アガベの育て方

アガベの育て方

植物名 アガベ
学名 Agave
英名 Agave
科目/属性 キジカクシ科リュウゼツラン属
原産地 メキシコ
日当たり 日当たりの良い置き場所
温度 -20~-5℃(品種によって異なる)
耐寒性 強い~やや強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後
秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間後
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5月~9月

アガベの特徴

アガベは肉厚で硬い葉と、葉の縁や先端に付く「鋸歯(きょし)」と呼ばれる鋭いトゲが特徴的な多肉植物です。葉が放射状に展開し、株全体が引き締まったロゼット状になる姿は、モダンな印象を与えます。

アガベの葉の特徴

その独特なフォルムから、インダストリアルな雰囲気やドライガーデンにぴったりの観葉植物として人気です。原産地が乾燥地帯であるため、乾燥に非常に強く、頻繁な水やりを必要としないため、植物初心者にも育てやすいでしょう。

品種によって耐寒性は異なりますが、基本的には暖かい環境を好みます。美しい株姿を維持したい場合は、冬は暖かい室内で育ててください。

アガベの種類

アガベは原種だけでも300種類以上あります。変種や園芸品種まで含めると900種類を超えるとされており、非常に多様性に富んだ植物です。

ここでは、代表的な品種を5種類紹介します。

  1. アガベ・チタノタ:葉が青白く、長めの硬葉系でロゼットを形成する
  2. アガベ・オテロイ:葉色は明るい緑~暗い緑と幅広く、短い硬葉系で丸みを帯びた形状になる
  3. アテナータ:軟葉系でトゲがなく優美な葉を持つ
  4. ポタトルム(雷神):硬葉系で青白い肉厚の葉と赤い鋸歯を持つ
  5. アメリカーナ:大型に育つ硬葉系でお庭のシンボルツリーに向く

アガベ・チタノタとオテロイは、2019年に別種として分類されました。それ以前は、まとめてチタノタとされていた名残で、現在でもオテロイはチタノタとして販売されていることもあります。

どちらも変種が多く、さらに細かく種類が分類されています。チタノタやオテロイだけでなく、多くのアガベから好みの種類をぜひ見つけてみてください。

アガベの育て方

鉢植えのアガベ

ここでは、アガベ全体に共通する育て方を紹介します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 剪定方法
  6. 植え替え方法

置き場所と日当たり

アガベは、日当たりと風通しの良い環境を好みます。十分な日光が当たらないと、葉色が悪くなったり、株の形が崩れて徒長する原因になります。

そのため、真夏を除いてできるだけ日当たりの良い場所で管理してください。品種や環境にもよりますが、真夏の強い直射日光に急に当てると葉焼けする可能性がある点には注意しましょう。

真夏に室内で管理する場合はレースカーテンをして、屋外で管理する場合は遮光ネットで光を和らげると安心です。耐陰性はありますが、日光不足になると生育が悪くなります。

一年中、室内で健康的に管理したい場合は、植物用LEDライトが必須です。

温度

アガベは品種によって、-20℃~‐5℃程度まで耐えるほど耐寒性に違いがあります。とはいえ、少なくと‐5℃程度までは耐えるので、寒さには強いと言えるでしょう。

しかし、霜雪や寒風に当たると葉が傷みます。美しい葉や株姿を維持したい場合は、10℃以上をキープできる暖かい室内で管理してください。

冬の窓際は冷え込みやすいので、室内であっても窓から離しておくと葉傷みを防げます。暖房の直風が当たると、急激な乾燥によって株が傷むので、暖房の風が直接当たらない場所で管理してください。

暑さには非常に強いので、夏の暑さはあまり気にする必要はありません。ただし、多湿環境は嫌いますので、風通しはよくしてあげましょう。

水やりの頻度

シーズンごとのアガベの水やり頻度は、以下を参考にしてください。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 一週間後

春夏の生育期には、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後に鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。水やり後は、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので捨ててください。

