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胡蝶蘭の種類|大きさや本数による特徴や値段の違いを解説

胡蝶蘭の種類|大きさや本数による特徴や値段の違いを解説

3本立ちや5本立ち、大輪、ミディサイズなど意外と種類が多い胡蝶蘭。定番の白色だけでなく、ピンクや黄色など花色も豊富です。

種類が豊富でさまざまなシーンに合った商品を選べる反面、いざ購入しようとするとどれを選べばいいか分からない…という人も少なくありません。オンラインで注文する場合は特に悩みますよね。

そこで今回は、胡蝶蘭にはどんな種類があり、値段がどう違うのか、解説していきたいと思います。どんなシーンでどの胡蝶蘭を選べばいいのか選び方も紹介していますので、贈るシーンや相手にふさわしい胡蝶蘭を探してみてくださいね。

[https://andplants.jp/pages/phalaenopsis]

胡蝶蘭の種類|本数

胡蝶蘭の商品を見てみると、ほとんどの商品に「3本立ち」や「5本立ち」など本数が記載されています。これは、花茎の本数を表しています。例えば3本立ちとは、花茎が3本ある商品のことです。

胡蝶蘭は、1株につき1本しか花茎を伸ばしません。3本立ちは3つの株を寄せ植えにして仕立てたもので、贈答用胡蝶蘭の株元をよく見ると鉢の中に3つのポット苗が入っています。多いもので10本以上の商品もあります。

本数が多いほど豪華で圧倒されますが、鉢も大きくなり重くなるため、移動させるのが大変です。贈り先で飾る場所や管理に困らないよう、大きさに配慮する必要があります。

よく選ばれるのは、コンパクトながらボリュームのある3本立ちと、お祝いの相場にふさわしい価格と豪華さを兼ね揃えた5本立ちです。それぞれの大きさや価格は、輪数・花の大きさによって異なります。

では次に、輪数の違いをご紹介します。

[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-l-brown]

胡蝶蘭の種類|輪数

同じ3本立ちの胡蝶蘭でも、検索してみると「3本立ち(30輪〜33輪)」「3本立ち(42輪〜45輪)」などと記載されています。

これは全体で何輪の花がついているかを表しています。輪数が多いほど価格は上がり、大きくて見た目も豪華です。

輪数による違いは、以下の2つのポイントがあります。

  • 花茎1本につき7輪〜15輪
  • 花1輪の相場|700円前後

では具体的にどう違いがあるのかを見ていきましょう。

花茎1本につき7輪〜15輪

胡蝶蘭は商品によって花茎1本についている花の輪数が異なります。

花茎1本につき7輪から15輪が平均的です。多いもので、1本に20輪以上もつく高級な商品もあります。

同じ3本立ちでも、輪数が21輪の商品と60輪の商品では見た目も価格も大きく違いがあります。21輪以下の商品はコンパクトで飾りやすいですが、お祝いのシーンによっては寂しい印象になってしまうことも。

輪数によって印象ががらりと変わるので、購入するときは輪数も確認するといいでしょう。 なお、ショップによってまだ開いていないつぼみを含めている場合と、つぼみを含まず開花している花だけの輪数を表記している場合があります。注意して購入しましょう。

花1輪の相場|700円前後

大輪の花1輪につき、700円前後の商品が平均的です。

ショップや生産者による努力もありますが、基本は品質によって花1輪の値段が異なります。

1輪600円ほどの商品もあれば、1輪800円以上の高級品質の商品まであります。実際に店舗で商品を見られない場合は、花1輪の価格相場を参考にするのがおすすめです。

大輪よりも花が小さいミディサイズでは、花1輪につき400円前後が相場です。

胡蝶蘭の種類|花の大きさ

最後は、花の大きさによる違いです。

胡蝶蘭は花のサイズによって分けられています。主に次の4つの種類があります。

  • 大輪
  • 中輪
  • ミディ
  • マイクロ(ミニ)

