植物名 | アエオニウム・ベロア |
学名 | Aeonium 'Velour' |
英名 | Aeonium 'Velour' |
科目/属性 | ベンケイソウ科アエオニウム属 |
原産地 | アフリカ |
日当たり | 日当たりの良い置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後 夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間後 冬:手で土に触って水分を感じなくなったら |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 10月~5月 |
アエオニウム・ベロアの特徴
アエオニウム・ベロアは、深い赤紫色の葉を持ち、株の中心部分は緑色になる多肉植物です。真上から見ると、花が咲いているように見えます。
別名「カシミアレッド」とも呼ばれており、黒に近い赤紫色と薄緑色のコントラストが非常に美しい人気のアエオニウムです。葉が広がった姿は、手のひらサイズでインテリアにも人気があります。
乾燥に強いため、初めて植物をお部屋に迎える方にもおすすめです。ただし日当たりを好むため、室内で管理する場合は日光がよく当たる窓際で管理してください。
アエオニウム属の生育型は冬型ですが、5℃以下の寒さや霜雪には弱いため、冬は室内でそだてましょう。
アエオニウム・ベロアの花言葉
アエオニウム・ベロアの花言葉は「永遠」。アエオニウム属に共通する花言葉です。
アエオニウムの語源はギリシャ語で「aionion(永遠に生きる)」であり、語源の意味から花言葉が名付けられています。厳しい環境でも、強く生きるアエオニウムの姿にぴったりと言えるでしょう。
「永遠」の花言葉は縁起がよいため、開店祝いや開業祝い、長寿祝いなどのお祝いシーンにおすすめです。美しいアエオニウム・ベロアに花言葉とメッセージを添えて、ぜひプレゼントしてみてください。
アエオニウム・ベロアの風水
アエオニウム・ベロアの風水効果は、「人間関係運」「健康運」を高めるとされています。風水では丸みのある葉を持つ植物は調和の象徴とされ、人間関係や健康を改善してくれるそうです。
またアエオニウム・ベロアは、成長に伴い下葉を落としながら、真上に伸びていきます。幹や茎が上へ伸びる植物は、活力を与えてくれるとされているため、落ち込むことがあっても、気持ちを切り替える助けになってくれるでしょう。
勉強やスポーツ、仕事など一生懸命に努力をしている方への、プレゼントにもおすすめです。人間関係や健康に悩んでいる方を励ますために、贈っても喜ばれます。
ただし、置くだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所を整理整頓して、アエオニウム・ベロアをこまめに手入れして元気に育てることが重要です。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
アエオニウム・ベロアの育て方
アエオニウム・ベロアは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい多肉植物ですが、育て方にはポイントがあります。
育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
関連記事:多肉植物の育て方
置き場所と日当たり
アエオニウム・ベロアは日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けする可能性があるため、注意が必要です。
ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所では生育できません。葉色が悪くなったり葉がポロポロと落ちたり、徒長してひょろひょろになったりするため、夏を除いて日当たりの良い場所で管理してください。
アエオニウム・ベロアは屋内よりも屋外でよく育ちます。しかし冬の霜雪に当たると枯れる恐れがあるため、屋内管理がおすすめです。屋内で管理する場合は、日当たりの良い窓際で管理してください。
温度
アエオニウム・ベロアは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。
水やりを控えることで5℃程度まで耐えられますが、0℃以下の寒さや霜雪に当たり続けると凍結によって枯れる恐れがあります。冬は10℃以上をキープした室内で管理すると安心です。
アエオニウム属は冬型多肉植物であるため、春秋型や夏型よりも寒さには強い傾向にありますが、寒さには当てずに冬越しさせましょう。
冬型の多肉植物は、春と秋は生育がやや緩慢で、夏に休眠する性質です。夏は強い日差しや高温の影響を受けない明るい日陰に置いて、なるべく涼しい環境で夏越しさせてください。
屋内で管理する場合は、冷暖房の当たらない明るい場所で管理します。冷暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって株が傷むので気を付けましょう。
水やりの頻度
- 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後
- 夏:手で土を触って水分を感じなくなったら1週間後
- 冬:手で土に触って水分を感じなくなったら
春と秋は生育がやや緩慢ですが、休眠はしておらずゆっくりと成長する季節です。手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 2~3日後に、鉢底から水が流れるくらいにしっかり行ってください。
アエオニウム・ベロアは、梅雨が明けて気温が高くなるタイミングで徐々に水やりを控えましょう。夏にたっぷり水やりすると、過湿によって腐る恐れがあります。
