節分では「鬼は外、福は内」と豆まきをしますよね。これは、邪気を祓い無病息災を祈るためです。また、花を飾ることでも魔除けや厄払いをし、春の来訪を祝います。
節分は日本の伝統行事ですが、「飾る花は決まっているのか」「どのように飾ったらいいのか」など、悩む方もいるでしょう。
そこで今回解説するのは、節分におすすめの花と花言葉についてです。節分の花を飾る場所や、飾り方のコツなども紹介します。
日本の伝統行事のひとつである節分を、花でも楽しむことができるようになりますよ。
節分にふさわしい華やかな花を飾りたいという方は、胡蝶蘭はいかがですか?ミディ胡蝶蘭は花の大きさが小ぶりなので、自宅にも気軽に飾れます。
開花期間が長く手入れも簡単なので、節分が終わった後も楽しめますよ。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi2-white]節分に花を飾る意味
節分は本来、四季の移り変わる節目を指します。旧暦では節分は一年の終わりになるため、新しい年を迎える準備をする日とも言えるでしょう。
そのため、豆まきなどで鬼や災いをもたらす厄神を追い払い、一年の無病息災を祈る行事を行います。また、魔除けや厄払いを行い、新しい春を祝うために花を飾るのです。
ちなみに、節分は2月3日と覚えている方も多いと思いますが、2月2日になる年もあります。うるう年と同じように、立春も年によってズレが生じるからです。
節分に飾る花の選び方
節分に飾る花を選びポイントは、次の5つです。
- 伝統的な花を選ぶ
- 魔除け効果や縁起のよい花を選ぶ
- 風水効果が期待できる花を選ぶ
- 花言葉で選ぶ
- 旬の花を選ぶ
伝統的な花を選ぶ
古くから伝わる文化を取り入れるなら、伝統的な花を選ぶとよいでしょう。
節分は奈良時代に中国から伝わり、平安時代に宮中行事として行われるようになったのが始まりとされています。
節分では豆まきで厄払いをするとともに、家の中に厄災が入ってこないようにヒイラギや南天などを飾って家族の健康や安全を祈りましょう。
魔除け効果や縁起のよい花を選ぶ
魔除けが期待できる花や、縁起のよい花を選ぶのもおすすめです。
花の色や香り、生命力などから、魔除け効果や縁起がよいとされる花はいろいろあります。
伝統的なヒイラギや南天以外にも、魔除け効果があるとされるユリや縁起がよいとされる梅なども節分にぴったりです。
節分は厄払いと一年の健康や安全を祈る行事。節分によい意味を持つ花を飾れば、伝統行事にふさわしい花飾りができるでしょう。
風水効果が期待できる花を選ぶ
節分に風水を取り入れて、運気アップの効果が期待できる花を選ぶのもおすすめです。
風水とは、自然の気の流れを取り入れて環境を整える考えのこと。方角や色などそれぞれに相性のよい運気があり、その色の花を飾ることで運気アップが期待できると考えられています。
厄除けや健康運、家族運によいとされる方角に花を飾って、節分を迎えましょう。
花言葉で選ぶ
邪気を祓って無病息災を願うという、節分の意味に合う花言葉を持つ花を飾るのもおすすめです。
また、節分には福を招いて新しい年を迎えるという意味もあります。おめでたい花言葉を持つ花も、節分の花飾りにぴったりです。
旬の花を選ぶ
節分の次の日は立春で、春が始まる日とされています。春の訪れを祝うために、旬の花を選ぶのもおすすめです。
この時期に咲く花は、冬の寒さに負けずに咲く強さを持つことから、縁起がよいとされる花も少なくありません。
季節の移ろいを感じながら、旬の花を楽しむのも花を飾る醍醐味です。
節分の伝統的な花と花言葉
ここでは、節分の伝統的な花と花言葉を紹介します。
- 柊(ヒイラギ)|保護・用心深さ・先見の明
- 南天(ナンテン)|福をなす・よい家庭
- 榊(サカキ)|神を尊ぶ・控えめな美点・揺るがない
- トベラ|慈しみ
- 節分草(セツブンソウ)|気品・光輝・ほほえみ
柊(ヒイラギ)|保護・用心深さ・先見の明
ヒイラギはトゲのある葉を持ち、古くから魔除けや厄除けとして縁起がよいとされている植物です。
邪気を寄せ付けずに守るという意味からも、「保護」「用心深さ」「先見の明」といった花言葉があります。
節分では、鬼門の北東や裏鬼門の南西にヒイラギを飾って、鬼を追い払いましょう。
ヒイラギイワシの作り方
節分には、ヒイラギの枝にイワシの頭をつけたものを飾る風習もあります。節分の鬼が、ヒイラギのトゲやイワシの臭いが苦手だからだそうです。
