最近では、観葉植物を取り扱うお店が増えています。専門店だけではなく、インテリアショップや家具屋・美容室など実に幅広いです。
選べる場所や種類も豊富になってきましたが、価格帯もお店によって異なります。素敵な植物を探すのもそうですが、なるべくお得に買えたら嬉しいですよね。
そこで今回は、観葉植物が安いお店を紹介しつつ、おすすめの植物や購入後のケア方法について解説します。
「どこで観葉植物を買うのがお得なの?」「注意点とかも合わせて知りたい」などといった方にピッタリの内容となっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
観葉植物を安い価格で購入できるお店
下記4つのお店に絞って紹介します。近くに寄った際は一度覗いてみるといいかもしれません。
地域によって揃えている種類も異なるので、新しい発見があって面白いですよ。
- 100円ショップ|3号以下の小型株が多い
- インテリアショップ|雑貨や家具との相性がわかる
- 専門店|充実した品種と専門家に相談できる
- ホームセンター|定番植物と園芸用品がある
では、具体的に見ていきましょう。
100円ショップ|3号以下の小型株が多い
実は100円ショップにも観葉植物の取り扱いがあるのをご存じでしょうか?
日用品や生活雑貨だけではなく、最近は園芸コーナーも充実しています。3号以下の手乗りサイズが多いですが、定番品種も豊富です。
筆者が見てきた中で、特に多かったのは次の5つでした。
- パキラ
- アイビー
- ドラセナ
- ガジュマル
- サンスベリア
他にはサボテンを含めた多肉植物など、想像より多くの品種がありとても楽しめます。地域によっても種類やサイズが微妙に異なるので、物色してみるといいです。中には珍しい品種もあるかもしれません。
ただし、お店によっては生育環境が整っていない可能性もあります。専門店などのように、日差しや風を積極的に取り入れているわけではないからです。
購入の際は、葉っぱや幹の状態をよく確かめておきましょう。
インテリアショップ|雑貨や家具との相性がわかる
インテリアショップに観葉植物があると「植物ってこうやって飾るとおしゃれに見えるんだ」といった発見になります。植物を置いてみたいと思っていても「どうやって飾ろうかな?」と悩んでしまうこともあるでしょう。
そのようなときに、一緒にディスプレイされているとイメージがしやすいですよね。筆者も自宅の家具や雑貨などと組み合わせるときに悩んだら、まずはお店に行ってみます。サイズ感や色合いなども確認できるのでおすすめです。
あくまでもインテリアが主体なので植物の数はそこまで多くないですが、相性の良いものが見つかるのでセットで購入してもいいかもしれません。 植物とインテリアを別々で探す手間が省けるので、時間の節約になるのではないでしょうか。結果的にコスパが良くなることも。
専門店|充実した品種と専門家に相談できる
専門店に行けば、豊富な観葉植物があるため素敵なものが見つかります。お店にもよりますが、年間で数万種類の取り扱いがあるところも。価格帯も500円前後から数万円ほどまで幅があります。
「特に探しているものはないけど、何かほしい」というときに訪れてみると、新しい発見があるでしょう。最近ではカフェが併設されているお店もあるため、休日のデートコースなどにもよいかもしれません。
また、専門スタッフも在中しているので育て方や注意点なども聞くことができます。ちょっとした不明点をその場で解消できるので、植物をこれから始めたい人にも嬉しいはずです。
お店の数自体がそこまで多くないため、あらかじめ目星をつけて行ってみるといいでしょう。
ホームセンター|定番植物と園芸用品がある
ホームセンターにも意外と観葉植物の種類が揃っています。店舗自体も広いので大型の品種も置いてあることが多いです。
園芸用品も一通り揃っているので「これから植物を始めたい」「鉢や土を買い足したい」などという方にいいかもしれません。必要なアイテムをまとめて購入できるのが魅力的です。
また、時期によってはセールをしていることがあります。よりお得に購入できるチャンスなので、ホームセンターに寄った際はぜひ一度覗いてみるといいでしょう。
安い観葉植物はオンラインで探すのがおすすめ
実は、安い観葉植物を探すにはオンラインを使うと上手く見つかります。その理由を下記3つにまとめました。
- おしゃれな観葉植物が豊富にある
- 時間を気にせずゆっくり選べる
- 自宅まで配送してもらえる
オンラインならではのメリットがあるので、この機会に一度目を通しておくといいでしょう。
おしゃれな観葉植物が豊富にある
