大切な家族へ、普段言えない愛や感謝の気持ちを花言葉で贈ってみませんか。
花言葉は、美しいお花に想いを込めてプレゼントする文化です。生花ならではの質感と色合いや香りが、メッセージをより印象的な思い出にしてくれます。
今回は、結婚式や母の日、父の日、結婚記念日に贈る「家族愛」に関連した花言葉を持つ植物を集めてみました。
また、シンボルツリーにおすすめの植物もご紹介しています。
「家族愛」に関する花言葉が、家族で過ごす時間を明るく華やかにしてくれるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「家族愛」に関する花言葉|ウェディングブーケや会場装花におすすめ
まずは、結婚式におすすめの「家族愛」に関する花言葉をご紹介します。
- サルビア(セージ)|「家族愛」
- ベロニカ|「明るい家庭」
- スモークツリー|「賑やかな家庭」
- アジサイ|「家族団らん」
ウェディングブーケや髪飾り、テーブル装花に使いやすいお花をピックアップしてみました。
花言葉の由来と合わせて、おすすめの使い方も解説していきます。
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セージ|「家族愛」
セージの花言葉は、「家族愛」「良い家庭」「尊敬」「知恵」です。セージが古くから 家族の健康を守る象徴であったことから、家族に関する花言葉がついたと言われています。
セージは、古代ヨーロッパから薬用や食用に使われてきました。長寿のハーブと言われ、庭にセージを植えている家は健康で栄えると考えられていたようです。
これから家族を築いていく新郎新婦に、ぴったりの花言葉ですね。
セージは、春や秋のナチュラルブーケによく合います。フレッシュなグリーンが多めのブーケや、近年人気のドライフラワーブーケとも相性がいいでしょう。
会場装花には、苗や鉢植えをラッピングして飾るアイディアがおすすめです。式後は思い出の植物として2人で育てたり、ゲストに配ったりするのも素敵ですね。
ベロニカ|「明るい家庭」
瑠璃色の花穂が美しいベロニカの花言葉は、「明るい家庭」「人の良さ」「常に微笑みを持って」「忠義」です。
ベロニカは、キリスト教に伝わる聖女ヴェロニカに捧げるお花と言われています。聖女ヴェロニカとは、十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かうキリストに寄り添い、ヴェールでキリストの汗を拭ったと言われる女性です。
聖女ヴェロニカの献身的なイメージから、温かみのある花言葉がつけられました。
瑠璃色のほかにも、ピンクや白のベロニカが出回っています。穂状のお花は爽やかな雰囲気で、ナチュラルブーケにぴったりです。セージやスモークツリーとも相性がいいので、合わせて使うとより縁起がいいでしょう。
スモークツリー|「賑やかな家庭」
スモークツリーは、ふわふわの穂が特徴的な樹木です。遠くから眺めると木が煙に包まれているように見えるので、スモークツリーと呼ばれています。
「賑やかな家庭」は、たくさんの穂をつける姿を賑やかな大家族に例えた花言葉です。
独特な形状とボリューム感のスモークツリーは、個性的なウェディングシーンによく似合います。
プロテアやバンクシアなどのワイルドフラワーと合わせたり、スモークツリーだけを束ねたりしても素敵です。スモークツリーのくすみカラーは、アンティークな会場やクラシカルなドレスを引き立ててくれるでしょう。
また、スモークツリーは綺麗なドライフラワーになるので、式の後も飾って楽しむことができます。幸せの余韻を長く残したい人にもおすすめです。
アジサイ|「家族団らん」
アジサイの花言葉は、「家族団らん」「和気あいあい」です。 小さなお花が集まって咲く様子が、家族で和やかに過ごしているように見えたことからつけられました。
一方、土壌のpHによってお花の色が変わる特徴から「移り気」「浮気」の花言葉もついています。そのため、結婚式には不向きのお花と言われていたことがあります。
しかし、筆者がブライダルフラワーを担当していた時には、お花の美しさに魅せられてアジサイを選ばれるお客様も多くいらっしゃいました。昔に比べてネガティブなイメージは薄くなり、近年では定番のお花としてブーケや装花、髪飾りによく使われています。
特に梅雨から初夏にかけては、会場装花にアジサイを使うと季節感が出ておすすめです。季節に合ったお花は、新郎新婦やご家族、ゲストの思い出に残りやすいでしょう。
関連記事:あじさいの花言葉|母の日やプレゼント、結婚式に使えるいい意味の花言葉と由来
