お客さんの容姿を美しく整えるエステサロン。リラックス効果が高い観葉植物を飾れば、よりお客さんはゆったりとくつろげ、施術に満足してくれる方も多くなるでしょう。また、数鉢飾ってあるだけで院内は上品で美しく見え、清潔感のある空間を演出します。
エステサロンでは院内の見栄えや雰囲気を考慮しつつ、お客さんにとって良い空間で機能面にもフォーカスした観葉植物選びが大切です。
今回はエステサロンに置くおすすめの観葉植物の種類を詳しく紹介します。観葉植物の選び方も解説するので、どういったものがエステサロンになじむのか悩んでいる方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
エステサロンでは、比較的高級感を演出しつつ落ち着いた空間づくりが大切だと思うので、筆者個人的にはオーガスタをおすすめします。ラグジュアリー感が強く、日陰に耐性があるので、照明を暗くしたエステサロンでも置きやすいです。
[https://andplants.jp/collections/plants-estheticsalon]↑こちらではエステサロンにおすすめの観葉植物を併せてご紹介しています。
AND PLANTSでは、オフィス・店舗に大型の観葉植物の導入を検討されている方におすすめのXLサイズも取り揃えています。大型の観葉植物を飾りたい方は、ぜひご覧ください。
[/collections/plants-xl]エステサロンに置く観葉植物の選び方
植物は、種類によって特性や性質が違い、育てられる場所が限られる・育て方が難しい・ゴミが出やすいなどの違いがあります。
ここでは、エステサロンに置く観葉植物の選び方について詳しく解説します。
- 緑の大きな葉が出るもの
- 虫が寄り付きにくいもの
- 葉が落ちにくいもの
緑の大きな葉が出るもの
大きな緑の葉が出る観葉植物は上品さがあり、エレガントな内装が多いエステサロンによくなじみます。
特に濃くてはっきりとした色の葉が出る観葉植物は重厚感があり、上品で高級感を感じます。また葉に光沢があると、よりラグジュアリー感が強くなるので、お客さんに特別感を感じてもらいやすいです。
虫が寄り付きにくいもの
お客さんの容姿を美しく整えるエステサロンでは、虫が寄り付きにくい観葉植物を選び、清潔感のある院内をつくりましょう。
薄い葉を出す植物よりも、比較的厚みのある植物や多肉植物の方が虫が付きにくく、エステサロンの観葉植物におすすめです。
ただし、コバエは土の匂いで寄り付きやすく、土の中に卵を産みつけて繁殖することもあります。植物の種類とはあまり関係がないので、鉢の表面にココナッツファイバーやウッドチップを被せたり、赤玉土などの無機質な土を敷き詰めたりして、土の匂いをカバーしましょう。
葉が落ちにくいもの
エステサロンでは、葉が落ちにくい観葉植物もおすすめです。枯れた葉が床にたくさん落ちていたりすると不衛生に見えることもあり、信用性につながることもあります。
基本的に観葉植物は、冬に葉を一斉に落とさない常緑性の多年草や樹木ですが、生理現象や生長の流れによって、葉が入れ替わります。春から夏頃にかけて葉が入れ替わる特徴があり、植物によって入れ替わる量が違います。
さらに大きい葉・長細い葉・硬い葉を展開する植物は、小さい葉をたくさん出すものよりも比較的葉が落ちにくいです。
エステサロンにおすすめの観葉植物
ここでは、エステサロンにおすすめの観葉植物を5つ紹介します。
- フィカス・ウンベラータ
- フィカス・アルテシーマ
- フィカス・バーガンディ
- オーガスタ
- ストレリチア・レギネ
①フィカス・ウンベラータ|大きな緑の葉が印象的
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
地面からなめらかな曲線を描くように幹が伸び、丸い大きな葉を傘が開くように展開するフィカス・ウンベラータ。白みを帯びた灰色の幹と鮮やかな黄緑の葉が相まった姿が美しく、まるで自然の中にある木のようなたたずまいです。
生長すると手のひらよりも大きな葉が出るようになり、より印象深く、アイポイントとなるようなインテリアアイテムになります。また、エントランスホール近くに飾れば、エステサロンのシンボルツリーにもなります。
