるために与えます。

追肥やお礼肥えには緩効性の置き肥や速効性の液肥を用いて、肥料を与えるとよいでしょう。置き肥は持続的な効果があるので、各タイミングに1回与えれば十分です。液肥であれば、水に薄めて2週間に1度与えます。

オリーブの木には、市販のオリーブの木専用肥料を使うのもおすすめです。専用肥料を使用する場合は、パッケージに記載されている規定量や方法に従って与えましょう。

記載の用量を守らずに必要以上に多く与えると、肥料焼けを起こしてしまうため注意が必要です。

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剪定方法

剪定をおすすめする画像

オリーブの木は1〜3月中旬に太枝剪定します。3〜4月に不要な枝をカットして、密度を減らすと良いでしょう。

ただし春は花が咲く時期なので、花を切り取らないように気を付けてください。春に花をカットすると、実がつかなくなってしまいます。

剪定することで、花や実付きがよくなります。また乱れた樹形が整い風通しがよくなるので、実は害虫対策にもつながります。

オリーブの木の健康を支える上では、定期的に不要な枝を落とすことが大切です。

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オリーブの木を購入した方からのレビュー

AND PLANTSのオリーブの木を購入した方からのレビューを下記にまとめました

「シンボルツリーでオリーブの木がほしいけど、どれにしよう…」「オリーブの木って実際のところどうなの?」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

オリーブの木を購入した方からのレビュー
オリーブの木を購入した方からのレビュー
オリーブの木を購入した方からのレビュー

オリーブの木は、屋外のシンボルルリーとして最適です。耐寒性に優れていて、冬越しも問題ありません。また、平和の象徴と言われているため、プレゼントやお祝いにもおすすめですよ。

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オリーブの木の植え方・植え替えについて

植え替えるオリーブの写真

オリーブの木を育てていたり、新たにポット苗として手に入れたりしたら、植え方・植え替えについて気になりませんか。ここでは、鉢植えや地植えへの植え方・植え替えについて解説します。

  1. オリーブの木の植え方
  2. オリーブの木の植え替え

オリーブの木の植え方

オリーブの木を鉢植えで植える場合は、オリーブの木専用の土または、樹木用の培養土に苦土石灰を一握り加えて植えてください。鉢の大きさは、植える苗の2回りほどの鉢を選びましょう。

地植えの場合は、苗木の根鉢の2~3倍の深さと広さに穴を掘ります。根鉢が20㎝であれば、40~60㎝の深さと広さで丸く穴を掘る形です。

掘り出した土に苦土石灰と赤玉土、腐葉土を混ぜて、苗木を植えてください。混ぜる量は元の土の状態によりますが、土を軽く握って少し崩れるくらいの柔らかさを目指して混ぜ込みます。

鉢植えも地植えも植えた直後は、株がグラグラします。強風で倒れないように支柱を挿し固定して、しっかりと水やりしてください。

オリーブの木の植え替え

鉢植えの場合、オリーブの木は植え替えが必要です。植え替えは生育期の4~5月頃、または10月頃に以下のタイミングで行いましょう

  1. 植えて1~2年経過した
  2. 鉢底から根が出ている
  3. 土が水を吸わない

根がしっかり張っている場合は、再び2回りほど大きな鉢に植え替えます。根が傷んでいる場合は、根を整理して1回り小さな鉢に植え替えると復活が早いです。

1~2年経過していなくとも、環境や生育スピードによっては鉢底から根が出たり、土が水を吸わなくなったりします。これらの状況をそのままにしていると、生育が悪くなるため植え替えをしてください。

植え替えタイミングには、他にも「新芽が出てこなくなる」「鉢が倒れる」などがあります。詳しくは、「オリーブの木の植え替え」の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

オリーブの木の害虫トラブルと対処法

オリーブの木の害虫トラブルと対処法

丈夫なオリーブの木ですが、以下の害虫トラブルも存在します。

  1. ハダニ
  2. アブラムシ
  3. カイガラムシ
  4. コバエ

害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

ハダニは、「こまめな霧吹き」「葉の埃・汚れを拭き取る」などをすれば発生しづらくなります。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

関連記事:観葉植物に発生するハダニ|対処と予防法の紹介

アブラムシ

アブラムシの症状は以下の通りです。

  1. 新芽が萎縮している
  2. 葉が縮れている
  3. 新芽に虫が付いている
  4. 葉や幹がベタベタしている

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です

放っておくとオリーブの木の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 縮れた葉はカットする
  2. アブラムシを取り除く
  3. 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
  4. アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

関連記事:観葉植物に発生するアブラムシ|原因や対処・予防法

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

  1. 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
  2. 黒いカビ(すす病)が発生している
  3. 葉や幹がベタベタしている

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です

放っておくとオリーブの木の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
  2. 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
  3. カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。

カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。

既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介

コバエ

コバエの症状は以下の通りです。

  1. 土に虫が湧く
  2. コバエが植物の周囲を飛んでいる

コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です

放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
  2. 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
  3. 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
  4. トラップを仕掛ける
  5. コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する

コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。

コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。

コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。

そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。

そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。

コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。

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関連記事:観葉植物に発生するコバエ|対策と原因について

オリーブの木のよくある質問

オリーブの木のよくある質問最後にオリーブの木のよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. 初心者でも育てられる?
  2. 鉢植えを室内で育てるには?
  3. 地植えで育てる際の注意点は?
  4. ベランダで育てるコツって?
  5. 冬越しのポイントは?
  6. 葉が落ちる原因は?
  7. 鉢植えで大きくならないのはなぜ?
  8. 植え替える際はどんな土を使えばいいの?

