エアプランツの種類

エアプランツの種類|おすすめや選び方について

土がなくてもすこやかに生長するエアプランツ。その数は今日までで数百種類以上あると言われています。一見、どれも似たような姿形をしていますが、葉が赤いもの、花を咲かせるものなどもあるため、とても奥が深い観葉植物です。

定番の品種を一通り知っているだけでも、ちょっとした雑学として自慢できるかもしれませんね。 さて今回はエアプランツの品種、おすすめと選び方を解説していきます

後半では、飾り方・吊るし方やインテリア例などを紹介していくので、エアプランツを使ったおしゃれなインテリア例を実現させたい方にも見応えのある内容です。

エアプランツ(チランジア)の代表的な種類

市場やお店などで見られるものを今回は5つピックアップしてみました。

  1. キセログラフィカ
  2. イオナンタ
  3. ウスネオイデス
  4. コットンキャンディー
  5. テクトラム

似ているようで、きちんとみていくとそれぞれ特色があって面白いです。

①チランジア・キセログラフィカ

チランジア・キセログラフィカ

キセログラフィカは「エアプランツの王様」と呼ばれている大型種です。生長スピードは緩やかですが、大きくなると直径30〜50cmほどまで育ちます。迫力があるものを探している方におすすめです。

おしゃれに魅せるなら、キセログラフィカを1点だけ飾るのがいいかもしれません。あえてシンプルに置くことで、存在感を発揮できるからです。

他の植物を一緒に飾ってもいいですが、ボリュームが出すぎるとせっかくの存在感が台無しになることも。一緒に置く場合は、植物の数を少なくすればスッキリとコーディネートできます。

お水やりは、日が落ちてくる頃から夜にかけて1週間に2〜3回程度の霧吹き、月に一度6時間お水に浸けるのがよいです。風通しのいい場所で管理をしましょう。乾燥には強いので、育てるのはそこまで難しくありません。

[https://andplants.jp/collections/xerographica]

②チランジア・イオナンタ

チランジア・イオナンタは葉先が赤く紫色の花を咲かせるエアプランツです。個性的ではありますが、エアプランツの品種の中では比較的に流通量も多く運がよければ100円ショップなどでも購入ができます。

小ぶりでスペースを広く取らないので、デスク周りに植物を置きたい人にもおすすめです。植物の癒し効果で、いつもより作業が捗るかもしれません。

エアプランツは葉が細いものほど、乾燥に弱いとされています。そのため、イオナンタは定期的に霧吹きでお水を与えると効果的です。具体的には1週間に2〜3回を目安にしていきましょう。

③チランジア・ウスネオイデス

ウスネオイデスは、シルバーのトリコームが美しい品性のあるエアプランツです。大木の枝や幹にぶら下がる「サルオガセ(糸状で垂れ下がる植物)」に似ていることから、別名サルオガセモドキとも呼ばれています。

トリコーム(葉の表面に生えている毛のようなもの)がシルバーのタイプは「銀葉種」とも呼ばれ、日光から身を守り水分を絡めとる役割があるそうです。そのため、乾燥に強いとされています。

[https://andplants.jp/collections/tillandsiausneoides]

④チランジア・コットンキャンディー

ピンクの美しい花が印象的なチランジア・コットンキャンディー。花が咲くことで周りに子株がたくさん吹いてくるので、生長過程を楽しむことができるエアプランツです。生花やドライフラワーがお好きな方にもいかがでしょうか。

コットンキャンディーは先端が細く繊細です。そのため、直射日光を避けた場所に置くのをおすすめします。日差しが強すぎると、葉焼けを起こす可能性があるからです。カーテン越しなどのやわらかい光を好みます。