胡蝶蘭を探していると、同じ3本立ち30輪〜33輪なのに値段が異なるケースがあります。これは、同じ3本立ちでも、花のサイズが違う可能性があるからです。

お手頃な価格だと思って選ぶと、思ったより花が小さいことも。

特に大輪と中輪は、大きさの違いが分かりにくいので注意が必要です。写真では同じように見えても、実際大輪の胡蝶蘭と並ぶと中輪がとても小さく見えるケースもあります。たくさん胡蝶蘭が贈られるようなシーンでは気をつけましょう。

また、中輪とミディをまとめてミディ胡蝶蘭と呼んだり、ミディより小さいサイズをすべてマイクロ胡蝶蘭と呼んだり、ショップによって呼称が異なることがあります。購入時にはサイズをよく確認しましょう。

では、花のサイズや全体の大きさ、価格相場や贈るシーンも合わせてひとつずつ解説していきます。

関連記事:お祝いに適した胡蝶蘭|人気の理由・マナー・相場

大輪|直径12cm〜14cm

花の直径が12cm〜14cmの胡蝶蘭を、大輪胡蝶蘭と呼びます。ビジネスシーンなどの贈答用でよく見る、定番の胡蝶蘭です。

1本立ちから10本立ち以上までさまざまな商品があります。中でも人気の3本立ち(30輪〜33輪)と、5本立ち(50輪〜55輪)の全体の大きさや価格相場は以下の通りです。

胡蝶蘭 3本立ち(30輪〜33輪) 5本立ち(50輪〜55輪)
全体の高さ 70cm〜90cm 90cm〜100cm
全体の幅 50cm前後 60cm前後
価格相場(白) 1万円〜3万円 3万円〜6万円

開業祝いや開店祝い、就任祝いや新築祝い、退職祝いなどあらゆる場面でふさわしい胡蝶蘭です。

重要な取引先の会長就任祝いや祝賀会など華やかな場面では、5本立ちのような豪華な胡蝶蘭が人気です。一方、飲食店などスペースが限られた店舗への開店祝いには、3本立ち胡蝶蘭が喜ばれます。

個人に贈る際には、大輪胡蝶蘭は大きすぎる場合もあります。持ち帰りや自宅での置き場所に困る場合もあるので、相手が飾る場所に配慮して選びましょう。

中輪|直径7cm〜8cm

花の直径が7cm〜8cmの胡蝶蘭を、中輪胡蝶蘭または中大輪胡蝶蘭と呼びます。

大輪胡蝶蘭よりも少しだけ小ぶりな花で、大輪では仰々しすぎるような場面や少しカジュアルなシーンでよく選ばれています。

5本立ちの商品は少なく、3本立ち以下の商品が多い中輪胡蝶蘭。全体の大きさや価格相場は、人気の3本立ち(30輪〜33輪)で以下の通りです。

胡蝶蘭 3本立ち(30輪〜33輪)
全体の高さ 60cm〜80cm
全体の幅 50cm前後
価格相場(白) 1万円〜2万円

昇進祝いや開院祝いなどで選ばれています。

やや花が小ぶりで、華やかさもありながら飾りやすい胡蝶蘭です。

大輪の胡蝶蘭に比べて、流通量はあまり多くありません。黄色や紫色など珍しい品種の胡蝶蘭も出回ることがあります。

ミディ|直径5cm〜6cm

花の直径が5cm〜6cmの胡蝶蘭を、ミディ胡蝶蘭と呼びます。7cm〜8cmの中輪まで含めてミディ胡蝶蘭ということもあります。

狭い場所に飾ることを想定したお祝いや、個人間でのプレゼントに選ばれている胡蝶蘭です。さまざまな商品がありますが、3本立ち以下の商品がよく出回ります。

中でも人気の3本立ち(24輪〜27輪)の大きさや価格相場は以下の通りです。

胡蝶蘭 3本立ち(24輪〜27輪)
全体の高さ 50cm〜70cm
全体の幅 50cm前後
価格相場(白) 8000円〜1.5万円

個人の開店祝いや開院祝い、退職祝いや長寿祝いなどにおすすめの胡蝶蘭です。

カウンターや受付などの卓上にも起きやすく、サイズはコンパクトでも華やかなのが特徴。どこでも飾りやすく扱いやすいため、贈り先に負担をかけません。

大輪に比べて花色も豊富です。ピンクの濃淡やオレンジ、青など珍しい花色もあり、相手に合った花を見つけやすいですよ。自分で育てるために買う人も多いサイズです。

[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi3-pinkwhite]