「家族愛」に関する花言葉|結婚式で両親へ贈るプレゼントにおすすめ
次は、結婚式で両親に贈る際にぴったりのお花と花言葉をご紹介します。
- スカシユリ|「子としての愛」
- カスミソウ|「感謝」
- グズマニア|「理想の夫婦」
一般的な披露宴では、感謝の手紙とともに花束やプレゼントを渡す演出が行われます。これまで育ててくれた親に感謝の気持ちを伝える、感動的なシーンのひとつです。
渡すお花と花言葉にもこだわってみると、より愛情や感謝の気持ちが伝わるかもしれません。
花言葉の由来やおすすめの贈り方を含めて、順番にご紹介していきます。
スカシユリ|「子としての愛」
スカシユリの花言葉「子としての愛」は、 子球根ができやすく、よく増える性質からつけられました。
また、ユリらしい上品な美しさから「注目を浴びる」「飾らぬ美」「神秘的な美」の花言葉もついています。スカシユリはユリの中では珍しく上向きに咲く種類で、どこか元気な印象も感じさせます。
また、香りが少ないため、花束やアレンジメントによく使われているユリです。強い香りを避けたい結婚式の場にもふさわしいでしょう。
豪華で舞台映えするスカシユリは、贈呈用花束にぴったりのお花です。
赤やピンク、黄色などお花の色も豊富なので、ご両親のイメージに合った色を贈ってみてはいかがでしょうか。新郎家族と新婦家族で色合いを変えたい時にもおすすめです。
カスミソウ|「感謝」
ナチュラルで愛らしい印象のカスミソウ。
ウェディングブーケによく使われてきたことから、「感謝」「幸福」「無垢の愛」「清らかな心」といった結婚式向きの花言葉がついています。
カスミソウは知っている人が多く、老若男女にファンが多いお花です。カスミソウのふんわりした優しい雰囲気は、見る人を温かい気持ちにしてくれるでしょう。
これまで育ててくれたご両親へ、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりのお花と言えます。
また、カスミソウはどんなお花とも合わせやすい特徴があります。他の「感謝」の花言葉や「尊敬」の花言葉の植物と組み合わせて贈ると、オリジナリティのあるプレゼントになっておすすめです。
グズマニア|「理想の夫婦」
グズマニアは、ビタミンカラーが目を引くパイナップル科の植物です。
根元からたくさん子株が出てきて増えるので、「理想の夫婦」の花言葉がつけられました。
鮮やかな部分は葉が変形した花苞(かほう)で、開花後も色褪せずに残ります。長く鑑賞できる特徴からついた「いつまでも健康で幸せ」の花言葉も、ご両親へのプレゼントにぴったりです。
グズマニアの切り花は一年中出回っており、ランやアンスリウムなどと合わせるとトロピカルな印象になります。海が好きなご両親や、夏の結婚式によく合うでしょう。
また、グズマニアは室内で育てられるため、観葉植物としても人気です。丈夫で育てやすく、子株を株分けしながら何年も楽しむことができます。植物好きなご両親には、鉢植えでプレゼントするといいですね。
関連記事:グズマニアの育て方
「家族愛」に関する花言葉|母の日ギフトにおすすめ
次は、母の日のプレゼントにぴったりの「家族愛」の花言葉をご紹介します。
- イチゴ|「幸福な家庭」「尊敬と愛」
- カーネーション|「母への愛」
- ブライダルベール|「あなたの幸せを願う」
いつも家族に愛を持って接してくれるお母さんへ、素敵な花言葉を贈ってみませんか。
それぞれの花言葉の由来やおすすめのポイントを解説していきます。
関連記事:母の日におすすめの花言葉の花
イチゴ|「幸福な家庭」「尊敬と愛」
イチゴの花言葉「幸福な家庭」は、 親株からツルを伸ばして子株を増やし、たくさんの果実をつける性質を表してつけられました。また、キリスト教では聖母マリアにイチゴを捧げたことが、「尊敬と愛」の花言葉の由来です。
イチゴの甘さや美味しさからつけられた「あなたは私を喜ばせる」「甘い乙女心」も、かわいいお母さんにぴったりの素敵な花言葉ですね。
母の日のプレゼントには、花言葉と一緒にイチゴのスイーツを贈ってみてはいかがでしょうか。
フラワーギフトには、同じく「幸福な家庭」「愛情」の花言葉を持つキイチゴの葉を使ったアレンジがおすすめです。
キイチゴの葉はベビーハンズと呼ばれ、花束やアレンジメントによく使われています。バラやカーネーションとも相性がよく、5月らしい爽やかな印象に仕上げてくれます。
カーネーション|「母への愛」
カーネーションの花言葉は、「母への愛」「感謝の心」「無垢で深い愛」などです。
