植物名 | チランジア・キセログラフィカ |
学名 | Tillandsia xerographica |
英名 | Tillandsia xerographica |
科目/属名 | ブロメリア科ティランジア属 |
原産地 | 中南米 |
日当たり | 風通しのよい日陰(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 霧吹き:1週間に1~2回(夕方から夜) ソーキング:月に1回程度 |
肥料 | 液体肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
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チランジア・キセログラフィカの特徴
チランジア・キセログラフィカは「エアプランツの王様」とも呼ばれている植物です。成長スピードはゆっくりですが、高さが最大30㎝、直径が60㎝ほどまで育つので、大型のエアプランツを探している方にも適しています。
トリコームと言われる白い細かい毛が生えた葉が特徴で、銀葉種と呼ばれています。エアプランツの銀葉種は乾燥や強光に比較的強いので、初心者の方にもおすすめです。
土を必要としないので、そのまま飾ったり流木にくっつけたり、ハンギングで吊るしたりと様々なディスプレイを楽しむことができます。気軽にお部屋に取り入れられるおしゃれなインテリアグリーンとして人気の植物です。
チランジア・キセログラフィカの花言葉
チランジア・キセログラフィカは「不屈」という花言葉を持っています。この花言葉はエアプランツ共通です。
土のない厳しい環境で育ち、空気中の水分を葉から吸収して美しい花を咲かせる姿から、この花言葉が付けられました。キセログラフィカはエアプランツの王様と言われるだけあって、勇ましい姿をしています。
そのため、新たな土地や環境で頑張っている方へのプレゼントとしておすすめです。開店祝いや移転祝い、誕生日プレゼントにも適しています。
チランジア・キセログラフィカの風水
チランジア・キセログラフィカは「邪気払い」の風水効果があります。
お部屋に溜まっている悪い気を払うことで、良い気が巡りやすくなり全体的な運気が上昇しやすいです。特に、金運・仕事運・健康運に効果があります。
お部屋の入り口や玄関、窓際に飾ることで、外から悪い気が入ってくることを防いでくれます。インテリアとしても映えるので、気軽に風水効果を得られる植物としていかがでしょうか。
チランジア・キセログラフィカの育て方
チランジア・キセログラフィカは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。
ここでは、チランジア・セログラフィカの育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
置き場所と日当たり
チランジア・キセログラフィカは風通しのよい日陰を好みます。ただし、日陰と言っても暗い日陰ではなく、木漏れ日が差し込むような明るい日陰です。
室内では、レースのカーテン越しくらいの明るさと風通しがある場所で育ててください。屋外では、直射日光が当たらない明るい日陰で育てましょう。
銀葉種と言えど、強い直射日光は枯れる原因になります。また、室内から屋外へ移動する時は、特に気を付けてください。
室内で風通しが確保できない場合は、サーキュレーターを設置して使用することも考えましょう。
関連記事:観葉植物とサーキュレーター|必要性や使い方について
温度
チランジア・キセログラフィカは中南米原産ではありますが、暑さにはそれほど強くなく、寒さにも弱い植物です。生育適温は20~30℃で、最低5℃以上をキープして育てる必要があります。
そのため、夏は涼しい日陰、冬は暖かい室内で管理することがポイント。屋外で育てている場合は、気温が10℃付近になり始めたら室内に移動させてください。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離して管理すると良いでしょう。また、暖房の風が直接当たると乾燥して枯れる恐れがあるので、当たらない場所に置くことも重要です。
水やりの頻度
- 霧吹き:1週間に1~2回(夕方から夜)
- ソーキング:月に1回程度
チランジア・キセログラフィカの水やりは、霧吹きで夕方から夜にかけて行うことが重要になります。 なぜなら、酸素や水分を吸収する「気孔」と呼ばれる穴は、日が沈んで暗くなることで開くからです。
明るい日中に水やりしても気孔が開いていません。そのため、吸水することができず、腐れの原因になるので気を付けましょう。
梅雨時期と冬を除いて、月に1回程度バケツなどに溜めた水に4~6時間ほど浸す「ソーキング」を行うと、効率よく吸水して葉が元気になります。ただし、6時間以上のソーキングは腐れを引き起こす原因になるので、浸しすぎに気を付けてください。
肥料
チランジア・キセログラフィカは、基本的に肥料は必要なく水だけで育ちます。
ただし、生育期の春(3~5月)と秋(10~11月)に限り、液体肥料を与えると葉にツヤのある大きな株になりやすいです。規定の2倍以上薄めた液肥を霧吹きやソーキングで吸水させると良いでしょう。
通常の薄め方ではエアプランツにとって液肥が濃いので、液肥を与える場合はさらに薄く作ることが大事なポイントになります。
剪定方法
