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ユリの花言葉

ユリの花言葉|色別や種類別、怖い意味の由来について

華やかで気品のあるユリには、美しいお花に似合う素敵な花言葉が数多くつけられています。花言葉の意味を知って、ユリの魅力をより楽しんでみませんか。

今回は、ユリの花言葉と由来を詳しく解説します。

ユリには多種多様な色や種類があり、それぞれに異なる花言葉を持っています。

美しい花言葉が数多くつけられている一方で、やや怖い意味の花言葉を持つ種類もあるため注意が必要です。由来や意味を知って、贈る相手やシーンには気を付けましょう。

ぜひお気に入りのユリと花言葉を探してみてくださいね。

ユリの花言葉と由来

まずはユリ全般の花言葉を見ていきましょう。

  • 「純潔」「無垢」
  • 「威厳」
  • 「洗練された美」「高貴な品性」
  • 「愛らしさ」「愛の告白」「無邪気」

日本やヨーロッパで古くから愛されてきたユリは、多くの花言葉を持っています。どれも凛とした雰囲気のユリにぴったりの花言葉ですね。

では、それぞれの由来を詳しくご紹介します。

「純潔」「無垢」

「純潔」「無垢」

「純潔」「無垢」の花言葉は、ユリが純潔の象徴として用いられたことが由来です。

キリスト教において白いユリは、聖母マリアのシンボルです。聖母マリアがキリストを妊娠したことを知る「受胎告知」を描いた多くの作品には、白いユリが描かれています。

白いユリは、描かれている人物が聖母マリアであることを示すアトリビュート(持ち物、属性)のひとつでもあります。宗教絵画を見る際は、白いユリにもぜひ注目してみてくださいね。

また、キリスト教が生まれる前の古代ギリシャやローマにおいても、白いユリは象徴的な存在であったようです。

ヨーロッパに古くから自生していたのは、マドンナリリーと呼ばれる白いユリでした。古代の人々にとっても白いユリは、清楚で気品のある無垢な女性のように思えたのかもしれません。

「威厳」

「威厳」の花言葉は、大きく華やかなユリのイメージからつけられました。ユリがフランス王家の紋章に使われていたことを由来とする説もあります。

ユリのデザインは「Fleur-de-lys(フルール・ド・リス)」と呼ばれ、古くからさまざまな装飾に使われてきました。

5世紀になるとクローヴィス1世がメロヴィング朝の紋章に採用し、フランス王家の紋章として広まったと言われています。聖母マリアの象徴であるユリを採用することで、フランス王がキリスト教において権威ある存在だと示す目的があったそうです。

なお、Fleur-de-lys(フルール・ド・リス)の元になったのは、実際はアヤメだったと考えられています。しかし、現在でも一般的にユリの紋章と呼ばれ、ユリのお花を象徴した形として認識されています。

「洗練された美」「高貴な品性」

「洗練された美」「高貴な品性」は、ユリのお花の美しさからつけられた花言葉です。

英語の花言葉の「refined beauty(洗練された美)」が翻訳されたと言われています。野や山に映える白いマドンナリリーの印象からつけられたのでしょう。

日本でも、「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合の花」の言い回しが有名です。江戸時代に流行した言葉の一つで、ユリのお花が風に揺れる姿を美しい女性の歩き方に例えています。

ユリが世界各地で美しく高貴なお花と捉えられていたことがうかがえますね。 品のある人へのプレゼントにぴったりの花言葉です。

「愛らしさ」「愛の告白」「無邪気」

「愛らしさ」「愛の告白」「無邪気」は、ユリが結婚式で使われることからつきました。

ローマ神話においてユリは、結婚や母性を司る女神ユノを象徴するお花です。そのため、古代ローマでは結婚式に2人の幸せを願って、ユリで作った冠をかぶっていたと言われています。

また、ユノ(juno)は6月(june)の語源です。ヨーロッパでは6月に結婚すると女神ユノに守られて幸せになると言われ、ジューンブライドの言い伝えが広まりました。

ユリはちょうど6月頃に旬を迎えるため、ジューンブライドに定番のお花になったようです。

現在も華やかなユリのブーケは季節を問わず定番のお花です。

ユリの花言葉|色別

ユリの花言葉|色別

ユリは色によって、さまざまな花言葉がつけられています。主な色と花言葉は次の通りです。

  • 白|「純潔」「飾らぬ美」
  • ピンク|「上品」「富と繁栄」
  • 黄色|「陽気」「甘美」
  • 赤|「優しさ」「願望」
  • オレンジ|「華麗」「愉快」

