上品な花をとても長く鑑賞できることから、お祝いやプレゼントにぴったりの胡蝶蘭。
胡蝶蘭は、しばらくの間もらったままの美しい花を楽しめるのが特徴です。水やりの頻度が少なくても、すぐに枯れてしまうことはありません。
ではいったい、胡蝶蘭はどれくらい長持ちするのでしょうか。一輪の花がどれくらい長持ちするのか、何年くらい育てられるのか、胡蝶蘭の寿命について詳しく解説していきます。
胡蝶蘭を長持ちさせるためのコツや、花が終わった後の育て方も合わせてご紹介していますので、胡蝶蘭を枯らしたくない人もぜひ参考にしてみてくださいね。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]胡蝶蘭の寿命
今回は、胡蝶蘭の寿命について以下の3つの点から解説していきます。
- 1輪の花の寿命|1ヶ月程度
- 全部の花が落ちるまで|2ヶ月〜3ヶ月程度
- 株の寿命|10年以上
ではさっそく見ていきましょう。
1輪の花の寿命|1ヶ月程度
胡蝶蘭の花1輪の寿命は、平均で1ヶ月程度です。
しかし、生育環境によって花の持ちにかなり違いがあります。日当たりの良い暖かい場所に置いて、10日1回水やりをした場合で、1ヶ月程度持つのが平均的です。
環境が良ければ、1輪の花が1ヶ月から2ヶ月以上もきれいな状態を保つこともあります。
逆に日当たりが悪い、寒すぎる、暑すぎる、乾燥しすぎているなど置き場所によっては1ヶ月持たずにしおれてしまうこともあります。
全部の花が落ちるまで|2ヶ月〜3ヶ月程度
大輪サイズの3本立ち胡蝶蘭33輪の場合、胡蝶蘭の花がすべて落ちてしまうまで、2ヶ月から3ヶ月程度が平均的です。ついている花の輪数によっては、もっと長い期間楽しめることもあります。
胡蝶蘭の商品によっては3本立ち、5本立ちと花茎の本数が異なり、輪数にも違いがあります。大輪サイズの胡蝶蘭で、1本の花茎につき7輪から11輪程度、多いもので15輪以上の商品もあります。
なおミニサイズ胡蝶蘭の花持ちも、大輪サイズとあまり差はありません。
胡蝶蘭は上から順番にお花が咲き終わります。適切な環境に置いて水やりをすれば、茎の先のつぼみまで咲ききってくれます。
株の寿命|10年以上
花が終わったら胡蝶蘭の寿命は終わり…ではありません。胡蝶蘭は、お世話を続ければ毎年お花を咲かせてくれる多年草です。園芸用の胡蝶蘭の寿命は、10年以上と言われています。
贈答用の胡蝶蘭は年中お花が咲くように調整されていますが、本来の胡蝶蘭の開花時期は5月です。花が終わったあと、夏にかけて株自体が成長期に入って成長します。寒くなってくると休眠期に入ります。
気温が暖かくなってくるとまた花茎が伸び始め、また5月頃に花芽をつけて花を咲かせます。
野生の胡蝶蘭は、50年以上も育つこともあるそう。胡蝶蘭は寿命の長い植物なのです。
胡蝶蘭の寿命を延ばす育て方
1輪の花も株自体もとても寿命の長い胡蝶蘭。
しかし、寒すぎたり日差しが入らなかったりする環境に置いていると、調子が悪くなりすぐに花がしおれてしまいます。せっかく長く持つ花を、早く枯らしてしまってはもったいないですよね。
適切にお世話をして、胡蝶蘭を寿命いっぱい楽しんでみましょう。胡蝶蘭をより長持ちさせる、基本の育て方は下の4つです。
- 日当たり・置き場所
- 温度
- 水やり
- 肥料
基本の4点に気を付ければ、花持ちもぐんとよくなります。胡蝶蘭の特性を押さえながら、お世話してみましょう。
日当たり・置き場所
胡蝶蘭は、直射日光の当たらない明るい場所で、風通しの良い場所を好みます。
具体的には、レースカーテン越しの窓際や、明るいキッチンカウンターなどの場所が適しています。
胡蝶蘭は本来、ほかの樹木や岩にくっついて育つ着生植物です。暖かい木漏れ日の下で、湿った風が当たる場所に生息しています。そのため直射日光は苦手で、葉焼けを起こしてしまいます。