生育期である春と秋のチランジア・キセログラフィカは、ゆっくりと新芽を出して大きくなっていきます。それに伴って、一番外側の葉は古くなり枯れていくことが多いです。
その枯れた葉は、株元から優しく取り除きましょう。そのままにしておくと、風通しが悪くなったり、その隙間に水が溜まり病害虫の発生原因になったりします。
枯れた葉は下に優しく引っ張ると、簡単に取り外すことができます。
[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]チランジア・キセログラフィカを購入した方からのレビュー
AND PLANTSのチランジア・キセログラフィカを購入した方からのレビューを下記にまとめました。
「キセログラフィカが気になっているけど、購入に踏み切れない」「ネット購入って実際のところどうなの?」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
土を使わずに育てることのできるチランジア・キセログラフィカは、お部屋のインテリアグリーンに非常に人気があります。
個体差によって、葉のカール具合や絶妙な色合い、形が異なるので、姿かたちにこだわりたい方は樹形選択サービス(有料)をご活用いただけますと、お好みのキセログラフィカに出会えます。
チランジア・キセログラフィカのよくあるトラブルと対処法
育てやすくおしゃれに飾ることのできるチランジア・キセログラフィカですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ(根元の基部の腐れ)
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根本が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
エアプランツの「根腐れ」とは水のやりすぎや風通しの悪さにより、根元の基部に溜まった水が腐れを引き起こす症状のことです。
根元の基部がふやけてしまうことで細胞が死んでしまい、根元から葉がボロボロと落ちてきてしまいます。水をためっぱなしにしないように、風通しの良い場所においてしっかりと乾燥させる事が大事です。
根腐れの対処法は以下。
- 風通しの良い場所に明るい日陰に移動する
- 傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 一時水やりを控える
- 肥料ではなく発根剤を与えてみる
根腐れが起こった場合は、より風通しの良い場所に移動させることが大切です。
傷んでしまった葉や根元を取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
水切れ
水切れとは、水の量が少なくて起きる症状です。水切れの症状は以下の通り。
- 葉が薄くなる
- 葉が内側に丸まる
- 葉先が枯れる
- 葉の張りがなくなる
特に春から秋の生育期で水不足になると上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとチランジア・キセログラフィカに悪影響です。
対処法はチランジア・キセログラフィカをソーキングすること。
チランジア・キセログラフィカを水を溜めたバケツなどに夕方から夜にかけて4~6時間浸けておくことで、効率的に吸水して上記の症状はほとんど解消されるでしょう。流木や石にくっつけてあるものは、そのまま水に浸してください。
チランジア・キセログラフィカは水やりが必要ないとよく勘違いされます。しかしチランジア・キセログラフィカは水を好むので、夕方から夜にかけてたっぷりと霧吹きを行い、風通しの良い環境に置くことがとても重要です。
それでも水切れの症状が出るようでしたら、月に一回程度ソーキングを行うと水切れの症状は改善されます。ソーキングは春から秋の生育期に行ってください。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
チランジア・キセログラフィカのよくある質問
最後にチランジア・キセログラフィカのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- チランジア・キセログラフィカが徒長する原因は?
- チランジア・キセログラフィカの葉先がカールしない原因は?
- チランジア・キセログラフィカを大きくするには?
- チランジア・キセログラフィカが赤くなるのは?
- チランジア・キセログラフィカの根元が茶色くなるのはどうして?
- チランジア・キセログラフィカが枯れるのはどうして?
- チランジア・キセログラフィカが元気がない時の対処法は?
- チランジア・キセログラフィカのおしゃれな飾り方は?
それでは具体的に見ていきましょう。
チランジア・キセログラフィカが徒長する原因は?
チランジア・キセログラフィカが徒長する原因は「日当たり不足」です。
直射日光が当たると日焼けするからと言って、暗い日陰で管理すると日当たり不足で徒長してしまいます。特に室内の暗い場所では徒長しやすいです。
室内では、レースカーテン越しの光が入る窓際など明るい場所で育ててください。もし徒長し始めたら、現在育てている場所よりも明るい場所で管理することが重要です。
徒長したからと言って、屋外でいきなり直射日光に当てると葉焼けするので注意してください。
チランジア・キセログラフィカの葉先がカールしない原因は?