では順番に見ていきましょう。

白|「純潔」「飾らぬ美」

白いユリの花言葉は、「純潔」「飾らぬ美」「栄華」「誇り」などです。

「純潔」はユリ全般の花言葉と同じで、白いユリが聖母マリアを象徴していることからつけられています。

「飾らぬ美」は白いユリの美しさや愛らしさが由来で、野や山に咲く自然な姿を表しています。「栄華」「誇り」は、白いユリがフランス王家の紋章であったことが由来です。

特に「栄華」の花言葉は縁起がよく、開店祝いや開業祝いのフラワーギフトにぴったりです。

古代から現代まで世界各地で愛されている白いユリのように、長く親しまれることを願って贈ってみてはいかがでしょうか。

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ピンク|「上品」「富と繁栄」

華やかなピンクのユリには、「上品」「優雅」「富と繁栄」「愛と幸福」などの花言葉がついています。

ピンクの柔らかさや女性らしさのイメージから「上品」「優雅」の花言葉がつけられました。また、ピンクが愛情を示す色であることから「愛と幸福」の花言葉がついたと言われます。

「富と繁栄」は、ユリがヨーロッパで多産や豊穣の象徴であったことが由来です。

ユリは球根植物で、自然に子球を作って増えていきます。また種類によっては、1本の茎にいくつものお花を咲かせるユリもあります。

ピンクのユリは、豪華で目を引くお花です。さまざまなお祝いのシーンにふさわしいでしょう。

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黄色|「陽気」「甘美」

黄色のユリには「陽気」「愉快」「気取らぬ美」「甘美」などの花言葉があります。

「陽気」「愉快」は、明るい黄色のイメージからつけられたと言われています。「気取らぬ美」は、黄色のナチュラルな印象が由来です。

「甘美」の花言葉は、黄色の花びらと赤いおしべのコントラストの美しさからつけられました。

「陽気」の花言葉がついた黄色のユリは、見る人に元気を与えてくれます。父の日敬老の日などさまざまなシーンにふさわしいでしょう。

赤|「優しさ」「願望」

赤色のユリには、「優しさ」「暖かさ」「願望」の花言葉がついています。

「優しさ」や「暖かさ」は、赤色の持つ温かなイメージからつけられたのでしょう。

「願望」は、一部のユリが上を向いて咲く様子を夢に向かって成長する姿に例えた花言葉です。

なお、原種のユリは濃いピンクやオレンジに近い赤色が多く、純粋な赤色の品種はほとんどなかったようです。交配がさかんに行われるようになると、鮮やかな赤やシックな赤の品種が出回るようになりました。

落ち着いた赤色のユリは、男性や目上の方へのプレゼントにも向いています。

オレンジ|「華麗」「愉快」

オレンジ色のユリの花言葉は、「華麗」「愉快」「情熱」「エネルギー」などです。

山中に鮮やかなオレンジのユリが咲く様子から「華麗」の花言葉がついたと言われています。

「愉快」「情熱」「エネルギー」は、オレンジ色の明るくパワフルな印象からつきました。

オレンジのユリは、黄色やピンクのお花と合わせると情熱的な印象になり、祝賀会や激励会のような華やかなシーンによく似合います。

また筆者が花屋に勤めていた頃、シックな赤や茶色と合わせた落ち着いたアレンジは秋のギフトに人気がありました。季節やシーンに合わせて、オレンジのユリを上手に組み合わせてみてくださいね。

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ユリの花言葉|種類別

ユリの花言葉|種類別

ユリは種類によっても異なる花言葉がつけられています。代表的な5つの花言葉をご紹介します。

  • マドンナリリー|「純潔」「汚れない心」
  • スカシユリ|「注目を浴びる」「親思い」「子としての愛」
  • カサブランカ|「栄華」「祝賀」
  • テッポウユリ|「偽れない」「甘美」
  • ヒメユリ|「強いから美しい」「誇り」

ユリは世界に100種以上の原種があり、さまざまに交配や品種改良が重ねられてきました。

日本には15種類が自生しており、初夏には各地でユリの群生が見られます。そのうち多くの品種が園芸用や切り花用に栽培され、身近なお花として親しまれています。

では、それぞれの花言葉の由来を見ていきましょう。

マドンナリリー|「純潔」「汚れない心」

マドンナリリー|「純潔」「汚れない心」

「純潔」「汚れない心」「無垢」の花言葉は、マドンナリリーが聖母マリアの象徴であることからつけられました。

ヨーロッパの神話や言い伝えに登場するユリは、ほとんどがマドンナリリーを指していると言われています。

マドンナリリーはヨーロッパ原産で、3000年以上前から栽培されていると言われる種類です。純白の美しさからさまざまな文明でシンボリックな存在となり、キリスト教では聖母マリアを象徴するお花となりました。