また、湿度の低い場所も苦手。特に室内で気をつけたいのはエアコンの風です。エアコンの風は乾燥していて、直接当たると胡蝶蘭が弱ってしまいます。
風通しの悪い場所もよくありません。機密性の高い部屋なら、直接風が当たらないようにサーキュレーターを置くのも有効です。
温度
胡蝶蘭が生育しやすい温度は、昼は25℃前後・夜は18℃前後の場所です。
適しているのは、人間も過ごしやすいと思う場所。リビングや明るい寝室などがおすすめです。
胡蝶蘭は高温多湿な東南アジア原産で、寒さが苦手です。10℃以下になる場所は避けましょう。冬は、冷え込む窓からは離して管理します。寒冷地ではミニ温室で育てたり、ビニール袋を被せて保温するのも効果的です。
そして同時に、暑すぎる場所も苦手。特にエアコンの切れた夏の室内は、35℃以上になることもあるので注意が必要です。なるべく涼しい場所に置きましょう。
水やり
胡蝶蘭は水やりの頻度が少なくていいのが特徴的です。適した水やりの頻度と量の目安は、以下のとおり。
- 頻度|10日に1回が目安
- 量|コップ一杯の水
胡蝶蘭でよくあるトラブルは、水のあげすぎによる根腐れです。
樹木を這うように育つ着生植物の胡蝶蘭は、根は土中ではなく空気中に伸びていきます。雨や空気中のわずかな水分を効率的に取り込み、多肉質な根に水分を貯めながら育ちます。そのため、水をあげすぎると多肉層が腐ってしまいます。
水をあげる時は必ず指で植え込み材を触って、しっかり乾いていることを確認してからあげましょう。乾き具合によって、夏は5日前後に1回、冬は2週間に1回と調節しながらあげてください。
肥料
胡蝶蘭は、少ない養分でも育つ植物です。そのため、肥料をたくさんあげる必要はありません。肥料をあげるのは成長期(5月〜9月)で、根や茎の成長を促したい時です。
肥料をあげる時は、以下の点に注意しましょう。
- 花が咲いている時にはあげない
- 調子が悪い時にはあげない
- 寒い時期にはあげない
- 肥料は規定量を守って薄める
胡蝶蘭の肥料は、弱った株を回復させる目的であげると、さらに弱らせてしまうことがあります。花が終わった後の暖かい時期に、3000〜4000倍薄めた液体肥料を水やり代わりに施します。
胡蝶蘭の寿命(花)が終わった後も楽しむ方法
胡蝶蘭の花の寿命が一度終わってしまっても、胡蝶蘭はまだ楽しめます。
胡蝶蘭のお花が終わったらすることは、下の3つです。
- しおれた花を摘み取る
- 二度咲きさせる
- 胡蝶蘭の花を毎年咲かせられる
順番に説明していきましょう。
しおれた花を摘み取る
胡蝶蘭の花は、咲き終わりに近づくと柔らかくなってしおれてしまいます。
いずれ自然にぽろっと落ちますが、しぼんだ花がついたままでは株全体がしおれて見えてしまいます。しおれてきた時点で早めに摘み取ってしまいましょう。
胡蝶蘭は上から茎の先にかけて花が咲き進みます。残り数輪になったら寂しく見えてくるので、茎を切り取って切り花として楽しむのもおすすめです。切り花にしても状態によっては2週間ほど長持ちします。
二度咲きさせる
花が終わりそうになったら、二度咲きをさせてみましょう。二度咲きは植え替えをしなくても手軽に挑戦できるので、ぜひ試してみてください。
花が残り2〜3輪になったら、花茎の根元から節を2〜3節残した場所でカットします。ライターなどであぶって消毒したハサミを使いましょう。この時点で、ついていた支柱は取ってかまいません。
暖かい時期であれば、1ヶ月ほどで花芽が伸びてきます。2〜3ヶ月もすれば、二番花を咲かせてくれますよ。二番花が終わっても暖かければ、三度咲きにも挑戦できます。
関連記事:胡蝶蘭の花が終わった後の育て方|剪定方法や二度咲きのコツ
胡蝶蘭の花を毎年咲かせられる
