これから関係性を築いていく前向きな意味にも、これまでの関係を振り返る切ない意味にも捉えられる「出会えてよかった」の花言葉。
「出会えてよかった」に関する花言葉を持つお花には、明るく華やかなお花もあれば、儚げな印象のお花もあります。
今回は、「出会えてよかった」の花言葉を、恋人へのプレゼントや告白、友人に贈る花言葉など、さまざまなシチュエーション別にまとめてみました。別れのシーンに似合う花言葉もピックアップしています。
お花屋さんで見る機会の多いお花を中心にご紹介していますので、ぜひ探してみてくださいね。
パートナーに|記念日など感謝の気持ちを伝えたい時
まずは、恋人や妻、夫などのパートナーに贈りたい花言葉をご紹介します。
記念日や、何気ないプレゼントにもぴったりな花言葉は、次の3つです。
- ハーデンベルギア|「出会えてよかった」
- ジャーマンアイリス|「素晴らしい出会い」
- スターチス|「変わらぬ愛」
恥ずかしくて言葉にできない普段の感謝を、花言葉で伝えてみてはいかがでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。
ハーデンベルギア|「出会えてよかった」
ハーデンベルギアの花言葉は「出会えてよかった」「運命の出会い」「幸せが舞い込む」「思いやり」です。
ハーデンベルギアは和名で小町藤とも呼ばれる、つる性植物です。甘い香りのお花を、2月頃から4月頃までたわわに咲かせます。
たくさんのお花が咲く様子が、蝶が舞う姿にも見えることから、幸運をイメージさせる花言葉がつきました。
年末頃から早春にかけて、鉢物や花苗として出回っていることが多い植物です。関東以西で地植えができ、一度植えれば比較的手間がかかりません。フェンスやトレリスに這わせたり、アーチにしたりするととても綺麗です。
強く丈夫な性質なので、初心者でも育てやすいでしょう。記念日や11月22日の「いい夫婦の日」にプレゼントして、一緒に育ててみてはいかがでしょうか。
ジャーマンアイリス|「素晴らしい出会い」
ジャーマンアイリスには「素晴らしい出会い」「素晴らしい結婚」「恋の便り」「希望」などの花言葉がつけられています。
ジャーマンアイリスは和名でドイツアヤメと呼ばれる、アヤメの仲間です。アヤメの仲間は世界に約150種類あると言われ、ジャーマンアイリスはドイツで生まれました。
アイリスの名前は、ギリシャ神話に登場する虹の女神イリスが由来です。イリスは神々のメッセンジャーとして仕えていました。そのため花言葉も、「恋のメッセージ」「よい便り」などのメッセージに関する言葉がつけられています。
ジャーマンアイリスの切り花は、5〜6月頃のみ季節限定で出回っているため、特別感を演出して花束を贈るといいでしょう。ジャーマンアイリスのモチーフがついたプレゼントを贈るのも素敵です。
スターチス|「変わらぬ愛」
お花がずっと色褪せないスターチスの花言葉は、「変わらぬ愛」「永遠に変わらない」「愛の喜び」です。
色づいているのはお花ではなく萼(ガク)で、ドライフラワーにしても綺麗に色が残ります。いつまでも色褪せない姿から、「変わらぬ愛」「永遠に変わらない」の花言葉がついたと言われています。
スターチスは、切り花で一年中出回っているお花です。取り扱っているお花屋さんも多いので、花束やアレンジメントにしていつでも気軽にプレゼントできるでしょう。プレゼントのラッピングに1本添えるのも粋ですね。
ドライフラワーにして飾っておけるので、思い出にも残ります。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material_limonium_purple_large]好きな人に|プロポーズや告白をする時
次は、プロポーズや告白にぴったりな「出会えてよかった」の意味を持つ花言葉を集めてみました。
- 5本のバラ|「出会えてよかった」
- ライラック|「愛の芽生え」
- アスチルベ|「恋の訪れ」
ひとつずつ解説していきます。
関連記事:「告白に使える花言葉一覧|贈りたい相手のイメージ別20選
5本のバラ|「出会えてよかった」
愛の象徴であるバラには、本数ごとにも花言葉がつけられています。
5本のバラの花言葉は「出会えてよかった」「あなたに出会えて心からの喜び」です。
大切な人へ特別な想いを込めて、プロポーズに贈ってみてはいかがでしょうか。ロマンチックで思い出に残るプロポーズにしてくれるでしょう。
また、5本のバラなら仰々しすぎず、何気ない日常にプレゼントしたい時にもぴったりです。
「愛」の花言葉を持つ赤色や、「感謝」の花言葉を持つピンク色のバラがおすすめです。美しいバラと花言葉で、愛の気持ちを伝えてみてください。
[https://andplants.jp/products/5-red-rose-series-bouquet]ライラック|「愛の芽生え」
ライラックの花言葉は「愛の芽生え」「初恋」「思い出」などです。