⑤チランジア・テクトラム

チランジア・テクトラムは、ふわふわとした葉姿をしている観葉植物です。シルバーのトリコームが豊富であるため乾燥にも強く、初心者の方にも適しています。

美しいトリコームを保つためにはなるべく乾燥気味で育てるのがおすすめです。お水やりの頻度が増えると、トリコームが短くなってしまいます。

初心者におすすめなエアプランツはチランジア・ウスネオイデス

チランジア・ウスネオイデス
日当たり 風通しのよい日陰
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
水やり 霧吹き:1週間に1〜2回(夕方から夜)
ソーキング:月に1回程度

「エアプランツがほしいけれど、これだけ種類があるとどれがいいかわからない…」と迷ってしまったら、まずはウスネオイデスがおすすめ。美しいシルバーのトリコームが水分を絡め取ってくれるので、乾燥にも強くお水やりが楽だからです。

お水をまったく与えないのは枯れる原因につながりますが、ついうっかり忘れても直ぐには枯れません。1週間に2〜3回、夕方から夜にかけて霧吹きをおこなってください。

また、ボリュームがあるように見えますが、葉の一つひとつはどれも軽く吊るしのディスプレイに最適です。カーテンレールや突っ張り棒から飾れば、長く伸びた美しい葉をたっぷりと鑑賞できるでしょう。

天井や壁から吊るすことで葉が蒸れにくくなるので、いつまでも健康に生長してくれます。

[https://andplants.jp/collections/tillandsiausneoides]

エアプランツの選び方

以下3つを軸にしてエアプランツを選んでみると、初心者の方でも迷わず決められるでしょう。

  1. サイズ感で選ぶ
  2. 状態の良さで選ぶ
  3. ハンギングしやすいかで選ぶ

おしゃれな組み合わせがしたいなら、お皿を使ったりハンギングをしたりするのがおすすめです。

サイズ感で選ぶ

エアプランツは大型種だとしてもデスク周りに置けますが、少々圧迫感を感じるため、置き場所に合ったサイズ選びが大切です

たとえば、イオナンタやコットンキャンディーなどの小型サイズであればデスクに適しています。一方、キセログラフィカであれば吊るしやゆとりのあるテーブルなどがよいでしょう。

スペースが余っているからといって「とりあえず置いてみよう」ではなく、置いても左右上下に「余白があるかどうか」をチェックしていきます。

状態の良さで選ぶ

「葉先が茶色くなっていないかどうか」をまず見るのがおすすめです

茶色くなっている場合は「直射日光が当たって傷んでいる」「乾燥しすぎている」の2パターンが考えられます。

実は、正しく育てていても茶色くなるのは避けられないのですが「正しく育てて茶色くなっている」「管理を怠って茶色くなっている」の見分けが難しくわかりにくいです。

そのため、初心者の方は、葉先が新鮮なグリーン色を選ぶと失敗しないでしょう。

ハンギングしやすいかで選ぶ

エアプランツはハンギングディスプレイに挑戦しやすい観葉植物。これから植物を始める方の中には「自宅で吊るしておしゃれに飾りたい」といった人もいるはずです。その場合は、ハンギングしやすいかを確かめておきましょう。

具体的には「軽いもの」を選ぶのがよいです。逆に「重いもの」だと吊るした際に落ちる危険性もあるため、慣れていないうちはおすすめしません。

今回紹介した、イオナンタ・ウスネオイデス・コットンキャンディーなどはハンギングに最適なので、ぜひ検討してみてください。

関連記事:ハンギングにおすすめの観葉植物|飾り方と注意点について

エアプランツの飾り方・吊るし方

「どうやって飾るのがいいかな?」と迷ったら、まずは以下3つの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

  1. 天井・壁から吊るす
  2. 流木と組み合わせる
  3. ガラスポットで飾る

入れ物や吊るす紐にこだわってみるのもアリかもしれません。

関連記事:エアプランツの飾り方|おしゃれな吊るし方やインテリア例について

天井・壁から吊るす

天井や壁から吊るすことが可能なら、ぜひチャレンジしてほしい飾り方。ワイヤーや麻紐を使用するのもいいですし、マクラメハンガーと組み合わせてナチュラルテイストを表現しても素敵です