二度咲きを楽しんだら、花茎を根元でカットします。そのまま水やりを続ければ、また翌年の春頃に花を咲かせ、毎年お花を楽しめます。
贈答用の胡蝶蘭は、一度植え替えをしてあげましょう。3本立ちや5本立ちは寄せ植えになっていて華やかですが、栽培環境としてはあまり適していません。
水苔を使って、素焼き鉢に1株ずつ植え替えます。根の風通しがよくなって、来年の花に備えられます。
胡蝶蘭の寿命を延ばすコツ|植え替えをする
胡蝶蘭を何年も長く楽しみたいなら、植え替えは欠かせません。
胡蝶蘭自体は生命力が強く寿命が長いですが、植え込み材の寿命はそこまで長くありません。定期的に新しい植え込み材に植え替えることで、胡蝶蘭が元気になります。
植え替えのタイミングや方法は以下の通り。
- 3年を目安に植え替える
- 適期は4〜6月
- 水苔で植え替えるのがおすすめ
- 植え替え後の水やりは1週間空ける
- 植え替え後に肥料は不要
では見ていきましょう。
3年を目安に植え替える
胡蝶蘭は、水苔やバークなどの植え込み材に植えられています。水苔やバークは、植えっぱなしにしていると硬くなったり傷んできたりして、保水力がなくなってきます。古い植え込み材に植えておくと根が傷つき、胡蝶蘭も枯れてしまいます。
植え込み材の寿命は3年程度。3年を目安に、植え込み材の状態や胡蝶蘭の根の状態を確認しながら植え替えてあげましょう。
なお、贈答用の胡蝶蘭は、育成中に植え替えてからだいたい3年ほど経った状態であることが多いです。もらった胡蝶蘭も、花が終わったら一度植え替えてあげましょう。
根腐れや病気になった時も、植え替えが有効です。根を整理し、病気部分を取り除いて植え替えてあげましょう。
適期は4〜6月
植え替えの適期は、花が終わった後の4月から6月頃です。
初心者は、もっとも適期の高温多湿な6月頃に植え替えると、失敗しにくいでしょう。夏の成長期前に植え替えてあげると、植え替えで傷んだ根の回復も早く、成長を促せます。
植え替えは遅くても9月までには済ませましょう。寒い時期に入ると根が痛みやすく、回復できずに枯れてしまうことがあります。9月以降は植え替え時は暖かくても、根が伸びてきた頃に寒さにあたって弱ることがあります。
ただし根腐れや病気の場合は、すぐに植え替えましょう。寒い時期に植え替える場合は、ビニール袋を被せるなどして保温対策をしながら、寒さにあたらないように気をつけます。
水苔で植え替えるのがおすすめ
胡蝶蘭は、主に水苔かバークで植えられています。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、まずは水苔で植え替えてみるのがおすすめです。水苔は柔らかく、根を傷つけにくいからです。
植え替え方法の手順は以下の通りです。
- 水苔を戻しておく
- 根を鉢から取り出し、古い植え込み材を取り除く
- 古い根や傷んだ根を整理する
- 小さく丸めた水苔を根の真ん中に入れて包む
- さらに根を包むように水苔を巻きつける
- 鉢に入れ、軽く押さえる
鉢をひっくり返して、胡蝶蘭が落ちてこない程度に押さえたら完成です。
詳しい植え替えの方法はこちらにご紹介しています。バークで植え替える方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
植え替え後の水やりは1週間空ける
植え替え後は、水やりを1週間控えます。
観葉植物や草花は通常、植え替え後にたっぷり水をあげますが、胡蝶蘭は植え替え後に水はあげないのが基本です。植え替えは少なからず根が傷つき、株も弱っています。そこに水をあげると、さらに弱らせてしまいます。
必ず1週間控えてから、コップに1杯の水を与えましょう。
暑い季節や冬の乾燥が気になるようであれば、霧吹きで葉水をします。葉の根元に水が貯まらないように気をつけてあげてください。
植え替え後に肥料は不要