4月から5月頃に開花するライラック。甘く芳醇な香りがすること、葉がハート型にも見えることから、愛や恋に関するロマンチックな花言葉がつけられました。
紫や白、ピンクなどの花色があり、北海道をはじめとした冷涼な地域でよく見られます。
切り花はお花屋さんで4月頃に出回りますが、出荷量はあまり多くはありません。プロポーズや告白に使いたい時は、事前に予約するといいでしょう。
ライラックのモチーフがついた物や、ライラックの香水をプレゼントするのもいいですね。
アスチルベ|「恋の訪れ」
ふわふわとしたかわいいお花が特徴のアスチルベには、「恋の訪れ」「燃える愛」「自由」などの花言葉がつけられています。
たくさん集まったつぼみが次第にふわふわと開花する様子から、「恋の訪れ」の花言葉がつけられたと言われています。「燃える愛」は開花した花穂が炎のように見えたことが由来です。
切り花は3月から6月頃によく出回ります。真夏以外は予約すれば手に入ることが多いでしょう。ほかのお花と合わせやすいので、複数の花言葉を組み合わせて贈るのもいいかもしれません。
アスチルベだけでまとめた花束も、かわいくておすすめです。
友達に|感謝の気持ちを伝えたい時
次は、大切な友人へのプレゼントにふさわしい花言葉をご紹介します。
- ゼラニウム|「真の友情」「思いがけない出会い」
- トルコキキョウ|「よき語らい」「感謝」
- ニチニチソウ|「生涯の友情」
いつも支えてくれる友人へ、日頃の感謝を伝えたい時に贈ってみてはいかがでしょうか。お誕生日プレゼントにもおすすめです。
ではひとつずつ見ていきましょう。
ゼラニウム|「真の友情」「思いがけない出会い」
独特な香りと明るいお花が印象的なゼラニウム。花言葉は「真の友情」「思いがけない出会い」「尊敬」「君ありて幸福」などです。
ゼラニウムの花が寄り添うように咲く姿に由来して、「真の友情」「思いがけない出会い」などの花言葉がついたようです。また「尊敬」の花言葉は、ゼラニウムの有用さが由来となっています。ゼラニウムの香りは、虫除けや魔除けとして古くから親しまれてきました。
代表的な品種のペラルゴニウム・ゾナレはすっきりとした香りが特徴で、虫除け効果があると言われています。ほかにも、ローズ、レモン、ペパーミント、アップルなど多種多様な香りの品種があります。
切り花や鉢植えのプレゼントが人気です。かわいい植木鉢に植えて、花言葉と香りを一緒に贈ってみてはいかがでしょうか。
関連記事:ゼラニウムの花言葉|色別の花言葉や誕生花、名前の由来
トルコキキョウ|「よき語らい」「感謝」
トルコキキョウの花言葉は、「よき語らい」「感謝」「希望」「深い思いやり」「あなたを思う」などです。
トルコキキョウの学名ユーストマは、ギリシャ語で「良い口」の意味。一重咲きのトルコキキョウのお花が口のように見えたことが由来です。口のようなお花がたくさん咲くため、「良き語らい」などの花言葉がついたと言われています。
一年中手に入るトルコキキョウは、花束やアレンジメントには定番のお花です。柔らかい花びらが、優しく優美な印象を感じさせます。
さまざまな花色があり、特にピンクや紫のバリエーションが豊富です。濃い紫色のトルコキキョウは、男性へのプレゼントにもよく選ばれています。
ニチニチソウ|「生涯の友情」
長い間次々とお花を咲かせるニチニチソウの花言葉は、「生涯の友情」「楽しい思い出」「友情」です。
絶え間なく開花する様子が、たくさんの友人と仲良く賑やかに過ごしているように見えたことから、友情に関する花言葉がついたようです。
切り花としてではなく、花苗としてよく出回っています。あまり手がかからずにたくさんお花を咲かせてくれるため、ガーデニング初心者にもおすすめです。
5月から11月頃まで咲き続け、暑い時期にもお庭をさわやかにしてくれます。ゼラニウムと寄せ植えにして感謝の気持ちと一緒に贈るのもいいですね。
先生や友達に|卒業式などの別れの場面
次は、お世話になった人や大切な人に贈りたい、前向きな「出会えてよかった」の花言葉を3つご紹介します。
- ネリネ|「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」
- スイートピー|「門出」「優しい思い出」
- ミント|「温かい心遣い」「かけがえのない時間」
卒業式や送別会、部活動の引退、引越しなど、さまざまな別れのシーンに贈ってみてください。
では見ていきましょう。
ネリネ|「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」
ダイヤモンドリリーとも呼ばれるネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」です。