それでは具体的に見ていきましょう。

初心者でも育てられる?

オリーブの木は非常に生命力が強いので初心者でも難なく育てられます

「日当たりのいい置き場所で管理をする」「乾燥気味で育てる」の2つを理解しておけば問題ないです。 初心者が失敗してしまう多くは、お水のあげすぎが考えられます。

愛着がわくと「お水をたくさんあげたほうがよく成長してくれるのではないか」と思ってしまいますが、逆効果になる場合がほとんどです。

特にオリーブの木は湿った環境が苦手なので、乾燥気味を保って管理をしていきましょう。

鉢植えを室内で育てるには?

鉢植えのオリーブの木は、室内では育てられません。

明るい室内で、紫外線を取り込める環境であれば成育可能ではあります。しかしオリーブの木は紫外線がたくさんある環境を好むため、基本的に屋外での管理をおすすめします。

紫外線が足りないと、葉を落とす・うまく新芽が出ないなど成育障害を起こすため、室内管理をすると弱ってしまうケースが多いのです。

どうしても室内で育てたい場合は、窓際に置いてよく日に当てる事が重要です。最近の窓ガラスは紫外線を効果的にカットしてしまうので、窓を開けて日に当てる時間を確保するのも効果的でしょう。

地植えで育てる際の注意点は?

オリーブの木は根が浅い観葉植物なので、馴染むまでは支柱を使って支える必要があります。支柱がないと雨風などで倒れてしまい、枝が折れる危険性があるからです。

根が張るまでは、土が乾いたらお水をたっぷりあげるようにしましょう。根がしっかり張って抜けないようでしたら、特別なお手入れは要りません。

むしろ背丈が伸びてくるので、大きくなりすぎないよう注意が必要です。 定期的に剪定を行い、樹形を整えるのをおすすめします。

ベランダで育てるコツって?

「日光がよく当たる置き場所を確保する」「支柱を使って倒れないようにする」の2つに気をつけておけるといいです

ベランダも屋外ですが、必ずしも日当たりがいいとは限りません。あまりにも日当たりが悪く日照時間が短い場合は、花や実を付けないことがあります。

ベランダは特に風の影響を受けやすいので、支えを設けておけると安心。オリーブの木が誤って転倒して、外に被害が出ないように配慮をしておきましょう。

冬越しのポイントは?

‐5~0℃を基準に、‐5℃よりも低い温度が長期間続く場合は、冷たい風が当たらない軒下や明るい玄関に移動させてください。雪や霜を払って、日差しが出ている時間は、しっかりと日差しに当てて株を温める管理をすると安心です。

注意点を挙げるとするなら、お水やりの頻度です。秋冬は土の表面が完全に乾いてから約3日後を目安にしていますが、環境によっては1週間に1回でも大丈夫な場合があります。

置き場所や気候によって水やりの頻度は異なるので、あらかじめ観察して自分なりのペースを掴んでおくといいかもしれません。

葉が落ちる原因は?

オリーブの木の葉が落ちる原因には、次のようなものがあります。

  • 水の与えすぎによる根腐れ
  • 肥料不足
  • 根詰まり
  • 虫害

根腐れを防ぐには、土の表面が乾いてから水を与えて乾燥気味に管理することが重要です。

肥料は、固形の肥料を3・6・9・12月に与えます。有機肥料を与えるのがおすすめです。

根が鉢いっぱいに張ったら、一回り大きな鉢に植替えをします。新しい鉢に植え替えてから2年ほどで根がいっぱいになります。

オリーブの木には、オリーブの木アナアキゾウムシという害虫がつくこともあります。

幹に穴を開けて卵を産みつけ、幼虫が幹の中を食害します。見つけ次第駆除することが唯一の効果的な対策なので、できる限り早く対処しましょう。

鉢植えで大きくならないのはなぜ?

原因としては、植え替えを行っていないからです。オリーブの木含めて観葉植物は、葉が成長すると共に根も伸びていきます。

しかし、鉢のサイズが決まっているので、いずれ根はパンパンになります。

そうなると根が中で詰まってしまい、適切に栄養を補給できず葉も大きくならないです。「最近、水の浸透スピードが遅くなってきたな」と思ったら、植え替えのサイン。

ひと回り大きいサイズに植え替えをすれば、水もよく浸透しますし大きく成長していくでしょう。植え替えを行う時期は春夏の暖かい時期を目安に行うと上手くいきます。

植え替える際はどんな土を使えばいいの?

オリーブの木は水はけのいい土がおすすめです

市販の観葉植物の土であれば最適な配合で作られているので問題ないですが、実は自分で調合することも可能です。

赤玉土と腐葉土を「5:5」の等量で配合します。そこに元肥としてリン酸多めの緩効性肥料と石灰をよく混ぜて、雨と直射日光の当たらない場所で管理すれば完成。 原料が揃っていればご自宅でも簡単に調合できるので、ぜひ一度試してみるといいかもしれません。

慣れてくればオリジナルのブレンド土も作ることができます。

オリーブの木のまとめ

オリーブの木は日当たりのいい環境をしっかり用意してあげれば、植物初心者でも上手に育てられます。逆を言うと、それくらい日光が大事な証拠でもあります。

ある程度の耐陰性はあるものの、日陰の置き場所ではいずれ葉を落として枯れてしまいます。 適切な置き場所でオリーブの木を育てていきましょう。

また、オリーブの木は「平和の象徴」と呼ばれている非常に縁起のいい観葉植物です。シンボルツリーとして置くのもいいですが、何かお祝い事で相手方にプレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。

オリーブの木と共に素敵な時間を過ごしてもらえたらきっと嬉しいはず。

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馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。

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