和名ではニワシロユリと呼ばれています。高温多湿に弱く、日本ではあまり多く流通していません。

スカシユリ|「注目を浴びる」「親思い」「子としての愛」

スカシユリ|「注目を浴びる」「親思い」「子としての愛」

室町時代から茶花として愛されてきたスカシユリ。花びらの根元が細くなっており、隙間から景色が透けて見えることから「透かし百合」の名前がつけられました。

「注目を浴びる」の花言葉は景色が透けて見えることや、上向きに堂々と咲く姿からつけられたと言われています。

「親思い」「子としての愛」はスカシユリが丈夫で強く、子球根ができてよく増える性質からつけられたそうです。

お花の色が豊富で、切り花として人気があります。また、香りがないため結婚式やギフトによく使われています。母の日や父の日など、ご両親へのプレゼントにもおすすめのユリです。

カサブランカ|「栄華」「祝賀」

カサブランカ|「栄華」「祝賀」

ユリの女王とも呼ばれるカサブランカは、豪華な見た目と濃厚な香りから「栄華」「偉大」「雄大な愛」などの花言葉がついています。

「祝賀」の花言葉は、結婚式やお祝いによく使われてきたことが由来です。

カサブランカは、日本のヤマユリやカノコユリを交配させたオリエンタル・ハイブリットの園芸種のひとつです。1975年にオランダで育成されると世界的なブームが起こり、ウェディングブーケの定番になりました。

祝賀会や式典など、大きなお祝いの場面にふさわしいお花です。

テッポウユリ|「偽れない」「甘美」

テッポウユリ|「偽れない」「甘美」

テッポウユリの「偽れない」は、聖母マリアやキリスト教に関係する花言葉です。

テッポウユリは明治時代に欧米へ伝わって以来、マドンナリリーに代わって聖母マリアの象徴として扱われるようになりました。「偽れない」の花言葉は、聖母マリアの象徴であるテッポウユリの前では誰も偽れないといった意味があると言われています。

また、「甘美」は美しいお花と優しい甘い香りの印象からつけられました。

テッポウユリは日本の南西諸島や九州南部をはじめ西日本を中心に広く自生しており、群生する姿は見ものです。切り花としても人気があり、広く出回っています。

ヒメユリ|「強いから美しい」「誇り」

ヒメユリ|「強いから美しい」「誇り」

ヒメユリの花言葉は、小さくても存在感のある鮮やかなオレンジ色のお花が由来です。

ヒメユリは、直径5cm程度の小さいお花を咲かせる種類です。花びらやおしべ、花粉の色がすべて同じオレンジ色をしており、よく目立ちます。

小さくても目立つ姿から「強いから美しい」「変わらない愛らしさ」などの花言葉がつきました。

「誇り」の花言葉は、星型のお花を上向きに咲かせる様子を表しているとも言われています。

ポジティブでかっこいいヒメユリの花言葉は、プレゼントにぴったりです。

ユリの怖い花言葉

ユリの怖い花言葉

ユリには数々の花言葉がつけられており、中には少し怖い意味の花言葉もあります。

怖い意味の花言葉と由来をご紹介します。

  • ピンク・赤|「虚栄心」
  • 黄色|「偽り」「不安」
  • オレンジ|「軽率」「憎悪」
  • 黒|「呪い」「復讐」

ユリは世界中で象徴的なお花として捉えられているため、さまざまな意味が含まれています。中には色自体に由来する花言葉もあり、ユリのお花と関係性が深くない花言葉もあります。

花言葉がつけられた由来や背景を知れば、怖さが少なくなるかもしれません。

また、怖い花言葉がついている色のユリを贈る時は、メッセージカードにポジティブな意味の花言葉を明記すると誤解されにくくなるでしょう。

参考にしてみてくださいね。

ピンク・赤|「虚栄心」

ピンク・赤|「虚栄心」

ピンクや赤のユリの花言葉「虚栄心」は、キリスト教に関する言い伝えが関係しています

キリストが十字架に磔(はりつけ)の刑にされた時、お花たちは悲しみのあまりうつむいてしまいます。しかしユリだけは「自分の美しさはキリストを慰められる」と思い、誇らしげに上を向いて咲いていました。