気温が下がる秋からは、土の乾き具合を見ながら徐々に水やりを控えましょう。冬になり、気温が5℃以下が続くと休眠期に入り生育が止まります。

その場合は、水やりは極端に少なくするか、断水してください。アガベは乾燥を好む植物なので、一年を通じて、土の中心までしっかり乾かして育てることがポイントです。

もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。

肥料

アガベには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は肥料を与えると、根傷みするため与えません。

アガベは栄養分の少ない乾燥地帯が原産であるため、肥料が少なくても十分に育ちます。そのため、葉色を良くしたり株を大きくしたりしたい場合に追肥をするとよいでしょう。

ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。モンステラやドラセナのような観葉植物よりも置き肥の量は少なく、液肥は薄くして与えることがポイントです。

剪定方法

アガベの成長は非常にゆっくりであるため、樹形を整えるような剪定は必要ありません。主な剪定は、病害虫発生を防ぐために枯れた下葉を取り除く程度です。

アガベの葉は肉厚で硬いため、大株であるほど手で取り除くことは困難です。切れ味の良い剪定ハサミやナイフを使用して枯葉を取り除いてください。

もし枯れていない葉を剪定する場合は、雑菌の侵入を防ぐために使用する剪定ハサミやナイフは消毒しておくと安心です。株姿を美しくするためにも、枯葉は放置せずに早めに取り除きましょう。

アガベの増やし方

実生で増やしているアガベ・チタノタブルーの写真

生育期の5月~10月に行う株分けでの増やし方が一般的です。親株の根元から子株が出てくるので、この子株を切り分けて増やしてください。

簡単な手順は以下の通りです。

  1. 子株が親株の根元から出ているのを確認する
  2. 株元の繋がっている部分を剪定ハサミやナイフで切り離す
  3. 切断面を数日乾燥させる
  4. 肥料分の入っていない水はけの良い土に植える
  5. 植え付け直後は水やりせずに明るい日陰で管理する
  6. 発根して新芽が出てきたら徐々に日当たりの良い場所へ移動する

アガベの増やし方は株分け以外に、種から増やす方法もあります。開花・結実した親株からの採取、またはネットで種子を購入して種まきして増やすことも可能です。

また、アガベは子株が出にくい種類もあるため、「胴切り」「縦割り」などの子株を吹き出させて増やす方法もあります。ただし、上級者向けの増やし方なので、育てることに慣れてからこれらの方法に挑戦してみてください。

アガベのよくあるトラブルと対処法

アガベのよくあるトラブルと対処法

ここではアガベのよくあるトラブルと対処法を解説します。

  1. 根腐れ
  2. 根詰まり
  3. 葉焼け

対処法を知っておくと、いざトラブルが起きても安心して対処できます。落ち着いて対処するためにも、ぜひ確認しておきましょう。

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水を与えてもシワのある葉が元に戻らない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 下葉が次々枯れる
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や株元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の酸素濃度が低下して土壌環境が悪くなることで発症します。また、土が常に湿っていると、根は呼吸できずに枯れてしまい、根自らが腐る症状でもあります。

根腐れの対処法は以下の通りです。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与える
  5. 傷んだ葉や枯葉を取り除く
  6. 殺菌剤に浸す

根腐れが起こった場合は、植え替えをして土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な根が伸びる状態にしてください。

根腐れの状態にもよりますが、半分以上の根が根腐れしているのであれば、鉢サイズを1~2回り小さくしましょう。大きな鉢に植え替えると、土が乾かずに根腐れがより進行する可能性が高いです。

健康的な根が少ない場合は、小さな鉢で土を乾燥気味にすると復活が早いです。その他の復活方法や対策については、「観葉植物の根腐れ」の記事を参考にしてみてください。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。アガベが根詰まりすると、以下のような症状が見られます。