上から吊るすことで「非日常感」を味わえるため、いつもとは違った新鮮な雰囲気が楽しめます。鉢植えの観葉植物だと置きのディスプレイが中心でしたが、エアプランツを取り入れると飾り方に奥行きが出てきますよね。

「他の人とは違った飾り方をやりたい」「新しい飾り方を知りたい」人にもおすすめです。

流木と組み合わせる

エアプランツは流木と組み合わせるのもおすすめです。お互いの色合いもアースカラーで相性がいいので、自然に馴染みます。過度な「おしゃれな感」も出ないので、自然な飾り方をしたい人にもよいです。

鉢植えの場合だと隣り合わせで流木を置いても「ただ置いただけ」の雰囲気になってしまいます。

しかし、エアプランツだと馴染みがよいので流木がより活かされるでしょう。 置き場所も選ばないため、玄関・寝室・リビングなど、お好きなところに飾ってみてください。

ガラスポットで飾る

流木と同じくらいシンプルな飾り方ですが、ガラスポットは「清潔感」「洗練」などのイメージがあります。もちろん、ナチュラルな雰囲気とも合いますが、スタイリッシュな雰囲気を作りたいときはガラスポットの方がおすすめ。

透明(色がない)であるため温かみに欠ける印象が、かえって「色のある空間」で映えるからです。色の強弱がほしい、部屋にメリハリをつけたいといった際にいいかもしれません。

また、ガラスポットの形や厚みなどにこだわるのもアリです。同じエアプランツだとしても、入れる容器を変えるだけで雰囲気や見た目もより一層素敵になります。

エアプランツのおしゃれなインテリア例

エアプランツを上手に取り入れたインテリア例をいくつか紹介していきます。エアプランツをハンギングで吊るしたインテリア引用:https://www.instagram.com/ayamame_plants/

ハンギングディスプレイは、エアプランツを素敵に飾れるだけではありません。空気に触れる面積が増えて蒸れにくい環境を提供できるため、エアプランツがすこやかに生長できるのです。

部屋に風通しを確保しづらい方は、ハンギングを検討してみてはいかがでしょうか。ガラスポットにマルチング材を使ったエアプランツのインテリア引用:https://www.instagram.com/____yuri.27/

ガラスポットにマルチング材を加えると「ナチュラルさ」がプラスされるため、温度感のあるコーディネートが実現できます。「ガラスポットにそのまま入れるのもいいけど、なんだか物足りない…」と思っている方にはいいかもしれません。

また、マルチング材を他の素材に変えるのもおすすめです。流木にエアプランツを飾ったインテリア引用:https://www.instagram.com/happaojisan/

流木を使い、エアプランツを吊るすのもいいですよね。お店の雰囲気を演出できますし、視覚的にも楽しめます。

「置き以外のディスプレイ方法は他にないかな?」と探されていた方にいいのではないでしょうか。エアプランツと石を組み合わせた飾り方引用:https://www.instagram.com/happaojisan/

最後にご紹介するのは、石を組み合わせた独創的なコーディネート例。実は「石」も植物と相性がいいとされているので、他の観葉植物と組み合わせるのにも最適です。 通気性がいいので蒸れにくく、生育面においても優れています。

おしゃれかつ健康面に配慮された素晴らしい組み合わせ方と言えるでしょう。

関連記事:エアプランツのインテリア|おしゃれな例やおすすめについて

エアプランツの育て方

基本的なお手入れ方法も確認しておきましょう。次をご覧ください。

  1. 1週間に2〜3回霧吹きをする
  2. 1ヶ月に1回ソーキングをおこなう
  3. 風通しの良い場所で管理をする

エアプランツは蒸れが大敵な植物なので、風通しを意識するのがおすすめです。

1週間に2〜3回霧吹きをする

エアプランツはお水やりの手間がかかりませんが、それでも1週間に2〜3回ほどの霧吹きが必要です。与える時間も決まっていて、夕方から夜の時間がベスト。その時間であればエアプランツの「気孔」と呼ばれる穴が開放されるため、酸素や水分を吸収してくれます。

日中の時間帯にお水やりをしても「気孔」が開放されていないので、あまり意味はありません。それどころか、水分が蒸発されず蒸れやすくなるため、根腐れの原因になるので気をつけましょう。

1ヶ月に1回ソーキングをおこなう

「ソーキング」と呼ばれるお水やりをご存じでしょうか?

