毎年母の日には、カーネーションを贈る方も多いでしょう。一方、父の日には何をプレゼントしていいか、迷う方もいますよね。定番のプレゼントもいいけれど、いつもと同じようなものは避けたいところ。
そこで今年は、お父さんにもお花を贈ってみるのはいかがでしょうか?
父の日の定番の花といえば、黄色いバラが代表的。今回は「なぜ、黄色いバラを贈るのか」「おすすめの品種はどのようなものがあるのか」などを解説します
父の日には観葉植物もおすすめです。育てた経験がない方には耐陰性・乾燥に強いものを、インテリアがお好きな方には樹形が立派なものを贈ると喜ばれるでしょう。
父の日の贈りものにぴったりのギフトをご用意しました。お花や観葉植物、多肉植物のギフトまで、幅広いラインナップからぜひお気に入りを見つけてください。メッセージカード・ラッピングは無料です。日頃の感謝を素敵な植物とともに伝えてみてはいかがでしょうか?
[https://andplants.jp/collections/fathers-day]父の日ギフトはなぜ黄色いバラなのか?
「父の日=黄色いバラ」とされる理由を、以下の3つポイントに絞って解説します。
- 父の日の起源や由来について
- 日本では黄色いバラが定番
- 黄色いバラの花言葉
父の日の起源や由来について
父の日は、毎年6月の第3日曜日。父の日の起源や由来については諸説ありますが、アメリカで始まったとされる説が一般的です。
1909年にアメリカのワシントン州で、ドット夫人(ソノラ・スマート・ドッド)が、母の死後、男手一つで自分を育ててくれた父を讃えるべく、キリスト教の牧師に父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことが始まりとされています。
その後、父の日をお祝いする習慣は全米に広がり、1972年にはアメリカ合衆国議会によって正式に「父の日」として認定されました。日本の父の日は、このアメリカの文化を踏襲したものなのです。
父の日の由来や世界の父の日については、父の日の由来とおすすめギフトの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
日本では黄色いバラが定番
アメリカでは父の日には、赤か白のバラを贈るのが一般的です。
一方、日本で黄色いバラが贈られるようになったのは、「日本ファーザーズ・デイ委員会」のキャンペーンがきっかけといわれています。
日本ファーザーズ・デイ委員会とは、現在も活動が続いている社団法人で、1981年に設立されました。
当委員会が提唱していた「父の日黄色いリボンキャンペーン」と、アメリカでポピュラーな父の日ギフトであるバラが結びつき、日本で父の日には、黄色いバラを贈る習慣が定着したようです。
黄色いバラの花言葉
黄色いバラは、フェミニンで華やかな印象の赤やピンクのバラと比べると、より明るく爽やかなイメージ。そのため、男性や親しい友人などに贈る気軽なギフトとしても人気があります。
また、黄色いバラには「友情」「幸福を祈る」「思いやり」などの花言葉があるので、父の日にも相応しいお花です。
父の日ギフトに選びたい黄色いバラの品種
「黄色いバラ」といっても、実に多くの品種があります。そこで今回は、父の日のギフトにおすすめの4種類の品種を紹介します。
切り花としても流通しているほか、園芸用としても有名な品種です。花束をプレゼントするのはもちろん、バラの季節にお父さんとバラ園に出かけて行って、一緒に鑑賞するのも素敵ですよね。
- トゥルーズロートレック
- ゴールドラッシュ
- キャラメルアンティーク
- エリナ
①トゥルーズロートレック|ゴージャスなお花
華やかでゴージャスな咲き姿が印象的なトゥールーズ ロートレック。その名前は、1920年代にパリで活躍したフランス人画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックにちなんでつけられました。
花径は10㎝ほどで、花びらの数はびっしりと80枚もあり、シャクヤク咲き、もしくはロゼット咲きと呼ばれる花型です。鮮やかで美しく、時間の経過による褪色もあまり見られません。
香りも豊かで、切花としても人気の品種です。1993年のイタリア・モンツァ国際コンクールで銀賞を受賞しています。
②ゴールドラッシュ|シャープな花びらが特徴
まるでアニメのキャラクターのような、パキっとした鮮明な黄色と、剣弁高芯咲きのシャープな花びらの形が特徴的なゴールドラッシュ。