  1. 新芽が小さくなる
  2. 生育がより遅くなる
  3. 葉色が薄くなる
  4. 古い下葉が順番に枯れてくる

根詰まり自体は、すぐに枯れる原因にはなりません。しかし、生育スピードが遅くなり、徐々に元気をなくしていくので注意が必要です。

対処法は、植え替えです。

生育期の5月~10月に、鉢底の土を優しくほぐして根を傷めないように植え替えます。株の大きさにもよりますが、1回り~2回り大きな鉢へ植え替えてください。

植え替えするだけで、根詰まりが引き起こす上記の症状は解決します。「もしかしたら根詰まりしているかも」と不安な場合は「観葉植物の根詰まり」の記事を参考にして判断してみてください。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて一部分が白くなっている
  • 葉が焦げたように茶色く枯れている

真夏の強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

アガベは直射日光や暑さに強い植物ですが、室内管理された株を急に屋外に出すと葉焼けしやすいです。葉焼けの症状に気がついたら、置き場所を変えてください。

対処法は以下の通りです。

  1. 真夏の直射日光が当たる場合はレースカーテンや遮光シートで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする
  3. 完全に枯れ落ちるまで待つ

葉焼けする場合は、強い日光に当たりすぎている可能性が高いため、遮光してあげることが重要です。高温も密接に関係しているので、夏場の風通しにも注意してください。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。生育がゆっくりなので、元の美しい株姿に戻るまで時間がかかってしまいます。

夏の強い日差しには注意してください。

関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介

アガベの害虫トラブルと対処法

アガベの害虫トラブルと対処法

アガベに発生しやすい害虫を、5つピックアップして紹介します。

  1. アザミウマ
  2. カイガラムシ
  3. ハダニ
  4. アブラムシ
  5. コバエ

それぞれ見ていきましょう。

アザミウマ

アザミウマの症状は以下の通りです。

  1. 葉が白~黄色のまだら模様になる
  2. 茶色いかさぶたのような傷ができる

アザミウマは繁殖力が強い厄介な害虫です

放っておくと大量発生してアガベの鑑賞価値を著しく下げたり、他植物に移ったりする危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  2. アザミウマに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
  3. 被害に遭った部分を胴切り(株ごと切り取り)して子株を出す

アザミウマが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)を使用するのが効果的です。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法がおすすめです。

アザミウマによる被害が大きい場合は、被害を受けている中心部分を含めた株を下葉を残して切りとします。殺虫剤を散布後、2~3か月後には下葉だけを残した親株から子株が複数出てくるので、子株から育てなおす方法もよいでしょう。

アザミウマは気温の高い夏に発生しやすい害虫です。室内で育てている場合は、屋外からの侵入が原因で発生しやすいです。

常にきれいな状態を保つために、予防としてオルトラン粒剤やベニカXガード粒剤などを土に混ぜ込んでおくなどの予防に努めてください。

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

  1. 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
  2. 黒いカビ(すす病)が発生している
  3. 葉や幹がベタベタしている

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です

放っておくとアガベの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
  2. 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
  3. カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)の使用が効果的です。

カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用してください。既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取り駆除します。

関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトランなど)やハダニ専用の殺虫剤の使用が効果的です。

大量発生していない場合は、ホースシャワーで葉の裏側も含めて、ホースシャワーで流し落とす方法も効果があります。その後も、定期的にホースシャワーで株全体を洗い流すように水をかけてあげると良いです。

冷暖房で乾燥し続ける部屋や乾燥しやすい冬に発生しやすいので、空気の乾燥し過ぎに気を付けましょう。

関連記事:観葉植物に発生するハダニ|対処と予防法の紹介

アブラムシ

アブラムシの症状は以下の通りです。

  1. 新芽が萎縮している
  2. 葉が縮れている
  3. 新芽に虫が付いている
  4. 葉や幹がベタベタしている

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です

放っておくとアガベの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 縮れた葉はカットする
  2. アブラムシを取り除く
  3. アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。

アブラムシは殺虫剤が効きやすいので、見つけ次第殺虫剤での駆除をおすすめします。室内での日光不足で、葉が徒長して柔らかくなると発生するので、日頃からしっかりと環境を整えてあげてください。