ヒイラギイワシは、焼いたイワシの頭だけをヒイラギの枝先につけて、鬼が入ってこないように玄関に飾ります。本物のイワシを飾るのは避けたいという方は、折り紙などでイワシの頭を作るのもおすすめです。
ヒイラギの枝や茎も折り紙で作ってもいいですが、せっかくなので本物のヒイラギを使うことで、魔除けや厄除け効果も期待できるかもしれませんね。
南天(ナンテン)|福をなす・よい家庭
南天も、古くから縁起の良いと言われている植物です。赤い実は「難(ナン)を転(テン)じて福となす」という語呂合わせから厄除けによいとされ、庭の鬼門や裏鬼門に植えられてきました。
「福をなす」「よい家庭」といった花言葉も、節分にぴったりですよね。ヒイラギと同様に、節分には北東や南西に飾るとよいとされています。
榊(サカキ)|神を尊ぶ・控えめな美点・揺るがない
節分には、サカキを飾る風習もあります。節分は神事のひとつで、サカキは神道では神様の依り代となる神聖な植物とされているからです。
花言葉の「神を尊ぶ」も、神事に欠かせないことからきているのでしょう。神棚以外に飾っても大丈夫なので、節分ではヒイラギや南天の代わりに鬼門や裏鬼門に飾るのもありです。
トベラ|慈しみ
トベラは、芳香のある白い花を咲かせる常緑低木です。葉や茎にも強い匂いがあり、この匂いが鬼を祓ってくれると、節分では扉にトベラを挟む習慣がありました。
また、トベラを燃やすとさらに匂いが強くなり、葉を燃やすと爆ぜるような音を立てることから、この音が鬼を追い払ってくれるとして、節分にトベラを燃やす風習もあります。
トベラを切り花で手に入れるのは難しいですが、庭に植わっているという方は伝統的な節分を楽しんでみてください。
節分草(セツブンソウ)|気品・光輝・ほほえみ
セツブンソウは、節分の頃に花を咲かせる山野草です。背丈は短く、白い可憐な花を地上近くに咲かせます。
花言葉の「気品」「光輝」「ほほえみ」は咲く姿が由来ですが、節分に向けて育ててみるのもよいでしょう。
節分を彩るおすすめの花と花言葉
節分は春の訪れを祝う日でもあるので、華やかな花で彩るのもよいでしょう。ここでは、節分を彩るおすすめの花と花言葉を紹介していきます。
- 百合(ユリ)|純粋・無垢・威厳
- 薔薇(バラ)|愛・美
- 菊(キク)|信頼・高貴・高潔
- 水仙(スイセン)|うぬぼれ・自己愛
- 梅(ウメ)|上品・忍耐・忠実
- 胡蝶蘭(コチョウラン)|幸福が飛んでくる
百合(ユリ)|純粋・無垢・威厳
ユリの生命力の強さや香りには、邪気を祓う効果があるとされています。また、神聖な白には浄化の力があるとも考えられているため、邪気払いをする節分におすすめの花です。
「純粋」や「無垢」「威厳」といった花言葉にもユリの特徴が表れていて、豪華な咲き姿が春の訪れを祝う節分にぴったりです。
薔薇(バラ)|愛・美
バラは、トゲに魔除け効果があるとされています。「愛」や「美」といった花言葉を持ち、花の女王とも呼ばれ空間を華やかに彩ってくれるのも魅力です。
また、赤色は生命を象徴する色で、魔除けや厄除けの効果があると古くから考えられていました。節分に赤いバラを飾ると、新年のお祝いとともに魔除けの役割を果たしてくれるかもしれませんね。
[https://andplants.jp/products/7-red-rose-series-bouquet]菊(キク)|信頼・高貴・高潔
菊は、邪気を祓う力を持つと考えられています。「不老長寿」の意味を持ち、「菊が来ると福が来る」とも言われるほど縁起がよいとされている花です。
お正月には菊をあしらった花飾りが喜ばれますが、旧暦の新年を迎える節分にもふさわしい花と言えるでしょう。「高貴」や「高潔」といった花言葉があり、品格も持ち合わせています。
日本の伝統行事である節分を、和の雰囲気で彩ってくれますよ。
水仙(スイセン)|うぬぼれ・自己愛
水仙は、寒い冬にきれいな花を咲かせることから、縁起が良い花とされてきました。
花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」などで、あまり縁起のよい意味とは言えませんが、雪の中でも花を咲かせるため春を告げる花としても親しまれています。
ちょうど節分の時期が最盛期なので、季節を彩る花として飾ってみてはどうでしょうか。
梅(ウメ)|上品・忍耐・忠実
梅は、生命力が強く長生きすることから、縁起がよい花とされています。一年で一番最初に咲く花とも言われ、春を告げる花としても古くから親しまれてきました。