カーネーションは 聖母マリアの象徴であり、古くから母親や愛情を表すお花でした。母の日のきっかけとなったアンナ・ジャービスが母親の追悼式にカーネーションを捧げたことから、母の日に贈るお花として世界に広まったと言われています。
カーネーションには多種多様なお花の色があり、色別の花言葉もついています。中でも母の日におすすめなのは、赤色の「母への愛」「敬愛」、ピンク色の「母の愛」「上品」「感謝の心」です。
定番の赤やピンクでも、パステルカラーからビビットカラー、シックな色合いまでさまざまな品種があります。他にもオレンジや黄色、緑、紫、青など、目移りしてしまうほど色が豊富です。
ぜひお母さんにぴったりのカーネーションを見つけて贈ってみてくださいね。
関連記事:カーネーションの花言葉|母の日や彼女へのプレゼントに添えて贈りたい花言葉と由来
ブライダルベール|「あなたの幸せを願う」
ブライダルベールは、吊って飾るハンギングプラントとして人気の植物です。 垂れ下がるように広がる姿と白い小花が、花嫁のベールに似ていることから名前がつけられました。
ベールから連想して、「あなたの幸せを願う」「幸福」「願い続ける」の花言葉がついています。お母さんの幸せや未来を願う気持ちを伝えるのにふさわしい、愛に溢れた花言葉ですね。
ブライダルベールは温かい室内なら一年中お花を楽しめるため、観葉植物として人気があります。5月頃から秋まで開花するので、母の日の後も長く楽しめるでしょう。
霜に当たると弱ってしまいますが、関東以西の暖地なら屋外でも栽培可能です。生育場所が合えば、グランドカバーとしても活躍します。
植物やガーデニングが好きなお母さんへのプレゼントに贈ってみてはいかがでしょうか。
関連記事:ブライダルベールの育て方
「家族愛」に関する花言葉|父の日ギフトにおすすめ
次は、父の日におすすめしたい「家族愛」の花言葉をご紹介します。
- 黄色のバラ|「家族を守る」
- ナンテン|「良い家庭」
- ミルトニア|「家庭的な愛」
家族を支えるお父さんへ愛や感謝を伝えるプレゼントに、ぴったりのお花と花言葉をピックアップしてみました。普段は照れくさくてなかなか言えない気持ちを花言葉にのせて贈ってみてはいかがでしょうか。
おすすめの贈り方も合わせてご紹介します。
関連記事:父の日に贈る花|お父さんに花はアリ・黄色いバラ以外のおすすめの花も紹介
黄色のバラ|「家族を守る」
「家族を守る」は、黄色とバラのイメージからつけられた花言葉です。
黄色は、幸福を呼び身を守ってくれる色とされてきました。愛の象徴であるバラのイメージが結びついて、黄色のバラに「愛する家族を守る」といった意味合いが込められたと考えられています。他にも、「幸福を祈る」「献身」「感謝」の花言葉もついています。
お父さんには、管理が楽なアレンジメントのプレゼントがおすすめです。もらってそのまま飾れるので、花瓶を用意したり水を替えたりする手間がありません。
もっと長く楽しんでほしい人は、プリザーブドフラワーがいいでしょう。水やりが不要で、鮮やかさと生花の質感を保ったまま5年以上も飾ることができます。
ただし、黄色のバラには、キリストを裏切ったユダのイメージから「嫉妬」「薄らぐ愛」の花言葉もあります。誤解を招かないように、選んだ花言葉をメッセージカードに書いて贈るといいですね。
関連記事:父の日の黄色いバラ|定番ギフトとしての由来やおすすめの品種について
ナンテン|「良い家庭」
ナンテンは 「難(ナン)を転(テン)じる」縁起のいい植物とされていることから、「良い家庭」「福を成す」「幸せ」の花言葉がつけられました。赤い実をたわわにつける様子が、家族や子孫繁栄を連想させたとも言われています。
また、赤い実が長い間色褪せずについていることから、「深すぎる愛」の花言葉もついています。父親の愛を象徴するような、素敵な花言葉ですね。
父の日のギフトには、ナンテンの盆栽や苔玉がおすすめです。
6月の父の日あたりには、青々とした緑の葉が涼しげな印象を与えてくれます。常緑性で落葉しないため、冬の紅葉や春に芽吹く新緑など一年を通して変化を楽しむことができます。
大きくなれば盆栽や苔玉でも花と実をつけ、管理も難しくありません。盆栽や苔玉栽培が初めての人でも育てやすいでしょう。
洋風のインテリアにも合わせやすく、飾る場所を選ばないのも魅力です。
ミルトニア|「家庭的な愛」
ミルトニアは、南米を原産とするランの仲間です。 堂々とした姿が大らかな包容力を感じさせることから、「家庭的な愛」の花言葉がついたと言われています。
