植物名 | プレクトランサス・アロマティカス |
学名 | Plectranthus amboinicus |
英名 | Aromaticus |
科目/属性 | シソ科プレクトランサス属 |
原産地 | インド~南アフリカ |
日当たり | 日当たりの良い置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 夏冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間後 |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5月~9月 |
プレクトランサス・アロマティカスの特徴
プレクトランサス・アロマティカスは、ハッカミントのような爽やかな香りを楽しめる春秋型の多肉植物です。別名として「キューバンオレガノ」「スープオレガノ」とも呼ばれています。
爽やかな香りを楽しめるため、料理やハーブティーに使用するハーブとしても人気です。ふわふわとした枝葉と爽やかな香りは、多くの方を魅了します。
成長すると、茎は木質化してワイルドな姿になる点も特徴です。可愛らしい姿を維持するためには剪定を行って新芽を繰り返し伸ばしてあげるとよいでしょう。
乾燥に強く、初めて多肉植物をお部屋に迎える方にも育てやすいです。可愛らしい姿からプレゼントにも喜ばれます。
プレクトランサス・アロマティカスの花言葉
プレクトランサス・アロマティカスの花言葉は「友情」「鎮静」です。
花言葉「友情」の由来は、はっきりしていませんが、ふわふわとした可愛らしい姿は友情の花言葉にぴったりと言えるでしょう。「鎮静」の花言葉は、プレクトランサス・アロマティカスがハーブとして抗炎症作用や殺菌作用を持つことから名付けられています。
「友情」の花言葉は、友人の誕生日に贈る言葉におすすめです。また花言葉「鎮静」は、毎日が忙しい方や怪我をした方へのお見舞いに贈るのも良いかもしれません。
比較的ポジティブな花言葉ではありますが、プレゼントとして贈る場合は、シーンを選んで贈りましょう。恋人や気になる方に「友情」の花言葉として贈らないように気を付けてください。
恋人やパートナーに贈る場合は、花言葉「鎮静」とかけて毎日をリラックスして素敵な日々を過ごせる意味として伝えるとよいでしょう。
プレクトランサス・アロマティカスの風水
プレクトランサス・アロマティカスの風水効果は、「人間関係運」「健康運」を高めるとされています。風水では葉が丸い植物は「調和」の象徴とされ、人間関係運や健康運に良い影響を与えると考えられているためです。
丸みを帯びてぷっくりとした葉を持つプレクトランサス・アロマティカスを飾ると、仕事での人間関係や日々の健康の悩みが解決するかもしれません。また人間関係や健康に悩んでいる方に風水効果を期待してプレゼントするのもよいでしょう。
ただし、置くだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所を整理整頓して、プレクトランサス・アロマティカスをこまめに手入れして元気に育てることが重要です。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
プレクトランサス・アロマティカスの育て方
プレクトランサス・アロマティカスは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすいですが、育て方にはポイントがあります。
育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
関連記事:多肉植物の育て方
置き場所と日当たり
プレクトランサス・アロマティカスは日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けする可能性があるため、注意が必要です。
ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では生育できません。葉色が悪くなったり葉が薄くなったり、徒長してひょろひょろになったりするため、真夏を除いて日当たりの良い場所で管理してください。
プレクトランサス・アロマティカスは屋内よりも屋外でよく育ちます。しかし冬は寒すぎるため、屋内管理がおすすめです。屋内で管理する場合は、日当たりの良い窓際で管理してください。
温度
プレクトランサス・アロマティカスは、寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
水やりを控えることで5℃程度まで耐えられますが、0℃以下の寒さに当たり続けると凍結によって枯れる恐れがあります。なるべく10℃をキープして育てると、美しく紅葉した状態で冬越しできます。
春秋型の多肉植物は、夏に生育が緩慢になり、冬は休眠する性質です。生育が緩慢になる夏は、なるべく涼しく風通しがよい場所で管理してください。
屋内で管理する場合は、冷暖房の当たらない明るい場所で管理します。冷暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって株が傷むので気を付けましょう。
水やりの頻度
- 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 夏冬:手で土を触って水分を感じなくなって1週間後
春と秋の生育期は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底から水が流れるくらいにしっかり行ってください。