マイクロ(ミニ)|直径2cm〜4cm

花の直径が2cm〜4cmの胡蝶蘭を、マイクロ胡蝶蘭またはミニ胡蝶蘭と呼びます。母の日や父の日、ご挨拶や御礼など個人への贈り物に最適な胡蝶蘭です。

1本立ちの飾りやすい商品が多く出回っています。よく選ばれる1本立ち(5輪〜6輪)の大きさや価格相場は以下の通りです。

胡蝶蘭 1本立ち(5輪〜6輪)
全体の高さ 30cm前後
全体の幅 20cm前後
価格相場(白) 3000円〜5000円

サイズも小さく、鉢も軽いのでご年配の方もお世話しやすい胡蝶蘭です。値段も手頃で、ちょっとしたお礼やプレゼントにお花を贈りたいときにもおすすめ。上品で特別感のある胡蝶蘭は、老若男女に贈りやすいフラワーギフトです。

シンプルな化粧鉢が多い大輪に比べて、おしゃれな鉢に入った商品も多く見られます。インテリアに合わせやすい商品も多く、飾りやすいのが特徴です。

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胡蝶蘭の種類|色と花言葉

胡蝶蘭では白やピンクをよく見かけますが、実は黄色や紫、オレンジや青などさまざまな色の品種が出回っています。

主な色は以下の8種類です。

  • ピンク
  • 赤リップ
  • 黄色
  • オレンジ
  • ストライプ・ドット柄

ひとつずつ花言葉や特徴、どんな時に贈るのがふさわしいかについて解説していきます。

花言葉は「清純」「純潔」です。一番人気の胡蝶蘭で、以下のようなシーンで選ばれます。

  • 開店・開業祝い
  • 就任祝いや竣工祝い
  • 葬儀やお悔やみ

ビジネスシーンでのお祝いはもちろん、葬儀やお供えなどのお悔やみなどにもふさわしい色です。上品でフォーマルな印象があり、ビジネスシーンでは白色を選ぶと間違いありません。

大輪・中輪・ミディ・マイクロサイズのどれでも定番の色です。

生産量が多いため、同じ本数や輪数でも商品によって価格や品質に幅があります。価格を抑えたい時にも、最高品質の素晴らしい胡蝶蘭を贈りたい時にも、どんなシーンにも選びやすい胡蝶蘭です。

ピンク

花言葉は「あなたを愛しています」です。以下のようなケースで人気があります。

  • 開店・開業祝い
  • 昇給・昇格祝い

華やかなピンクは、白に次いでよく選ばれています。フォーマルなシーンにも、個人への贈り物にもぴったり。白では少し寂しいと感じる場合や、祝賀パーティーなど華やかな場所へ贈る時に選ぶ人が多い色です。

大輪・中輪・ミディ・マイクロサイズのどれでも定番の色です。

ピンクの種類も豊富で、ハッキリとよく目立つピンクもあれば、淡い優しいピンクもあります。花が小さくても目を引くため、ミディ以下のサイズではピンクが特に人気があります。

生産量も白に次いで多く、価格帯も白い胡蝶蘭とあまり差がありません。

赤リップ

赤リップ特有の花言葉はまだありませんが、胡蝶蘭全体の花言葉は「幸福が飛んでくる」です。ふさわしいシーンは以下の通り。

  • 当選祝い
  • 創立祝い、
  • 就任祝い

胡蝶蘭は花の中心に、リップと呼ばれるくちびるのような部分があります。

リップは黄色の品種が多いですが、赤色の品種を特に赤リップと呼ばれています。白い花弁と赤いリップのコントラストが美しいこと、紅白の色合いであることから、人気の胡蝶蘭です。

