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観葉植物の元気がない理由|原因と対処法

観葉植物の元気がない理由|原因と対処法

突然、観葉植物の元気がなくなったように、株がぐったりしたり落葉したりすると、枯れてしまわないかとても心配になりますよね。せっかく愛情を込めてケアしてきたからこそ、元気に育てたいと思います。

しかしまずは焦らずに、どんな症状が出ているのかをチェック。それから、適切な対応を心がけることが大切です。

今回は観葉植物の元気がない理由とその対処法について詳しく紹介します。

さらに、観葉植物を元気に育てるコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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観葉植物の元気がない=すぐに枯れるではない

植物は、自分の身に何かトラブルが起きていると、葉や幹を使ってシグナルを出します。落葉や葉の変色、幹の軟化などさまざまな症状を出し、トラブルがすでに起きていることを伝えます。

しかし、異変が見られたからといって、すぐに植物が枯れることはあまりありません。品種や個体差にもよりますが、極端な暑さや寒さに当たらなければ、数時間で株が枯死することは少ないです。

もちろん放置したままでは、いずれ枯れてしまうことがほとんどです。特に症状からでは特定がしにくい根腐れは、気付かないうちに枯れてしまう場合も。

観葉植物の元気がないように見える場合は、焦る必要はなく、まずはどのような症状がシグナルとして現れているのかを確認しましょう。的確な対処をすることで、元の元気な観葉植物になりますよ。

観葉植物の元気がない|症状と対処法

観葉植物がぐったりとしていたり、葉がパラパラと落ちていたりなど、元気がないように見えるときは、その症状にあわせた対処法を試み、しばらく様子を見ながらケアをしていくことが大事です。

ここでは観葉植物の元気がない主な症状について、原因と対処法を解説します。

  1. 株がしおれる
  2. 葉が垂れる・変色する・落ちる
  3. 幹・茎がやわらかい

なお、ここであげる対処法はあくまで一つの方法であり、必ずしもその症状に当てはまるとは限りません。植物の種類や個体によって、さらに育てる環境によって症状の原因は異なり、対処法も細かく変わってきます。

その植物にあった気温・湿度・日当たり・風通しを設定し、水やりや肥料を適切に調節することを優先しましょう。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

①株がしおれる

観葉植物の株自体がぐったりと横に倒れてしまったときは、乾燥による水不足が原因として考えられます。すぐに水やりをすれば大抵の植物は、数時間後、または次の日に復活していることが多いです。

しかし、過剰な状態に陥ると植物は水を根から吸い上げる力さえもなくなるため、水を与えても徐々に枯れてしまいます。

また、なかなか元気にならないからといって水ばかりを与えてしまうと、根腐れを起こし、復活させることがさらに難しくなります。

対処法:活力剤と水を与える

観葉植物の株がしおれて元気がないときは、活力剤と水を与えて栄養と水分を補給させましょう。

植物の細胞の中には、「液胞(水分)」と呼ばれる水溶液がたっぷりと詰まっています。この液胞には、カルシウム・マグネシウム・鉄などの無機物と、糖・アミノ酸・色素などの有機物が溶け込み、植物のからだを支えています。

基本的に植物が水不足でしおれるのは、この液胞の水分が少なくなり、植物の骨(構造)といえる細胞壁を突っ張らせる水圧(膨圧)が低くなるからです。液胞が細胞の中にたっぷりと詰まっていることで、水圧が高くなり、液胞と核を囲う細胞壁を固く突っ張らせることができます。

また活力剤によって、不足してしまった栄養を吸収でき、水分を吸い上げる力が生まれ、全ての細胞の中に液胞を充満させられます。液胞が体内に十分にあることで、植物はみずみずしく保ち、葉や茎をピンと張ることができるのです。

ちなみに、液胞は植物の代謝によってできた廃棄物の蓄積倉庫、花を咲かせるためなどの栄養分の備蓄庫の役割もあります。過度な水不足は、観葉植物の生長を妨げることにもなるので、できるだけ土を乾燥させ過ぎないように管理しましょう。