熱帯アフリカに広く生息するフィカス・ウンベラータは、暑さや乾燥に強い樹木です。生長期である春から夏の間は、直射日光が当たらない日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、寒くなると生長の流れが緩やかになり葉を落とす場合も。冬の日中は直射日光の当たる場所へ移動させ、夜は外気に近い窓辺から距離を離して管理しましょう。
[https://andplants.jp/collections/umbellata]②フィカス・アルテシーマ|落ち着きのある空間がつくれる
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
ライムグリーンの葉に緑の斑が入るフィカス・アルテシーマは、明るくて温かみのあるエステサロンをつくりたい方におすすめの観葉植物。白みがかった淡い茶色の幹と、鮮やかな発色の強い葉はナチュラル感があり、落ち着きのある空間を演出してくれます。
軽やかに伸びる幹の株元は、がっしりと太く生長して背が高くなるので大きな存在感を放ち、院内のインテリア空間をひきしめます。
インドや東南アジアに自生するフィカス・アルテシーマは、多湿な環境が大好きな樹木です。春から夏の間は日当たりの良い場所で育てると、幹がよく伸びて元気に生長します。
ゴムの木なので多湿な環境に置いておくと、「気根」と呼ばれる根を幹や枝から伸ばします。より自然に近い状態で生長していく姿も、ユニークで面白みがあります。
[https://andplants.jp/collections/altissima]③フィカス・バーガンディ|高級感のある葉が美しい
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低8℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
空へ一直線に伸びた茶色の幹の先端から、真っ赤な新葉がしゅっと顔を出し、ワインカラーの厚みのある葉を広げるフィカス・バーガンディ。
バーガンディーカラーと呼ばれる光沢のある濃い赤紫色の葉は、高級感のある色合いでエレガントな雰囲気をつくりやすく、お客さんに特別な日と感じてもらえるようなエステサロンを実現できるでしょう。
インドやミャンマーなど熱帯アジアに自生するインドゴムノキの突然変異で誕生したフィカス・バーガンディーは、日当たりと風通しの良い場所でよく育ちます。定期的な葉水と水やりによって美しい葉をよく出すようになります。
ただし、日照・水・栄養不足などによって、葉の色が変哲もない緑色に戻る「先祖返り」という現象が起こる場合も。緑色の葉が出るようになってしまうので、特に日当たりを良くし、水切れを起こさないように定期的に水やりをしましょう。
[https://andplants.jp/collections/ficusburgundy]④オーガスタ|ラグジュアリー感のある観葉植物
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから3〜4日後 |
エステサロンに観葉植物を置くなら、大きくて光沢のある葉が手ひらを広げるように伸びるオーガスタが、ラグジュアリー感が強く、上品な院内になじみやすくておすすめです。
目をひくようなつややかなディープな緑の葉は、院内のアクセントカラーになり、ブラウン系やグレー系の家具ともあいます。エントランスホールに飾れば、非日常感を感じるようなエステサロンを演出してくれるでしょう。
南アフリカやマダガスカルに自生するオーガスタは、植物学上では草花に分類されますが、自然界では大きくなると草丈が10mを超えることもあります。鉢植えでも、大きくなると背丈が2〜3mほどになる場合も。
大きくしたくない場合は、植え替えをするときに根を小さくするようにカットすると、院内でコンパクトに育てることができますよ。
春から秋の間は日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。土の表面が乾いて白っぽくなったら水をたっぷりと与えてくださいね。
[https://andplants.jp/collections/birdofparadisetree]⑤ストレリチア・レギネ|上品な花も観賞できる
日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから3〜4日後 |