プレクトランサス・アロマティカスは、梅雨が明けて気温が高くなるタイミングで徐々に水やりを控えましょう。夏にたっぷり水やりすると、過湿によって腐る恐れがあります。
思い切って断水すると、葉は薄くなりますが根腐れ防止に効果的です。気温の低い冬は暖房が効いている部屋に置いていない限りは、休眠しています。
夏同様に乾燥気味に水やりして、気温が高い時間帯に霧吹きする程度または月に1回の水やりで十分です。生育時期の春と秋の水やりに困ったときは、水やりチェッカーを使うと管理しやすくなります。
肥料
生育期に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。それぞれ生育が緩慢な時期や休眠期には、肥料は与えません。
プレクトランサス・アロマティカスは、肥料が少なくても十分に育ちますが、大きくしたり発色をよくしたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外にも追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
プレクトランサス・アロマティカスの剪定時期は5月~9月です。枯れた葉を取り除いたり伸びた茎や花茎を切り戻します。
下葉が枯れてきたら、ピンセットで取り除くとよいでしょう。日当たり不足によって間延びした場合は、葉の隙間から茎を切ります。
切り取ったプレクトランサス・アロマティカスは挿し木で増やすことも可能です。花茎は付け根部分を剪定ハサミで切り取ります。
プレクトランサス・アロマティカスのよくあるトラブルと対処法
乾燥に強く育てやすいプレクトランサス・アロマティカスですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
葉先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとプレクトランサス・アロマティカスに悪影響です。
対処法はプレクトランサス・アロマティカスの植え替えをすること。
プレクトランサス・アロマティカスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
関連記事:観葉植物の根詰まり|症状や対処法について
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンや寒冷紗などで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介
プレクトランサス・アロマティカスの害虫トラブルと対処法
ハッカミントのような爽やかな香りを持つプレクトランサス・アロマティカスにも害虫トラブルは存在します。
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
放っておくとプレクトランサス・アロマティカスの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとプレクトランサス・アロマティカスの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。
コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。
プレクトランサス・アロマティカスのよくある質問
最後にプレクトランサス・アロマティカスのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- プレクトランサス・アロマティカスは室内屋外どちらを好む?
- プレクトランサス・アロマティカスが枯れるのはどうして?
- プレクトランサス・アロマティカスの木質化した幹や枝は切ってもいい?
- プレクトランサス・アロマティカスの増やし方は?
- プレクトランサス・アロマティカスの植え替え時期/植え替え方法は?
- プレクトランサス・アロマティカスは水耕栽培できる?
- プレクトランサス・アロマティカスの冬越し方法は?
- プレクトランサス・アロマティカスの葉が内側に丸まっているのはどうして?
それでは具体的に見ていきましょう。
プレクトランサス・アロマティカスは室内屋外どちらを好む?
プレクトランサス・アロマティカスは日当たりと風通しがよい屋外を好みます。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けする可能性があるので気を付けてください。
また寒さに弱いので、冬は暖かい室内で管理します。一年を通して、室内でも育てられますが、日当たりの良い窓際で育ててください。
暗い室内では、葉が落ちたり葉色が悪くなったりします。日当たりが確保できない場合は、植物育成LEDライトを使用して光を補うと形よく育てられます。
冷暖房が直接当たると、極端な乾燥によって枯れる恐れもあるため注意しましょう。
プレクトランサス・アロマティカスが枯れるのはどうして?
プレクトランサス・アロマティカスが枯れる原因は、「根傷み」「寒さ」が考えられます。
水のやりすぎ(やらなすぎ)や根詰まりによって根が傷むと、葉が黄色くなり次第に茶色くなって枯れることがあります。水やりや植え替えは適切に行って育ててください。
アロマティカスは多肉植物なので、水をやりすぎると根腐れで枯れてしまいやすいです。季節に応じた水やりがポイント。
また寒さに弱いので、冬は最低10℃以上をキープした暖かい室内での管理すると安心です。
プレクトランサス・アロマティカスの木質化した幹や枝は切ってもいい?