特に大輪品種がよく出回っています。

白やピンクに次いで人気の色のため、価格相場は白とあまり違いがありません。

黄色

花言葉は「進出」「商売繁盛」です。花言葉の縁起の良さから、開業祝いや開店祝いなど商売に関するお祝いや門出にふさわしい胡蝶蘭です。

  • 開店・開業祝い
  • 移転祝い
  • 入学祝い
  • 就職祝い

黄色の胡蝶蘭は、上記のようなシーンでよく選ばれています。

ほかの胡蝶蘭と差をつけたいが、派手すぎる色合いは避けたい時にもおすすめです。贈り先のコーポレートカラーやイメージカラーが黄色の時も適しています。

爽やかな黄色の胡蝶蘭は、明るく元気をくれます。やや珍しい花色ですが、主張の強すぎない色合いが好まれています。少しだけ個性的な胡蝶蘭を探している人にぴったりの胡蝶蘭です。

贈り先のコーポレートカラーや相手のイメージカラーに合わせて贈る人も少なくありません。

大輪・中輪・ミディ・マイクロサイズまであります。流通量が多くないため、大輪3本立ち(30輪〜33輪)の価格相場は1.5万円前後。白に比べるとやや高めです。大輪では、染色によって作られた染め胡蝶蘭の品種もあります。

オレンジ

オレンジ色の胡蝶蘭特有の花言葉はまだつけられておらず、胡蝶蘭全体の「幸福が飛んでくる」が主な花言葉です。下記のシーンでよく選ばれています。

  • 開店・開業祝い
  • 新居・新築祝い
  • 還暦・長寿祝い

大輪のオレンジ色胡蝶蘭には、天然の花色の品種と、染め胡蝶蘭の品種があります。

染め胡蝶蘭は、特別な染料を吸い上げさせて染める方法もしくは、特別な塗料を花びらに吹きかけて染める方法で作られています。染め胡蝶蘭は平均価格が白よりもやや高めで、大輪3本立ち(30輪〜33輪)で2.5万円〜3万円が相場。

ミディやマイクロ胡蝶蘭は、天然の色の胡蝶蘭がほとんどです。品種改良によりさまざまな品種が作られており、明るめのオレンジから渋めのオレンジ、ピンクオレンジのようなニュアンスカラーまでバリエーションが豊富です。

インテリアに馴染むおしゃれな胡蝶蘭がほしい時におすすめ。女性へのプレゼントにも人気の胡蝶蘭です。ミディサイズのオレンジ色は、白と比べると価格に大きな差はありません。

比較的新しい色の品種のため特有の花言葉はまだつけられていませんが、紫には高貴なイメージがあり、目上の人やお世話になった御礼などによく選ばれています。ふさわしいシーンは以下の通り。

  • 長寿祝い
  • 退職祝い

古希(70歳)や喜寿(77歳)のカラーは紫色のため、長寿祝いにおすすめの胡蝶蘭です。

ミディやマイクロサイズの胡蝶蘭なら、小さくて扱いやすいためご年配の方へのプレゼントに向いています。胡蝶蘭は水やりも少なくて済むため、負担になりにくいのもポイントです。

大輪の紫色は、染料で染めた染め胡蝶蘭がほとんどです。青みの強い紫や、ラベンダー色などの商品があります。大輪3本立ち(30輪〜33輪)で2.5万円〜3万円が相場です。

ミディやマイクロサイズでは、天然の紫色胡蝶蘭もあります。濃いピンクに近い紫色ですが、ピンクより落ち着いた色合いなのが特徴です。

珍しい品種や新品種はやや高いことがありますが、満天紅など定番品種の価格相場は白色とあまり変わりません。

関連記事:紫色の胡蝶蘭|ギフトにおすすめな理由と喜ばれるシーンを解説

花言葉は「尊敬」「愛」。胡蝶蘭の中では非常に希少な色のひとつで、特別感のある胡蝶蘭です。

  • 就任祝い
  • 創立祝い
  • 竣工祝い

上記のような、贈り先に思い入れのある場合や特別な場面によく選ばれています。

大輪は染め胡蝶蘭がほとんどです。世界でもっとも好感が高い色と言われる青色は人気があり、水色やさわやかな青色などさまざまな青い染め胡蝶蘭が作られています。

ミディ胡蝶蘭では、世界初の天然の青い胡蝶蘭BlueGene®️が人気があります。2012年に完成したとても希少な品種で、特別なお祝いや大切な人へのプレゼントにふさわしい逸品です。

