植物名 | ストレリチアユンケア |
学名 | Strelitzia juncea |
英名 | trelitziajuncea |
科目/属名 | ストレリチア科ストレリチア属 |
原産地 | 南アフリカ |
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~7月 |
育てやすさ | ★★★★★ |
ストレリチアノンリーフの特徴
ストレリチアノンリーフは、葉柄がすらっと伸びたスマートな印象を与えるおしゃれな植物です。ノンリーフと呼ばれる所以は、葉が非常に小さく成長するに従い葉がなくなり棒状の茎になる姿にあります。
葉が完全になくならないものもありますが、シルバーブルーの葉が直線的に伸びる姿はインテリアグリーンに人気です。耐陰性があり乾燥に強いため、初めて植物を迎える方にも育てやすいでしょう。
根が多肉質で大きくなりやすいため、植え替えを定期的に行わないと根詰まりしやすい傾向があります。根詰まりの症状が確認出来たら、早めに植え替えをしてください。
ストレリチアノンリーフの花言葉
ストレリチアノンリーフの花言葉は「輝かしい未来」「寛容」「気取った恋」です。いずれもストレリチアの仲間に共通するもので、まっすぐ伸びる葉姿や美しい花から名付けられています。
ノンリーフは葉が小さく成長に従い棒状になるため、ストレリチアの中でも特に真っすぐな姿です。極楽鳥花として有名なストレリチアレギネよりも、まっすぐに輝かしい未来に進めるかもしれませんね。
「輝かしい未来」「気取った恋」の花言葉は、恋人やパートナーへの贈り物に最適です。おしゃれなインテリアグリーンとして、花言葉とともにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ストレリチアノンリーフの風水
ストレリチアノンリーフには、「子供運」「金運」を上げる風水効果があるとされています。また、成長するに従い先のとがった棒状の姿になるため、悪い気を払う邪気払いにも効果的です。
葉柄をまっすぐ上に伸ばすストレリチアノンリーフは、気持ちを前向きにしてくれます。陽の気を発してくれるので、落ち込んでいるときに元気づけてくれるでしょう。
金運を高めたい場合は、財運を司る方角の西に飾ってください。悪い気を払い、よい気が巡ることでさらに金運が上がるかもしれません。ただし、風水効果を高めるためには植物のお手入れだけでなく、置いた場所の整理整頓も重要です。
ストレリチアノンリーフの育て方
ストレリチアノンリーフは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。
ここでは、ストレリチアノンリーフの育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
置き場所と日当たり
ストレリチアノンリーフは、日当たりと風通しのよい環境を好みます。真夏の直射日光は葉焼けの原因となるので、室内で窓際に置く場合はレースカーテン越しの光を当ててください。屋外で管理する際は真夏は半日陰に移動、10月以降は屋内に取り込みます。
耐陰性が強いので、明るい室内であれば問題なく育ちます。ただし、置いた場所が暗すぎると、軟弱に育った茎が途中で折れるなど生育が悪くなるので気を付けましょう。
日当たり不足で生育が悪い場合は、明るい窓際でレースカーテン越しに日光浴させると元気になります。暗い場所から急に直射日光に当てると葉焼けしやすいので、場所を移動させる際は日差しの当たり方に気を付けてください。
温度
ストレリチアノンリーフは寒さにやや強い植物ですが、最低5℃以上をキープして育てると安心です。比較的耐寒性があるため乾燥気味に育てることによって、冬でも霜雪に当たらなければ0℃程度でも越冬します。
しかし、寒さによって葉は傷むため、屋外で育てている場合は室内に移動させましょう。室内の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた場所に置きます。
明るく暖かい場所に置き、暖房の風が当たらないように気を付けてください。暖房の風が当たると急激な乾燥によって、ストレリチアノンリーフが傷むので注意します。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。
ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨ててください。
ストレリチアノンリーフの根は多肉質であり乾燥に強い反面、土が常に湿っていると根腐れしやすいです。土の乾湿にはメリハリを持たせましょう。
気温の下がる秋以降は徐々に水やりを控えます。暖房によって冬も15℃以上ある場合は土の乾き具合を見て、暖かい時間帯に葉水と水やりをしてください。
もし、鉢植えの水やり頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめです。
肥料
ストレリチアノンリーフには、生育期の4~6月、9~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。夏と冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ストレリチアノンリーフは肥料が少なくても十分に育ちますが、花を咲かせたり茂らせたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
ストレリチアノンリーフの剪定時期は5~7月です。花後の花がらや枯葉、茂り過ぎた葉柄を剪定します。
葉先が枯れている程度であれば、枯れた部分だけハサミで切り取ります。葉柄が折れたり枯れたりした場合は、根元の部分から切り取りましょう。
残った葉柄は、完全に枯れてから取り除いてください。枯れていないときに無理に剥ぎ取ると株が傷むので注意が必要です。
ストレリチアノンリーフのよくあるトラブルと対処法
スタイリッシュでグリーンインテリアに人気のストレリチアノンリーフですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通り。
- 鉢や地面から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、土を入れ替えて環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとストレリチアノンリーフに悪影響です。
対処法はストレリチアノンリーフの植え替えをすること。
ストレリチアノンリーフを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
関連記事:観葉植物の根詰まり|症状や対処法について
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通り。
- 明るい日陰にならして直射日光に当てる
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
ストレリチアノンリーフのよくある質問
最後にストレリチアノンリーフのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- ストレリチアノンリーフとユンケアの違いは?