キリストの様子を見ているうちに、ユリは自分のおごりに気付きます。やがてユリは恥ずかしくなって顔を赤らめて下を向いてしまいます。自分自身の美しさを過信した恥ずかしさから「虚栄心」の花言葉がつけられたのでしょう。

現在の赤いユリは品種改良によって生まれたものが多いため、当時はピンクのユリを指していたと言われています。

黄色|「偽り」「不安」

黄色|「偽り」「不安」

黄色のユリの「偽り」「不安」は、ヨーロッパにおける黄色のイメージに由来した花言葉です。

かつてヨーロッパでは被差別民に黄色い服を着せ、一目で分かるようにしていました。やがてユダヤ人差別に使われるようになり、キリストを裏切ったユダの色として軽蔑や妬みを象徴する色となります。

そのため、黄色のユリにも「偽り」や「不安」といったマイナスなイメージの花言葉がつけられました。

しかし、アジアでは黄色は幸福や希望の色と捉える人が多く、近年はヨーロッパでも黄色にポジティブな印象を感じる人が多いようです。黄色のユリを贈る時は、明るいイメージの「陽気」や「甘美」の花言葉を伝えるといいでしょう。

オレンジ|「軽率」「憎悪」

オレンジ|「軽率」「憎悪」

オレンジの「軽率」「憎悪」も、黄色のネガティブなイメージに関連した花言葉と言われています。

キリスト教では神や光を表す金色に比べて、くすんだ黄色は卑しく薄汚れたイメージがありました。はっきりとした由来は分かりませんが、ユリのオレンジ色も黄色と同じネガティブな色と捉えられたようです。

そのため、キリストを裏切ったユダのイメージから「軽率」「憎悪」の花言葉がつきました。

しかし、一般的にはオレンジを明るくエネルギッシュな色と感じる人が多いでしょう。オレンジのユリを贈る際は、「華麗」「愉快」「情熱」のポジティブな花言葉を添えて贈ってみてください。

黒|「呪い」「復讐」

黒|「呪い」「復讐」

「呪い」「復讐」はユリの花言葉ではなく、ユリ科バイモ属のクロユリの花言葉です。

クロユリの怖い花言葉は、戦国時代の武将・佐々成政にまつわる話が由来です。

成政には美しい側室がいましたが、あらぬ疑いをかけられたのちに成政に殺されてしまいます。側室は最期に「立山にクロユリが咲いたら、佐々家は滅びる」と呪いの言葉を残しました。

そのため、クロユリには「呪い」や「復讐」の花言葉がつけられたと言われています。

ユリには本来黒色の品種はありません。ただし近年はダークレッドのような黒に近い赤色の品種も出回っています。黒っぽいユリを贈る時は気をつけましょう。

関連記事:怖い意味の花言葉一覧|「裏切り」や「死」などニュアンス別に紹介

ユリの名前がつく植物と花言葉

ユリの名前がつく植物と花言葉

世界には、名前に「ユリ」とついたお花がたくさんあります。お花屋さんや園芸店でよく出回っている代表的なお花と花言葉を5つご紹介します。

  • トラユリ|「私を助けて」
  • ベラドンナリリー|「沈黙」「ありのままの私を見て」
  • パイナップルリリー|「あなたは完璧」
  • ダイヤモンドリリー|「また会う日を楽しみに」「幸福な日々」
  • ナルコユリ|「心の痛みがわかる人」「元気を出して」

ユリの名前がついた由来も合わせて解説していきます。

では見ていきましょう。

トラユリ|「私を助けて」

トラユリ|「私を助けて」

トラユリはチグリジアとも呼ばれる、アヤメ科トラユリ属のお花です。ユリのようなお花に虎のような模様がついていることから、トラユリの名前がつきました。

チグリジアは、朝にお花が咲き、夕方にはしぼむ一日花です。

鮮やかな美しいお花をもっと長く咲かせたいチグリジアの気持ちを表現して、「私を助けて」「私を愛して」「鮮やかな場面」などの花言葉がついたと言われています。

一日花ですが次々にお花をつけため、開花時期には見応えがあります。植栽や花壇におすすめの植物です。

関連記事:「助けて」の花言葉|「助けてほしい」「あなたを助ける」の意味をもつ花言葉20選

ベラドンナリリー|「沈黙」「ありのままの私を見て」

ベラドンナリリー|「沈黙」「ありのままの私を見て」

ベラドンナリリーはヒガンバナ科アマリリス属の植物で、ホンアマリリスとも呼ばれています。

お花の形がユリに似ていることから、ユリの英語名であるリリーが名前についています。なお、よく知られているアマリリスとは別の植物なので、間違わないように注意しましょう。