思い切って断水すると、葉は薄くなりますが根腐れ防止に効果的です。
アエオニウム・ベロアは冬型多肉植物なので冬に生育しますが、気温が低いため土はあまり乾きません。水のやりすぎにならないように、手で土に触って水分を感じなくなったら、水やりしてください。
もし水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
生育期に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。生育が緩慢な時期や休眠期には、肥料は与えません。
アエオニウム・ベロアは、肥料が少なくても十分に育ちますが、大きくしたり発色をよくしたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外にも追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
アエオニウム・ベロアの剪定時期は10月~5月です。枯れた葉を取り除いたり伸びた茎や花茎を切り戻します。
下葉が枯れてきたら、ピンセットで丁寧に取り除くとよいでしょう。伸びすぎた茎は、好みの位置で切り戻します。
切り口の下から新芽が出てきやすいので、安心してください。取り除いたアエオニウム・ベロアの枝葉は挿し木や葉挿しで増やすことも可能です。
アエオニウム・ベロアのよくあるトラブルと対処法
バラを思わせるロゼット状の葉姿が美しいアエオニウム・ベロアですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸できず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げられなくなり、植物体に水を供給できなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止できます。
葉先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。
根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとアエオニウム・ベロアに悪影響です。
対処法はアエオニウム・ベロアの植え替えをすること。
アエオニウム・ベロアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も冬~春の成長期が最も適しています。
関連記事:観葉植物の根詰まり|症状や対処法について
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンや寒冷紗などで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介
アエオニウム・ベロアの害虫トラブルと対処法
育てやすいアエオニウム・ベロアにも害虫トラブルは存在します。
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
放っておくとアエオニウム・ベロアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとアエオニウム・ベロアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。ただし、薬剤散布は使用回数を守らないと、美しい葉に黒点が付いたり株が弱ったりするため、注意してください。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作れます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。
コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。
アエオニウム・ベロアの育て方によくある質問
最後にアエオニウム・ベロアの育て方によくある質問とその答えを以下にまとめました。
- アエオニウム・ベロアは室内屋外どちらを好む?
- アエオニウム・ベロアの葉が落ちる原因は?
- アエオニウム・ベロアが夏に枯れるのはどうして?
- アエオニウム・ベロアは胴切りできる?胴切りの時期は?
- アエオニウム・ベロアの増やし方は?
- アエオニウム・ベロアは植え替え後に水やりしてもいい?
- アエオニウム・ベロアの冬越し方法は?
- アエオニウム・ベロアの植え替え方法は?
それでは具体的に見ていきましょう。
アエオニウム・ベロアは室内屋外どちらを好む?
アエオニウム・ベロアは日当たりと風通しがよい屋外を好みます。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるので注意してください。
5℃以下の寒さや霜雪に当たると、枯れる恐れがあるため、冬は室内に移動させます。もし一年を通して室内で育てる場合は、日当たりの良い窓際で管理しましょう。
室内で日当たりが確保できない場合は、植物育成LEDライトを使用して光を補うと形よく育てられます。
アエオニウム・ベロアの葉が落ちる原因は?
葉が落ちる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」が考えられます。
アエオニウム・ベロアは日当たりを好む多肉植物です。日差しが入らないような暗い場所では、葉がポロポロと落ちます。
また、水のやりすぎによって根腐れしたり、水不足で根が傷むと葉が落ちる原因に。季節に合った水やりを心がけてください。
夏の休眠期は生育が止まりやすいので、春~夏にかけて葉が落ちる傾向にあります。しかし夏越しして気温が涼しくなれば、次第に葉が増えるので心配はいりません。
アエオニウム・ベロアが夏に枯れるのはどうして?