ミルトニアは基本的にミルトニア属を指しますが、パンジーオーキッドと呼ばれるミルトニオプシス属もミルトニアと呼ぶことがあります。
ミルトニア属は下の花弁が大きい特徴があり、丈夫で日本でも育てやすいお花です。一方、パンジーに似た模様が特徴のミルトニオプシス属は寒さに弱いので、やや上級者向けのランと言えるでしょう。
どちらも華やかで見応えがあるため、育て甲斐がある植物です。植物を育てるのが好きなお父さんへ、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。
また、洋ラン栽培は奥が深く、やってみると夢中になる人も少なくないようです。ランを育てたことがないお父さんも、趣味が広がるきっかけになるかもしれません。
「家族愛」に関する花言葉|結婚記念日におすすめ
次は、結婚記念日のプレゼントにおすすめの「家族愛」に関する植物と花言葉をご紹介します。
- インドボダイジュ|「夫婦愛」
- ハーデンベルギア|「出会えてよかった」
- デンファレ|「お似合いのふたり」
2人で育てる楽しみのある植物を中心にピックアップしてみました。結婚記念日にパートナーに贈るのはもちろん、ご両親の結婚記念日にプレゼントするのもいいかもしれません。
ではひとつずつ見ていきましょう。
関連記事::結婚記念日に贈る花・花束|おすすめと相場について
インドボダイジュ|「夫婦愛」
インドボダイジュの「夫婦愛」「結婚」「長寿」の花言葉は、 ギリシャ神話に登場する老夫婦フィレモンとバウキスからつけられたと言われています。
フィレモンとバウキスは貧しくも誠実で仲の良い夫婦でした。ある時、旅人を装った大神ゼウスを献身的にもてなし、望みを叶えてもらうことになります。そこで2人は「死ぬ時も一緒に死にたい」と願いました。
やがて年老いた時、2人はボダイジュとオークに姿を変え、いつまでも横に並んで立ち続けたそうです。
また、インドボダイジュは釈迦が悟りを開いたとされる仏教三大聖樹のひとつです。ヒンドゥー教の聖樹でもあり、幹の周りに紐を結ぶとたくさんの子供と富を授かると言われています。
夫婦の愛を象徴するようなハート型の葉っぱが愛らしく、観葉植物として人気があります。お部屋に飾れば、フィレモンとバウキスのようにいつまでも一緒に幸せに暮らせるかもしれません。
ハーデンベルギア|「出会えてよかった」
ハーデンベルギアには、「出会えてよかった」「運命の出会い」「幸せが舞い込む」「思いやり」の花言葉がついています。
お花が咲いた様子が、蝶が飛び回っているようにも見えることから幸運を連想する花言葉がつけられました。
ハーデンベルギアは常緑性のツル性植物で、甘い香りの小さなお花を咲かせるのが特徴です。主に鉢植えや花苗で出回っており、関東以西では地植えできます。
丈夫で強い性質のため、あまり手がかかりません。ツルがよく伸びるので、アーチやフェンスに絡ませたり、行燈仕立てにしてコンパクトに育てたりできます。満開になった姿は見事で、お庭のシンボルにもなる植物です。
開花時期の2月〜4月頃に結婚記念日を迎える人には、特におすすめです。美しいお花が記念日を毎年華やかに彩ってくれるでしょう。
関連記事:「出会えてよかった」の花言葉|大切な人に感謝を伝えたい時や、別れに贈るお花
デンファレ|「お似合いのふたり」
デンファレはランの仲間で、他の樹木にくっついて生育する着生植物です。 樹木に寄り添うようにお花を咲かせる姿から、「お似合いのふたり」の花言葉がつきました。
他に、周囲の環境に合わせて育つ姿から「有能」、お花の美しさから「魅惑」「わがままな美人」の花言葉もついています。
トロピカルな印象の明るい紫色や、清楚で上品な白色が代表的です。デンファレの切り花は一年中出回っており、料理の飾りつけにもよく使われています。
数本花瓶に生けておくだけでもサマになり、飾りやすいお花です。モンステラやドラセナなどのグリーンと合わせたり、お花を水に浮かべて飾ったりしても素敵でしょう。華やかなデンファレで、結婚記念日の食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。
プレゼントにもぴったりの花言葉なので、ご両親や友人の結婚記念日に花束やアレンジメントを贈るのもいいですね。
「家族愛」に関する花言葉|お庭のシンボルツリーや植栽におすすめ
最後は、お庭に植えるのにぴったりの「家族愛」に関する花言葉をご紹介します。
- バーベナ|「家族愛」
- アジュガ|「心休まる家庭」
- カルミア|「にぎやかな家庭」
- ネムノキ|「安らぎ」