花言葉の「上品」「忍耐」「忠実」は、寒い冬を耐え上品な花姿を見せてくれることが由来です。日本らしさを感じられる梅を飾って、伝統文化を楽しみましょう。
胡蝶蘭(コチョウラン)|幸福が飛んでくる
胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という花言葉を持ち、幸せを呼び込む花として縁起がよいと言われています。蝶が連なって舞うような花姿は、華やかで見応えがありますよね。
お祝い花としても人気があり、厄払いや春を祝う花として節分に飾るのもおすすめです。大輪の胡蝶蘭はかなり場所を必要としますが、ミディサイズなら小ぶりで飾りやすいですよ。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi2-white]節分の花を飾る場所
節分の花を飾る場所には、次の3か所がおすすめです。
- 玄関の外
- 玄関の中
- リビング
それぞれどう飾ったらいいか解説していきましょう。
玄関の外
玄関先に飾る花は、魔除けや厄除けの意味があります。特に、節分の伝統的な飾り物であるヒイラギイワシは、玄関先に飾ることで鬼の侵入を防いでくれるとされています。
ヒイラギや南天などは、玄関の扉や柱にぶら下げたり、テープで固定したりして飾りましょう。難しい場合は、壁に立てかけておくだけでも大丈夫です。
玄関の中
玄関の外に飾るのが難しい場合は、内側に飾ってもかまいません。内側に飾ることでも、外から入ってこようとする邪気を防いでくれるとされているからです。
玄関内では、シューズボックスの上に置いたり、壁にかけたりすると出入りの邪魔になりません。家に入ったときに目に入りやすいように、玄関ホールに飾るのもよいでしょう。
リビング
家の中に飾るなら、家族が集まるリビングがおすすめです。リビングに飾ることで、常に家族が過ごす空間を華やかに彩ってくれます。
節分は一年の無病息災を祈る行事でもあるので、リビングに飾って家族の健康や安全を祈りましょう。
節分の花の飾り方
節分の花の飾り方としておすすめなのは、次の3つの方法です。
- 花瓶に活ける
- アレンジメントを置く
- リースやスワッグにして吊るす
花瓶に活ける
リビングや玄関のシューズボックスの上などに置く場合は、花瓶に活けて飾るのがおすすめです。
梅などの枝ものをすっきり活けてもおしゃれですし、ユリやバラなどの華やかな花をボリュームよく飾るのもよいでしょう。
水替えや切り戻しなどの手入れをまめに行えば、節分を過ぎてもしばらく花を楽しめます。
ひとつの花瓶にまとめて飾ったり小分けにしたりと、飾り方を自由に変えられるのも花瓶に活けるメリットです。
[https://andplants.jp/collections/vase]アレンジメントを置く
小さなお子様やペットが倒すかもしれないから花瓶は心配という方は、アレンジメントを置きましょう。家に花瓶がない方も、アレンジメントならそのまま飾れるので便利です。
リビングのテーブルや棚の上、玄関のシューズボックスの上などに置いて、空間を華やかに彩りましょう。
[https://andplants.jp/collections/flowers]リースやスワッグにして吊るす
ヒイラギや南天など、そのままドライフラワーにできる花材は、リースやスワッグで吊るして飾るのもおすすめです。鬼門の方角に吊るして、厄除け祈願をするのもよいでしょう。
普段飾っているリースやスワッグがあるなら、赤い実の南天を付け加えると魔除け効果を期待できるかもしれません。
[https://andplants.jp/collections/dryflowers-swag]節分に花を飾るコツ
ここでは、節分を意識した花を飾るコツを3つ紹介します。
- 花風水から飾る方角や色を決める
- 節分のアイテムを一緒に飾る
- 花だけで飾る
花風水から飾る方角や色を決める
風水では、方角ごとに相性のよい色があります。その色の花を飾ることで運気アップを期待するのが、花風水です。
方角ごとにおすすめの色をまとめたので、飾る場所や色を選ぶ参考にしてください。
- 北:白、ピンク、オレンジ
- 北東:白、赤、黄色
- 東:赤、青、水色、白
- 南東:ピンク、オレンジ、緑
- 南:赤、白、紫
- 南西:黄色、紫
- 西:黄色、白、金、銀
- 北西:黄色、白
