「観葉植物をはじめたいけど枯らさないか心配」「初心者でも手間がかからないのがあれば知りたい」と思ってはいませんか?
そこで今回は初心者におすすめな観葉植物と、初心者でも枯らさず育てるコツをご紹介します。
1週間ほど水やりをしなくても健康に育てられる植物もピックアップしたので、手間をかけたくない人は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
実は初心者でも観葉植物は育てやすい
観葉植物をこれまで育ててこなかった人でも問題ありません。というのも、下記3つの理由があるからです。
- 室内で育てらえるように鉢植えが多い
- 耐陰性がある観葉植物が多い
- 水やりを毎日しなくていい
それぞれの理由を具体的にチェックすれば「自分でも植物が育てられるんだな」と前向きに検討することができます。
室内で育てられるように鉢植えが多い
現在では観葉植物を室内で育てる人も増えてきましたので、鉢植えで提供されているのが多いです。鉢植えで育てられるメリットは次の2つです。
- 好みのサイズを選べる
- 好みの場所に動かせる
デスクに置けるような小さいものから、リビングに飾れる大型のものまでサイズ感の幅があります。また、持ち運びが楽なので、置きたい場所に置けるのは嬉しいポイントです。
植物は、外の土のある場所で生育されていたので、室内で育てるのは難しかったですが、鉢植えになったことで自由度が一気に増しました。インテリアとしても取り入れられるので、気軽に楽しむことができるでしょう。
耐陰性がある観葉植物が多い
耐陰性といって、直射日光でなくても日陰の置き場所で育てることができる性質のことを言います。観葉植物は基本的にどれも耐陰性があります。なので「自宅に日光がそこまで入らない」「置きたい場所が少し暗い」といった場合でも育てることができるのです。
もちろん日が当たる方が植物も嬉しいですが、自宅によってはなかなか確保できないこともあるでしょう。そういうときは、植物の性質に「耐陰性があるかどうか」をチェックしておくとよいです。
関連記事:日陰でも育つ観葉植物10選!玄関や屋外でも育てるコツを紹介
水やりを毎日しなくてもいい
観葉植物は毎日水やりをしなくても大丈夫です。「毎日あげた方がよく成長してくれるかもしれない」と思いがちですが、そうすると土が湿った状態が続いてしまうので、最悪の場合腐ることもあります。
屋外で管理する場合は、日当たりと風通しなどから土が乾きやすいので、夏などは毎日あげた方がいいでしょう。しかし、屋内なら土がすぐに乾くこともないので間隔をあけた方が実はよいのです。
【総合】初心者でも育てやすい観葉植物5選
ここでは初心者でも育てやすい観葉植物の定番を5つご紹介します。「とにかく観葉植物をはじめたい」という人はこちらから選ぶといいでしょう。
- パキラ
- オリーブ
- ガジュマル
- フィカスアルテシマ
- モンステラ
どれも定番ではありますが、緑が美しいものばかりなので、素敵なグリーンライフを送ることができます。
パキラ
パキラは観葉植物の定番と言っても過言ではないくらい人気の植物で、その理由は育てやすさにあります。熱帯の原産地で、日当たりのよい場所で生育されていたので、日がある方が成長もしますし新芽も出てきます。
しかし、日当たりが当たっていなければ育てることができないわけではありません。日陰でも管理することができますし、耐陰性もあります。また、上記の画像のようなねじれた珍しいタイプも存在するので、初心者から上級者まで楽しめるものなのです。
[https://andplants.jp/products/pachiratwisted-m]
オリーブ
「平和のシンボル」とされているオリーブの木も初心者におすすめです。基本的には屋外の日が入る環境で育てるのがよいとされています。
屋内で管理する場合は、日光が入る置き場所を選んであげてください。日の当たりが確保できないと緑の色素が少しずつ薄まってしまい、枯れる原因に繋がります。
それ以外は夏場も冬場も育てるのが楽なので、お水やりだけ気をつけていきましょう。湿った状態があまり得意ではありませんので、土の中が乾いてからお水をあげてください。目安は指を土の中に入れて、指先に土がつかなければ大丈夫なサインです。
[https://andplants.jp/products/olive-l]
ガジュマル
こちらはガジュマルという観葉植物です。一度は聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか?アジアなどの熱帯市域が原産で、日本だと沖縄各地で見ることができます。
成長すると20m以上にもなるとされていますが、鉢植えではその心配はないのでご安心ください。ただ、その分強い生命力があるということがわかるでしょう。