実店舗やハウスで管理している植物が多ければ、オンラインでも豊富に揃っている可能性があります。品種があれば、その数だけ写真撮影を行いネットで展開できるからです。
また、オンラインでは毎日さまざまな人に見てもらえます。求めている植物も多岐にわたるでしょう。つまり、植物の品種もニーズに合わせて増やしやすいということ。
店舗販売だと、限られたスペースで植物を展開しなければいけませんので、数に制限があります。オンラインであれば、スペースの制限はありませんよね。
好き勝手に増やせるわけではありませんが、オンラインの方が自由度が高いと言えます。
時間を気にせずゆっくり選べる
ゆっくり自分のペースで観葉植物を選べるのも、オンラインのメリットではないでしょうか。自分の好きなタイミングと時間で植物をながめることができるので、納得いくまで探せます。
実際に店舗で植物を手に取るのもいいですが、お店が混雑しているとゆっくり見るのは難しいでしょう。それに友だちや家族と一緒に来ていると、相手のペースも考える必要があります。
「また今度ゆっくり見にくるか…」などといった経験も一度はあるのではないでしょうか? オンラインであれば、混雑していることもないですし相手のペースを気にせずに探せます。
いろんなサイトと比較しながら、素敵な植物を探していきましょう。
自宅まで配送してもらえる
オンラインで観葉植物を購入すると、自宅まで配送してもらえます。「植物を買うのはいいけど、持って帰るのは重いんだよな」と思っている人にピッタリです。デリケートな植物でもていねいに梱包をしてくれるので、安全に届きます。
また、オンラインショップによっては送料無料で届けてくれるので、実は安く購入ができるんです。おしゃれかつ状態の良い品種が自宅まで配送してもらえる、しかも送料無料となると得した気分になれます。
AND PLANTSでは、サイズがS〜Lまでの植物なら送料無料でお届けしています(北海道・沖縄は別途税込2,500円)。ぜひ一度ご覧になってみてくださいね。
[https://andplants.jp/products]安い価格で購入できるおすすめ観葉植物3選
では、具体的に安い価格で購入できる植物を3つご紹介します。
- シマトネリコ|初心者でも育てやすい
- カラテア・マコヤナ|インテリア性が高い
- ユーカリグニー|贈り物に適している
どれも育てやすいものばかりなので、お気に入りなものがあればチェックしてみてくださいね。
①シマトネリコ|初心者でも育てやすい
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -3℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
シマトネリコは、一年を通して艶やかな葉っぱを付ける観葉植物です。サイズのバリエーションも豊富なので、デスクやリビングに置きたいと考えている方などさまざまなニーズを満たしてくれます。
屋内で管理をする場合は、風通しの悪いところに置かないでください。空気の流れが悪くなると元気がなくなってしまう可能性があるためです。
湿気がこもる時期や夏場は、扇風機やエアコンなどを入れて風通しを作る対策をします。
庭木に適しているので、自宅のシンボルツリーとして飾る方が多いようです。ただしその場合は大きさによっては10m以上にもなる可能性があるので、適宜剪定をして高さを調整する必要があります。
生長スピードが早いので市場でも小型サイズは、実はそこまで多くありません。テーブルサイズはある意味「今だけ選べるもの」と言っていいでしょう。
「高潔」「偉大」「荘厳」といった立派な花言葉もあり、良い運気を運んでくれます。シマトネリコが一つあるだけで、気持ちが整えられるかもしれませんね。
[https://andplants.jp/collections/shimatonerico] シマトネリコの育て方はこちら②カラテア・マコヤナ|インテリア性が高い
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
カラテア・マコヤナは、葉柄が個性的でインテリア性の高い観葉植物です。お手ごろかつおしゃれなのを探している方にはいいかもしれません。耐陰性に優れているので、日当たりがあまり良くない置き場所でも生長します。
お水が好きな植物なので、春夏は水切れに注意をして土をよく観察しておくとよいです。一方で秋冬は、成長が次第に止まると水を吸わなくなるので様子見をしましょう。日当たりや風通しの有無によって、頻度も変化します。