家族を癒やしたり、守ったりしてくれそうな花言葉を集めてみました。どれも育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
ではひとつずつ見ていきましょう。
バーベナ|「家族愛」
バーベナは 小さなお花が集まって咲く姿から連想して、「家族愛」の花言葉がつけられました。
バーベナは世界に約250種あると言われており、一年草や多年草などさまざまな品種があります。「家族愛」の花言葉がついているのは、手毬型のお花が咲く品種です。
一方、穂状のお花を咲かせる種類は宿根バーベナと呼ばれ、ハーブとして古くから儀式に用いられてきました。英語名の「Vervain」には予言のお花、祭壇を飾るお花の意味があるそうです。魔法にも使われていたことから、「魔力」「魅力」の花言葉もつけられています。
ガーデニング初心者には、手毬型のバーベナがおすすめです。鉢植えでも管理しやすく、春から秋までたくさんのお花を咲かせてくれます。
ハーブが好きな人には、レモンバーベナがいいでしょう。ハーブティーにして、家族と癒しの時間を楽しむのも素敵です。
アジュガ|「心休まる家庭」
アジュガは、地面を覆うように育つ常緑性の植物です。
親株から旺盛にほふく茎を伸ばし、子株を増やす様子を表して、家族に関する花言葉がつけられました。
また、お花が人が両手を広げているような形をしていることから、「強い友情」の花言葉もついています。家族や友人との絆や信頼関係、愛を象徴するような、ポジティブな花言葉ですね。
シックな葉色が魅力的で、お庭のグランドカバーによく使われています。環境が合えば生育旺盛で、紫色の絨毯のようにお花が広がる光景も魅力的です。
グランドカバーを植えると雑草が生えにくいので、忙しい日々でもローメンテナンスでお庭を楽しめます。アジュガの美しい葉とお花が、心休まるお庭を作り出してくれるかもしれません。
カルミア|「にぎやかな家庭」
折り紙細工のような五角形のお花が愛らしいカルミア。
カルミアのお花が集まって房状に咲く様子を大家族に例えて、「にぎやかな家庭」の花言葉がつけられました。
カルミアはお花だけでなく、ホイップクリームのような形状のつぼみも見応えがあります。小さなつぼみから大きな傘を広げるようにお花を咲かせる姿を表して、「大きな希望」の花言葉もついています。
華やかで明るいお花の庭木を探している人にぴったりの低木です。家族みんなの思い出になるような、印象深いシンボルツリーになってくれるでしょう。
開花時期は5月頃ですが、特徴的なつぼみをつける時期から含めると、長い期間楽しませてくれます。白からピンクにかけてさまざまな色の品種があり、和洋どちらのエクステリアにもよく合うお花です。
ただし、有毒植物なのでペットや小さな子どものいる家庭では扱いに注意してください。
ネムノキ|「安らぎ」
ネムノキは、夜になると葉を閉じるのが特徴の落葉高木です。
漢字表記の「合歓の木」には「喜びを共にする木」の意味があります。 対照的な葉がぴったり合わさって閉じる様子は、寄り添うように暮らす夫婦のように見えるから「喜びを共にする木」として愛されています。
そのため中国では、ネムノキは夫婦円満のシンボルとして有名です。家族に幸運をもたらしてくれる縁起のいい木とされています。
「安らぎ」の花言葉は、リラックスして眠っているように見える様子からつけられました。家族に安らぎを与えてくれるような、優しい印象のシンボルツリーになってくれるでしょう。
しかし大きくなりすぎる特徴があるため、植えるスペースには注意が必要です。
室内には、観葉植物として人気のエバーフレッシュもおすすめです。エバーフレッシュはネムノキの仲間で、ネムノキと同じ花言葉を持っています。
[https://andplants.jp/collections/pithecellobiumconfertum]まとめ
家族への愛情にまつわる花言葉がついた植物は、どれも明るく前向きな気持ちにしてくれます。 「家族愛」の花言葉は、お守りのように温かく家族を包んでくれるでしょう。
家族愛にまつわる花言葉を贈って、日頃から家族を想っている気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。飾ったり植えたりすると話題のタネにもなり、家族とコミュニケーションに繋がるかもしれません。
愛する家族へのプレゼントに、家族を見守るインテリアグリーンやシンボルツリーに、ぜひお気に入りを探してみてください。
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