- ストレリチアノンリーフに花は咲く?種はできる?
- ストレリチアノンリーフが枯れる原因は?
- ストレリチアノンリーフの適切な増やし方は?
- ストレリチアノンリーフの植え替え時期/植え替え方法は?
- ストレリチアノンリーフとレギネで育て方は違う?
それでは具体的に見ていきましょう。
ストレリチアノンリーフとユンケアの違いは?
ストレリチアノンリーフとユンケアに違いはありません。どちらも同じStrelitzea junceaのこと。ノンリーフとは、葉がなく葉柄だけの状態に見えることから付けられた通称です。
対して、ユンケアは学名の「juncea」の読み方であるため、植物としては同じものになります。学名の読み方によって、表記がユンセアまたはジョンセアであることもありますが、同一のストレリチアであるため間違えないようにしましょう。
ストレリチアノンリーフに花は咲く?種はできる?
ストレリチアノンリーフは花が咲きます。スタイリッシュな姿が人気の品種ですが、ストレリチアレギネ(極楽鳥)に似た花を楽しむことが可能です。
真夏の強い光を除いて、春から秋にしっかり日光に当てて光合成させることで花が咲きやすくなります。しかし、小さな葉が付いている幼い苗は生育が不十分であるため花は咲きにくいです。
花を咲かせたい場合は、ある程度の大株である必要があります。植木鉢ですと10号以上のサイズが目安です。花が咲いた場合は、人工授粉をさせることで種を作ることが可能です。
青い花弁の中にある雌しべに雄しべの花粉を筆や綿棒で掬って付けてあげると受粉します。その後は、そのまま育て続けると8か月ほどして熟した種を収穫できます。
ストレリチアノンリーフが枯れる原因は?
ストレリチアノンリーフが枯れる原因は、「日当たり不足」「根詰まり」「根腐れ」が多いです。
日当たりを好む植物であるため、日差しが入らないような暗すぎる場所では次第に元気がなくなり、枯れてしまう恐れがあります。日当たりのよい場所で育ててください。
ストレリチアの根は多肉質で太く大きくなります。植え替えを定期的に行っていない場合は、鉢の中で根詰まりを起こし生育に悪影響です。
水やり後に土の吸水が悪かったり、鉢底から根が出ていたりする場合は植え替えを行いましょう。多肉質な根は乾燥に強い反面、土が常に湿っているような多湿環境では根腐れしやすい特徴があります。
水やりは適切に行い、生育が緩慢な冬は乾燥気味に育ててください。根腐れした場合は、状態の悪い根を取り除いて早めに植え替えることが重要です。
ストレリチアノンリーフの適切な増やし方は?
ストレリチアノンリーフの適切な増やし方は、「株分け」「種まき」です。
生育が比較的ゆっくりな品種ですが、長年育てて大株になると子株が株元から出てきます。その子株を植え替えの時に、優しく取り外して植え替えることで増やすことが可能です。
ストレリチアの多肉質な根は折れやすいので、株分けする際には根鉢から慎重に取り出して作業を行う必要があります。ストレリチアノンリーフは種まきでも増やすことはできますが、花が咲かないと受粉ができません。
さらに、受粉しても必ず成功して種ができるわけではないので、株分けで増やすことをおすすめします。
ストレリチアノンリーフの植え替え時期/植え替え方法は?
植え替え時期は、5~9月です。7月以降に植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えしてください。
およそ1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたら土と一緒にほぐして、一回り大きな鉢に植えてください。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、風通しのよい明るい日陰で様子を見ます。その後、元に戻して管理しましょう。
ストレリチアノンリーフとレギネで育て方は違う?
ストレリチアノンリーフとレギネの育て方は基本的には一緒です。
ただし、ストレリチアノンリーフは葉が小さく成長に従ってなくなり棒状の姿になるので、レギネよりも明るい場所で管理する必要があります。レギネに比べて光合成する葉緑素が少ないためです。
暗すぎる場所ではレギネよりも軟弱に育つので、なるべく日当たりのよい場所で管理することが重要です。日当たりと風通しが良い場所で育ったストレチアノンリーフは倒れることなく、美しく真っすぐ育ちます。
ストレリチアノンリーフのまとめ
ストレリチアノンリーフは日当たりと風通しが良い場所であれば、一年を通して簡単に育てることができます。葉が小さく成長するに従い棒状の葉柄のみになる姿が特徴的で、モダンなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
花言葉「輝かしい未来」「気取った恋」は、お祝いのプレゼントに最適です。金運を上げる風水効果や邪気払いの効果があるとされているため、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。
[https://andplants.jp/collections/strelitziajuncea]