うつむきがちに咲く印象から「沈黙」の花言葉がついたと言われています。

また「ありのままの私を見て」は、ベラドンナリリーが球根から花茎だけを伸ばした後に、甘い香りのお花を満開に咲かせる様子からつきました。

球根から育てたり、切り花はウェディングブーケに使われたりもします。

パイナップルリリー|「あなたは完璧」

パイナップルリリー|「あなたは完璧」

ユリに似た小さなお花が集まってパイナップルのような花穂をつけることから、パイナップルリリーと呼ばれるお花です。学名のユーコミスで表記されることもあります。

「あなたは完璧」は、パイナップルからつけられた花言葉です。パイナップルは果実の表皮がフィボナッチ数列に並んでおり、形が美しいことからつけられました。

名前と形が似ているパイナップルリリーにも、パイナップルと同じ「あなたは完璧」の花言葉がついています。

個性的なフォルムが美しく、切り花やガーデニングによく使われるお花です。

ダイヤモンドリリー|「また会う日を楽しみに」「幸福な日々」

ダイヤモンドリリー|「また会う日を楽しみに」「幸福な日々」

ネリネの名前でも流通しているダイヤモンドリリー。

ヒガンバナ科ネリネ属のお花で、お花のひとつひとつがユリに似ていることからリリーとつけられました。また、花びらにキラキラとした光沢があることからダイヤモンドとついたようです。

学名のネリネは、ギリシャ神話に登場する海の女神ネーレーイスが語源です。「また会う日を楽しみに」「幸福な日々」の花言葉は、美しいネーレーイスの姿を見た者の気持ちを表していると言われています。

温かい花言葉から、結婚式やギフトにも人気のお花です。

ナルコユリ|「心の痛みがわかる人」「元気を出して」

ナルコユリ|「心の痛みがわかる人」「元気を出して」

ナルコユリは、キジカクシ科アマドコロ属の植物です。かつてはユリ科に属しており、葉がユリに似ていることからユリの名前がついています。

ナルコユリは生薬に使われ、滋養強壮の効果があることから、「心の痛みがわかる人」「元気を出して」の花言葉がつきました。

園芸植物や切り花として出回っているナルコユリは、ナルコユリではなくアマドコロと呼ばれる別の植物です。ナルコユリとアマドコロはよく似ているため、現在でも表記が混同されています。

アマドコロも「心の痛みがわかる人」「元気を出して」の花言葉がついているので、元気つけたい時のプレゼントにおすすめです。

ユリの誕生花

ユリの誕生花

ユリは7月24日の誕生花であり、11月全般の誕生花でもあります。

7月が開花時期であることから、7月24日の誕生花になりました。また11月は球根を植え付ける時期であるため、11月の誕生花に選ばれています。

種類別には、スカシユリは4月28日、ヒメユリは7月3日、テッポウユリは7月13日、カサブランカは11月6日の誕生花になっています。

大切な人への誕生日プレゼントに、花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。

ユリの名前の由来

ユリの名前の由来

ユリの名前は、「揺り」が語源と言われています。

細い茎の先に咲いた大きなお花が風に揺れる姿から「揺すり」と呼ばれ、やがて「ゆり」に転じたそうです。

また、球根の特徴に由来している説もあります。ユリの球根は小さな鱗片がいくつも重なっているため、「百枚合わせた球根」から「百合」と呼ばれるようになったと考えられています。

英名の「Lily(リリー)」は、ギリシャ語の「leirion(真実)」が語源です。ケルト語の「Lilium(白いお花)」を語源とも言われています。

ユリの特徴

ユリの特徴
植物名 ユリ
科目/属名 ユリ科ユリ属
原産地 北半球の温帯地域
開花時期 5月〜7月

ユリは世界中に広く分布する球根植物です。日本にはヤマユリ、ササユリなど6種類の固有種があります。

開花時期は種類によって異なります。スカシユリ系は5月から6月、テッポウユリは6月頃、カサブランカなどのオリエンタルハイブリット系は7月頃が見頃です。

切り花は一年中出回っており、カサブランカやスカシユリなどがよく使われています。季節を問わずに購入できるので、さまざまなシーンのプレゼントにおすすめです。

なお、ユリを贈ったり飾ったりする際は、おしべの花粉を取り除いておきましょう。ユリの花粉は衣服や家具につくとなかなか取れないため、注意してください。

ユリの育て方

ユリの育て方

ユリは、10月から11月頃に球根を植え付けます

土壌を深さ30cm以上よく耕し、球根の大きさの2倍から3倍ほどの深さに植えます。大きな球根を鉢植えで育てる時は、深めの植木鉢を選んでください。

スカシユリのような葉の細い種類は日なたを好み、カサブランカのような葉の広い種類は明るい半日影を好む傾向があると言われています。土の中の温度が高くなりすぎると球根が弱るため、地面に日が当たりすぎない場所で育てましょう。