大きな鳥が首を上げて、今にも空へ羽ばたきそうな葉を大胆に展開するストレリチア・レギネ。折り重なった葉の中心からは花芽が長く伸び、上品な花を長く観賞できます。オレンジの花(ガク)と濃緑の葉が相まった姿は美しく、シックでスタイリッシュなエステサロンを演出します。
極楽鳥という鳥に似ていることから「極楽鳥花」とも呼ばれているストレリチア・レギネは、「すべてを手に入れる」「輝かしい未来」といった花言葉が付けられています。エステサロンの繁栄や成長を願って飾るのもおすすめです。
南アフリカの東ケープの川や海沿いに自生するストレチア・レギネは、乾燥にとても強く、鉢植えでも水切れを起こしにくいです。比較的寒さにも耐性があり、氷点下4℃ほどまでなら枯れずに育てられます。
水は土の中がしっかりと乾いたらたっぷりと与えましょう。ただし、冬は根腐れしやすいので、月に1回程度の頻度で与えます。
[https://andplants.jp/collections/strelitziareginae]エステサロンに観葉植物を置くときに考えるべきこと
エステサロンに観葉植物を置くときは、以下の3つのポイントについて考えてみてください。
- 観葉植物を育てられる環境であるか
- 導線やスペースがあるか
- 人がリラックスできる配置か
観葉植物を育てられる環境であるか
エステサロンの美観を清潔に保つためには、観葉植物を育てる環境を良くすることが大事です。
植物が育ちにくい環境が長く続くと、葉が変色したり落葉したりして、見た目が悪く、清潔感を感じられないエステサロンに見えてしまうこともあります。
観葉植物を置くときは、日当たりや風通し、温度や湿度など、植物が育ちやすい環境が整っているかを確認しながら配置しましょう。
また環境だけでなく、ケアができる時間があるか、ケアをする人がいるかなど条件にも着目して、適切な数で観葉植物を置くといいです。
導線やスペースがあるか
スペースが限られたエステサロンでは、観葉植物や家具類のゾーニング(配置)計画が大切です。ものを配置したときに、余裕のある導線とスペースなのかを確認してください。
どこに植物やものを置くか決めて配置することで、人が歩く導線を決められます。まずは、その部屋では何をする場所なのか、何を目的として行う場所なのかを考えてからものを配置するといいです。特に人が通る待合室やホールなどでは、できるだけスペースを広くあけ、歩きやすい空間にすることを心がけましょう。
導線がしっかりと決まれば、無駄なスペースを取られることが少なくなり、有効的に余ったスペースを使うこともできます。待合室の座席数の確保や広さなどにもつながるので、適切な数で観葉植物を配置してください。
また、歩くスペースが広くなれば、観葉植物が腰や肩に当たらなくなるので、葉や茎を傷付けることも少なくなります。
人がリラックスできる配置か
植物の葉は、人の心とからだに作用するパワーがあり、リラックス効果やストレスを軽減する作用があるとされています。待合室で待っている間、または施術を行っている間に見えるように配置すると、よりお客さんに喜んでもらえるエステサロンが築けるかもしれません。
視界に入る緑の割合が10〜15%程度あるとその効果は大きくなり、よりお客さんはゆったりとくつろぐことができるでしょう。
また従業員にとっても効果があり、仕事の生産率を上げることも可能です。パソコン業務での事務処理など、作業の効率化につながります。鏡の横や上部に植物を置くと自然とお客さんの視界に多く入るので、配置に困ったときは意識すると良いかもしれません。
ただし、観葉植物をたくさん置き過ぎてしまうと、心理的に拒絶反応を起こしやすくなるので増やし過ぎないように注意してくださいね。
エステサロンに置く観葉植物の育て方
より清潔感を感じられで、特別な場所と思えるようなエステサロンにするためには、観葉植物のケアをしっかりと行いましょう。
ここでは、エステサロンに置く観葉植物の育て方について、基本的なポイントを4つ紹介します。
- 掃除をしてきれいにする
- 水やりをする週を決める
- 日当たりや光を調整する
- 大きくなったら植え替えと剪定を行う
関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について
