歌って食べて楽しめるカラオケでは、華やかに装飾をするところも多いと思います。家具や小物を使って装飾するだけでなく、観葉植物も使って店内を豪華にすることで、雰囲気が良くなり、お客さんをより喜ばせることができます。
葉の色味が明るくて鮮やかなもの、しゅっとした葉が出るもの、樹形がスタイリッシュなものなど、印象的な観葉植物を飾れば、カラオケ内の雰囲気は明るく見え、リピーターになるお客さんも増えるでしょう。
この記事では、カラオケに置くおすすめの観葉植物の種類を詳しく紹介します。観葉植物の選び方も解説するので、どういうものがカラオケ店にあっているのか悩んでいる方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
カラオケ店では、比較的暗めな電飾の場合も多いので、筆者個人的にはカラテア・マコヤナをおすすめします。日陰への耐性が強く、暗めな場所でも枯れずに育ちます。
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[https://andplants.jp/collections/plants-karaoke]↑こちらではカラオケにおすすめの観葉植物を商品一覧でまとめているので、併せてご覧ください。
AND PLANTSでは、オフィス・店舗に大型の観葉植物の導入を検討されている方におすすめのXLサイズも取り揃えています。大型の観葉植物を飾りたい方は、ぜひご覧ください。
[/collections/plants-xl]カラオケに置く観葉植物の選び方
店内によって明るい場所、暗い場所とあるカラオケでは、日陰への耐性がある植物かを意識しながら選ぶといいかもしれません。
ここでは、カラオケに置く観葉植物の選び方について詳しく解説します。
- 日陰に耐性があるもの
- 色鮮やかな葉が出るもの
- 葉が落ちにくいもの
日陰に耐性があるもの
雑居ビル内にテナントが入っているところ、1つの建物で運営しているところと、各店舗によって違いがあるカラオケ店。
窓が付いているところもあれば、ないところも多く、採光の確保が難しい場合もあると思います。店内が暗めな場合は、できるだけ日陰に耐性がある観葉植物を選びましょう。暗くなりがちな場所でも枯れずに育ちやすく、美観を損ねることがあまりありません。
比較的明るい場所であるフロントホールでは、日陰に耐性があまりないものを置くのでも大丈夫です。
色鮮やかな葉が出るもの
さまざまな装飾をして華やかさがあるカラオケ店では、色鮮やかな葉が出る観葉植物を置いて、高級感を出すのもおすすめです。
濃くてはっきりとした色が出る観葉植物は重厚感があり、上品さを感じやすいのです。また葉に光沢があると、ラグジュアリー感が強くなるので、お客さんにより楽しんでもらえるようなカラオケ店をつくれるでしょう。
葉が落ちにくいもの
店内にゴミが散らかっていると、気分を害してしまうお客さんもいます。カラオケ店では葉が落ちにくい、または落ちても拾いやすい観葉植物を選びましょう。
全ての植物が該当するわけではありませんが、大きい葉・長細い葉・硬い葉を展開する植物は、比較的葉が落ちにくいです。小さな葉がたくさん出るものは葉が落ちやすく、ゴミがたくさん出やすい傾向にあります。
また、基本的に観葉植物として扱われるものは、冬に葉を一斉に落とさない常緑性の多年草や樹木です。しかし、一生葉が付いているわけではなく、生理現象や生長の流れによって、春から夏頃にかけて入れ替わり、植物によって入れ替わる葉の量が違います。
カラオケにおすすめの観葉植物
ここでは、カラオケにおすすめの観葉植物を5つ紹介します。
- サンスベリア・ゼラニカ
- カラテア・マコヤナ
- ストレリチア・レギネ
- ザミオクルカス・ザミフォーリア
- ドラセナ・デレメンシス・コンパクタ
①サンスベリア・ゼラニカ|丈夫で枯れにくい
日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから2〜3日後 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(10月以降はほぼ断水) |
地面からしゅっと長く伸びる剣(つるぎ)のような濃緑の葉に、白い斑がしま模様に入るサンスベリア・ゼラニカ。観葉植物の中でも特に枯れにくいといわれ、日々の業務で忙しく、管理が毎日できないカラオケ店にもおすすめです。