水やりと同様に、植え替えの際に肥料は必要ありません。株を弱らせる原因になってしまいます。
肥料をあげるなら、株が順調に回復して、新しい根が出てくるなど株の成長が見えてからにしましょう。あげる時期は5月から9月頃までで、9月以降はあげません。翌年の花が終わってからあげるのが無難です。
胡蝶蘭は少ない養分で育つ上、新しい水苔には微量の養分が含まれています。無理に肥料をあげる必要はありません。
胡蝶蘭を枯らしたくない方へ|病気と対処法を知るのが大切
胡蝶蘭を長く育てるには、胡蝶蘭がかかりやすい病気と症状、それぞれの対処法を知ることが大切です。胡蝶蘭の調子を見極めながら早めに適切な処置を行えれば、より寿命を伸ばすことができます。
胡蝶蘭がかかりやすい主な症状や病害虫は下の通りです。
- 根腐れ
- 葉焼け
- 水不足
- 軟腐病
- 炭そ病
- ハダニ
- カイガラムシ
ひとつずつ解説していきましょう。
根腐れ
胡蝶蘭でよくあるトラブルは、根腐れです。水のやりすぎ、肥料のあげすぎ、通気性の悪さなどで引き起こされます。根がうまく水や空気を取り込めず、根の多肉層が腐ってしまうのが原因です。
根腐れの症状は以下の通り。
- 葉にツヤがなくなり、しわしわになった
- 咲いた花がすぐに枯れた
- カビが生えている、鉢から異臭がする
- 根が黒く変色している
これらの症状が出たら、根腐れを疑いましょう。根腐れの対処法についてはこちらで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:胡蝶蘭の根腐れ|症状の見分け方と対処法
葉焼け
胡蝶蘭は直射日光が苦手です。日が当たりすぎる場所では、葉焼けを起こすことがあります。下記のような症状が出るのが特徴です。
- 葉が黄色や茶色に変色している
- 葉が白っぽくなっている
日の当たりすぎた部分が、部分的に焦げたように黄色や茶色に変色します。ひどくなると、全体的に白く変色していきます。
特に真夏の強い日差しでは、数時間でも葉焼けを起こします。葉が変色してきた時は、まず日差しが当たってないかを確認してみましょう。
置き場所を変えて、ひどい部分は切り取ります。
水不足
根腐れを避けるために水やりを控えすぎていると、今度は水不足になってしまったというケースも少なくありません。水不足の症状は、
- 葉がしわしわになる
- 葉が薄くなって丸くなる
胡蝶蘭の葉は厚く、ツヤツヤしているのが特徴です。水不足になると葉の水分が失われ、しわしわになったり薄くなってきます。
疑わしい症状が出たらまず根を確認します。葉の症状だけでは分からず、根腐れを起こしていたのに水不足だと思って水をあげてしまうケースもあるためです。根が腐っていないようなら、たっぷり水をあげて様子をみましょう。
軟腐病
軟腐病とは、バクテリア菌によって引き起こされる病気です。傷口などから入った菌が胡蝶蘭を腐らせる病気で、梅雨や夏などの高温多湿な環境で起きやすい病気です。
- 葉に水っぽい斑点ができる
- 葉がブヨブヨになる
上記のような症状が出たら軟腐病を疑いましょう。
消毒したハサミで症状が出ている部分を取り除き、切り口にベンレートなどの殺菌剤を散布します。感染力が強いので、ほかに栽培している鉢から離して置きます。ハサミは使用後も消毒しましょう。
炭そ病
炭そ病はカビの一種が引き起こす病気です。以下のような症状が出たら炭そ病を疑います。
- 茶色や黒っぽい斑点ができる
- 葉が黒くなる
軟腐病と同様に、消毒したハサミで症状が出ている部分を切り取ります。切り口にダイセンなどの薬剤を塗り、処置しましょう。ハサミは使用前にも使用後にも、ライターであぶるなどしてしっかり消毒してください。
ハダニ
ハダニは、高温で乾燥した環境に発生しやすい害虫です。梅雨に発生することが多く、室内で育てていても発生します。
- 葉のツヤがなくなる
