ユーカリの育て方

ユーカリの育て方

植物名 ユーカリ
学名 Eucalyptus
英名 Eucalyptus
科目/属性 フトモモ科ユーカリ属
原産地 オーストラリア、タスマニア島、ニュージーランド

[https://andplants.jp/collections/cidergum]

[https://andplants.jp/collections/eucalypopulus]

ユーカリの特徴

ユーカリは、銀色~緑色の葉を持つナチュラル感のある植物です。コアラが食用とするフトモモ科の樹木として知られており、お庭のシンボルツリーに人気があります。

生育が早いので初めて植物を迎える方に育てやすいですが、剪定を怠ると大きくなりすぎて困ることも。地植えする時は、場所を考えて植えることが重要です。

ユーカリの葉は、殺菌や抗菌成分であるシネオールを持ちます。香りもよいため、ハーブとしても人気の植物です。

様々な品種があり、葉色や葉の形からお気に入りのユーカリを育てる楽しみもあります。

ユーカリの種類

ユーカリには約900の種類があります。日本では、気温などの環境の問題もあるため育てられる種類は限られていますが、以下は特に人気の5種類です。

  1. ポポラス:丸みを帯びた大きめの葉を付ける
  2. グニー:シルバーがかった緑色の葉を付ける
  3. ムーンラグーン:マット質のシルバーがかった小葉をたくさん付ける
  4. シトリオドラ(レモンユーカリ):レモン香を持つ細長い葉を付ける
  5. プルベルレンタ(銀世界):銀白色の丸い葉を付ける

いずれも個性的な姿をしており、インテリア性が高く人気があります。好みの品種を選んで、鉢植えやお庭のシンボルツリーとして楽しんでくださいね。

ユーカリの花言葉

ユーカリの花言葉は「新生」「再生」「追憶」です。これらの花言葉は、ユーカリ属に共通する花言葉になります。

ユーカリの原産地は非常に乾燥しており、さらにユーカリから出るオイルが揮発して山火事が起きやすい環境になります。ユーカリの種子は高温にさらされることで発芽できる性質があるため、山火事があってもその後の降雨によって種が発芽し再生することから、これらの花言葉が付けられています。

「就職祝い」「開業祝い」など、何かを新しく始める方や再出発する方にぴったりの花言葉です。ご自宅用だけでなく、プレゼントにもいかがでしょうか?

ユーカリの風水

ユーカリの葉の形状は、丸かったり細長かったりと様々です。そのため、風水効果は大きく以下の2タイプに分けられます。

  1. 丸葉タイプ:調和の風水効果
  2. 葉先が尖っているタイプ:邪気払いの風水効果

丸葉タイプのユーカリは、置いた場所の気を整え穏やかにしてくれます。良縁を引き寄せる効果もあるので、玄関の外などに置くと効果的です。

葉先が尖っているタイプは、悪い気を払う効果があります。ベランダや玄関、お庭に置くことで外からの悪い気の侵入を防いでくれるでしょう。

関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ

ユーカリの育て方

ユーカリの育て方

日当たり 日当たりの良い置き場所
温度 品種によって異なる
耐寒性 品種によって異なる
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液肥
剪定時期 周年

ユーカリ・ポポラスの育て方ユーカリ・グニーの育て方ユーカリ・ムーンラグーンの育て方は、それぞれ別記事で解説しています(テキストをクリックすると各ページに遷移します)。

置き場所と日当たり

ユーカリは日当たりと風通しの良い環境を好みます。紫外線を好む植物なので、基本的には屋外で育ててください。

室内で育てると窓ガラスで紫外線がカットされて、ユーカリはうまく育つことができません。春~秋だけでなく、冬も屋外で管理してください。

雪が少し被るくらいでしたら、枯れる心配は少ないでしょう。ただし、品種によって耐寒性は様々なので、あらかじめチェックしておくと安心です。

温度

品種差はありますが、ユーカリは耐寒性をもつ植物です。多くの品種は-6℃くらいまでなら耐えられるので、関東以西では屋外管理も可能です。-10℃以下になるようであれば、室内に取り込むなどの対策が必要です。 

しかし、シトリオドラ(レモンユーカリ)などの一部品種は、最低温度0℃以上をキープする必要があります。寒さに弱い品種は地植えではなく鉢植えをして、寒風や霜雪を避けるように育てましょう。

ユーカリは寒さに当たると枝葉が赤くなる性質があります。これは枯れているわけではなく、春暖かくなると自然と元に戻るので安心してください。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

ユーカリは過湿を嫌います。そのため、土が常に湿っていることがないように乾燥気味に育てることがポイントです。

ただし、春夏の生育期は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりします。気温の下がる秋からは、土の乾燥具合を見ながら徐々に水やりを減らしてください。

冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりして、乾燥気味に育てましょう。地植えの場合は、植え付け直後と雨の降らない夏を除いて水やりは不要です。

ユーカリは成長速度が早く吸水力が高いため、鉢植えの水切れには注意してください。

肥料

ユーカリには植え付けの時に、緩効性肥料を土に規定量混ぜ込むだけで十分です。

植え替えの時に肥料を混ぜ込んでいない場合は、生育期の3~10月に与えます。緩効性の置き肥を2か月に1度与えるか、水に薄めた液肥を水やり代わりに2週間に1度与えましょう。

ユーカリの原産地は乾燥した瘦せ地であるため、肥料の与えすぎや生育期以外の肥料やりは根痛みの原因になります。秋以降は肥料やりは止めて、土の上の置き肥も取り除いてください。

