物名 | ディスキディア |
学名 | Dischidia |
英名 | Dischidia |
科目/属性 | ガガイモ科ディスキディア属 |
原産地 | オーストラリア・東南アジア |
日当たり | 日当たりの良い場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 1週間程度あけてから |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5月~10月 |
ディスキディアを今すぐ見たい方は、下記ページより確認できます。
[https://andplants.jp/collections/dischidia]ディスキディアの特徴
ディスキディアは、多肉質な葉が特徴的な着生植物です。ユニークな葉の形状をしている品種が多いため、インテリアグリーンとして人気があります。
ヘゴ板やコルクなどの支柱がなければ、垂れ下がるように成長する点も特徴です。自生地では樹木や岩などに気根を張り付けて生育しています。
ディスキディアは育てやすい植物なので、初めて植物をお部屋に迎える方へのプレゼントにもおすすめです。ハンギングとして、お部屋の空間に吊り下げるように飾ると、立体的に楽しめます。
寒い環境を嫌うため、冬は暖かい環境で育ててください。また、多湿環境を好むため、普段から霧吹きをして管理しましょう。
ディスキディアの花言葉
ディスキディアの花言葉は「平和」です。丸い葉を持つディスキディアですが、稀に丸い葉の中にハートの形をした葉があることから「平和」の花言葉が名付けられました。
「平和」の花言葉は、結婚祝いや新築祝い、開店祝いなどにおすすめです。ポジティブな印象が強いので、さまざまなお祝いシーンに利用できます。
ぷっくりした肉厚な葉は可愛いため、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれます。贈る際は、花言葉を伝えるとより喜んでもらえるでしょう。
ディスキディアの風水
ディスキディアには、人間関係を調和する風水効果があるとされています。
風水では、丸い葉を持つ植物は人間関係を整えてリラックスさせる効果が高いです。また、枝垂れる植物は、気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。
毎日が忙しい方は、寝室に飾ると一日の疲れが癒されてリラックスできるでしょう。また、仕事場やリビングに置くと人間関係の改善に効果的です。
ただし、植物を置くだけでは十分な風水効果を得られません。置いた場所は整理整頓して、ディスキディアを元気に育てることが重要です。
風水効果を期待する方は、置き場所や方角なども気になると思います。
「観葉植物の風水」の記事では置き場所と効果の関係について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
ディスキディアの種類
ディスキディアは約130種類あるとされています。ここでは、人気の5品種を紹介します。
- ディスキディア・ヌンムラリア
- ディスキディア・ルスキフォリア
- ディスキディア・ペクテノイデス
- ディスキディア・インブリカータ
- ディスキディア・ベンガレンシス
ヌンムラリアやルスキフォリアは、インテリアグリーンとして人気があります。初めて育てる方にもおすすめのです。
ペクテノイデスは、「カンガルーポケット」の流通名で知られています。自生地ではアリと共生して、赤色の美しい花を咲かせます。
インブリカータは、コインのように丸い葉が特徴のディスキディアです。ベンガレンシスの斑入り品種は「エメラルド」の流通名で、多くの方から人気があります。
ディスキディアには、さまざまな特徴を持つ品種が多いため、お気に入りを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。
ディスキディアの育て方

ディスキディアの育て方のコツを下記にまとめました。
- 置き場所と日当たり
- 温度
- 水やりの頻度
- 肥料
- 剪定方法
- 植え替え方法
また、先にディスキディアを見たい方は、下記ページより確認できます。
[https://andplants.jp/collections/dischidia]置き場所と日当たり

ディスキディアは日当たりと風通しがよい環境を好みます。ただし、強い直射日光や西日に当たると、葉焼けする可能性があるので注意が必要です。
耐陰性はありますが、ほとんど日光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。葉が黄色くなったり、葉がぽろぽろと落ちたりするので、明るい窓際に置いてください。
直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。特に夏の直射日光には注意してください。
窓際からの一方向の光で育てている場合は、均等に光が当たるように定期的に鉢を回してあげると生育が良くなります。
温度

ディスキディアは、寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
10℃以下の寒さに当たり続けると、葉が黒ずんだり枯れたりする原因になります。なるべく暖かい場所で管理することが重要です。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置いてください。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷みやすいです。
暖房の風が当たらず、窓から離れた暖かい場所で管理しましょう。
水やりの頻度

ディスキディアの水やりを季節別に大まかに紹介します。
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 1週間程度あけてから
春夏の生育期には、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
ディスキディアの水やりが上手に行えない場合は、下記水やりチェッカーを利用するとパッと土の状態が分かりやすいです。水苔にも使用できるので、ディスキディアを水苔栽培している方にもおすすめです。
[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_large_single]ディスキディアの冬の水やり
冬の水やりは、月に一回で十分です。ディスキディアは多肉質の葉を持つため、水分を蓄えることができます。
冬は空気が乾燥するので、水やりと一緒に霧吹きで葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。水やりや葉水は、室温が十分に上がったタイミングで与えてください。
また、冬の水やりは常温~40℃程度の温いお湯を与えると、冷水による根傷みを防げます。
肥料