日陰に耐性があるので、暗くなりがちな北側の面を向いた場所でも育ちますが、できるだけ日当たりの良い場所で管理すると、葉の色味が濃くなります。
熱帯アフリカやマダガスカルなど、暑い場所に広く分布するサンスベリア・ゼラニカは、暑さや乾燥にとても強くて丈夫な観葉植物です。厚みのある葉にたくさんの水分を貯えているため水切れを起こしにくく、乾燥気味に育てます。季節や置く場所によって違いますが、水やりは1ヶ月に1〜2回のペースでOK。
基本的に直射日光が当たる場所でも育ちますが、土が湿った状態では蒸れやすく根腐れを起こしやすいので、水やりから数日後に、陽の当たる場所に移動させましょう。
[https://andplants.jp/collections/sansevieriazeylanica]②カラテア・マコヤナ|色鮮やかな葉が印象的
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
ラテアートのようなかわいい模様が葉に入るカラテア・マコヤナは、ユニークでインテリア性が高く、エンターテイメントに向いたポップで明るい空間を仕上げます。
日陰への耐性がとても高いので、日当たりがあまり良くなく、日陰になりがちな場所でも生長します。照明だけで店内を明るくしているカラオケ店にもおすすめです。
ブラジルに自生するカラテア属は、多湿な環境を好むので、定期的な水やりが欠かせません。春と夏は水切れに注意し、土を極端に乾かさないようにしましょう。一方で秋と冬は、気温が低い場所で管理していると、生長が緩やかになるので土を乾かし気味にします。
また、生長が鈍くなったり止まったりすると、水やりや肥料やりの頻度が変わって難しくなってしまう場合もあります。できるだけ気温が15℃以上で一定になる暖かい環境をつくって管理するといいです。
[https://andplants.jp/collections/calatheamakoyana]③ストレリチア・レギネ|濃緑の葉と橙の花が美しい
日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから3〜4日後 |
まるで大きな鳥が首を持ち上げ、今にも空へ羽ばたきそうな葉を展開するストレリチア・レギネ。日当たりの良いエントランスや窓際近くに置いておくと、株の中心からは花芽が長く伸び、上品な花を咲かせます。オレンジの花(ガク)と濃緑の葉が相まった姿は美しく、華やかなで明るい空間を演出するでしょう。
花は咲きにくくなりますが、日陰にも耐性があるので、窓がなくて日当たりの悪い場所でも枯れずに育ちます。
南アフリカに自生するストレチア・レギネは、暖かい場所で元気よく育ちますが、比較的寒さにも強い観葉植物です。氷点下4℃ほどまでなら枯れずに育てられます。
水は土の中がしっかりと乾いたらたっぷりと与えましょう。ただし冬は根腐れしやすいので、月に1回程度の頻度で与えます。
[https://andplants.jp/collections/strelitziareginae]④ザミオクルカス・ザミフォーリア|水やりが少なくてもOK
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする(15℃を切ってきたら屋内に取り入れる) |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから3〜4日後 |
日当たりが確保できず、店内が暗くなりがちなカラオケ店の場合は、日陰に強い耐性があるザミオクルカス・ザミフォーリアがおすすめです。日が当たらないような場所でも元気に育ち、先端がしゅっと尖った鮮やかな緑の葉をいつまでも観賞できます。
また、水やりや剪定などの管理の手間があまりかからないので、忙しい日が続いて数週間ケアができなくても枯れることがあまりありません。
東アフリカを原産とするザミオクルカス・ザミフォーリアは、地面から緩やかな曲線を描くように伸びる茎から出るつやのある葉が美しく、「Zanzibar gem(ザンジバルの宝石)」ともいわれています。
スタイリッシュなフォルムは、インテリア性も高いので店内の印象づくりにも役立ちます。新しい芽が長く伸びると、下から上に向かって無数の葉が開くので、ユニークに生長する姿も楽しめます。
