パキラの育て方

パキラの育て方

植物名 パキラ 
学名 Pachira
英名 Guiana Chestnut
科目/属性 アオイ科/パキラ属
原産地 中南米

 

\品種別の植物ケアカードも同梱します/

[https://andplants.jp/collections/pachira]

パキラの特徴

パキラは、一年を通して光沢のある瑞々しい5枚1組の葉を広げる植物です。人間の掌を広げたような葉に美しい葉脈が入る姿は、ユニークで人気があります。

乾燥や病害虫に強く育てやすい特徴もあり、観葉植物を初めて育てる方にもぴったり。ナチュラルな雰囲気を持つので、オフィスやリビングなどに自然と馴染むインテリアグリーンです。

複数のパキラのふっくらとした幹を編み込んでいるものや、1株をそのまま自然樹形として楽しむようなものがあります。飾る場所の印象に合わせて楽しみましょう。

パキラの花言葉

パキラの花言葉は、「快活」「勝利」です。

「快活」という花言葉は、乾燥や日陰でも育つほどの生命力の強さが由来となっています。元気な毎日を過ごしたい方にとって嬉しい花言葉ですね。

パキラには貧困に打ち勝ち成功を収めた村人の物語があります。貧しい村人がパキラを育てて販売することで、ついには貧困を抜け出し多くの財を築いたという話です。

このサクセスストーリーから「勝利」という花言葉が付けられています。そのため、ビジネスを成功させたい方や仕事を頑張っている方にプレゼントしたいですね。

パキラの風水

パキラは、別名「Money Tree(発財樹)」とも呼ばれ、金運アップの効果があるとされています。「勝利」という花言葉の由来となった話もあり、仕事運にも効果的です。

さらにパキラの葉姿は、人間関係にも良い風水効果をもたらします。仕事だけでなく、恋愛や周囲の人間関係が良くなるのはうれしいですね。

人間関係を良くしたい場合は、人が集まるリビングや会社のオフィス、休憩室などに置くと良いでしょう。また仕事運や金運を上げたい場合は、東の方角が仕事運に関係します。

仕事が順調であれば、自然と金運にも恵まれます。東側に置いて仕事運も高めてみてはいかがですか。

関連記事:パキラの風水|置き場所と方角について

パキラの育て方

パキラの育て方

日当たり 日当たりのよい置き場所(室内)
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間程度あけた後
肥料 緩効性肥料、液肥
剪定時期 5~8月

観葉植物の全体的な育て方の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

パキラは日当たりの良い環境を好みます。ただし、年間を通して葉焼けしやすいので、直射日光には注意が必要です。

室内では直射日光が当たらない明るい窓際や、レースカーテン越しの柔らかい光を当ててください。耐陰性があるので、明るい室内であれば問題なく育ちます。

暗いと枝葉が徒長しバランスが悪くなるので、定期的に明るい窓際で日光浴させると良いですよ。

温度

パキラは寒さに弱い植物なので、最低10℃以上をキープして育てます。

屋外で育てている場合は、気温の下がる秋に室内へ移動させてください。冬の室内の窓際は屋外と変わらないほど冷え込むので、夜から朝にかけて注意が必要です。

冬は窓際から離して、明るい部屋の中央に移動させることがポイント。また、暖房の風が直接当たると枯れる恐れがあります。

そのため、冬は暖房の当たらない窓から離れた明るい場所に置いてください。

水やりの頻度

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間程度あけた後

パキラは本来、水を好む植物です。生育期の春夏はよく水を吸収するので、土の乾燥が早いです。

春夏は手で土を触って水分を感じなくなったら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをしてください。しかし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になるので注意が必要です。

秋から土の渇き具合を確認しながら、冬には土が乾いてから一週間後のように水やりを控えてください。冬は気温の暖かい午前から午後に、水やりをします。

気温の下がる夕方以降に水やりすると、根痛みの原因になるので気を付けましょう。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。

肥料

パキラには植え付け時に長期間ゆっくりと効果のある緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくだけで十分です。もし土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、4~10月に緩効性の置き肥や液肥を水やり代わりに与えます。

置き肥は2か月に1度。液肥は規定量薄めて、2週間に1度くらいのペースで与えると良いですよ。 

冬は生育が緩慢な時期なので、肥料を与えると根痛みの原因になります。肥料やりはやめて、置き肥は取り除くようにしてくださいね。

剪定方法

パキラの剪定時期は5~8月です。徒長したり大きく育ちすぎたりした場合に、好みの高さで剪定します。

幹から伸びている枝の節を残して切ってください。その後、節部分から新芽が出てきます。

内側に向いて伸びる枝葉も剪定しましょう。その結果、風通しがよくなり病害虫の発生の予防にも繋がります。

パキラのよくあるトラブルと対処法

パキラのよくあるトラブルと対処法

初心者でも育てやすいパキラですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根本が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとパキラに悪影響です。

対処法はパキラの植え替えをすること。

パキラを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

パキラのよくある質問

パキラのよくある質問

最後にパキラのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. パキラは室内と屋外のどちらを好む?
  2. パキラの冬の育て方は?
  3. パキラが枯れる原因は?
  4. パキラの葉を大きくするにはどうしたらいい?
  5. パキラの寿命はどのくらい?
  6. パキラは挿し木で増やせる?
  7. パキラの葉が下を向くのはどうして?