掃除をしてきれいにする
院内の人があまり立ち寄らない場所や、部屋の角隅などで育てる観葉植物には、チリやホコリが積もりやすく、汚くなって見た目が悪くなることもあります。また、葉に付いた汚れによって光合成がしにくくなり、植物は生長不良を起こす場合も。
清潔感が失われないように、日頃からハンドモップやタオルなどで掃除をし、植物をきれいにしましょう。
さらに定期的に葉水も行って、常に葉がみずみずしい状態を維持するといいです。植物は極端に乾燥しにくくなり、葉焼けや水切れを起こすことも少なくなるので管理がしやすくなります。
水やりをする週を決める
水やりがしっかりとできていないと、観葉植物は乾燥し過ぎて水切れを起こしたり、過湿になって根腐れを起こしたりして枯れてしまう場合もあります。
水を与える前に一度、土の中の乾燥具合を確かめてから水やりをしましょう。
また、従業員が多くいるエステサロンの場合は、水やりをする週を決めておくのもおすすめです。忙しい日が続いてしまうと、だれが行ったのか、何回水を与えたのか、わからなくなってしまうこともあります。
たとえば、観葉植物の生育が旺盛になる春から夏の暖かい時期は、水をたくさん必要とします。春は1〜2週間に1度、夏は1週間に1〜2度のペースで水を与えます。
気温が低くなって観葉植物の生育の流れが落ち着く秋から冬にかけては、月に1〜2度のペースで土の乾燥具合を確認しながら水を与えましょう。
ただし、環境や観葉植物の種類・品種によっては水を吸収する量が違うので、あらかじめ温度や育て方をチェックしておくといいですよ。また、水やりの面倒な手間を省きたい場合は、下記のお水やりチェッカーもおすすめします。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_medium_single]日当たりや光を調整する
直射日光の当たり過ぎや日照不足は、観葉植物の生長不良の原因となります。できるだけエステサロンに置く観葉植物は、日当たりの良い場所に置き、育てる植物にあわせて光の入り具合を調節しましょう。
基本的に多くの観葉植物は、午前中に光合成を活発に行い、午後になるにつれ活動が鈍くなります。午前中に陽の光が当たって、午後には日陰となるような半日陰な場所に置くのがベストです。
また、日中に直射日光に当たり過ぎてしまうと、葉焼けや水切れを起こしたり、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしたりする場合も。特に夏の西日の当たり過ぎは観葉植物の茎や枝葉を徒長させ、見た目が悪くなったり生長の流れが悪くなったりすることもあります。
院内に直射日光が差し込む場合は、鉢を移動させるか、カーテン・ブラインドなどで日陰をつくり光の当たり具合を調節するといいです。
大きくなったら植え替えと剪定を行う
鉢植えで育てるエステサロンの観葉植物は、基本的に2年に1回のペースで植え替えや剪定をします。
根鉢がパンパンに固くなってしまうと、土中の酸素濃度が薄くなるため、植物の根が窒息状態に陥りやすくなります。根詰まりを起こして枯れてしまう場合もあるので、鉢底・土の表面から根が出たときにも植え替えをしましょう。
また剪定は、植物の生長をコントロールするのと環境を良くするために行うものです。枝葉がたくさん伸びて大きくなり過ぎたときや、株の内側に光や風が当たりにくくなったときにも行うといいです。
ただし、植物によって生長スピードが違うので、生育にあわせて植え替えと剪定の頻度を変えてくださいね。
まとめ
エステサロンの雰囲気を良くし、インテリアに明るさをもたせ、リラックスのできる空間を演出する観葉植物。植物の種類や品種を選び、ケアの仕方をしっかりと把握していれば、常に清潔感のあるエステサロンをつくれ、よりお客さんが来院しやすい雰囲気になるでしょう。
また、観葉植物がエステサロンにあれば心理作用が働き、お客さんの待ち時間によるストレスなどを軽減させることもできます。見栄えだけではなく、気持ちを楽にさせるような役割が観葉植物にはあります。
今回紹介した観葉植物で、どれがエステサロンに良いか迷ってしまったときは、オーガスタを選んでみてください。ラグジュアリー感がある光沢の濃緑の葉は、空間をより引き締め、お客さんに特別感を感じてもらえるようなエステサロンを演出できます。