葉先がくるんとカールしないのは「飾り方」に原因があります。
チランジア・キセログラフィカは根を守るように、葉先がカールする特徴を持っています。鉢植えに入れた状態で飾ったり、平面の棚や台に直接置いたりすると、葉がカールしにくくなります。
葉をくるんとカールさせたいときは、葉を邪魔しないスタンドに置いたりハンギングで吊るしたりと飾り方を工夫すると良いでしょう。
チランジア・キセログラフィカを大きくするには?
チランジア・キセログラフィカは、生育期の春と秋に肥料を与えて育てると早く大きくなりやすいです。液肥を薄めて、霧吹きやソーキングをすると良いでしょう。
ただし、大きくしたいからと言って液肥を濃く作ると肥料焼けして枯れる原因になります。チランジア・キセログラフィカに与える液肥は規定の薄め方よりも、さらに2倍薄く作ることがポイントです。
夏や冬は生育が緩慢なので、肥料はやらないようにしてください。
チランジア・キセログラフィカが赤くなるのはどうして?
チランジア・キセログラフィカの葉が赤くなるのは、開花が近いサインです。花が咲く前に、葉が赤く紅葉する特徴があります。
エアプランツは花が咲くと、その後は子株を付けて枯れることが多いです。そのため、開花後に子株ができたらその子株を大切に育てるようにしてください。
花は生育期に必ず咲くわけではなく、株の大きさや環境条件が揃わないと咲きません。なので、赤くなるのは花が咲く最もわかりやすいサインとして覚えておくと良いでしょう。
チランジア・キセログラフィカの根元が茶色くなるのはどうして?
根元が茶色くなるのは「水やり後の乾燥不足」が原因です。霧吹きやソーキング後に葉の付け根が湿ったままだと、腐りやすくなります。
根元が腐ると、茶色くなってしまうんです。そうならないためにも、霧吹きやソーキング後には、風通しのよい場所に置いてしっかり乾かす必要があります。
特に、ソーキング後は葉の付け根に水が溜まったままになりやすいです。逆さまにして、水がよく切れるように乾かすと良いでしょう。
チランジア・キセログラフィカが枯れる原因は?
チランジア・キセログラフィカが枯れるのは「日当たり」「水」「風通し」が原因です。
直射日光が当たりすぎても暗すぎても枯れるので、明るい日陰やレースカーテン越しの明るい光で育ててください。また、風通しがないと水やり後に乾燥せず、腐る恐れがあります。
そして、最も枯れる原因として多いのは、水を与えないことです。エアプランツという名前から、水を与えなくても大丈夫という勘違いがあります。
しかし、エアプランツの多くは非常に水を好みます。チランジア・キセログラフィカも同様です。
そのため、適切な環境でしっかりと霧吹きやソーキングを行うことが上手に育てるポイントになります。
チランジア・キセログラフィカが元気がない時の対処法は?
元気がない場合は、 育てている環境が悪い可能性があります。明るく風通しがよい環境で、適切な水やりをして管理してください。
水が少ない場合は、葉が縮んでハリがなくなり元気がないように見えます。その場合は、4~6時間水を張ったバケツに入れるソーキングをしてください。
しっかり吸水すると、縮んでいた葉にツヤとハリが戻ります。その後は、株を逆さまにして水をよく切って乾かすと元気になりやすいです。
チランジア・キセログラフィカのおしゃれな飾り方は?
チランジア・キセログラフィカのおしゃれな飾り方は、あえてシンプルに1点だけ置くことです。エアプランツの中でも大きく迫力のある植物なので、その存在感を生かしてあげましょう。
他の植物やインテリアと飾っても素敵ですが、ボリュームが出過ぎるとせっかくのチランジア・キセログラフィカの存在感が薄くなってしまいます。一緒に飾る場合は、植物の数を少なくコーディネートさせるとおしゃれですよ。
関連記事:エアプランツの飾り方|おしゃれな吊るし方やインテリア例について
チランジア・キセログラフィカのまとめ
チランジア・キセログラフィカは風通しのよい日陰であれば、簡単に育てることができます。1つだけでも存在感のあるチランジア・キセログラフィカは、植物を初めて育てる方でも、簡単におしゃれを楽しめるインテリアグリーンとして最適です。
「不屈」という花言葉は、エアプランツの王様にも相応しく力強い印象を与えるため、開店祝いや新築祝いにもおすすめです。悪い気を払う風水効果は全体的な運を引き上げてくれるので、多くの方に喜ばれるでしょう。
ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。