ネリネの名前は、ギリシャ神話に登場する海の女神ネーレーイスが由来です。ネーレーイスは、非常に美しい娘でした。一度見れば忘れられないほどの美貌だったことから、「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」の花言葉がつけられたと言われています。
なお、父親のネーレウスに溺愛されていたため「箱入り娘」の花言葉もあるようです。
切り花は比較的一年中出回っています。特に10月頃から12月頃は出回り量が多く、よく見かけるでしょう。花束にするとかわいらしく、よく長持ちするお花です。
スイートピー|「門出」「優しい思い出」
ふんわりと甘い香りのするスイートピーには、「門出」「優しい思い出」「蝶のように飛翔する」「永遠の喜び」などの花言葉がついています。
柔らかい花びらが、飛び立つ蝶のように見えることから花言葉がつけられました。優しい香りとお花の印象にぴったりの花言葉ですね。
出回り時期は1月から4月頃で、卒業式や送別会シーズンによく使われています。複数の人に贈る時には、スイートピーの1本ラッピングが人気です。
春のお花のラナンキュラスやチューリップとも相性抜群。女性へのプレゼントにおすすめのお花です。
関連記事:スイートピーの花言葉|色別の花言葉や誕生花、名前の由来
ミント|「温かい心遣い」「かけがえのない時間」
ミントの花言葉は、「温かい心遣い」「かけがえのない時間」「効能」「美徳」「元気回復」などです。
清涼感たっぷりの香りが古くから愛され、利用されてきました。香りにはリフレッシュ効果やリラックス効果があり、服用すると殺菌、抗炎症効果があると言われます。またビタミンCも含まれるため、美肌効果も期待されています。
ミントの万能な効能とかわいらしいお花から、温かみのある花言葉がたくさんつけられたようです。
中世のヨーロッパでは、ミントやローズマリー、ゼラニウムなどのハーブを使ったブーケを飾ると悪魔や伝染病から守ってくれると言われていました。香りも楽しめて魔除けにもなるハーブのブーケは、これから旅立つ友人へのプレゼントにぴったりです。
恋人に|切ない別れのシーン
最後に、ちょっと切ない別れのシーンに似合う花言葉をご紹介します。
- 白いチューリップ|「思い出の恋」「失われた恋」
- チョコレートコスモス|「愛の終わり」
- ユウゼンギク|「恋の思い出」「老いても元気で」
ぜひ参考にしてみてくださいね。
白いチューリップ|「思い出の恋」「失われた恋」
白いチューリップには、「思い出の恋」「失われた恋」「長く待ちました」などの少し切ない花言葉がつけられています。
白の持つ清楚な印象と、どこか儚げな印象が由来と言われています。まっさらなイメージから「新しい恋」の花言葉もあるようです。
また、チューリップ全般には「思いやり」「理想の恋人」「愛の告白」の花言葉もあります。
チューリップの切り花や鉢植えは、12月頃から4月頃まで出回ります。一重咲きや八重咲きなど咲き方の種類も多く、春の贈り物に人気のお花です。
関連記事:チューリップの花言葉|色別の花言葉や誕生花、名前の由来
チョコレートコスモス|「愛の終わり」
チョコレートコスモスの花言葉は「愛の終わり」「思い出の恋」です。
花びらがチョコレート色をしているだけでなく、香りもチョコレートに似ているお花です。
甘い香りがバレンタインや恋愛を思わせるため、愛や恋の花言葉がつけられました。シックな色合いと秋に咲く様子から、少し切ない印象の意味合いになったようです。
一方で、香りがいつまでも残ることから「移り変わらぬ気持ち」の花言葉もあります。
よく見かけるコスモスより小ぶりな点が特徴で、切り花や鉢植えとして人気です。開花時期は春と秋で、切り花は一年中出回っていることもあります。
ユウゼンギク|「恋の思い出」「老いても元気で」
友禅染のように鮮やかな色合いが特徴のユウゼンギク。花言葉は、「恋の思い出」「老いても元気で」「さようなら私の恋よ」です。
ユウゼンギクは冬に地上部がなくなる宿根性(しゅっこんせい)のキクで、暖かくなるとまた新しい葉が出て鮮やかなお花が咲きます。優しく優美なお花がまた咲く様子が何度も蘇る恋の思い出を連想させるため、「恋の思い出」や「さようなら私の恋よ」の花言葉がつけられました。
また、次々にお花を咲かせる様子から、「老いても元気で」「若者に負けぬ元気」などの花言葉もついています。実は生命力が強く丈夫な性質を持つユウゼンギクにぴったりの花言葉です。
まとめ
前向きな意味にも、切ない意味にも捉えられる「出会えてよかった」に関連する花言葉。
美しいお花に花言葉を添えれば、印象深いプレゼントになるでしょう。
花言葉を書いたメッセージカードをつけると、相手に気持ちがより伝わりますよ。花言葉は本やサイトによって異なる場合があるので、相手に誤解されないようにはっきり伝えるのがおすすめです。
大切な人に感謝や愛情、別れを伝えたい時に、「出会えてよかった」の花言葉を持つ美しい花を、ぜひ選んでみてください。
関連記事:花言葉の一覧|ジャンル別・50音順