それでは具体的に見ていきましょう。  

パキラは室内と屋外どちらを好む?

パキラは日当たりの良い明るい室内を好みます。葉焼けしやすい特徴と寒さに弱い性質があるため、屋外で管理し続けるよりも室内の方が育てやすいです。

屋外で育てることもできますが、一年を通して直射日光に注意してください。気温が下がり始めた秋に、室内へ移動させることも重要です。

耐陰性はありますが、暗い室内では枝葉が徒長しやすく軟弱に育ち株姿も乱れます。その場合は、一度剪定をして明るい窓際に置くことで綺麗に元に戻るので安心してくださいね。 

パキラの冬の育て方は?

パキラは寒さに弱いので、必ず室内で育てることが重要です。また、窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むため、窓際から離しておくことがポイント。

生育が緩慢な時期なので、肥料は与えないでください。水やりは土の表面が乾いてから2~3日後に暖かい午前から午後の時間帯に行いましょう。

空気が乾燥すると葉を落としやすいです。そのため、水やりと一緒に葉水もするとイキイキとした葉を維持できます。 

パキラが枯れる原因は?

パキラが枯れる理由には「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「日当たり不足」が考えられます。

パキラは乾燥に強いので、土が乾燥して葉が落ち始めても水をすぐに与えれば元気になり新芽ができてきます。とはいえ、乾燥させすぎると枯れるので注意してくださいね。

また、常に土が湿っているほど水やりしたり、受け皿に水を溜めていたりすると根腐れをしてしまいます。根腐れした場合は、植え替えてもすぐには回復せずそのまま枯れる恐れも。

土の乾燥具合を見て、水やりすることが大切です。水やり後は受け皿に溜まった水は捨ててくださいね。

パキラは耐陰性を持ちますが、あまりにも暗い場所では育つことはできずに枯れます。明るい場所がなければ、週に3~4日は屋外の明るい日陰に出すと良いですよ。

パキラの葉を大きくするにはどうしたらいい?

パキラの葉を大きくしたい場合は、生育期に肥料を与えてしっかり日光浴させます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので注意が必要です。

枝葉が茂りすぎていると根から吸収した栄養が、それぞれの葉に分散されてしまいます。吸収した栄養を1枚の葉に多く届けるためにも剪定をすると良いです。

大きくしたい枝葉を残し、内側に伸びて込み合っている部分を切り取ります。そうすることで枝葉の内部にもしっかり光や風が入り、生育が促されて大きくなるでしょう。

パキラの寿命はどのくらい?

パキラの寿命は非常に長く、原産地では100年生きるとも言われているほどです。上手に育てれば鉢植えでも50年近くは生きます。

日本には寒い冬があるので、地植えで育てることは難しいでしょう。しかし、鉢植えとして上手に育てることで、一生を共にするパートナーになるかもしれません。

長年育てた植物には特別な愛着も湧き、その姿から勇気や励ましを貰えます。ぜひそのようなパキラになるように育ててくださいね。

パキラは挿し木で増やせる?

パキラは挿し木で増やすことができます。 生育期の5~9月が挿し木時期です。

幹から伸びている茎を10㎝ほどの長さに切ります。切った茎は半日ほど水を吸水させて、小粒の赤玉土や挿し木さし芽用の土に優しく植えてください。

後は明るい日陰で、乾燥しないように水をやりながら管理します。約1か月ほどすると新芽と根が出てくるでしょう。

新芽がしっかり展開してしっかりした根が出ていれば、植え替えて育ててあげてくださいね。

パキラの葉が下を向くのはどうして?

パキラの葉が下を向く原因は、「日当たり不足」「水不足」が考えられます。

暗い室内の場合は、枝葉が軟弱に育ちます。ひょろひょろの枝は葉の重みに耐えられず、下を向くようになるんです。

その場合は、剪定をして明るい窓際に置くことでしっかりした枝葉が出てくるので安心してくださいね。また、葉が下を向く理由として水不足もあります。

単純に水切れであれば水やりをすればすぐに元通りになるでしょう。ただし、鉢の中で根詰まりを引き起こしていて、吸水がうまくできていない場合もあります。 

その場合は、一回り大きな鉢に植え替えてください。新しい根が伸びて給水できるようになると、自然と元気になりますよ。

パキラのまとめ

パキラのまとめ

パキラは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。耐陰性を持ち乾燥にも強いので、初めて観葉植物を育てる方にも心強いナチュラルなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「快活」「勝利」と前向きな花言葉を持ち、仕事運や人間関係をよくする風水効果はうれしいですね。就職祝いや新築祝いに限らず、様々なお祝い事のプレゼントにも喜ばれます。

ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。 

[https://andplants.jp/collections/pachira]

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