種類によって異なりますが、カラテア属には共通した花言葉があります。「温かい心」「強い思い」「飛躍」の3つです。独特な見た目とは裏腹に素敵な言葉があるので、贈り物にもおすすめです。
[https://andplants.jp/collections/calatheamakoyana] カラテア・マコヤナの育て方はこちら③ユーカリグニー|贈り物に適している
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -15℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
ユーカリグニーは、シルバーがかった葉っぱをもつ美しい観葉植物です。寒さへの耐性が優れているので、屋外の管理にも適しています。
ユーカリ属は全般的に湿った環境が苦手です。成長期の春夏だからといって乾いてからすぐにお水をあげると、根腐れを起こす可能性もあります。なるべく乾かし気味で育てるようにしましょう。
花言葉には「新生」「再生」「思い出」といった素敵な言葉があります。新たな門出に向けた贈り物や友だちへのプレゼントにもおすすめです。
[https://andplants.jp/collections/cidergum] ユーカリ・グニーの育て方はこちら観葉植物を安い価格で購入する際の注意点
お手ごろな価格帯で観葉植物を見つけられると、つい嬉しくなってしまいますよね。そのまま気持ちが全面に出て、勢いで購入する人もいるかもしれませんが、念のために以下3つのポイントを確認しておきましょう。
- ダメージがないかどうか
- 虫がついていないかどうか
- 葉っぱに元気があるかどうか
安く購入できる観葉植物すべてに当てはまるわけではありませんが、まれに状態が悪いものがあるからです。
ダメージがないかどうか
観葉植物はデリケートなため、接触の仕方によっては葉っぱや幹に傷がついてしまうことがあります。専門スタッフが在中しているお店であれば、定期的に状態をチェックしているので心配ないです。
しかし、園芸店以外だと植物の管理まできちんと見られていない可能性もあります。結果、状態が悪いまま店舗にディスプレイされてしまうことも。
ダメージがある植物は葉っぱが虫に食われている、幹に傷あとがあるといった状態なので、よく見て選んでいきましょう。
虫がついていないかどうか
購入する際は、虫がついていないかどうかもチェックします。「安い植物=虫がついている」ではないですが、管理が行き届いていない場合だと虫がつきやすいです。
具体的には以下2つの虫がよく見られるのでこの機会に覚えておきましょう。
- ハダニ:クモの巣を張っているような見た目
- カイガラムシ:貝殻のような茶色い見た目
ハダニは、白くて非常に小さい点のような見た目をしています。葉っぱの裏側につくことが多く、見逃しやすいためよく観察する必要があります。
カイガラムシは、その名の通り「貝殻」のような見た目をした虫です。葉っぱや茎などさまざまな場所で見られるので、駆除するのに時間がかかります。
どちらの害虫もしっかり観察しておけば見つけられるので、あらかじめチェックしておきましょう。万が一気づかずに購入しても、市販の薬を使用すれば安心です。
葉っぱに元気があるかどうか
観葉植物の葉っぱが元気なのかどうかも一緒に見ていきます。具体的には「葉が黄色くなっていないか」「葉が垂れていないか」をチェックするといいです。
黄色くなっていると、根腐れや根詰まりなどのなんらかの症状が起きている可能性があります。健全な状態でも黄色くなって葉を落とすのですが、明らかに「黄色い葉」が多かったら避けておく方が無難かもしれません。
また、葉が垂れている場合も念のために避けます。日光不足などで株が弱っている可能性があるからです。
ただし、水不足で垂れるケースもあるため、土の状態もセットで見ておくといいでしょう。水が足らないだけでしたら特に問題はないです。
観葉植物を安い価格で購入した後のケア方法
観葉植物をお得にゲットできた後の具体的なケア方法について確認していきます。
- 定期的に葉っぱに霧吹きをする
- 日当たりの良い置き場所で管理をする
- 土が完全に乾いてからお水やりをする
新しい環境に慣れるために、始めの1〜2週間は状態を観察しておくといいでしょう。
定期的に葉っぱに霧吹きをする
販売されている置き場所が乾燥していたり、埃が多かったりすることもあるかと思います。手入れがされていれば心配はいらないですが、そうでない場合はケアが必要。
葉っぱの表面だけではなく、裏側も十分に霧吹きをするといいです。正しく光合成ができるだけではなく、害虫対策にもつながります。