BlueGene®️の価格は、3本立ち(27輪)で3万円前後が相場です。

関連記事:青い胡蝶蘭|特別な贈り物にふさわしい意味と種類を紹介

ストライプ・ドット柄

胡蝶蘭は色のほかにも、模様もバリエーションが豊富。花の脈に沿って縞ができるストライプ柄や、スポットと呼ばれる点や斑点が入ったドット柄の胡蝶蘭もあります。

東南アジアに自生する原種にも独特なドットやストライプが入った品種が見られ、さらに品種改良によって、さまざまな模様の入った胡蝶蘭が生み出されています。

胡蝶蘭ならではの魅惑的な美しさが詰まっており、贈り物だけでなく自分用にコレクションする人も少なくありません。

贈るシーンは、以下のようなシーンが挙げられます。

  • 公演祝い
  • 個展祝い
  • 開店・開業祝い

公演祝いや個性的なお店に贈る場合など、センスの良い贈り物をしたい時におすすめです。胡蝶蘭なら長持ちして、魅力的な花を長く楽しめます。

模様の入った胡蝶蘭は意外と多いですが、品種や模様の入り方によって価格はばらばらです。

胡蝶蘭の種類|スタイル

胡蝶蘭のギフトには、以下のような4つのスタイルがあります。

  • 鉢植え
  • スタンド花
  • アレンジメント
  • 花束

贈り先に合わせたスタイルで選ぶといいですね。ではそれぞれ見ていきましょう。

鉢植え

胡蝶蘭のギフトの主流は鉢植えです。

大輪や中輪は主に白っぽい化粧鉢に寄せ植えされ、ラッピングされています。ミディやマイクロサイズでは、おしゃれな鉢を使った商品も多く見られます。

根がついているので、花が長持ちするのがメリットです。環境が合えば、3ヶ月も綺麗な花を楽しめることもあります。

デメリットは、置き場所や処理に困ること。鉢自体も重いので、花が終わった後の処分に困るという声は少なくありません。胡蝶蘭引き取りサービスをしてくれるショップもあるので、注文時に聞いてみましょう。

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スタンド花

大輪の胡蝶蘭のような華やかなギフトにしたいけれど、処分に悩ませたくない…という場合は、胡蝶蘭の切り花を使ったスタンド花がおすすめです。

特に祝賀会などのパーティーでは、持ち帰りに困らないスタンド花のほうが好まれることもあります。スタンド花の場合、会の最後に少しずつ花束にして参加者に配ることが多いため、贈り先の相手が処分に悩むこともありません。

スタンド花は高さがあるので、開店祝いなどには華やかで見栄えがします。胡蝶蘭の入ったスタンド花なら、より一層豪華に見えます。贈り先への特別な思いが届くことでしょう。

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アレンジメント

オフィスや個人宅でしばらく飾ってもらうことを想定したお祝いには、花が終わった後の処分も簡単な、切り花の胡蝶蘭を使ったアレンジメントがおすすめです。

上品で華やかなので、敬老の日やお誕生日プレゼントなどご年配の方へのプレゼントに喜ばれます。和室にも現代の家にもよく合います。

また、お見舞いにも人気です。匂いや花粉が少ない胡蝶蘭なら、病室や部屋を汚すこともありません。花も長持ちするため、綺麗な花を長く楽しんでもらえます。なお、お見舞いには根のつくものは避ける習慣があり、鉢植えの花は避けたほうがいいと言われています。

白や淡い紫の花を合わせて、お悔やみやお供えにもよく選ばれています。

花束

切り花の胡蝶蘭は、花束にすることもできます。

「純粋な愛」という花言葉もある胡蝶蘭は、恋人へのプレゼントやプロポーズにもふさわしいお花です。胡蝶蘭なら品があって高級感もあり、大人っぽいシックな花が好きな人に喜ばれます。特別な日にはぴったりです。