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②葉が変色する・垂れる・落ちる

観葉植物の葉の異変は、日光と気温が主な原因です。

四季がない熱帯・サバンナ地域に自生する観葉植物は、夏・秋の直射日光や冬の寒さによって、生態や生長の流れに変化が現れる場合もあるようです。

ほかにも、根腐れや根詰まりによって発生する場合も。水分・栄養素・酸素などを吸収する根が傷み、機能を果たしていないことから、葉のしおれ・変色・落葉となります。

葉が変色する原因については、窒素過多、ミネラル不足、病害虫なども考えられます。

対処法:移動させる

強い直射日光と低気温によって、観葉植物の葉に異変が見られた場合は、速やかに管理している場所を変えましょう。

1年を通して、比較的朝日が当たって、日中は半日陰になるような場所を選びます。秋から冬にかけては、暖房の効いた暖かい部屋で管理し、できるだけ季節によって気温差を付けないことがポイント。

日本と違い、熱帯・サバンナ地域では気温が20〜30℃程度で、常に一定です。この環境をつくることで、観葉植物の葉に異変が起きることも少なくなります。

また、植物は徐々に環境に慣らすことで、日光や寒さに耐性をもつようです。もしも観葉植物の全ての葉が落ちてしまっても、毎年春には芽吹き、元の姿に戻る可能性(半常緑性)もあります。

③幹・茎がやわらかい

観葉植物の幹や茎がやわらかくなっている場合は、水切れ、または根腐れの可能性があります。

幹や茎の中の水分が過剰な蒸発(蒸散)によってなくなり、吸い上げる水分もないため、株がしおれたようにやわらかくなります。

ただし、植物の種類によっては、水切れを起こしても葉がピンとしている場合も。幹に大きな水のタンクをもつガジュマルやアデニウムなどは、やわらかくなっても葉がしおれることはあまりありません。

しかし根腐れの場合だと、幹や茎が腐ってやわらかくなり、葉も変色しぐったりする場合もあります。水やりを行なうだけでは復活することはなく、むしろ悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。

対処法:根の整理と植え替え

幹や茎がやわらかくなって、観葉植物の元気がない場合は、まずは土の状態を確認します。土が乾燥している場合は、水切れの可能性があるので水を与えます。

しかし、湿っているのに幹や茎がやわらかいときは、根腐れの可能性があるので速やかに鉢から株を抜きましょう。

根についた土を落とし、傷んでいる箇所を消毒した園芸用ばさみで全て取り除きます。壊死(えし)した箇所が幹や茎まで広がっている場合は、範囲にもよりますが株自体を復活させることが難しいかもしれません。

ただし、生命力の強いガジュマルやゴムの木類などは、まだ生きている枝葉の一部を切り取って挿し木で新たに増やすことができます。

根腐れは1日ずつゆっくりと進行するので、できるだけ発見次第対処しましょう。

観葉植物を元気に育てるコツ

環境や管理の仕方などによって、さまざまな症状が現れることもある観葉植物。たった一度の異変によって、枯れてしまうこともあります。

お金を払って購入したもの、大切な方から頂いたものなど、大事な観葉植物が弱っていくのはとても残念な気持ちになります。

まずはそういったことが起きず、観葉植物がいつも元気に育つように、改めて置き場所や管理方法を見直してみましょう。

ここでは、観葉植物を元気に育てる3つのコツを紹介します。

  1. 根腐れを起こさない
  2. 夏は強い日差しには当てない
  3. 冬は寒過ぎる場所で管理しない

関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について

根腐れを起こさない

観葉植物を枯らしてしまう原因の中で、特に多いのは「根腐れ」かもしれません。根腐れは、根の酸素不足によって窒息状態となり、細胞が壊死して起きます。

植物の根の細胞は常に呼吸をし、直接土の中の酸素を吸収するだけでなく、水に溶け込んだ酸素も吸い上げて生きています。そのため、挿し木での水耕栽培や湿った土での栽培でも枯れることがありません。