新芽が伸びているときや土の中が乾燥しているときは、水をたっぷりと与えてくださいね。
[https://andplants.jp/collections/zamioculcas]⑤ドラセナ・デレメンシス・コンパクタ|葉が落ちにくい
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
なめらかな曲線を描きながら空へ伸びるドラセナ・デレメンシス・コンパクタ。幹の先から展開するしわのある濃緑の葉は王冠のような姿になり、印象深い空間を演出するでしょう。
鮮やかな葉は色あせたり、落ちたりすることがなく、掃除の手間があまりかかりません。すらっとしたスタイリッシュなたたずまいは、背丈が大きくてもスペースを無駄に取ることも少ないので、空いた小スペースに置きやすいです。
熱帯アフリカが原産のドラセナ・デレメンシス・コンパクタは、生長スピードが比較的ゆっくりで、初心者でも管理がしやすい観葉植物です。
暑さや乾燥に強く水切れを起こすこともあまりありません。ただし、水をたくさん与え過ぎてしまうと根腐れを起こすことも。土の表面が乾いて白っぽくなったら、水をたっぷりと与えましょう。
また、真夏の強い直射日光には弱く、葉焼けを起こす場合もあります。レースカーテンやブラインドで遮光した明るい日当たりの良い場所で管理するといいです。
[https://andplants.jp/collections/dracaenaderemensis]カラオケに観葉植物を置くときに考えるべきこと
カラオケに観葉植物を置くときは、以下3つのポイントについて考えてみてください。
- 観葉植物を育てられる環境であるか
- 導線やスペースがあるか
- 観葉植物に機能性を持たせられるか
お客さんに満足してもらうカラオケ店を築き上げるには、観葉植物を管理する環境や位置にもこだわりを持って、インテリアをコーディネートすることが大切です。
観葉植物を育てられる環境であるか
カラオケ店内の美観を保つためには、観葉植物を育てる環境を整えることが大切です。
日当たりや風通し、温度や湿度など、管理する観葉植物にとって育ちやすい環境かどうかを確かめてください。育てる植物に適した環境ではないと、葉が変色したり落ちたりして、店内の景観が悪く見えてしまうこともあります。
まずは、冷暖房器・除湿加湿器・グローライトなど設備を整えて、観葉植物のための環境づくりをしましょう。
さらには世話ができる時間があるか、世話ができる人がいるかなど条件にも着目して観葉植物を購入するといいです。
導線やスペースがあるか
観葉植物や家具のコーディネートにおいては、ゾーニング(配置)計画が大切です。どこに植物やものを置くか決めて配置することで、人が歩く導線を決められます。
導線がしっかりと決まれば、無駄なスペースを取られることが少なくなり、余ったスペースを有効活用できます。ウェイティングする人の席の確保や広さなどにもつながるので、適切な数で観葉植物を配置しましょう。
また歩くスペースが広くなれば、観葉植物が腰や肩に当たらなくなるので、葉や茎を傷付けることも少なくなります。
観葉植物に機能性を持たせられるか
カラオケに観葉植物を置くときは、防音や目隠し効果などの役割を持たせて配置することもポイントです。
樹高が高いもの、幹が太いもの・葉がたくさん出るものは、窓際に置くと外からの雑音を遮断する効果があるそうです。
細かい・細い葉がたくさん出て密集する植物はパーテーションになり、透け感のある目隠しにもなります。
見栄えや雰囲気を良くするのにとっておきのアイテムとなる観葉植物ですが、種類と置く位置を考慮すれば、機能性のある画期的なアイテムにもなりますよ。
カラオケに置く観葉植物の育て方
観葉植物を育てる環境を整えたり、適切な場所に置いたりしても、ケアがしっかりとできていなければ葉の色が悪くなったり、株が枯れてしまったりすることもあります。観葉植物の基本的な育て方について、知っておくことが大切です。
ここでは、カラオケに置く観葉植物の育て方について、基本的なポイントを4つ紹介します。
- 葉水を定期的に行う
- 水やりをする週を決める
- 日当たりや光を調整する
- 大きくなったら植え替えと剪定を行う
関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について
葉水を定期的に行う