- 葉が白く霞んでくる
- 葉裏がベタついている
- クモの巣のような糸がある
ハダニが発生してしまったら、殺ダニ剤を散布して駆除します。ハダニは薬剤耐性が強いので、繰り返し同じ薬剤を使っていると耐性がついてしまいます。数種の殺ダニ剤をローテーションして駆除しましょう。
ハダニは水に弱いので、梅雨や夏は葉水をすると予防になります。
カイガラムシ
カイガラムシは外から持ち込まれて付着します。
ふわふわとした白い幼虫が葉の裏に潜みます。放置すると、養分を吸い取られて胡蝶蘭が衰弱します。
見つけた時はオリオンなどの殺虫剤で駆除します。しかし成虫になってしまうと殺虫剤が効きづらいので、粘着テープなどで優しく駆除してください。胡蝶蘭の葉はデリケートなので、歯ブラシでこするなどの駆除方法は避けましょう。
水やりをする時は、定期的に葉裏を確認して、早めに発見して予防します。胡蝶蘭をもらった時や買った時に、まず虫がついていないか確認するのも大切です。
胡蝶蘭の寿命についてよくある質問
ここからは胡蝶蘭の寿命について、よくある質問をまとめてみました。
- 胡蝶蘭をほったらかしにしたらどのくらい持つ?
- 胡蝶蘭の切り花はどれくらい持つ?
- 胡蝶蘭を植え替えないとどうなる?
それぞれを詳しく見ていきましょう。
胡蝶蘭をほったらかしにしたらどのくらい持つ?
贈答用の胡蝶蘭は配達前に水やりがされているため、2週間前後はきれいな状態を保ちます。しかし、置き場所によって、寿命は大きく異なります。
置く環境が悪ければ、1週間ほどで花がしおれてしまうこともあります。 さらに水やりをせずにほったらかしにしていると、全ての花が落ちて枯れてしまいます。
花がしおれても株は生きているので、しおれた花を取り除き、花茎を切って水やりをしてあげれば復活するでしょう。植え替えをして水やりを続ければ、翌年にまたお花を咲かせてくれます。
ただし、ほったらかしにしている置き場所によっては、葉焼けや低温障害を起こして株ごと枯れてしまいます。葉や根がなくなってしまったら、復活しにくくなります。
関連記事:胡蝶蘭はほったらかしでも育つのか|初心者でもできる育て方
胡蝶蘭の切り花はどれくらい持つ?
胡蝶蘭の切り花は、だいたい2週間ほど長持ちします。
置き場所は鉢と同じで、20℃前後の明るい場所で、エアコンなどの風が直接当たらない場所に置きましょう。
茎の切り口は、消毒したカッターなどで斜めに切りましょう。切り花が水分を吸収しやすくなり、長持ちします。
切り花をより長持ちさせるには、水をこまめに交換することが大切です。特に暖かい時期は水に雑菌が繁殖しやすいので、毎日交換するとよく持ちます。切り花延命剤も効果的です。
胡蝶蘭を植え替えないとどうなる?
胡蝶蘭を植え替えないで育てていると、植え込み材が古くなって黒ずんだりカビが生えたりします。根の通気性が悪くなり、胡蝶蘭も調子が悪くなってきます。
特に贈答用の胡蝶蘭は通気性が悪く、根腐れを起こしやすい状態です。お花が終わるまではそのままでも大丈夫ですが、花が終わったら一度植え替えましょう。
また、植え替えをしないでいると、毎年花が小さくなったり輪数が少なくなったりすることもあります。定期的に植え替えをすると、根の成長が促されてより元気になります。
まとめ
胡蝶蘭は寿命が長く、意外と丈夫な植物です。生命力があり、そこまで神経質にならなくても自然に育ってくれます。
根腐れなどを起こしても、復活してくれることも少なくありません。もし胡蝶蘭の調子が悪くなっても、あきらめずに様子を見ながら育ててみてくださいね。
適した環境に置くことができれば、毎年お花を咲かせるのも難しくありません。室内で胡蝶蘭のように大きな花を咲かせる植物はあまりないので、お部屋にあるととても華やかです。
適切にお世話しながら、胡蝶蘭を寿命いっぱい楽しんであげましょう。