鉢植えで栽培する際は球根が腐らないよう、雨の多い時期は軒下に移動します。

栽培は比較的簡単で、初心者でも育てやすい植物です。

ユリのおすすめの贈り方

ユリのおすすめの贈り方

ユリはさまざまなシーンのプレゼントに喜ばれるお花です。

スタンド花や大きなアレンジメントには、カサブランカのような大きなユリがよく似合います。見た目も華やかで、高級感のあるフラワーギフトになるでしょう。

また、祝賀会や授賞式のような壇上で渡す花束にもおすすめです。ユリの切り花は茎が長いため、大きく見応えのある花束ができます。

ただし、中には白いユリを「お葬式に使うお花」と捉えている人もいます。

お祝いに贈る時には、花束やアレンジメント全体が白っぽくなりすぎないようにするといいでしょう。贈る相手やシーンを考慮し、注文時にお花屋さんに相談してみるといいかもしれません。

お悔やみやお供えの際は、白や紫系ですっきりとまとめると美しく仕上がります。

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ユリの花言葉に関するよくある質問

ユリの花言葉に関するよくある質問

ここからは、ユリの花言葉に関するよくある質問をまとめてみました。

  • ユリには「死」に関する花言葉がある?
  • 本数別の花言葉はある?

参考にしてみてください。

ユリには「死」に関する花言葉がある?

ユリには、「死」に関する花言葉はありません

しかし、ユリは葬儀にもよく使用されるため、「死」に関連したお花と捉える人もいます。

キリスト教では死者への敬意として捧げる花に、聖母マリアを象徴するユリがよく選ばれます。また、ユリの香りが死の香りをかき消してくれるとも言われているようです。

日本でも、古くからお墓や仏壇のお供え、枕花に白いユリが使われます。日本に多く自生していること、真っ白のお花が葬儀にふさわしいことなどが理由のようです。

しかし、古くから結婚式やお祝いの際に贈られてきたお花でもあります。

人に贈る際にはお供えのお花に見えないように、ユリの花色や他のお花との組み合わせに注意して贈るといいでしょう。

本数別の花言葉はある?

ユリには、特有の本数別の花言葉はありません

しかし、海外では白いユリ1本を追悼に捧げる習慣があります。

花言葉はついていませんが、白いユリ1本を「死者に捧げるお花」と認識している人も多いでしょう。プレゼントにユリ1本のみを贈るのは避けた方がいいかもしれません。

また、バラの本数別の花言葉をユリに反映して贈るケースもあるようです。例えば、5本は「あなたに出会えてよかった」、12本には「付き合ってください」の意味があります。

バラの本数別の花言葉が気になる人は、バラの花言葉の記事も参考にしてみてください。

まとめ

古くから世界中の人々に愛され、身近な植物として生活の中で親しまれてきたユリ。

ユリにはさまざまな花言葉がつけられており、家族や友人へのプレゼントや、告白のシーンにもふさわしいでしょう。目上の方へ敬意を表したい時にもぴったりのプレゼントです。

また、日本には各地にユリの名所があり、開花時期の初夏には美しい光景を楽しめます。ユリの花言葉を知ると、また違った光景に見えてくるかもしれません。

ユリの美しいお花と花言葉を、ぜひ大切な人と一緒に楽しんでみてください

関連記事:花言葉の一覧|ジャンル別・50音順

西山藍子(nishiyama ranko)
植物好きの母が育てる植物たちに囲まれて育ちました。 大学で美術を学んだ後、毎日植物に囲まれたくて花屋に勤務。 主にブライダルフラワーを担当し、ひとりひとりに似合うお花を見つけるお手伝いをしてきました。 その後ガーデニングショップに勤務して庭づくりを学び、現在は田舎で育児をしながら、花や植物に関する記事を書いています。 さまざまなライフスタイルに合う植物との暮らしを提案していけたらと思います。

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