剪定方法

ユーカリは剪定後の芽吹く力が強いので、一年を通して剪定ができます。しかし、生育期でない冬に太い枝を切ると枯れこむ恐れがあるので注意してください。

もし冬に剪定したい場合は、形を整える程度にします。剪定をせずに育てると、ユーカリはどんどん大きくなる植物です。

大きくしたい場合は良いのですが、そうでない場合は好みの大きさで一番先端の芽を切る摘芯を行ってください。摘芯を行うことで樹高の調節ができます。

その後は、小まめに剪定を繰り返して形を維持することが重要です。

ユーカリのよくあるトラブルと対処法

ユーカリのよくあるトラブルと対処法

生育が早く初心者でも簡単に育てることのできるユーカリですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 活力剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です

根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとユーカリに悪影響です。

対処法はユーカリの植え替えをすること。

ユーカリを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

ユーカリのよくある質問

ユーカリのよくある質問

最後にユーカリのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. ユーカリは室内屋外のどちらを好むの?
  2. ユーカリの耐寒性はどのくらい?
  3. ユーカリの冬の育て方は?
  4. ユーカリがひょろひょろになる原因は?
  5. ユーカリが枯れるのはどうして?
  6. ユーカリの適切な増やし方は?

それでは具体的に見ていきましょう。  

ユーカリは室内屋外どちらを好むの?

ユーカリは、直射日光の当たる屋外を好みます。

室内では紫外線が足りずに枯れるリスクが高くなるので、基本的には冬も屋外で育てるようにしてください。室内と屋外を入れたり出したりすると、紫外線量が変化するため生育に悪影響です。

どうしても室内で育てる場合は窓ガラス越しではなく、窓を開けて直射日光を当ててあげると元気に育ちます。また、室内で風通しが悪いと過湿になり生育が悪くなるので、小まめに窓を開けて風通しを良くすると良いでしょう。

ユーカリの耐寒性はどのくらい?

ユーカリの耐寒性は品種によって変わります。耐寒性が弱いシトリオドラ(レモンユーカリ)で最低0℃のため、0℃を基準にすると安心です。

人気の3品種は以下の温度まで耐えられます。

  1. ムーンラグーン:‐5℃まで
  2. ポポラス:‐10℃まで
  3. グニー:‐15℃まで

ユーカリは品種が非常に多く耐寒性も様々です。育てる環境によって、寒さに強い品種かどうかをチェックしておくことがポイントになります。

ユーカリの冬の育て方は?

冬の育て方は、水やりに注意して直射日光に当てることです。

ユーカリはそこそこ耐寒性がある植物ですが、品種によって差があります。ポポラスやグニーは耐寒性が強いので、関東以西では屋外管理も可能です。

-10℃よりも気温が下がるようであれば、室内に取り込むなどの対策が必要。乾燥を好む植物なので、冬の水のやりすぎには注意してください。

生育が緩慢になっているので多湿になりやすいためです。冬でもしっかりと直射日光に当たった方が生育が良いので、暖かい時間帯は日向で日光浴させると元気に育てることができます。

ユーカリがひょろひょろになる原因は?

ひょろひょろになる原因は「日当たり不足」「剪定不足」です。

ユーカリは直射日光を好むため、屋外でも日陰の場合はひょろひょろになる恐れがあります。鉢植えの場合は、直射日光に当たる場所に移動させてください。

地植えの場合は、一年を通して日当たりの良い場所に植えることがポイント。生育も早いので、枝葉や幹を剪定しないと伸び続けてしまいます。

こまめな剪定を心がけることで、次第に枝や幹が太くなるでしょう。伸びすぎた場合は、生育期に思い切って短く剪定しても問題ありません。

葉のある部分で剪定すれば、幹部分が短くても芽吹くほど萌芽力が強いです。

ユーカリが枯れるのはどうして?

ユーカリが枯れる原因は、「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「日当たり不足」が考えられます。

ユーカリは多湿に弱いので、水をやりすぎると根腐れして枯れることも。とはいえ、生育期に水やりを控えると水不足で根が傷んでしまいます。

そのため、一年を通して土の乾燥具合を見ながら水やりしてください。鉢植えの場合は、受け皿に水を溜めないことも重要です。

また、ユーカリは日当たりの良い環境を好むため、室内に置くと紫外線量が足らずに枯れる恐れがあります。基本的に、一年を通して屋外で育ててください。

ユーカリの適切な増やし方は?

ユーカリは5~8月に「挿し木」で増やすことができます。

15㎝ほどの長さでカットした枝に葉を2~3枚付けて挿し穂とします。土に挿す枝の方を斜めに切り、数時間吸水させたら発根促進剤をまぶして、湿った用土に深さ10㎝ほどで優しく植えつけてください。

その後は、明るい日陰で水切れがないように管理することがポイントです。2か月ほどすると新芽が伸びてくるので、植え替えて育ててみましょう。 

ただし、ユーカリは元々挿し木には向かない植物なので、成功率はあまり高いとはいえません。挿し木をする場合は、いくつか枝を用意して試してください。

ユーカリのまとめ

ユーカリのまとめ

ユーカリは、葉の色や形の種類が多くハーブとしても人気の植物です。生育が早いため剪定は必要ですが、お庭の立派なシンボルツリーとして楽しむことができるでしょう。

ユーカリの花言葉は「新生」「再生」であるため、開店祝いや就職祝いなどにぴったりです。「調和」または「邪気払い」の風水効果は、多くの方に喜ばれます。

ぜひ、お庭やベランダで素敵なユーカリを育ててはみてはいかがですか?

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