日当たりは、なるべく確保してあげられる方が成長という点では嬉しいです。「どうしても日が入る場所に置けない」という人は、1週間のうち休日だけでも日光浴をさせるよいです。
[https://andplants.jp/products/chinesebanyan-s]
フィカス・アルテシマ
フィカス・アルテシマはまだらな模様が特徴的な観葉植物です。ゴムの木の仲間として知られているものですが、この絶妙な模様が入っているのはアルテシマ特有ではないでしょうか。
ゴムの木は全般そうですが、冬場の寒い時期が苦手です。特に、冷気が入ってくる窓際に置いていると、葉を痛めてしまうので距離を置いて管理するのがよいです。それ以外に気をつけることはほとんどなく、初心者にもおすすめです。
日当たりのよい場所で生育ができると高さも伸びてくるので、大型に育てたい人は置き場所を考えておきましょう。大鉢であれば2〜3mほどまで成長します。
[https://andplants.jp/products/ficusaltissima-s]
モンステラ
葉に切れ込みがあるのが特徴のモンステラです。もともとはラテン語の「monstrum(奇怪・異常)」が語源となっており、この独特な葉が由来です。
暑さにも寒さにも強いので一年中を管理をしやすいのがモンステラの人気の秘密でもあります。ただし、エアコンの風などに当ててしまい乾燥を急がしてしまうと、負担になるので置き場所に注意してあげてください。
葉が大きいのでその上に埃が溜まりやすいです。定期的に霧吹きをすると汚れも落とせますし、つやも保てますし、虫の予防になるので行っておくといいです。
[https://andplants.jp/products/monstera-s]
【水やりの手間がかからない】初心者におすすめな観葉植物5選
ここでは、水やりの手間がかからない初心者におすすめな観葉植物をご紹介します。目安ですが1週間前後はあげなくても大丈夫なものを選定しました。それは次の5つです。
- サンスベリア
- ユッカエレファンティペス
- クワズイモ
- ザミオクルカス
- ペペロミア
「水やりの手間がかからなくて丈夫な植物がいい」という人には、こちらのものから選ぶと失敗せずに育てることができるでしょう。
サンスベリア・ゼラニカ
こちらはサンスベリアと呼ばれる観葉植物のうちのゼラニカです。サンスベリア系はどれもそうですが、乾燥にとても強く、2週間に1回ほどの水やりでも問題ありません。葉が固く肉厚なため、そこに水分を溜め込んでいるからです。
また、葉に縞模様が入っているのも珍しい点です。風水の効果もあり、周りの嫌な気を浄化してくれる作用も兼ね備えています。
仕事部屋やリビングなど、人が長時間いる場所に置くことで、いい運気を運んでくれる植物です。
[https://andplants.jp/products/sansevieriazeylanica-l]
ユッカエレファンティス
「青年の木」の名をもつユッカ・エレファンティペスも、水やりの手間がかからない観葉植物です。その名の由来は、まっすぐいきいきと伸びるさまから、育ち盛りの青年を思わせることにちなんでいます。
こちらも1週間以上お水をあげなくても大丈夫です。だからといって、1回にあげる水の量も少なくていいわけではなく、あげる際は鉢底から出るほどたっぷりとあげましょう。そうすることで、土の中の空気が循環するので栄養が隅々まで行き渡ります。
他の植物においても、水やりのメリハリを意識すると上手く育てることができるでしょう。
[https://andplants.jp/products/yucca-l]
グワズイモ
グワズイモと呼ばれるイモ科の観葉植物です。イモ科の特徴としては、どれも気候に適応しやすく丈夫で育てやすいです。そのことから初心者にもおすすめです。
乾燥にも強く水やりの手間はかかりませんが、春夏の成長期は土が乾いたらすぐにあげる方がよいです。この時期にしっかりと株を成長させておくことで、立派なものに仕上がります。
一方で、冬場は水やりの頻度を押さえていきましょう。1週間に1回ほどでも大丈夫です。日陰などの日がそこまで入ってこない場所なら、10日に1回、1ヶ月に3回ほどでも管理できます。
[https://andplants.jp/products/alocasia-l]
ザミオクルカス
つやつやしい葉っぱと太い根っこをもつザミオクルカスです。葉が肉厚なのでそこに水分を溜め込むことができるので、乾燥にも強く1週間以上お水やりをしなくても大丈夫です。
直射日光に当ててしまうと葉っぱが焼けてしまうので、日陰での管理をおすすめします。特に夏場は気温が上昇しやすいので気をつけてください。耐陰性がある植物なので多少薄暗い場所でも生育することができるでしょう。