快活なイメージで、飾るだけでパワーをもらえそうです。日本では「ゴールドラッシュ」と呼ばれますが、海外では「デュカット」の名で出回っています。
園芸品種は、ほのかに漂う甘い香りが特徴です。また、切り花は抜群の花もちのよさで知られています。
③キャラメルアンティーク|ブライダルにも人気
キャラメルアンティークは、大変エレガントな咲き姿が特徴で、ブライダルでも人気の品種です。
鮮やかなイエローというよりは、中心部のややオレンジがかったアプリコットカラーが、外側へ向かってハニーイエローに変わる美しいグラデーションが魅力的。
咲き始めのカップ咲きから、クォーター咲きになるプロセスも見どころです。まるでスイーツのようなかわいらしい名前にふさわしい、甘い香りも楽しめます。
④エリナ|淡い黄色が特徴
2006年に大阪で開催された、第14回世界バラ会議において殿堂入りを果たした「エリナ」。
12cmと大きめの花径はとてもボリューミーでありながら、たくさん集まった丸い花びらが、かわいらしい印象です。
エリナは、淡い黄色が特徴で中心の明るめの黄色は、外側に向かっていくにつれて淡いクリームイエローに移り変わります。花びらのグラデーションが非常に可憐で、品のある品種です。
父の日におすすめのバラのギフトの種類
父の日にバラのギフトを贈るのは、普段から花に親しんでいるお父さんにも、そうでないお父さんにもとてもおすすめです。
以下では父の日に最適なバラのギフトを4パターンに分けて紹介します。
- ブーケ
- アレンジメント
- プリザーブドフラワー
- 鉢植え
ブーケ
花のギフトの王道であるブーケですが、「母の日」のイメージを強くお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、ブーケは父の日のギフトにするのも大変おすすめです。
おそらく日頃から自分のために花束を買って楽しんでいるお父さんは少数派。だからこそ、普段自分では買わないようなバラを贈ると、とても新鮮で喜んでもらえるでしょう。
また贈る側も、お父さんをイメージしたカラーや、花言葉なども意識しながらバラを選ぶことで、感謝の気持ちや愛情をより深く伝えることができそうです。
アレンジメント
ブーケと同じ生花でありながら、より豪華で特別感を演出できるアレンジメント。
アレンジメントは花瓶などを必要とせず、そのまま水を替えながら長く楽しむことができる手軽さもいいですね。
フラワーアレンジメントには、花だけでなく葉物や実物、枝ものなどがバランスよく使われることが多く、高級感があります。
さらに籠やリボンなど、ラッピングの仕方によっても、デザインがガラリと変わるので、お父さんのイメージにぴったりのデザインを作りやすい点もポイントです。
プリザーブドフラワー
特殊な加工技術によって、生花を長期間保存することができるプリザーブドフラワー。すぐに枯れたり、色あせたりすることがないため、長い間楽しむことができる点が最大の魅力です。
水やりも不要なので、生花と造花のいいとこ取り。お世話に自信がないお父さんにも贈りやすい花のギフトです。
また、プリザーブドフラワーの中で、もっとも多く出回っている花の種類はバラ。豊富な色の中から、お父さんのイメージに合ったバラが選びやすい点もポイントです。
鉢植え
園芸好きなお父さんには、思い切ってバラの鉢植えをプレゼントしてみるのもおすすめです。
栽培が難しそうなイメージのあるバラですが、初心者でも育てやすい品種を選べば、普段から庭仕事が好きなお父さんなら、問題なく育てられるでしょう。
また、品種によっては、ベランダやデスクなどの狭いスペースで育てられるものもあります。バラの鉢植えをプレゼントしてみたい場合には、園芸店やお花屋さんに相談してみるのがおすすめです。
バラ以外のおすすめの花4選
父の日は、もちろんバラ以外にもおすすめの花があります。以下では、花言葉と共に父の日にぴったりな花を4つ紹介します。
- ひまわり|憧れ
- ユリ|威厳
- 胡蝶蘭|幸福が飛んでくる
- ガーベラ|希望
ひまわり|憧れ
ひまわりは、高くそびえ立つ茎と大きな花を持ち、強さと健康の象徴です。
花言葉には「憧れ」「明るい未来への希望」という意味があるため、お父さんへ、応援や感謝の気持ちを込めた贈り物としてぴったりですよね。
ひまわりの鮮やかな黄色は、見ているだけで元気を与えてくれるので、部屋にあるだけで、明日へのパワーをチャージできそうです。
