春に開花するフリージアは香りが良く、黄色い華奢な花が特徴的です。卒業、入学シーズンに咲くことから、春の贈り物としてよく花束などに使用されます。
フリージアの花言葉は「親愛の情」「友情」「感謝」です。友人の門出をお祝いしたり、今までの感謝の気持ちを伝えたりなど、春の贈り物にぴったりの花言葉です。
フリージアは黄色のイメージが強い花ですが、色の種類は多く、白、ピンク、紫など様々な色があり、色ごとの花言葉もあります。
フリージアの花言葉に加えて、名前の由来やおすすめのギフトシーズンなどについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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[/collections/custom_flower]フリージアの花言葉
フリージアの花言葉は、「親愛の情」「友情」「感謝」です。
「親愛の情」や「友情」など友に関する花言葉が多いのは、デンマークの植物学者エクロンによってフリージアが発見された際に、親友の医師フリーゼにちなんで「フリージア」と名付けたことに由来しているといわれています。
ふたりの友情が花言葉に反映されており、卒業シーズンに贈る花としてぴったりの花言葉です。
そのほかの友情についての花言葉を知りたい方は、「友情」の花言葉の記事も参考にしていただけます。
フリージアの色別の花言葉
フリージアには色別の花言葉が存在します。フリージアの色は最も黄色がポピュラーですが、赤や紫色もあり、色ごとの花言葉は以下のようになります。
赤いフリージア | 純潔 |
白のフリージア | あどけなさ |
黄色のフリージア | 無邪気 |
紫のフリージア | 憧れ |
フリージアの色別の花言葉の由来ははっきりとは分かっていませんが、色からくるイメージが反映されている可能性が高いです。
紫は、昔高貴な人が身につける色であったため、「憧れ」の意味があるのではないかと思われます。
フリージアの花言葉でよくある質問
フリージアの花言葉でよくある質問を紹介します。怖い花言葉があるのか気になる人も多いポイントかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
- フリージアに怖い花言葉はある?
- フリージアを1本でプレゼントするのはアリ?
フリージアに怖い花言葉はある?
フリージアに怖い花言葉はありません。
花言葉には、良い意味ばかりとは限らず、ネガティブな意味の花言葉を持つ花があります。しかし、フリージアの場合は特にないので、心配しなくても大丈夫です。
怖い花言葉が気になる方は、怖い意味の花言葉一覧の記事で紹介しています。
フリージアを1本でプレゼントするのはアリ?
フリージアは1本でプレゼントしても大丈夫です。バラのように本数によっての花言葉も特にありません。
見栄えとしては、フリージアは華奢な花で茎も細いので、どことなく寂しい印象があるかもしれません。
おすすめは、フリージアにスイートピーを1本添えたり、フリージアだけであれば2~3本に本数を増やしてラッピングすると、バランスが良くなります。なるべくシンプルなプレゼントにしたいときにおすすめです。
フリージアの名前の由来と歴史
フリージアの名前の由来と歴史について解説します。名前の由来は、紹介した花言葉にも関連しています。
また、外国から日本に伝わったフリージアは、アヤメの特徴もあることから、日本人にすぐに馴染み、親しまれていったようです。
フリージアの名前の由来
フリージアの名前の由来は、花言葉の由来でも紹介したように、デンマークの植物学者エクロン(C・F・Ecklon)によってフリージアが発見された際に、親友の医師フリーゼ(F.H.T. Freese)にちなんで「フリージア」と名付けたことに由来しています。
フリージアの名前の由来、花言葉の由来には、心温まる友情のエピソードが関係しています。
フリージアの歴史
フリージアは18世紀の中頃に、南アフリカで植物学者のエクロンに発見されてから、ヨーロッパに伝わります。
日本では、明治時代の後半にオランダから球根が輸入されたのが、最初といわれています。
また、江戸時代末期に渡来した説もあり、ほっそりとした優雅な花型や雰囲気はアヤメの特徴もあるため、たちまち日本人に好まれ、場所によって栽培が増えていったようです。本格的に栽培が始まったのは、昭和に入ってからです。
昭和30年代に入ってからオランダで品種改良が盛んに行われ、新しい園芸品種がたくさん誕生しています。現在のようなカラフルな品種は、このときに誕生したようです。
フリージアの誕生花
フリージアの誕生花は、色別に決められています。誕生花の日は諸説ありますが、以下の通りです。
白のフリージア | 1月10日、1月24日、2月2日、3月13日 |
紫のフリージア | 2月11日、2月13日 |
黄色のフリージア | 2月14日 |
赤いフリージア | 2月22日 |
フリージアの誕生花は、1月~2月に設定されており、花屋さんでは1月からフリージアを販売しているお店が多いので、誕生日の方へ贈ることも可能です。
花屋さんでは春の花は、種類にもよりますが、1月頃から販売されていることが多いです。花を栽培する生産者さんでは、本来の時期よりも早く栽培が始まっているので、市場での出回りも本来の旬の時期より早くなります。
花屋さんでは、春の花に早く出会うことができ、春の時期の花を2~3ヶ月の期間に渡って楽しむことが可能です。逆に、本来の旬の時期が終わってしまうと、花の出荷は終わってしまうので、注意しましょう。
フリージアの特徴
植物名 | フリージア |
学名 | Freesia refracta |
科名 | アヤメ科 |
属名 | フリージア属 |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 3月~4月 |