カラオケに観葉植物を置いたあとは、定期的に葉水を行いましょう。葉の表面にはチリやホコリが積もりやすく、放置したままだと見た目が悪くなることもあります。また、汚れが葉に付いていると光合成を阻害し、生長不良を起こす場合も。
できるだけ、毎日霧吹き器で水をたっぷりと吹きかけ、タオルなどでゴミを拭き取ってきれいな状態を維持してください。
毎日葉水を行えば、鮮やかでみずみずしい緑の葉を長く観賞でき、明るい店内を演出できます。
ただし、夜間は気温が低く寒さで株が弱る場合もあるので、葉水は営業開始直後、または営業終了後にに行いましょう。植物の活動が盛んになる午前中に行う方が、生育的に良くなります。
水やりをする週を決める
シフト制で日々人が入れ替わるカラオケ店では、水やりをする週を決めておくといいです。忙しい日が続いてしまうと、誰が行ったのか、何回水を与えたのか、わからなくなってしまうこともあります。
水やりがうまくできていないと、観葉植物は乾燥して水切れを起こしたり、過湿になって根腐れを起こしたりして枯れてしまいます。水を与える前に一度、土の中の乾燥具合を確かめてから水やりしましょう。
例えば春から夏の暖かい時期は、観葉植物の生育が旺盛になるため、水をたくさん必要とします。春は1〜2週間に1度、夏は1週間に1〜2度のペースで水を与えましょう。
秋や冬は気温が低くなり、観葉植物の生育の流れが落ち着くので、月に1〜2度のペースで土の乾燥具合を確認しながら水を与えます。
ただし、環境や観葉植物の種類や品種によっては水を吸収する量が違うので、あらかじめ温度や育て方をチェックしておくといいですよ。また、水やりの面倒な手間を省きたい場合は、下記のお水やりチェッカーもおすすめします。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_large_single]日当たりや光を調整する
直射日光の当たり過ぎや日照不足は、観葉植物の生長不良の原因となりやすいです。
日中の直射日光に当たり過ぎてしまうと、葉焼けや水切れを起こしたり、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしたりすることがあります。特に夏の西日の当たり過ぎは、観葉植物を弱らせて枯らしてしまう場合も。
反対に日照不足になると光合成ができず、十分に栄養を吸収できずに枯れてしまいます。
できるだけ育てる植物にあわせて日当たりや光を調節しましょう。午前中に陽の光が当たって、午後は日陰になるような半日陰な場所に置くのがベストです。植物は午前中に光合成を活発に行い、午後になるにつれ流れが鈍くなります。
カラオケ店内に直射日光が差し込む場合は、鉢を移動させるか、カーテン・ブラインド・すだれなどで日陰をつくります。また、窓数や照明の関係上で暗過ぎる場合は、園芸用のグローライトを設置して、光を当てて管理してあげてください。
大きくなったら植え替えと剪定を行う
鉢植えで育てる店内の観葉植物は、基本的に2年に1回のペースで植え替えや剪定をします。
根鉢がパンパンに固くなってしまうと、土中の酸素濃度が薄くなるため、植物の根が窒息状態に陥りやすくなります。根詰まりを起こして枯れてしまう場合もあるので、鉢底・土の表面から根が出たときにも植え替えをしましょう。
剪定は、植物の生長をコントロールするのと環境を良くするために行うものです。枝葉がたくさん伸びて大きくなり過ぎたときや、株の内側に光や風が当たりにくくなったときにも行うといいです。
ただし、植物によって生長スピードが違うので、生育にあわせて植え替えと剪定の頻度を変えてくださいね。
まとめ
カラオケに置く観葉植物は、「育てる環境」「人」「インテリア」を考えて選び・配置することがとても大事です。まずは、お店やお客さんにとって、そして観葉植物にとっても良い空間であるかを確認してからコーディネートしましょう。
「見栄えだけ」や「ただ何となく」で置いた観葉植物は、来客を大いに喜ばすことは難しいです。細部までこだわったもので、カラオケ店内を明るく表現してください。
もし今回紹介した観葉植物で、どれが良いか迷ってしまったときは、初心者でも育てやすいカラテア・マコヤナを選んでみてください。筆者が個人的に育てているものは、薄暗い場所でも葉の色味があせず、枯れず育つので、採光の調節が難しいカラオケ店にも向いた観葉植物です。