胡蝶蘭は切り花にしてもほかのお花より長持ちするので、思い出を長く楽しんでもらうことができます。

なお、胡蝶蘭の切り花は流通がそんなに多くないため、花束やアレンジメントを購入する時は事前に予約しておくのがおすすめです。当日に買いに行っても購入できないことがあります。

胡蝶蘭を贈る時の選び方

ここまでは胡蝶蘭の具体的な種類をご紹介してきましたが、では実際にどうやって胡蝶蘭を選べばいいのでしょうか。

ポイントは3つです。

  • 予算で選ぶ
  • 大きさで選ぶ
  • 色で選ぶ

順番に解説していきましょう。

予算で選ぶ

まずは予算から考えてみましょう。主な贈るシーンの価格相場を以下にまとめてみました。

開業・開店・開院祝い 1万円〜5万円
昇進・就任祝い 1万円〜5万円
受賞祝い・当選祝い 2万円〜5万円
退職祝い 5000円〜2万円
公演祝い・発表会祝い 5000円〜5万円
長寿祝い 1万円〜3万円
新居・引越し祝い 5000円〜2万円
誕生日プレゼント 3000円〜1万円
母の日・父の日 3000円〜1万円
お悔やみ(法人) 1万円〜3万円
お悔やみ・お供え(個人) 5000円〜3万円

上記は基本の価格相場ですが、取引先や相手との関係性によっても異なります。自分の気持ちが伝わる予算を考えて選びましょう。

関連記事:胡蝶蘭の値段|種類・シーン別の相場や立札について

大きさで選ぶ

予算がだいたい決まったら、次は胡蝶蘭の大きさを決めましょう。

胡蝶蘭は、花の大きさや本数によって、全体の大きさが異なります。購入する際は高さや幅もよく確認しましょう。

大きすぎると置き場所や処分にも手間がかかり、相手を煩わせてしまいます。逆に小さすぎると寂しく感じ、お祝いやお悔やみの気持ちに見合わないことも。贈り先の置く場所を想定して、ふさわしい大きさを見極めましょう

スタンド花やアレンジメントなど、花が終わった後に処分しやすいものを選ぶのもいいですね。

また、大きい胡蝶蘭を贈る時は贈り方にも配慮が必要です。個人へ胡蝶蘭を贈る場合、相手が持ち帰る際に困らないよう、出先での手渡しは避けましょう。自宅に直接届くように手配するか、持参するのが親切です。

色で選ぶ

大きさが決まったら、次は色です。

フォーマルな場面では、白を選びましょう。同じようなビジネスシーンでも、白よりもっと華やかさがほしい時にはピンクがおすすめです。

葬儀やお悔やみ、お供えは白い花を贈るのがしきたりです。なお、四十九日を過ぎた後は何色を贈ってもいいとされています。故人の好きだった色を選ぶのもいいでしょう。

花言葉で色を選んでみるのもいいですね。花言葉を以下にまとめてみました。

胡蝶蘭全体 「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
「清純」「純潔」
ピンク 「あなたを愛しています」
黄色 「進出」「商売繁盛」
「愛」「尊敬」

紫やオレンジ色などには、まだ色特有の花言葉はついていません。

白やピンクの胡蝶蘭はほとんどの花屋さんで買えますが、特別な色の胡蝶蘭はすぐに買えないこともあります。ほしい胡蝶蘭が決まっている場合は、花屋さんに相談して1週間以上前には注文しておくと確実です。オンラインショップでの購入もおすすめですよ。

胡蝶蘭の種類に関するよくある質問

ここからは、胡蝶蘭の種類に関するよくある質問をまとめてみました。

  • 珍しい品種はある?
  • 胡蝶蘭の原種はどんな種類がある?
  • 胡蝶蘭はどのくらいもつ?

ひとつずつ見ていきましょう。

珍しい品種はある?