また、霧吹きは「お水やりの一種」と思われ、通常のお水やりをしない方がいますが両者はまったくの別物です。霧吹きをして土が湿っていたとしても、中まで浸透していない可能性があります。
したがって、お水やりと霧吹きはそれぞれ行っていきましょう。
日当たりの良い置き場所で管理をする
購入後はできるだけ日当たりの良い置き場所で管理をするようにします。購入した場所が、店舗の都合上などで日光を確保できていない可能性があるからです。やはり観葉植物は、自然光があると健康な株に育ちます。
新しい環境に置く際は、いきなり直射日光に当てるのではなくレース越しの光から慣らすといいかもしれません。強い光を浴びせると「葉焼け」といって、人間で言う「日焼け」のような現象を起こしてしまうからです。
1〜2週間ほどレース越しの光に慣れさせてから、窓際など日当たりの良いところに移動させましょう。
土が完全に乾いてからお水やりをする
お水やりは土が完全に乾いてからあげます。「乾いているかどうかがイマイチわかりづらい」と思ったら、指で直接触ってみるのがおすすめです。
土が完全に乾いていれば、指に土がつきません。反対に、湿っていれば指に土がつくはずです。この違いを理解しておけば、お水やりで失敗することはほとんどなくなるでしょう。
実は筆者は「お水をたくさんあげたほうがよく生長する」と思ってあげていたことがあるのですが、見事に腐らせた経験があります。実は、観葉植物は乾くまでお水やりはいりません。
メリハリを意識した管理がとても大切です。
安い観葉植物を探す方からよくある質問
最後に安い観葉植物を探す方からのよくある質問とその答えをまとめました。下記質問をご覧ください。
- 大きい観葉植物を安い価格で購入するには?
- 小さい観葉植物を安い価格で購入するには?
- 安い観葉植物と高い観葉植物ってどっちがいいの?
それでは具体的に見ていきましょう。
大きい観葉植物を安い価格で購入するには?
オンラインショップが手っ取り早くておすすめです。価格面もいいですが、探す手間が省けるというのは、やはり嬉しいのではないでしょうか。納得いくまで調べることができますし、自宅まで配送してもらえるのも助かります。
あとは、まれに園芸店・花屋・ホームセンターなどで観葉植物のセールを行っているときがあります。そのようなときに購入できれば、オンラインより安く購入ができるはずです。
自分が知っているお店に植物を見に行って、お手ごろな価格帯で気に入った品種があれば購入する。なければ名前やサイズ感をメモしておいて、ネットで調べるのが流れとしてはいいかもしれません。
小さい観葉植物を安い価格で購入するには?
「何でもいいからまずは小さい観葉植物がほしい」という方には100円ショップ、いろんな種類を見てから決めたい方は専門店に行くのがおすすめです。
100円ショップであれば価格帯が決まっているので、予算を大きく上回ることはありません。高くても300円前後です。ただし、品揃えには限りがあるかもしれません。
一方で、専門店であれば品数が充実しているので、お気に入りのものが見つかる可能性が高いです。状態も良好なものが多いはず。
価格帯は店舗によって異なりますが、珍しいものであれば小さいサイズだとしても数万円のものもあります。
関連記事:小さい観葉植物|おすすめや育て方について
安い観葉植物と高い観葉植物ってどっちがいいの?
「安い=良くない」「高い=良い」というわけではありません。
しかし「珍しさ」「状態の良さ」などを考えると、高い観葉植物の方が納得がいきます。なぜなら珍しいものは数が少ないので価値がありますし、状態が良いということはそれだけスタッフの手間暇がかかっているからです。
「植物の知識がまったくなくてどれにすればいいかわからない」といった方は、それなりの予算を考えて高い植物を購入する方がいいでしょう。
徐々に植物の知識や品種などを覚えてきたら、安い観葉植物の中から掘り出し物を探してみるといいかもしれません。
安い観葉植物・高い観葉植物のどちらにも素敵なものはたくさんあるので、納得がいくものを選んでみましょう。
まとめ
観葉植物をこれから始めてみたい人は、まずはお手ごろな価格帯から挑戦して、育て方の感覚を覚えておくのがいいです。筆者もまずは育てやすいガジュマルから植物を始めました。
次第にレベルをあげて、大型のものや珍しいものにも手を出してみるといいかもしれません。最初に育てたときの感覚がきっと役に立つでしょう。
また、安い価格で探すのも大切ですが「自分が納得できるかどうか」が重要です。
「安いから買う」のではなく「納得したから買う」で選べると、満足度の高い買い物になります。最後は自分の直感を信じて、お気に入りのものを選んでみてくださいね。