節分の厄除け効果と合わせて、これから一年の運気アップの願いも込めて、花を飾ってみましょう。
それぞれの方角が司る運気やおすすめの花などは、次の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:風水を花で取り入れる方法|色ごとの効果や飾る場所・運気アップのコツ
節分のアイテムを一緒に飾る
豆や桝、鬼やお福さんの面など、節分のアイテムを一緒に飾ると、イベント感が出て花を飾るのがさらに楽しくなるでしょう。
和紙を花瓶を置くマットにしたり、手毬やつるし飾りなどの和雑貨を置いたりすると、日本の伝統らしくなります。
最近は、節分もかわいい雑貨がたくさん店頭に並ぶようになったので、いろいろチェックしてお気に入りの一点を見つけましょう。
花だけで飾る
花だけですっきり飾るのも、大人の節分らしくなっておしゃれです。梅などの和を感じる枝ものを1種類だけですらりと飾ると、モダンな雰囲気を演出できます。
ガラスの花瓶に組み紐を巻いて和を意識したり、豆を入れる桝を器にして花をアレンジしたりするのも節分らしくておすすめです。
節分の花を購入する方法
節分の花を購入する方法は、主に次の3つです。
- 花屋
- 園芸店やホームセンター
- ネットショップ
花屋
花屋では、切り花だけでなく鉢花も購入できます。節分に花を飾りたいと思ったら、まずは花屋を覗いてみるとよいでしょう。
店頭の売り出し商品はイベントに合わせて変わっていくので、立春が近くなると節分におすすめの花が並ぶかもしれません。
欲しい花がある場合は、事前に予約するのが確実です。また、選ぶ楽しみを味わいながら、その時店頭にある花から見繕うのもよいでしょう。
園芸店やホームセンター
鉢花や花苗、植木などは、園芸店やホームセンターの花売り場で扱っています。
節分にヒイラギや南天などを伝統的に飾る習慣がある地域では、時期になると季節商品として売り出すことも多いので、手に入りやすいでしょう。
ネットショップ
「近くに花屋がない」「営業時間内に買いに行けない」という方は、ネットショップで購入するのもおすすめです。
好きな時間にゆっくり選べるので、慌てずに節分の準備ができるでしょう。
アレンジメントや胡蝶蘭の鉢などは、届いたらすぐに飾れるので便利ですよ。
[https://andplants.jp/products/phalaenopsis-midi2-white]節分に花を飾るときのよくある質問
最後に、節分に花を飾るときのよくある質問を2つ紹介します。
- 節分の花はいつから飾る?
- 節分の花はいつ片付けたらいい?
節分の花はいつから飾る?
節分の花をいつから飾るのか、明確な決まりはありません。地域によっては飾る時期が決まっているところもあり、次のような時期が挙げられます。
- 1月15日(小正月)から飾る
- 節分の日から飾る
- 節分の日のみ飾る
もし、そういったエリアにお住まいであれば、それに倣えば問題ありません。
地域で特に決まりがなさそうであれば、数日前から飾って節分を迎えるとよいでしょう。節分飾りをいろいろ用意するのであれば、1~2週間前から飾って雰囲気を楽しむのもおすすめです。
節分の花はいつ片付けたらいい?
節分の花を片付ける時期も、地域によって異なります。主に、次のタイミングがあるようです。
- 節分の当日に片付ける
- 2月いっぱい飾って片付ける
- 次の節分前日まで飾って入れ替える
ヒイラギや南天など、そのまま乾燥させても大丈夫な植物は、長く飾る習慣もあるようですね。花瓶やアレンジメントで飾っていた花は、枯れるまで十分楽しんでから片付けましょう。
魔除けや厄除けで飾っていたものは、神社でお焚き上げしてもらい処分するのがベストです。難しい場合は、白紙に包み、塩を振りかけてお清めしてから捨てましょう。
まとめ
節分は、立春を迎える前日に、厄を祓い一年間の無病息災を願う伝統行事です。魔除け厄除けや、春の訪れを祝う花を飾って、節分を迎えるのがよいとされています。
この記事では、節分に飾る花の選び方とおすすめの花や花言葉について解説してきました。花を飾るコツも参考に、家族の安全や健康を願いつつ、節分の花飾りを楽しみましょう。
春の訪れを祝い、幸せを呼び込む花としておすすめなのが胡蝶蘭です。手入れが簡単で、節分が終わっても長く飾っておけます。
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