ディスキディアには、生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ディスキディアは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を茂らせたり色つやを出したりしたい場合は、土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。
ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
下記の肥料は、窒素・リン酸・カリだけでなくマグネシウムも配合されています。マグネシウムは葉色のグリーンを濃くする効果があるため、ディスキディアをより元気にしてくれるでしょう。
[https://andplants.jp/products/evo_solid_fertilizer_for_green]剪定方法

ディスキディアの剪定時期は5~10月です。傷んだり茂りすぎたりしたツルを剪定します。
葉が出ている場所であれば、どこから切っても問題ありません。切り口の下から新芽を出すので、理想の株姿をイメージして風通しよく剪定すると良いでしょう。
ツルを伸ばし続けると、株元の葉が少なくなりやすいため、定期的に剪定して株元から新芽を伸ばすと姿が美しくなりやすいです。
下記の剪定バサミはとても軽く抜群の切れ味なので、毎日のグリーンのお手入れにも最適です。ぜひお手入れのための1本としてご利用してみてください。
[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]植え替え方法

植え替え時期は、5~10月です。ディスキディアを、7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えしてください。
植え替え方法は以下の通りです。
- 根鉢を取り出す
- 古い土と込み合った根をほぐす
- 黒ずんだりスカスカになったりした根を取り除く
- 一回り大きな鉢に新しい土で植える
- 株が安定するように土を押さえる
- 水やりをする
植え替えは、1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
植え替え後は鉢底から水が流れるくらいに水やりをしてください。水やり後は、風通しのよい明るい日陰で様子を見て、元に戻して管理しましょう。
ディスキディアは、自生地では木や岩に着生している植物です。そのため、土よりも水苔やベラボンで植えつけた方が生育が良い場合があります。
もし水苔やベラボンなどで植え替えする場合は、コツが必要です。湿らせた水苔やベラボンで植えつけた後に、土で植えつけるよりも強くギュッと押し込んでください。
出来た隙間に、さらに水苔やベラボンを加えます。ふわふわの状態で植えつけると、ディスキディアが安定せず生育中に倒れたり抜けたりしやすいので、注意しましょう。
AND PLANTSでは初めての方でも簡単に植え替えができるように、植え替えセットを準備しています。ディスキディアを土で植え替える方は、ぜひ下記より利用してみてください。
[https://andplants.jp/products/andplantsrepotset-s]ディスキディアの増やし方

ディスキディアは、生育期の春~秋に挿し木で増やせます。
増やし方の手順は以下の通りです。
- 伸びたツルを10~15㎝と長めに剪定する
- 剪定したツルを1時間ほど水に浸けて吸水させる
- ツルから伸びた気根が埋まるように土や水苔に植える
- 水やりをする
- 直射日光の当たらない明るい場所に置く
ディスキディアの挿し木は、節から気根が伸びているツルを使うと増やしやすいです。種類によって葉の大きさに違いがあるので、葉が大きいディスキディアは挿し木後が安定しません。
もしグラグラする場合は、葉を数枚取り除いたり、支柱をしたりして安定させましょう。ツルに多くの葉が付いている場合は、葉を取り除くことで蒸散量をコントロールできます。
挿し木された植物は、発根するまで植物内の水分で体を維持するため、蒸散によって水分がなくならないように気を付けることもポイントです。
新しい新芽が出てくるまでは、土を乾かさないように注意してください。
また、ディスキディアは水挿しでも増やせます。
土や水苔に植えなおさず、そのまま水栽培のように育てると、茎の節から水中に適した根が伸び、そのまま水栽培も楽しめます。
ディスキディアのよくあるトラブルと対処法

多肉質な葉がツルに並ぶように付く姿が可愛いディスキディアですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
主なトラブルは以下の3つです。
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
それぞれ詳しく見ていきましょう。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 茎や茎の根元が柔らかい
- 土や水苔から腐敗臭がする
- 土や水苔の表面にカビが生えている
- 根が黒く変色している
根腐れは、土や水苔の中の酸素濃度が低下して細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
受け皿に水を溜めていると、常に土や水苔が湿りすぎてしまうので、注意してください。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土や水苔を落として水はけのよい土や新しい水苔に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 殺菌剤に浸す
- 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた茎や葉を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土や水苔の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を作りましょう。
土栽培する場合は、有害物質の吸着に効果的な珪酸塩白土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけ改善と根腐れを防止することができます。
水苔栽培であれば、新しい水苔で植え替えてください。
根腐れが起こると葉にハリがなくなり、しおれたような姿になります。重度の根腐れの場合は、葉がポロポロ落ち始め、株元が黒く腐ることも。
ディスキディアは多湿を好みますが、風通しがないと根腐れを起こしやすいです。水やりや霧吹きも大事ですが、風通しにも注意してください。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 下葉が枯れやすくなる
長年植え替えていない場合に、上記のような症状が現れます。ディスキディアは根詰まりで枯れることは滅多にありませんが、放置してしまうと生育によくありません。
対処法はディスキディアの植え替えをすることです。

ディスキディアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。
植え替えや株分けを行う時期は、春~秋の成長期が適しています。生育が緩慢な冬には、植え替えはしないようにしてください。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色~黒色に枯れている
真夏の直射日光を浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生しやすいです。
ディスキディアは、真夏の直射日光に当たると葉焼けしやすいので、日当たりには注意してください。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を移動させましょう。対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こる場合は、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
葉焼けは、暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ移動させた際にも起こるトラブルです。「暗いお部屋で徒長したから、直射日光の当たる窓際に移動したら葉焼けした」といった例はよくあります。
日頃から直射日光や明るさには注意しておくと安心です。
ディスキディアの害虫トラブルと対処法

ディスキディアには害虫トラブルも存在します。発生しやすい害虫トラブルは、以下の4つです。
- ハダニ
- アブラムシ
- カイガラムシ
- コバエ
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ非常に厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根やツルも水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニは乾燥した環境で発生しやすい害虫です。
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)の使用が効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
ハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることをしっかり行えば、発生しにくいです。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きによる葉水は必須と言えます。ハダニが発生した場合は、シャワーで優しく洗い流すなどの管理も必要です。
下記の霧吹きは、1度トリガーを握るだけで2度の噴霧ができます。さらにきめ細かいミストをムラなく噴霧できるので、葉水やハダニ対策におすすめです。
[https://andplants.jp/products/groriapro5]アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉やツルがベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 伸びすぎているツルは剪定して短くする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が葉の付け根や幹についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとディスキディアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでは不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
土栽培でディスキディアを育てていると、コバエが発生しやすいので注意してください。
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生率を低く抑えられます。
もし上記の対処法でもコバエがいなくならない場合は、水苔栽培に切り替えることをおすすめします。
ディスキディアのよくある質問

最後にディスキディアのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- ディスキディアがしわしわになるのはどうして?
- ディスキディアの葉が落ちる原因は?
- ディスキディアの葉が黒くなると枯れる?
それでは具体的に見ていきましょう。
ディスキディアがしわしわになるのはどうして?
ディスキディアがしわしわになる原因は、「水のやらなすぎ」「空気の乾燥」が考えられます。
多肉質の葉を持つため比較的乾燥に強いですが、生育期に水不足になると葉がしわしわになりやすいです。土の乾き具合を確認して水やりをしてください。
また、熱帯雨林の木や岩に着生して生育しているため、高湿度環境を好みます。加湿器や霧吹きで空気中の湿度を高めてあげるとよいでしょう。
冷暖房で空気が乾燥すると葉がしわしわになりやすいため、冷暖房の風が当たらないように管理して、こまめに霧吹きをしてください。
ディスキディアの葉が落ちる原因は?
葉が落ちる理由は、主に以下3点です。
- 日当たり不足
- 寒さ
- 水のやりすぎ(やらなすぎ)
日当たりがよい環境を好むため、暗い場所では葉を落としやすいです。暗い場所に置いていて葉が落ちる場合は、明るい窓際に移動してください。
また、窓からの一方向の光だと、窓とは反対側に伸びているツルは、十分に光合成できません。定期的に鉢をクルクルと回して、株全体に光が当たるように管理すると、葉落ちが少なくなります。
寒さに弱いので、10℃以下の環境では葉がぽろぽろと落ちてきます。なるべく暖かい場所で管理することが重要です。
根が傷むと、葉が黒ずんで落ちることがあります。水のやりすぎによって引き起こされる根腐れや、生育期の水やり不足がないように育てください。
ディスキディアの葉が黒くなると枯れる?
ディスキディアの葉が黒くなると枯れるとは限りません。葉が黒くなる原因は、主に以下の通りです。
- 葉焼け
- 寒さ
- すす病
上記に関して、どれもすぐに枯れるわけではありません。
例えば、真夏の強い日差しに当たると、ディスキディアは葉焼けする可能性があります。しかし、株全体が黒く葉焼けしていない限り、枯れないので安心してください。
また、ディスキディアは寒さに弱い植物です。10℃以下の寒さに当たり続けると、寒さ焼けによって葉が黒くなることがあります。
しかし、霜雪や極端な寒さに当たらなければ枯れる心配はありません。冬は暖かい環境で育ててください。
ディスキディアにカイガラムシやアブラムシが付くと、すす病を併発することがあります。すす病は植物の生育に悪影響を与えるので、綺麗にふき取ってください。
すす病の原因となる害虫を見つけて退治することも重要です。日頃から、よく観察をしておくとよいでしょう。
ディスキディアのまとめ
ディスキディアは日当たりと風通しがよい室内であれば、1年を通して簡単に育てることができます。多肉質でユニークな葉が枝垂れる姿は、可愛いインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
花言葉「平和」は、結婚祝や新築祝い、誕生日祝いなどのプレゼントに最適です。人間関係を調和するとされている風水効果は、仕事や学校などの人間関係に悩んでいる方に喜んでもらえます。
ハンギングで枝垂れる姿や着生する姿を楽しめるディスキディアを、ぜひ楽しんで見てください。詳しくは、下記ページより確認できます。
[https://andplants.jp/collections/dischidia]