関連記事:観葉植物に発生するアブラムシ|原因や対処・予防法

コバエ

コバエの症状は以下の通りです。

  1. 土に虫が湧く
  2. コバエが植物の周囲を飛んでいる

コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です

放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
  2. 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
  3. 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
  4. トラップを仕掛ける
  5. コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する

アガベをはじめ、植物をお育てるうえで土に堆肥を混ぜ込んだり有機質肥料を与え過ぎたりするとコバエが発生する原因になります。

コバエをどうしても発生させたくない方は、無機質用土の使用がおすすめです。筆者はコバエ対策として、基本的に無機質用土で植物を育てるようにしています。

もしコバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使って退治しましょう。スプレーでうまく対処できない場合は、トラップを仕掛けて数を減らすのも一つの手です。

コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで簡単に作ることができます。また、市販のコバエトラップもお手軽で便利です。

土の中の卵や幼虫が気になる場合は、溜めた水に殺虫剤を溶かして、一時的に鉢ごと沈めてください。土の中にいる幼虫や卵は、殺虫成分と窒息の効果で退治できます。

コバエは有機質の匂いに反応して集まってくる習性があります。「お部屋でコバエが飛んでいる」と悩んでいる方は、「観葉植物に発生するコバエ」の記事を確認して対処すると、悩みがなくなるかもしれません。

アガベのよくある質問

アガベ・雷神の写真

最後にアガベのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. 地植えで育てられる?
  2. 鉢植えで育てるのに適した土は?
  3. アガベの「締めて育てる」とは?

それでは具体的に見ていきましょう。

地植えで育てられる?

アガベの一部の品種は、関東以西の温暖な地域で地植えが可能です。耐寒性が高いアメリカーナやパリー、オバティフォリアなどは地植えで育てやすい品種です。

しかし、耐寒性が高くとも、霜雪や寒風によって葉は傷みます。さらに、まだまだ小さな3~4号サイズの株であれば枯れる可能性が高いです。

株姿を美しく育てたい場合は、暖かい室内で育てるようにしましょう。アガベを地植えする場合は、品種の耐寒性をチェックしておくと安心です。

鉢植えで育てるのに適した土は?

アガベを鉢植えで育てるのに適した土は「水はけの良い土」です。市販されているアガベ専用の土やサボテン・多肉植物用の土で十分に育ちます。

なるべく腐葉土などの有機質の割合が少なく、赤玉土や鹿沼土、軽石などの無機質用土の割合を高くすることが、コバエの発生や根腐れを防ぐためのポイントです。

AND PLANTSでは、多肉植物にも元気に育つ「AND PLANTS SOIL 観葉植物の土」の取り扱いがあります。アガベも安心して育てられるので、ぜひ利用してみてください。

[https://andplants.jp/products/andplantssoil-25l]

アガベの「締めて育てる」とは?

アガベの「締めて育てる」とは、水やりや日光管理を厳しく行うことを指します。より葉を肉厚に、かつ短くコンパクトにして、株全体を硬く引き締まった状態に仕上げる方法です。

「締めて育てる」は、早く大きくする方法ではありません。植物用LEDライトも使用しながら日照時間を長く確保しながら、水やり頻度を極限まで少なくします。

アガベ本来のワイルドなフォルムを目指してじっくりと育てる方法とも言えます。理想的な株姿を追求する愛好家で好まれる育て方です。

まとめ

アガベは日当たりと風通しのよい環境であれば、育てやすい多肉植物です。品種によって大きさや株姿が異なる点はコレクター心が刺激されるでしょう。

育て方によって、葉色の深みや鋸歯の雰囲気に違いを出せるので、さまざまな育て方で理想のアガベを育てる楽しみもあります。アガベはインテリアグリーンとしても人気があり、モダンな空間やインダストリアルな雰囲気に合います。

カッコいい植物を探している方は、ぜひアガベを手に取ってみてください。

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