フリージアはアヤメ科の植物で、細長い葉の形がアヤメの葉に似ており、アヤメ科の植物の特徴が葉に表れています。原産地は南アフリカのケープ地方で、数種類の原種があることで知られています。
フリージアは球根植物で、南アフリカ産の球根は秋に芽を出し、冬に葉が開く半耐寒性のものが多いため、日本ではやや栽培しにくい面もあるのが特徴です。
日本の気候はフリージアにとって少し気温が低いため、春の暖かくなってきた時期によく育ちます。
フリージアは、和名で「香雪蘭(コウセツラン)」といい、雪を超えて咲くこと、蘭に香りが似ていることなどが名前の由来です。
また、水仙に似ていることから「浅黄水仙(アサギスイセン)」、アヤメと水仙に似ていることから「菖蒲水仙(アヤメスイセン)」などの別名もあります。
フリージアの魅力は「香り」
フリージアの魅力は、なんといっても香りです。
フリージアの香りはキンモクセイに似た、甘くフルーティで、少し爽やかさもあるような親しみやすい香りがします。
ポピュラーな黄色のフリージアがよく香り、原種に近い黄色と白のフリージアは、よく香る種類といわれています。
フリージアの香りは、アロマとして利用されそうですが、花が繊細で香りの抽出が難しいため、フリージアの天然の香料はあまり一般に出回りません。
稀に希少なフリージアの天然香料が高価な値段で販売されていることもあります。
近年では、人工的に香りを再現する技術が上がってきているため、人工の香料としてフリージアの香りの製品が販売され、人気が高まっているようです。
フリージアのおすすめのギフトシーン
フリージアのおすすめのギフトシーンを紹介します。春の花であるフリージアは、卒業式、入学式などの行事にぴったりの花です。
また、3月は会社での人事異動や、退職される方が多い「送別」のシーズンでもあるため、花束の需要が高まります。
- 春の贈り物にフリージアがおすすめ
- 卒業式
- 入学式
- 誕生日
春の贈り物にフリージアがおすすめ
フリージアは春の贈り物に最適です。春は香りの良い花が多い時期で、スイートピーやバラなどの香る花とフリージアを合わせて花束にすれば、春の香りを詰め込んだフレグランスブーケができます。春の花束におすすめの組み合わせです。
卒業式、入学式が春の大きな行事となりますが、会社での送別会、春が誕生日の方、結婚する方、結婚記念日を迎える方など、春に大切なイベントを迎える方にもぜひ手に取って、香りを楽しんでみてほしい花です。
卒業式
春の一大イベントといえば、卒業式です。卒業式は花が贈られることが多いイベントで、花屋さんが大忙しとなる時期です。
卒業生やお世話になった先生へ花を贈り、今までの感謝の気持ちを伝える人が多いでしょう。
「感謝」の花言葉があるフリージアは卒業式で贈る花に相応しく、フリージアの香りが明るい気持ちにさせてくれるかもしれません。
「友情」の花言葉もあることから、卒業した後も変わらぬ友情でいられるように友達へフリージアを贈るのも素敵です。
入学式
新しい出会いの季節でもある春には、入学式があります。幼稚園、小学校の入学をお祝いして、おじいちゃんおばあちゃんが孫へ花束を贈ることが多いです。
孫や子供の成長を改めて感じるイベントでもあり、感慨深い人も多いかもしれません。成長へのお祝いの意味も込めて、更に活躍してくれることを祈って花束を贈るのも素敵です。
香りが良いフリージアはきっと「入学式のお祝いでもらった花」と香りとともに印象に残るはずです。
関連記事:入学式の花|3つの選び方や新生活を彩る花
誕生日
誕生日のプレゼントにフリージアはおすすめです。春の時期に誕生日を迎える人には、フリージアを入れた花束をぜひ贈ってみてください。
フリージアは花が小さく控えめな印象なので、チューリップやラナンキュラスなどメインになる花を入れながら組み合わせるのがおすすめです。
フリージアには蕾が一緒についていることが多く、色づいている蕾は、咲いている花が終わると次に咲いてきてくれるので、新しく咲く姿を見るのも楽しいですよ。
お花の贈り物を検討している方へ:花束・ブーケがおすすめ
贈り物にピッタリの花言葉を選ぶのと同時に、相手の雰囲気に合う花束やブーケをプレゼントするのもおすすめです。
特に、AND PLANTSのお花は専属のフローリストが旬のものを厳選しています。届いた時に感じる新鮮なお花の香りも楽しみのひとつです。
色は「イエロー」「ピンク」「オレンジ」「グリーン」「ブルー」の5つがあるため、相手に相応しいテイストが見つかるでしょう。
また、AND PLANTSでは12時までの購入で即日発送可能です。お急ぎの方は、ぜひ下記よりご覧になってみてください。
[/collections/custom_flower]香りが楽しめる花は自宅に飾ると癒しになる
フリージアはもちろんプレゼントにおすすめの花ですが、自宅に飾って楽しむのもおすすめの花です。
香りが良い花は、玄関に置いて人が出入りする際に、香りが漂って楽しめたり、寝室に置けばゆったりとリラックスしながら香りを楽しんだりすることができます。
筆者が以前花屋に勤めていた際に、フリージアは自宅用の花としての需要が高く、「春のフリージアを楽しみにしていた」「この香りはやはり癒されるね」といった声がよく聞かれ、毎年買っている方が多かった印象です。
生活の中でフレッシュな花の香りは癒しになるので、春は自宅でフリージアを楽しんでみてはいかがですか。
まとめ
フリージアの花言葉について解説しました。フリージアには「親愛の情」「友情」「感謝」の花言葉があり、友にまつわる花言葉があるのが特徴的です。
「感謝」の花言葉を持つことから、春の卒業式に贈るのにぴったりで、感謝を伝えたい卒業生や先生にフリージアはおすすめです。また、3月は送別のシーズンで、会社の部署の異動や退職する方に贈るのも良いでしょう。
フリージアの大きな魅力は「香り」です。フリージアの香りに魅了されて、毎年楽しみにしている人も多い花です。ぜひ、春はフリージアの香りを楽しんでみてくださいね。
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