1ヶ月に1回約6時間、バケツや洗面所にお水を張ってエアプランツをそのまま浸ける方法です。霧吹きで水分が足らない場合におこないます。エアプランツにみずみずしさとハリが戻るでしょう。

ただし、梅雨や夏場の湿度が高い時期には注意が必要です。湿度が高い時期にソーキングをおこなうと余計に蒸れやすくなるため、控えるのが無難。

部屋で常にサーキュレーターを回しているならいいですが、風通しがない場合はおこなわなくて大丈夫です。

風通しの良い場所で管理をする

エアプランツは水分を好む観葉植物であるのと同時に、風通しのある場所も好みます。生育する場所は、できるだけ風通しをつくってあげてください。蒸れが続くと根腐れを起こし、根元から葉が落ちてしまうからです。最悪の場合、そのまま枯れてしまうことも。

窓からの自然風だけでは物足りない可能性があるため、サーキュレーターをつけるのが得策です。1日8時間、1ヶ月付けても電気代は120円ほどしかかかりません。

1年中は難しくても、梅雨と夏場の時期は常に使用するのがおすすめです。

関連記事:観葉植物とサーキュレーター|必要性や使い方について

エアプランツに関するよくある質問

最後はエアプランツに関するよくある質問とその答えをまとめました。

  1. エアプランツを大きく育てるには?
  2. エアプランツが枯れる原因は?
  3. エアプランツに寿命はあるの?

では、それぞれ具体的に見ていきます。

エアプランツを大きく育てるには?

根元を水につけっぱなしにして、常にサーキュレーターで風を送るようにします。初心者の方はつけっぱなしにするのではなく、お水やりの回数を増やすのがいいかもしれません。加えて、お水やりをする際に液体肥料を与えると効果的です。

この方法はとにかく風通しがとても重要であるため、24時間体制で風を送る必要があります。そのため、風通しを確保できない方にはおすすめできません。

一方、きちんと確保できるなら、1年で30〜50cmほどまで大きくなります。長期スパンで管理ができるなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。まずは1〜3ヶ月で様子見をしていきましょう。

エアプランツが枯れる原因は?

「お水の与えすぎ(あげなさすぎ)」「風通しの悪い場所で管理をしている」の2パターンが挙げられます。今回の記事でも何度か解説していますが、エアプランツは特に風通しが重要な植物です。

土がないため「湿っている感」がわかりにくいですが、根元を触ると水分が残っているかどうかを確かめることができます。湿り気が取れにくい場合は、風通しの良い置き場所で管理をしましょう。

逆を言うと、サーキュレーターで風通しさえ確保してしまえば、枯れるリスクは一気に下がります。

エアプランツに寿命はあるの?

エアプランツは花が咲くと枯れると言われています

しかし、花が咲くと子株が出てくるので上手く株分けをすれば、また育てることが可能です。 できるだけ長く鑑賞したいなら、適切に株分けをしていきましょう。

もしかしたら、数十年単位で一緒に過ごすことができるかもしれませんね。

まとめ

エアプランツは私たちが思っている以上に種類が多く、ピンポイントに選び切るのが難しいです。そのため「どこに置きたいか」「どんなディスプレイをしたいか」をあらかじめ決めておけると、迷わずに済みます。

ただし、選定基準がありすぎても混乱してしまうので、最後は「これがいい!」と思ったものを選ぶのもいいかもしれません。自分が気に入ったものであれば、きっと愛情をもって接することができるはず。

何をどう選ぶにしても「自分の納得感」を忘れないようにしてください。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。

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