胡蝶蘭の品種は非常に豊富です。毎年、生産者の熱い思いが詰まった品種がたくさん生まれています。

特別なプレゼントに、相手を喜ばせるような珍しい胡蝶蘭を贈りたいという人にふさわしいのは、世界初の天然の青い胡蝶蘭Blue Gene®️です。

胡蝶蘭はどの原種も青色の色素を持っていないため、青色の胡蝶蘭を作るのは難しいと言われてきました。千葉大学の三位正洋教授らと大阪の石原産業の15年以上にも及ぶ共同開発の末、ツユクサの青い色素を組み込むことで生まれた比較的新しい胡蝶蘭です。

希少な品種ですが、近年では一般客でも購入できるようになりました。レアなものや珍しいものが好きな人へのプレゼントにも、大切な人へ思いを込めたプレゼントにもおすすめです。

ほかにも真っ赤な胡蝶蘭タイダサルーや、ブラックライトを当てると光る胡蝶蘭などさまざまな品種がありますが、まだ市場にはほとんど出回っていません。

胡蝶蘭の原種はどんな種類がある?

胡蝶蘭が好きな人へのプレゼントには、珍しい原種の胡蝶蘭を贈るのも粋です。

胡蝶蘭の原種は、現在50種類ほど確認されています。

葉が1m以上もあるような大きな品種や、星形をした花など多種多様。原種には、胡蝶蘭の神秘的な魅力が詰まっています。

原種はほとんどが絶滅危惧種に指定されており、国際取引は厳しく規制されています。しかし最近は栽培技術の進化により、日本でも入手できる原種がいくつか出てきました。

現在出回っている中では、黄色い花びらに赤褐色の不思議な模様が入るアンボイネンシス、小さな花と斑入り葉が特徴のセレベンシス、香りのあるシレリアナなどが代表的です。

植物好きな人への贈り物にはもちろん、自分でもぜひ一度育ててみたい胡蝶蘭ですね。

胡蝶蘭はどのくらいもつ?

胡蝶蘭は、環境が合えば、開花した状態で3ヶ月も楽しめます。

花を長持ちさせるためには、直射日光の当たらない明るい風通しの良い場所に置くことが大切です。特に風通しが悪いと花がすぐにしおれたり、花が一気に落ちたりすることがあります。

水やりは、10日に1回、1株につきコップ1杯程度が目安です。

胡蝶蘭は水をあげすぎると根腐れしやすいので、水やりは控えめにするのが基本です。ただし暑い季節や乾燥する場所では、水不足に注意しましょう。植え込み材を指で触って乾いているのを確認してから水をやります。

花が終わった後も、水やりを続けていれば翌年も花を咲かせます。ただし贈答用の胡蝶蘭は通気性が悪いので、花が終わったら1株ずつ素焼き鉢に植え替えるといいでしょう。

胡蝶蘭自体の寿命は10年以上と言われています。胡蝶蘭を長持ちさせる方法は、下の記事でもくわしくご紹介しています。参考にしてみてくださいね。

関連記事:胡蝶蘭の寿命|長持ちさせる秘訣や花が終わった後の楽しみ方

まとめ

いざ選ぶとなると迷ってしまうくらい、たくさんの種類がある胡蝶蘭。

どの胡蝶蘭にも、生産者の努力と情熱が込められています。贈答用胡蝶蘭の育成には時間も労力もかかり、輪数を増やし花の大きさや向きを揃えるには職人の技術も必要です。手のかけられた胡蝶蘭は一層高価ですが、大切な人へのプレゼントにはふさわしいお花と言えます。

栽培が難しいイメージもありますが、自分で育てるのは意外と簡単です。土に植えるほかの観葉植物に比べて水やりの頻度も少なく、置き場所が適していれば毎年お花を咲かせてくれます。

太くたくましく空中に伸びる根や、ツヤのある葉っぱ、にょきにょきと伸びる花芽など、独特な魅力がたっぷり。もらった胡蝶蘭に愛着が湧いて胡蝶蘭栽培にハマったという人も少なくありません。

ぜひ相手に合った胡蝶蘭を見つけて、最高のプレゼントにしてくださいね。一緒に自分用に買ってみるのもいいかもしれませんよ。

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西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。

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