新芽の成長がとてもユニークで、数十枚の葉を閉じた状態で伸びていき、最後にパッと開きます。はじめての植物に迎い入れても面白そうです。
[https://andplants.jp/products/zamioculcas-s]
ペペロミア

ペペロミアは実に1,000種類以上の原種があると言われている観葉植物です。それだけの繁殖性があることから育てやすさがあります。どの品種にも共通しているのが葉の肉厚感です。
これにより、水やりを頻繁にしなくてもいいので、2、3日忘れてしまっても心配はないでしょう。むしろ水をあげ過ぎてしまうと根腐れの原因に繋がりやすいので、初心者は水の頻度・量を気をつけてください。
日当たりを確保できた方が、土が湿った状態が続かなく植物にも嬉しいですが、日陰でも管理ができます。また、寒い時期は冷気が入ってくる窓際に置かないようにすれば、健康に育てられるでしょう。
[https://andplants.jp/products/peperomioides-tableplants-s]
初心者が知っておきたい観葉植物が枯れる原因
観葉植物が枯れる原因を押さえておけば、初心者でもより上手く育てることができます。
- 水やりの頻度が多すぎる・少なすぎる
- 日光がまったく当たらない場所に置いている
- 冬場に窓際の寒い場所に置いている
水やりの頻度が多すぎる・少なすぎる
水やりのメリハリがはじめのうちは難しいかもしれません。特に、初心者はつい水やりを多くあげがちです。植物を育てるのには水は不可欠ですが、あげる頻度というのはそれぞれ目安があります。
また、極端に少なすぎるのもよくありません。土の表面が少し濡れた程度ですと、中まで浸透していないので、水が行き届かない場合があります。
あげるときは、鉢の底からこぼれるくらいを1回の目安として考えるといいでしょう。次にあげるタイミングは、土の中まで乾燥しているかどうかを確認してください。
日光がまったく当たらない場所に置いている
鉢植えで育てることができるので、置き場所も自由に選べますが、まったく日が入らないところに置いてしまうと枯れることがあります。
基本的に観葉植物は耐陰性があるので、日陰で育てることができますが「日光が要らない」わけではありません。日光が当たらないと植物は自分で栄養を作ることができなくなるので、次第に弱ってしまいます。
置き場所は日が当たらない場所でもいいですが、その場合は午前中だけ日を当てて夜は元に戻すなど、日常での工夫が必要です。
冬場に窓際の寒い場所に置いている
実は冬場の窓際というのは、冷気が出ているので観葉植物によっては、葉を痛めることがあります。植物は耐陰性の他に「耐寒性」という性質もあるので、気温が低いところでも育ちますが、5℃以下だと葉を落とすものが多いです。
その際は場所を移動するなり窓から離すなりして、対策をしていきましょう。
初心者が知っておきたい観葉植物のメリット
観葉植物を置くことで得られるメリットがあります。下記3つをご覧ください。
- おしゃれなインテリアとしても飾れる
- 風水の効果がある
- リラックス効果がある
観葉植物はひとつあると、身の回りの環境も変化していくものです。その変化を楽しめるのも植物の醍醐味と言えるでしょう。
おしゃれなインテリアとしても飾れる
観葉植物があると葉の濃いグリーンが入ってくるので、周囲に彩りが加わります。植物の色合いは、日本の素朴な住宅や家具とも相性がいいので、物を選びません。
そのせいか、初心者から上級者までインテリアとして取り入れる人も実は多いのです。単純にそのまま飾ってもいいですが、それぞれとの相性を考えながら飾るのもひとつの楽しみ方でしょう。
植物があるだけで自宅の雰囲気がグッとおしゃれになります。
風水の効果がある
観葉植物には風水の効果があります。たとえば、葉っぱが鋭く上向きのものは仕事運や勉強運をアップさせたり、下向きで丸い葉のものはリラックス効果があると言われています。
植物を置くことで自分の感じ方が少しでもプラスになるのであれば、葉っぱの形はそこまで重要ではありません。あくまでも目安として考えればよく、最後は自分自身の感じ方が大切になることを覚えておきましょう。
リラックス効果がある
「森林浴をするとリフレッシュできる」という人もいるのではないでしょうか?実はこれは樹木が発散する「フィトンチッド」と呼ばれるものです。
フィトンチッドには、菌や細菌から身を守る効果があり、これによってリラックスすることができます。人によっては感じ方が異なるので、ひとつあるだけでは実感できない可能性もありますが、植物がもたらす効力は大きいでしょう。
初心者が観葉植物を育てる際のよくある質問
初心者が観葉植物を育てる際に疑問に感じることをまとめました。ひとつひとつあらかじめ把握しておくことで、安心して植物を置くことができます。
- 観葉植物に虫はつくの?