アエオニウム・ベロアが夏に枯れるのは、「高温」「直射日光」「水やりのやりすぎ」が考えられます。
冬型のアエオニウム属は、高温を苦手とする多肉植物です。屋外で管理する場合は、風通しの良い涼しい日陰で管理してください。
コンクリートの上などに直接置くと、コンクリートが温められた熱の影響で枯れる可能性もあります。置き場所にも気を付けましょう。
日差しを好む植物ですが、夏は明るい日陰や室内に置いてください。真夏の日差しで葉焼けして枯れる恐れがあります。
夏は本来休眠期です。水をやりすぎると、過湿や根腐れによって枯れる可能性が高いです。土を手で触って水分を感じなくなったら1週間後に水やり、または月に一回程度の水やりで問題ありません。
アエオニウム・ベロアは胴切りできる?胴切りの時期は?
アエオニウム・ベロアは10月~5月の涼しい時期に胴切りできます。アエオニウム属の胴切りは、伸びた茎を切る形になるため、剪定と方法は同じです。
剪定も10月~5月に行うため、伸びすぎた茎があれば胴切りとして切るとよいでしょう。切り口を2~3日しっかり乾かして、挿し木します。
その後、明るい日陰に置いてください。2週間ほどすると、新しい根が伸び始めて育ちます。
アエオニウム・ベロアの増やし方は?
アエオニウム・ベロアは、生育期の気温が下がり始める秋から春にかけて「葉挿し」「挿し木」で増やせます。
葉挿しの方法であれば、アエオニウム・ベロアの葉を根元から綺麗に取り、土に挿しておくと発芽発根して増やすことが可能です。手入れの際に、ポロポロと葉が取れてしまうこともあるので、落ちた葉を土に撒いておくのもよいでしょう。
ただしアエオニウム・ベロアの葉は、他の多肉植物に比べて薄いため、根や新芽が出る前に枯れやすいです。葉挿しでうまく増えない場合は、挿し木して増やします。
挿し木は茎を切って乾かして、土に挿しておくと発根させる方法です。挿し木であればアエオニウム・ベロアは比較的簡単に増やせるため、初めて多肉植物を育てている方もぜひ挑戦してみてください。
関連記事:多肉植物の増やし方|手順や注意点について
アエオニウム・ベロアは植え替え後に水やりしてもいい?
根が付いた状態であれば、水やりしても大丈夫です。ただし根が出ていない挿し木苗の状態であれば、水やりはしません。
発根していない状態で、水を与えると腐る恐れがあります。根付きの苗を植え替えるのか、挿し木苗を植えるのかによって、水やりを判断してください。
アエオニウム・ベロアの挿し木苗を寄せ植えとして植える場合も同様です。
アエオニウム・ベロアの冬越し方法は?
アエオニウム・ベロアは寒さに弱い多肉植物です。最低10℃以上をキープして育てます。
水やりを控え、乾燥気味に育てることで5℃程度まで耐えることはできますが、雪や霜、0℃以下の寒さに当たり続けると枯れます。そのため、冬は明るい室内で管理してください。
ただし暖房の風が直接当たると、急激な乾燥によって葉がポロポロと落ちる原因になります。暖房が当たらない場所に置くことが重要です。
冬型多肉植物であっても、0℃以下の寒さでは枯れる可能性が高いため、温度管理には注意してください。
アエオニウム・ベロアの植え替え時期/植え替え方法は?
植え替え時期は、10~5月です。10月や5月は気温が高い日もあるため、植え替える場合は猛暑日を避けて植え替えしてください。
およそ1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたりスカスカになっていたりしたら土と一緒にほぐして取り除き、一回り大きな鉢に植え替えてください。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、風通しのよい明るい日陰で様子を見ます。その後、元の置き場所に戻して管理しましょう。
関連記事:多肉植物の植え替え方法|注意点やその後の管理について
アエオニウム・ベロアのまとめ
アエオニウム・ベロアは日当たりと風通しのよい環境であれば、一年を通して簡単に育てることができます。赤紫色と薄緑のコントラストを楽しめるアエオニウム・ベロアはインテリアとしても活躍するでしょう。
花言葉「永遠」は、開店祝いや開業祝い、長寿祝いのプレゼントに最適です。人間関係運や健康運を高めるとされている風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
おしゃれなアエオニウム・ベロアを、ぜひ育ててみてください。
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