ひまわりは、ちょうど6月の父の日付近に出回り始めるので、時期的にもまさにベストシーズン。品種も豊富に出そろう頃なので、少し珍しい咲き方や色のヒマワリを選んでみるのも、面白いかもしれません。
ユリ|威厳
豊かな香りと高貴な雰囲気を持つ、ユリ。花言葉には「威厳」「尊敬」という意味があり、お父さんへ日ごろの感謝や敬意を表現するのにうってつけの花です。
ユリにはさまざまな色があり、白いユリは純粋さや清楚さを表し、ピンクのユリは愛情や幸福を表します。色によって、お父さんへのメッセージを込めることもできそうです。
さらに、ユリには独特の香りがあるのが特徴です。とくに「カサブランカ」と呼ばれる品種は、爽やかな香りを持っています。ユリのいい香りで、お父さんに癒しやリラックス効果を感じてもらうこともできそうです。
胡蝶蘭|幸福が飛んでくる
花姿が美しく、上品で華やかな印象の胡蝶蘭。花言葉には、「幸福が飛んでくる」という意味があり、さまざまなお祝いのシーンで贈る花としても有名です。
お父さんの幸せや仕事の成功、健康を願う気持ちを込めて贈ってみてください。
また、胡蝶蘭はもともと熱帯が原産地となるため、室温が高くなりがちな6月以降の室内でも元気な咲き姿を見せてくれます。花は長持ちするため、長い間自宅で楽しむことができるのも魅力的です。
ガーベラ|希望
カラフルで明るい花姿が印象的なガーベラ。パッと手を広げたように大きく開く花びらは、ポジティブなイメージです。
ガーベラには「希望」「常に前進」という前向きな花言葉があるため、父の日の贈り物としてもぴったりです。
また、カラフルな色合いから、お父さんの好みの色に合わせてチョイスできるため、贈り物としてのアレンジもしやすいでしょう。花持ちがいいことでも知られており、長い間楽しむことができます。
父の日に贈るバラについてよくある質問
父の日にバラを贈る場合、決まりごとや、ルールなどはあるのでしょうか?以下では父の日のバラに関して、よくある質問をまとめてみました。
- 贈るバラの本数には意味がある?
- 鉢植えのバラを贈ってもOK?
- 白いバラにはどんな意味がある?
贈るバラの本数には意味がある?
一般的に、12本のバラは「愛しています」という意味を持ちます。赤いバラの場合は、12本以外にも、3本で「愛してる」、24本になると「あなたは私にとって唯一無二の存在」の意味になります。
贈るバラの本数は基本的に何本でも構いませんが、隠れたメッセージとして、本数に意味を持たせるのも素敵ですよね。
鉢植えのバラを贈ってもOK?
園芸好きなお父さんに、鉢植えのバラを贈るのはもちろんOKです。しかし中には避けた方がいいシチュエーションもあります。
たとえばお父さんが、転勤や引っ越しを控えている場合。鉢植えは引っ越しの際の移動が大変で、荷物の中で破損する可能性もあります。
加えて、お父さんの住まいやライフスタイルに合わない場合にも、鉢植えの贈り物は適していないでしょう。
お父さんが、鉢植えの植物を育てたことがない場合や、おうちにバラの育成に適した環境がない、などが考えられるからです。
白いバラにはどんな意味がある?
白いバラには、純粋さ、清らかさ、敬意、誠実さ、謙虚さ、無垢さなどの意味があります。エレガントな咲き姿で、純粋な愛を表現するために、結婚式などで使われる花としてもおなじみです。
一方で、亡くなった人を懐かしみ敬意を表すために、葬儀や慰霊の場で、白いバラが用いられることもあります。
アメリカでは、父の日にお父さんが存命中は赤いバラ、他界している場合には白いバラを贈るそうです。
日本ではそのような慣習はないため、ギフトとして選んでも問題ないでしょう。
もし気になる場合は、白いバラのみのギフトにはせず、アレンジメントの中に含める形で、他の花とミックスして使うのがおすすめです。
まとめ
父の日にバラを贈るようになったきっかけや、おすすめのバラのギフトについて解説しました。「黄色いバラ」は、アメリカの父の日文化に、日本ならではのアレンジが加わった我が国特有のものだったのです。
また、黄色いバラには父の日にふさわしい花言葉があり、快活なイメージの黄色はお父さんにプレゼントするのにぴったりです。
母の日に花を贈る習慣は一般的ですが、毎年父の日にも花を贈っているという方は、少数派かもしれません。しかし、その分新鮮な驚きと共に、とても喜んでもらえるでしょう。
ぜひ今年の父の日には、お父さんにバラのギフトを贈ってみてはいかがでしょうか?