木質化した幹や枝は切っても大丈夫です。ただし、株元の太い幹を切ると新芽が出てこなくなるので注意してください。
アロマティカスは木質化した枝を切っても、切り口下から新芽が出やすいです。とはいえ、木質化していない若い枝よりは新芽が出てくるスピードは遅い点には気を付けてください。
なるべく剪定は木質化していない幹や枝を剪定して、形を整えてあげましょう。大きくなりすぎて、木質化した枝を切る際には、一斉に切るのではなく、伸びすぎた部分だけを切るようにしておくと安心です。
葉の付いていない木質化した枝や幹だけになると、新芽が出る前に枯れる恐れがあるためです。
プレクトランサス・アロマティカスの増やし方は?
プレクトランサス・アロマティカスは、生育期の春と秋に「種」「挿し木」で増やすことができます。
アロマティカスはシソ科プレクトランサス属の植物なので、野菜のシソや草花のプレクトランサスに似たピンク~紫の小花が咲きます。花は自家受粉しやすく種ができるので、種を収穫して土に撒くと増やすことが可能です。
木質化していない若い枝を5~10㎝ほどの長さで剪定して、土に挿すと簡単に増やせます。水に挿して増やす水挿しでも発根するので、増やしてみたい方はぜひチャレンジしてみてください。
関連記事:多肉植物の増やし方|手順や注意点について
プレクトランサス・アロマティカスの植え替え時期/植え替え方法は?
植え替え時期は、5~10月です。7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えしてください。
およそ1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたりスカスカになっていたりしたら土と一緒にほぐして取り除き、一回り大きな鉢に植え替えてください。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、風通しのよい明るい日陰で様子を見ます。その後、元の置き場所に戻して管理しましょう。
関連記事:多肉植物の植え替え方法|注意点やその後の管理について
プレクトランサス・アロマティカスは水耕栽培できる?
プレクトランサス・アロマティカスは水耕栽培できます。剪定した枝を水を入れたガラスやコップに入れておくと、簡単に根が出てきます。
そのまま育てることもできますが、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいません。そのため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。
毎日水を入れ替えて、イキイキとしたアロマティカスを育てましょう。また、固形の焼土であるハイドロボールやセラミスなどを使用した水耕栽培も、同様に楽しむことができます。
プレクトランサス・アロマティカスの冬越し方法は?
プレクトランサス・アロマティカスは寒さに弱い多肉植物です。最低10℃以上をキープして育てます。
水やりを控え、乾燥気味に育てることで5℃程度まで耐えることはできますが、雪や霜、0℃以下の寒さに当たり続けると枯れます。そのため、冬は明るい室内で管理してください。
ただし暖房の風に当たると、急激な乾燥によって葉がポロポロと落ちる原因になります。暖房が当たらない場所に置くことが重要です。
プレクトランサス・アロマティカスの葉が内側に丸まっているのはどうして?
葉が内側に丸まっているのは、「水やり不足」が考えられます。
プレクトランサス・アロマティカスは多肉質な葉を持ちますが、エケベリアやハオルチア、アガベなどのように分厚い葉ではありません。根も細いため、他の多肉植物に比べると水分を保持しにくいです。
土を乾燥させすぎると、葉が薄くなります。多くの植物は葉から水分が無くならないように、葉を内側に丸くする性質があるので、薄くなったアロマティカスの葉が丸くなったのでしょう。
鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしてください。土が乾燥しすぎて吸水しない場合は、受け皿やバケツなどに水を溜めて腰水でしっかりと水分を吸収させましょう。
冬越し中の場合は、土を少し湿らせる程度で大丈夫です。葉が丸まっているからと言って、冬に水やりしすぎると枯れる恐れがあるので気を付けてください。
プレクトランサス・アロマティカスのまとめ
プレクトランサス・アロマティカスは日当たりと風通しのよい環境であれば、一年を通して簡単に育てることができます。爽やかな香りとふわふわの葉は、可愛らしい多肉植物として楽しめるでしょう。
花言葉「友情」は、仲の良い友人への誕生日プレゼントに最適です。人間関係運や健康運を高めるとされている風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ハーブとしても楽しめるプレクトランサス・アロマティカスをぜひ育ててみてください。
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