しかし、水温が上がったり、鉢の中が高温多湿な環境になったりすると、水に溶け込む酸素の濃度が低下。さらに細菌やカビなどの微生物が繁殖するため、植物の根は窒息状態に陥り、根腐れを起こします。

観葉植物に水やりをしたあとは、風通しのない場所で直射日光に当てたり、高温になるような場所に置いたりするのはやめましょう。数時間ほどで鉢が熱くなり、根が傷みやすいです。

また、水に溶け込む酸素の濃度は、温度が低いほど高くなります。乾いていない鉢植えは、鉢が高温にならないように風通しの良い場所や、冷房の効いた部屋で管理をしてください。

関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介

夏は強い日差しには当てない

気温が35℃以上を超えることが多い日本の夏は、熱帯・サバンナ地域に自生する観葉植物にとっては過酷な環境です。

さらに気温が40℃近くになる猛暑日に、直射日光に当たることで、環境に慣れていない観葉植物は葉焼けや葉の変色、水切れを起こし枯れやすくなります。

基本的に植物をはじめ、生物の細胞は高温に弱く、耐えられる限界の温度をもっているといわれています。限界の温度を超えると、細胞は急激に弱ったり、死んだりする場合も。

室内に置く観葉植物も同じで、高温になるような場所に直射日光を当ててしまうと、ストレスによって元気がなくなります。

朝日だけが直接当たる場所であれば、植物の生長は良好です。

冬は寒過ぎる場所で管理しない

高温に弱い植物と動物ですが、観葉植物においては気温が10℃を下回る環境では、生長の流れが鈍いです。

これは寒さにとても強いマツなどの常緑針葉樹も同じで、寒い場所で育てるよりも、暖かい場所で育てる方が生長が早く、樹高も大きくなりやすいです。また、氷点下を下回る環境では多くの観葉植物が育ちにくく、枯れやすいです。

冬の間は、外気温にできるだけ当たらないように、窓際から離して暖かい場所で育てましょう。直射日光が差し込む窓際におくときは、背の低い断熱材シートを鉢と窓の間に挟んでからセットするのがおすすめです。

関連記事:観葉植物の冬越し|コツや注意点について

元気がないように見えるだけという植物も

観葉植物の種類によっては「ただ元気がないように見えるだけ」という場合も。

ここでは、余談として元気がないように見えるユニークな植物を紹介します。

就眠運動をする観葉植物

植物の中には、触れたり振動を与えたりすると、葉・茎・幹がコンパクトに小さくなるものがあります。中でもマメ科のオジギソウは有名かもしれませんね。

オジギソウは、手をあわせるかのように小葉を一斉にたたみ、茎が折れるように曲がり、株の内側へと小さくなります。この現象を「睡眠運動」といい、光合成の効率化と無駄なエネルギーの消費削減のため、夜の時間帯でも自然に起こります。

また、同じマメ科のネムノキやエバーフレッシュ、クズウコン科のカラテアやマランタ、カタバミ科のスターフルーツなど、一部の植物が睡眠運動をするようです。

さらに睡眠運動は、日当たりや気温によって自然に起こることも。光合成量などを調節するため、日中に葉が垂れたり、閉じたり、枝が枝垂れたりします。そのため、突然元気がなくなったように見えるのです。

植物の生理現象なので、何も心配する必要はありませんよ。

まとめ

観葉植物の元気がない理由は1つではなく、さまざまにあります。しかし、主に気温や日光が根本的原因で、そこに間違った管理方法が加わることで、異変が現れる傾向にあるかもしれません。

適切な環境に鉢を置き、その植物にあった正しい管理をすることで、観葉植物はいつまでも元気に育ってくれます。

また、もし観葉植物が枯れてしまっても、何が原因で・何が悪かったのかをわずかでもわかれば学びとなり、次に生かすことができるはずです。

筆者もたくさんの観葉植物を枯らしましたが、枯らしてみないとわからないこともあると思います。

柴﨑 光一
建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。 建築と造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに観葉植物の魅力をお届けします。好きな観葉植物は、ザミオクルカス・ザミフォーリアとフィカス・アルテシマです!

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