- 観葉植物って肥料は必要なの?
- 育てやすい大型の観葉植物は?
- 枯れない観葉植物って存在するの?
それでは具体的にチェックしていきましょう。
観葉植物に虫はつくの?
屋外で育てているとつくものもありますが、基本的には大丈夫です。ただし屋内の場合は、土がずっと湿った状態が続いてしまうとコバエなどが発生することがあります。
水やりの頻度が多すぎたり日光にあまり当てなかったりすると、つく可能性があるだけで断定するものではありません。心配な人はハイドロカルチャーで育てれば虫の心配はないでしょう。
ハイドロカルチャーというのは、ハイドロボールと呼ばれる人工土を使って育てる方法です。匂いもなく、清潔で、繰り返し洗って使うことができる優れものです。
透明なグラスなどに入れて管理すれば、水の減量が目で確認できるので、お水やりの間隔が掴みやすいです。
観葉植物って肥料は必要なの?
肥料はなくても大丈夫ですが、ある方が元気に育ちます。大きくは2種類あって、液体と固形の肥料です。液体であれば即効性はありますが、持続性がないので頻度が必要です。
一方で、固体であれば即効性はありませんが持続性があります。1ヶ月ほど続くので普段の水やりと一緒にあげるとより強い株に育つでしょう。市販の土はすでに肥料が含まれている場合があります。
大切なのは普段の水やりと日当たりで、肥料はプラスαと考えておくのがいいかもしれません。
育てやすい大型の観葉植物は?
育てやすい大型の観葉植物をここでは3つご紹介します。
- エバーフレッシュ
- フィカスウンベラータ
- ドラセナコンシンネ
大型の観葉植物の方が、小型と比べて背丈も太さもあるので、実は体力もあり枯れにくいです。特に上記の3つは環境にも適応できるので、日陰の場所でも育てることができます。
注意点をひとつ挙げるとすれば、冬場の寒さが得意ではないのでそれぞれ窓際などに置かないようにしましょう。詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:大型の観葉植物|選び方と注意点について
枯れない観葉植物って存在するの?
基本的に枯れない観葉植物は存在しません。植物は生きているので、上手く育てられない場合はみんな枯れてしまうからです。枯れるのがどうしても嫌なのであれば、フェイク・ドライフラワー・造花などをインテリアとして飾るのをおすすめします。
ちなみに「風水ではよくない」ということが言われたりもしますが、ご自身がまず飾ってみて気持ちよく感じられるのであれば問題ありません。
初心者は手間がかからない観葉植物からはじめてみよう
初心者におすすめの観葉植物をご紹介してきました。はじめは育て方やコツなどを覚えるのに時間がかかってしまいますが、慣れてくれば上手く育てることができます。
また、そこまで労力をなかなか割けないのであれば「水やりの手間がかからない観葉植物」からまずはじめてみてください。そこから少しずつ慣れていき、ステップアップする形で植物を取り入れていくと、初心者でも次第に上手くなっていくでしょう。